2020年01月28日

態度が悪い店 その4 最終回

飲食店における暗黙のルールとは何か?

話し始めようとして今更ながらに考えてみると、
そこには守って頂きたい4つのカテゴリーがあることに気付きました。
そしてこの4つは、とどのつまり飲食店に限らず、
ほぼすべての業種に当てはまるような気もします。
それは・・・

1.他のお客さまの迷惑になること
2.近隣の迷惑になること
3.お店の経営にかかわること
4.働いている人の尊厳にかかわること

お客さま商売の人がお客さまに嫌な顔をした場合、
(それ自体を絶対に我慢すべきだという意見もあるかと思いますが、
 僕は個人的に違うと考えていますし、実際に嫌な顔をします)
上のどれか、
もしくは複数のバイオレーションがあった可能性が高いと思います。

しかし、『その1』でもお話しましたように、
いずれのケースでも悪意を持ってそれをやる人はまずいないでしょう。
やはり『ルールが共有されていない』と考える方が順当です。
そこでこのカテゴリーからブレイクダウンした、
ルールをお話しなければ先が続きません。

ところが難しいのは、どんな行為が迷惑になるのかは、
ケースバイケースで決まるという点です。
たとえば居酒屋とドレスコードがあるようなレストランでは、
お客さまが求められる振舞いにも大きな違いがあるでしょう。

そこで僕たちが旅先でやっている簡単な判断方法をご紹介したいと思います。
それは・・・

他の人がやっていないことはしない。

これに尽きます。

逆を想像して頂ければ分かり易いのではないでしょうか。
たとえば静かな店内で大声を出したり、
フロアをうろうろ歩き回ったりすれば、お店の人だけではなく、
他のお客さまからも嫌な顔をされますよね?

もしかすると判断の難易度が高いのは、
項番2の『近隣の迷惑になること』の方かもしれません。
これもまた場所や時間によって迷惑となる行為が変わってくるからです。

たとえば、幅の広い歩道に面した店であればある程度の余裕はありますが、
ととら亭のように自動車が通行できない細い商店街にある店の場合、
自転車を店頭に雑然と駐輪することは、他の歩行者の妨げになるだけではなく、
道路にボトルネックを作ることで、
他の自転車による思わぬ事故の原因にもなります。
また、他店の前に駐輪することは、
他店の営業にもマイナスの影響を及ぼしてしまうでしょう。

しかし、ここでも迷惑行為を判断する明確な方法があります。
それは・・・

自分の家の前でやられたら嫌なことは他でもやらない。

これで、無秩序な駐輪だけではなく、
ゴミのポイ捨て、深夜の大声などがバイオレーションである判断が、
簡単につきますよね?

次が『お店の経営にかかわること』です。

先にお話した2種類の迷惑系は、お店の人を「大丈夫かな?」と、
まずハラハラさせますが、
このカテゴリーは「勘弁して下さいよ・・・」でしょうね。

いわずもがな、
飲食業とは資本主義社会における営利活動のひとつです。
その点においてはIT企業や自動車産業となんら変わりません。
つまり利益を出さなくてはいけない。

故に分かり易い判断方法があります。
それは・・・

自分の行為と支払う金額のバランスは取れているか考えてみる。

いい機会なので、ここで終止符を打ちたい議論があります。
ちょっと前にネット上で、
『飲食店に入ったら必ず注文しなくてはいけないか?』
という議論がありましたよね?

断言しましょう。
注文しなくては絶対にダメです。

ここでも逆の立場で考えてみて下さい。
16席しかないととら亭でランチタイムに満席になりました。
ところが「あんまりお腹空いてないんだよねぇ」な方が8名いたとします。
で、「水だけでいいです」とか、
「相手のランチをちょっとつまむだけでいいです」といわれ、
お喋りだけでランチタイムいっぱい席を占有されたら・・・
そしてそんな状況が何日も続いたら・・・

そう、お店は潰れてしまいますよね?

イートイン型の飲食店は一皿の料理を幾らで売るか?
ではなく、1席あたりで単位時間あたり幾ら売り上げるか、
というビジネスをしています。
ですから先の『注文しない』ケースだけではなく、
たとえばコーヒー1杯で6時間のんびりしていました、
というのも、経営上は看過しがたい『脅威』になるのですよ。

そして最後の『働いている人の尊厳にかかわること』。
尊厳なんて大げさな言葉を使いましたが、
飲食業、とりわけホールが、
仕事として不人気である大きな理由がここにあるのですよ。
その理由は・・・

無視されるから。

これは人間としてもっとも堪える行為の上位でしょう。

先日、珍しくファーストフード店に入った僕は、
店員さんとお客さんのやり取りをちらちら眺めていました。
そこでショックだったのは、忙しく立ち働く女性スタッフさんが、
ほとんど『演説』状態だったことです。
食券を買ったお客さまは黙って空いている席に座ります。
すると彼女は、

「いらっしゃいませ、食券をどうぞ。
 牛丼の大盛ですね。ありがとうございます。少々お待ち下さいませ」

「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」

「どうもありがとうございました!」

最低でもこれだけは話していましたが、(場合によってはもっと)
満席に近いお客さまたちはいずれも入店から退店まで、
一言も口をきかないではないですか!

これには僕も驚きました。
食券を渡す時に「お願いします」はないし、
料理が来た時に「ありがとうございます」もない。
「いただきます」はなくおもむろに食べ始め、
当然、退店する時に「ごちそうさまでした」なんてあるはずもない。

それにもかかわらず、彼女は気丈に元気よく話続けている。
彼女だけがこのホールで話続けている。

どうしたんだ日本人!

僕は心の中で叫びましたよ。

話をもとに戻しましょう。
『働いている人の尊厳にかかわること』
これにも幸い簡単なソリューションがあります。
それは・・・

自分がやられて嫌なことはしない。

いや、僕はここまで Don't系ばかり話続けてしまいましたから、
4番目の最後くらいは、その逆で締めくくりたいと思います。
それは・・・

自分がされて嬉しかったことをしよう!

これ、そんなに難しいことではありません。
たとえば、
「こんにちは(こんばんは)」、「ありがとう」、「ごちそうさま」、
この3つの魔法の言葉を使うだけでもタイトルにある『態度が悪い店』は、
世の中からだいぶ減ると思います。

本当ですよ。

End

えーじ
posted by ととら at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月26日

態度が悪い店 その3

100パーセント、あんたが悪い!

そう憤慨したことはありませんか?
特におカネを払う立場で、期待した結果が得られなかった場合、
僕たちは反射的にそう思い、
直後から自己正当化の証拠あつめに励むものです。

しかし『その1』でお話しましたように、
一般的に言って、僕らを怒らせた相手が、
悪意を持っていることはまずありません。

それにもかかわらず『その2』のようなインシデントは、
ととら亭に限らず、
皆さんの日常でも珍しくないのではないでしょうか?

なぜか?

それぞれのケースで、
さまざまな原因がこんがらがっているとは思いますが、
もっともメジャーなもののひとつは、
『その場のルールが共有されていないから』
ではないかと僕は考え始めているのですよ。

野球には野球の、サッカーにはサッカーのルールがあります。
それと同じように、家庭には家庭の、学校には学校の、
職場には職場のルールが暗黙の裡にあり、
飲食店もまた独自にルールを持つ場のひとつです。

ではそのルールは誰が作っているのか?

それは基本的に『先にいた方』が作っています。
換言すると『参加される方』が作り、
後から『参加する方』は、そのルールありきの場所から、
自分のキャリアをスタートさせなければなりません。
つまりルールを受け入れることが参加の大前提となっている。

この逆がまかり通らないのは、
みなさんも自身の経験からご存知ですよね?

僕らの旅なんてその典型ですよ。
外国に入るなり「なんでやねん?」なことはどしどし起こります。
しかし、その都度、
革命を起こして政府を転覆させるわけにはいかないでしょう?
自由意思で入国(参加)したのですから、
それがいかにバカバカしく思えても従うしかないのです。

ここでもう一丁ほり下げてみましょう。

では、その偉そうなルールとやらは、
どんな根拠を持っているのか?

作り手が自分の趣味に合わせて好みで決めた?
いやいや、自分の利益に基づいて都合よく決めたのだ?

ん〜・・・前近代であれば、そんな暴君もいましたけど、
さすがに人類も痛い目に遭って学習しましたから、
(ま、懲りずに学習中の国もありますが・・・)
最近はそういうのも減ったと思います。

ルールの根拠となる第1の目的は、秩序の維持です。

たとえばサッカーは、
サッカーのルールをプレイヤー全員が守ることによって成立しています。
誰かがボールを持って走りはじめ、相手ゴールでトライしたら、
もうそれはサッカーではなくなってしまいますからね。

第2の目的は参加者全員の利益です。

これを説明するにはその前にひとつ自問する必要があります。

なぜ僕らは、何かに参加するのでしょう?

それは参加することによって楽しくなるから。
経済学的にいうと『利益がある』から。
(フロイド流に言えば「気持ちいい」から)

ですよね?

人は選択権(肢)がある場合、基本的に楽しいことをやり、
楽しくないことはやらないものです。

選択権がない場合でも、たとえば家族や宗教、国籍など、
本人の意思を超越した参加体ですら、
そこから逃避(亡命)するという逆参加は選択肢に入ります。

ですから、参加する限りは得られる何かが期待されており、
結果的に多少の偏りこそあっても参加者全員でシェアされなければならない。
誰かが独占することは許されませんし、
もしそうなったらバカらしくて参加者がいなくなってしまいます。

話がマクロになってきました。
そろそろミクロな飲食店の世界に戻りましょう。

では、この議論の延長線上にある飲食店のルールとは何か?

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月24日

態度が悪い店 その2

先日、この店に行きましたがとても残念な経験になりました。
座っていた席を悪い席に移動させられ、
オーナーらしい男性は常連とばかり親しく接し、
私は注文をした時を除いて無視され続けたのです。
もういたたまれなくなって、食事の途中で店を出てしまいました。
本当に悲しかったです。2度と行きません。
_______________________________

グルメサイトなどで、こんなレビューを書かれた店をどう思います?
とても行く気にはなれませんよね?

実はこれ、6年ほど前に、
ととら亭で実際に起こったインシデントをもとに、
お客さまの気持ちを僕が想像して書いたものです。
(どこかにもっと強烈なのが書いてあるかもしれませんが)

次はこの同じ事実を、
もう一人の当事者である僕の視点から見てみましょう。

あれは非常に混雑した週末。
店内で空いていた席はカウンターが2席、
2人掛けテーブルがひとつだけでした。
そこで4人掛けテーブルにいたお客さまが帰ることになり、
僕が入り口でお見送りをしていると、
突然、すれ違うのもの難しいドアの隙間から、
25歳前後の女性が飛び込むようにして入って来たのです。

最後のお客さまを見送って振り返ると、
彼女はすでに空いた4人掛けの席に座っています。
耳にはスマホから伸びたイヤフォンが入っていました。

・・・? 聞こえるかな?

「何名様ですか?」
「ひとりです」

こうした場合、通常はカウンター席に案内するのですが、
彼女を見た記憶はありません。
かなり高い確率で初めて来たお客さまでしょう。
そこで僕はインパクトの強いカウンターではなく、
雰囲気に馴染みやすい2人掛けのテーブル席に彼女を案内しました。

ほどなくしてメニューを持って行くと、
彼女はまだ両耳にイヤフォンを付けたままです。

・・・・?
なるべくほっといて欲しいのかな?

ご来店のお客さまはご存知のとおり、
僕はメニューを渡した後、簡単に料理の説明をするのですが、
彼女は話を聞きたそうもなかったので、
メニューを渡しただけでパントリーに戻りました。

しばらくして注文を頂き、
飲み物をサーブしに行ったのですが、
この時も彼女はイヤフォンをしたまま。

ととら亭でもごく稀にですが、お店の人との接触を好まず、
ひとりでお酒や食事を楽しみたいと思っている(ように見える)
お客さまがいらっしゃいます。
そうした気分を察した僕は、
邪魔はしたくないので必要最低限の接客しかしません。

そしてしばらくした時、
くだんの彼女がすっくと立ち上がり、
カウンターまで来ると震える声で何かを言い始めました。
驚いて見れば財布を出しているので帰ろうとしているようです。
(この時はイヤフォンを外していました)

僕は彼女が何を言っているのか聞き取ろうとしましたが、
怒りのあまり声が震えてひっくり返り、
1万円札を出していいかどうかの部分しか分かりません。
で、とりあえず、

「いいですよ」

こうして彼女はお釣りを受け取ると足早に出て行ってしまったのです。
テーブルには料理が半分以上残っていました。

空いている時でしたら、
「どうしましたか?」くらいの声をかけますが、
彼女の挙動が入店してきた時から微妙だったのに加え
店内が非常に混雑していたので、
仕事が止まることを避けるため、
僕はここでも必要最低限の応対しかしませんでした。

さて、この両者にとって後味の悪いインシデントは、
なぜ起こったのか?

別のインシデントも含めて、
僕は今日にいたるまで考え続けることになったのです。

次回は僕が辿り着いた、暫定的な答えをお話しましょう。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月22日

態度が悪い店 その1

僕はいわゆるグルメサイトをほとんど使いませんが、
取材地では、
ホテルのフロントやタクシードライバーからのヒアリングに加え、
Trip Advisorなどの情報を参考にすることがあります。

と言っても見ているのはジャンルとメニュー、価格、そして場所だけ。
星の数は気にしませんし、レビューときたらまず読まないのですよ。

しかし時おり画面の片隅に、

Terrible!!(最低!)

なんてレビュータイトルがあると、

何をそんなに怒ってるのかしらん?

と興味を引かれることがあります。

そこで読んだ次に思うのは、たいてい、

あ〜、何をしたのかな?

いや、お店の方ではありません。
お客さんの方です。

客観的に考えると、
一見さんだけでビジネスが成り立つ店ならともかく、
リピートしてもらうことを前提とした店の場合、
『態度が悪い』というのは自殺行為ですよね?
しかし『Terrible!!(最低!)』な店は、
これまた、たいてい数年以上の営業実績を持っていたりします。

この一見矛盾する状況はどう説明がつくのか?
飲食店の経営者であれば、
この問題を考えたことは10回や20回ではないでしょう。

僕も100回以上考えました。

で、その結論をお話する前に、僕が思い至った、
人が人を怒らせる普遍的な仕組みから説明したいと思います。

______________________________

ひどいやつだ!

と僕を怒らせた相手は、(56年も生きていればたくさんいますよ)
よくよく冷静に考えてみると、
『えーじにいじわるをしてやれ!』とか『ひどい目に遭わせてやろう!』
なんて悪意を持っていたことは、多分99.9パーセントなかったと思います。

僕を怒らせた彼、彼女たちは、
自分が僕に何をしているのか分かっていないのではないか?

おそらくこれが真相でしょう。
そしてこれは連鎖反応を起こします。

やられたことに憤慨した僕は、不快感を顔に出すか、
場合によっては、
「おい、ちょっと待てよ」くらい言うかもしれません。

しかし相手は自分のやったことを分かっていないのですから、
出し抜けに僕が絡んできたと感じますよね?
すると相手もとうぜん戦闘モードに入り、
「なに言ってんだ?」となります。

カーン! Round 1 Fight!!

さて、ここで鋭い皆さんはもうお気付きでしょう。

僕の説明は『僕は何もしていないのに相手がひどいことをしてきた』、
そして『それが怒りの連鎖反応を起こした』という内容になっていますが、
ここでまた冷静かつ客観的に考えてみると、
相手がひどいことをする前に、
僕がさらにひどいことを彼、彼女にやってしまった可能性が、
スコンと抜け落ちていますよね?

しかも当事者である僕はそれに気付いていない。
何といっても僕自身が、
『相手は僕に何をしたのか分かっていない』という前提に立っており、
自分もまた分かっていない一人であることを分かっていない。

こうしてお互いが相手を「ひどいやつだ!」と決めつけ、
諍いがエスカレートして行くわけです。

いかがです?
皆さんも思い当たる節がありません?

次回はこの問題をより掘り下げるため、
ととら亭で実際に起こった事件を例に、具体的なお話に入りましょう。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月20日

運か実力か?

「トリポリやバールベックに行こうと思っていますが、
 現地の治安に問題はありませんでしょうか?」

「ああ、ぜんぜん問題ありませんよ!
 今日のところはね」

これは去年の11月28日、
レバノンのベイルートでお巡りさんと交わした会話です。

明日はどうなるか誰にも分からない。
確実に分かるのは、今、目の前で起こっていることだけ。

どんな国にいようとも、これは究極的な真実ですが、
日本のように、明日もまた今日と同じ一日が訪れると、
無根拠に信じてしまえる国は少なくありません。

ま、その良し悪しは別として、
字義通りに一寸先は闇の地域を旅することの多い僕らに求められるのは、
幅広い情報収集能力と冷静な判断力、そして欠かせないのが幸運です。

レバノンはここ数日でまただいぶ荒れてきましたね。
報道される写真や映像からすると、
場所はダウンタウンが中心だと思われますが、
原因が手付かずのままである限り、
抗議もまた、さまざまな形で続いて行くでしょう。

そしてこれが次の『因』となり、
続く『何か』が『いつ』『どこで』『どのように』起こるのか、
それは誰にも分からない。

出発前は入念に準備し、
旅行中にトラブルとあらば、
解決に向け、常に僕らはベストを尽くしているつもりですが、
こうしたニュースを読んでいると、

ラッキーだったな・・・

そう思わずにはいられません。

もしかしたら、
僕らが『実力で』成し遂げたと思い込んでいることのほとんどは、
本人の気付かないかたちで、運に救われていたのかもしれませんね。

ん〜・・・
謙虚な気持ちにさせられます。

えーじ
posted by ととら at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月16日

旅のファーストフード店?

昨日、商店街を歩いていてちょっと驚きました。

銀行に行った帰り道、
松屋さんの横を通り過ぎようとしたところでふと目に入ったのは、

『松屋でジョージア料理!!「シュクメルリ鍋定食ついに新発売!」』

とな?

へぇ〜、ファーストフードでジョージア料理とは!
で、やってるのはシュクメルリ?
知らないな、どんな料理だろう?
今度食べてみようかな?

松屋さんのウエブサイトには、
ジョージアについての簡単な説明までありました。
いいですね、こういうの。
気軽な一食から、日本とは縁遠い、
コーカサス地方に興味を持ってもらうきっかけが生まれるかもしれません。

『松屋世界紀行』とコピ−があるので、
このあとブラジルのフェイジョアーダやヨルダンのマンサフなど、
ご飯と合う他のぶっかけ飯系もリリースされるのでしょうか?

僕としては小さな店ではやりにくい中央アジアのプロフや、
中東のマクブースとかやっていただけると嬉しいです。
絶対、食べに行きますよ!

えーじ

__________________________________
追記です。

ちょっと気になったのでジョージアを取材した記録を読み返してみました。
すると・・・

食べてました。

取材候補料理としては、クルミのソースを使ったサシビが上位だったので、
シュクメルリは次点になっていたのですよ。
同じチキン料理ではかぶってしまいますからね。
ちなみに英語のメニューでは、その名も Chicken with garlic sauce。

で、どんな料理だったか写真を見ながら記憶を辿ってみたのですが、
この温菜盛り合わせセットの一番下にある白い料理がそれ。

shkmeruli.jpg

味はあまりのインパクトだったのでしっかり覚えています。
ガーリック風味のミルクシチューというより、
あれはもろガーリックペースト!
一度しか食べなかったので特例的なレシピだったのかもしれませんが、
僕たちが今まで食べたガーリック系料理の中では、
にんにくの丸焼きに次ぐ横綱級でした。
まぁ、あれを食べたら2日間はデート禁止でしょうね。
(故に僕らはチキンだけすくって食べました)

たぶん、松屋さんのはマイルドバージョンじゃないかな?
要チェック!
posted by ととら at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月12日

恥ずかしい写真

と言っても、
皆さんがいま想像しているようなものではありません。

しかしやっぱり、恥ずかしいものは恥ずかしい。

で、撮り直すことにしました。
その話は旅のメニューを切り替えていた今月6日の月曜日に戻り・・・

「どう? 進んでる?」
「ああ、今回は昨日までに写真の選別が終わってたからね。
 そっちは?」
「あたしも予定よりちょっと前倒しで進んでるよ」
「・・・そう。じゃあさ、ちょっと提案があるんだけど」
「なぁに?」
「ん〜・・・説明するより見てもらった方が早いな。
 ちょっとこっちに来てくれる?」

僕はノートPCのディスプレイを彼女に向け、

「これなんだけどさ」
「あ〜、これ!」
「そう」

kebab_old.jpg
ドネルケバブライス

「この写真は・・・」
「前から気になってたんだよ。
 ピントは甘いし構図も平坦で奥行きがない」
「私の方もヨーグルトソースのかけ方がカフェ飯みたいだし、
 再現性でも現地のトマトはプチトマトじゃなかったんだよね」
「それからこれ」

mantou_old.jpg
マントゥ

「これはピントが合ってるじゃない?」
「いや、そうなんだけどギョーザのディティールを伝えようとして、
 アップにし過ぎたんだ。
 これじゃ他の写真とバランスが取れない」
「じゃ、絵を引けば?」
「いや、あれでフレームしちゃったから引けないよ。
 ってわけで両方とも撮り直さない?」
「ふぅ〜・・・忙しいのに・・・しょうがないね!」

ということになり、
急遽、本番用の食材を使って料理を作り、
撮り直した写真がこれ。

tr_donerkebabrice.jpg

tr_manti.jpg

「OK、撮れたよ」
「どれどれ、見せて。
 お〜、前のよりぜんぜんいいじゃない?」
「さすがにメニュー撮影もかれこれ10年やってるからね。
 これくらいは進歩してないと」

こうして写真を差し替え、出来たメニューをリリースしたのです。

え? 撮影用の料理はどうなったのかって?
もちろんその日の賄いで食べてしまいました。
美味しかったです。
でも、ともこは・・・

「まったく、お客さん用に仕込んどいたのに、
 1食分損しちゃった!」

ま、いいじゃないの。

えーじ
posted by ととら at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月08日

トルコ料理特集パート2が始まります!

トルコを再訪しのは去年のちょうど今頃、
12年振りのことでした。

世界3大料理のひとつといわれるトルコ料理を調べるのに、
前回からこれほど間隔が開いたのは理由があります。

それは現地の治安。

トルコはととら亭を始めた時から取材候補地の上位に入っており、
実際、2017年にはブッキングする手前まで話を進めていたのですが、
直前に起こったクーデター未遂事件で戒厳令が布かれ、
見送らざるをえなかったのですよ。

中東は訪れるタイミングが難しい地域のひとつ。
たとえば先月行ったレバノンは、ただでさえ情勢が不安定なのに、
ゴーン被告が逃げ込んで対日関係が微妙になって来ましたし、
さまざまな料理のミッシングリンクがあると思われるイランも、
アメリカとドンパチ始めたからには、
とうぶん近寄れそうもありません。

やれやれ・・・

エジプト、ギリシャ、メソポタミア、インダスそして中国。
古来、これらの文明の交差点だった中東は、
食文化の観点でも調べてみたいことが沢山あります。
それにもかかわらず、
要ともいえるシリアやイラク、イエメン、イランに入れないのは、
なんとも歯痒いばかり。

しかしながら去年、いざこざの間隙を突いて、
トルコとエジプト、レバノンを取材できたのはラッキーでした。
その結果、こうして思い入れ深い国の料理を紹介できますからね。

トルコ料理特集パート2

今回は市井の食堂、ロカンタがテーマです。
そこで食べられる料理は、トルコ人にとって馴染み深いものばかり。
といっても所謂『元祖』とか『本家』というわけではありません。
先の話ではありませんが、
実はその料理のひとつひとつが、小さな文明と文化の交差点なのですよ。

一皿の料理が開く歴史への扉。

この特集が、島国で生まれ育ち、
「わが国固有の領土」なんてフレーズをためらいなく使える僕たちが、
中東という地域を理解する一助になれば・・・

そう願いつつ、初日を迎えたいと思います。

えーじ
posted by ととら at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月06日

おかしな時差ボケ

僕らは不規則な生活から万年時差ボケ状態のため、
地球の裏側に行っても、あらためて時差ボケになることはありません。

しかし、もっと大きなリズムでいうと、
妙な感覚に陥ることがあります。

この年末年始がそう。

確かに仕事納め → 正月休み → 仕事始めのプロセスは、
年末年始っぽいムードを作り出しはしましたけど、
実際は休みと呼べる状態がなかったので、
精神的な区切りがつかなくなってしまったのですよ。

で、いま僕らが目指している、年末に等しいゴールは、
今朝からお店にこもってやっている、旅のメニュー変えです。
残念ながらこれが終わっても休みは月末までありませんが、
気持ちの上でなら、ひとつの区切りがつくでしょう。

さてさて、今回は僕の方が少し先行していますね。
さっきキャプションが書き終わり、写真の選定も終わりました
この先はアパートのデスクトップPCでレイアウト作業に入ります。

ともこは何をしているかな?

決まったレシピを元に仕込みのラインを組み立てながら作業しているので、
真剣そのものです。
ひぇ〜、ちょっとコワイ・・・
今日は遅くなりそうですね。

そうそう、旅のメニューを切り替える時、
おもしろいのは、店の中の香りも変わること。

同じ食べ物とはいえ、
昨日までやっていたスウェーデン料理とトルコ料理では、
材料が大きく変わります。
当然、店の中に漂う香りも別ものとなりました。
ん〜・・・いい匂い。

リリースは1月8日(水)のディナーから。

このペースで行けば、明日の夜にはウェブサイトに、
メニューを写真付きでアップできると思います。

もう少々お待ちを。

えーじ
posted by ととら at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年01月04日

個人目標2020

始まりました、2020年のととら亭。

そこで恒例となった個人目標の発表です!
それは・・・

まさに、この『恒例』を破ること。

独立して間もなく10年になろうとする僕らですが、
自分たち独自の生活と仕事のスタイルを作り上げたここまでの過程は、
良くも悪くも一種のルーチン化でもありました。

しかし、矛盾するような話ですけど、
僕らが僕ららしくあるために必要なのは、
変化し続けることなのですよ。

完成したスタイルは、やがて硬直化し、
僕らを限定する檻になってしまいます。
その中に安住することは、自由を標榜する旅人にとって、
看過できない自己矛盾に他なりません。

そこで求められる具体的な課題は・・・

既成概念に囚われないこと。

ところがこいつは実に難しい。
とりわけ経験則に判断の軸足を置く僕のようなおじさんにとって、
自分の認識と判断のフレームから抜け出ることは至難の業です。

しかし幸いにも、
現実はこうした無謀な試みに味方してくれますね。

スタイルが出来たとはいえ、
僕らの仕事は新しいことへの挑戦や、
トラブルシューティングがてんこ盛り。

そこで毎日のように、
トライアルアンドエラーの繰り返しが始まるわけですが、
スタックしてしまうことも珍しくありません。
(というか、ほとんど毎回そうなっちゃう・・・)
でも、その行き詰まった状況こそが、
僕らに既成概念から脱するチャンスを与えてくれるのですよ。

プランAも、BもCもダメか・・・
む〜、もう手持ちのカードは品切れだ。
ではどうする?

ここで頭を白紙にするコツさえ掴めればこっちのもの。
落ち着いて、心の底から聞こえてくる声に、素直に耳を傾ければ、

あ、そうか、その手があったか!

こうしてブレイクスルー出来るものなんですよね。

よし、今年は何ごとも柔軟に行くぞ!

えーじ
posted by ととら at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記