2016年05月26日

ビンボー旅行の効能 その3

仕事で何らかのプロジェクトに参加し、
(不幸にも・・・)
マネジメントする立場になってしまったりすると、
必ず作らねばならないのがマスタースケジュール。
これに沿って仕事を進めさせるのが、
プロマネの主たるお仕事ですね。

その際、
理論と現実の狭間でイタイ目に遭ったことのあるプロマネなら、
(ないことはないと思いますが・・・)
クライアントが気付かないように、
このスケジュールをちょいと細工します。
例えば、7日で終る工程なら9日、
10日でなら13日と言う具合に。

そう、これは算出した必要時間に、安全係数を掛けたものなのですよ。
僕がいたIT業界では、当時、概ね必要時間に1.25をかけて、
マスタースケジュールを作ることが多かったと思います。

ま、そのまま承認されることはまずなく、
結局、ゴリゴリ削られて元の必要最低時間か、
それ以下に圧縮されてしまうのですけどね。

とまれ僕たちがなぜそんなことをしていたのかと言うと、
「のんびり仕事がしたいから」ではありません。
「計画」とはすなわち「未来」のことであり、
小学生でも分かるように、
明日のことが分かる人なんていないからです。

そこで今は分からないけれど、
起こるであろう「何か」のために、
予め時間を確保しておこうとした訳ですね。

え?
この話とビンボー旅行に何の関係があるんだ?

それが大ありなんですよ。

国籍と商い習慣を共有している日本人相手の仕事ですら、
「不測の事態」は普通に起こります。
それがビンボー旅行の場合、商い習慣どころか、
時には言葉すら通じない相手と色々なことをしなければなりません。

当然、空港から宿まで移動してチェックインする程度のことでも、
すんなり行かないケースが多く、
大なり小なりトラブルが起これば、
その都度、所謂プランBを考えて、
コツコツ駒を進めて行くのが僕たちの旅なのです。

これは字義通り、3歩進んで2歩下がる行程でして、
柔軟な発想と交渉力、それに忍耐力を養うには、
理想的な学習環境といえましょう。

そんな訳で、先のプロジェクトマネジメントに限らず、
日常生活でもビンボー旅行で学んだスキルは、
とても役に立っています。

特に、ととら亭の仕事なんて、
「不測の事態」の発生率からいったら、
取材旅行中とあまり変わりませんからね。

えーじ
posted by ととら at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記