2017年03月21日

おもしろい...? 店

「おもしろいお店ですね! また来ま〜す!」

先日、初めてご来店された女性のお客さまから、
こんなお言葉を頂戴しました。

聞いた瞬間はその場の流れで素直に喜んだものの、
間もなく、はたと考えてしまいまして。

おもしろい・・・おもしろい?

何か変だ。

一般的に飲食店を評価する場合の表現は、
『美味しい店』、『うまい店』、
軸をズラしても、『安い店』などになるはず。
料理を売る場所なのだから、
それを形容する言葉が使われてしかるべきじゃないですか?

確かにととら亭は同業者がまずやらない類の店。
(ハイリスク(過労働)、ローリターン(低収入)ですからね)
そうした意味でユニークだとは思いますけど、
事業計画を作っていた時に遡っても「おもしろい店にしよう!」
と考えたことは一度もありませんでした。

思えばエジソンが遺言記録装置として考案したレコードが、
音楽の媒体となって普及してしまったように、
様々なものごとは、作り手の意図をはなれ、
いつしか一人歩きを始めることがあるものです。

ととら亭も生まれて7年が経ち、
だんだんそんな風になってきたのかしらん?

先日発売になったととら亭の本『世界まるごとギョーザの旅』も、
企画当初に文体を検討した際、
コミカルでも、どこかしっとり感動するシーンのある、
たとえばトム・ハンクスやリチャード・ドレイファス、
ロビン・ウイリアムスの主演する作品がイメージにあったのですが、
出来上がってみると、スティーブ・マーチン、
いや、ジャック・ブラックやジム・キャリー演ずる、
ドタバタ悪乗りコメディー色が濃くなってしまったような気がしています。

むわぁ〜、なんか僕らはヤバイ方向に進んでいるのでは?
軌道修正せねばっ!

えーじ
posted by ととら at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記