2017年06月04日

逆取材 その4

5月28日(日)にオンエアされた文化放送『浜美枝 いつかあなたと』。
この収録は放送日から遡ること約3週間前の、
5月9日(火)に行われました。

浜松町にある文化放送さんでの集合時間は午前11時45分。
受付で名前を告げた僕が案内されたのは9階です。
エレベータホールに出ると、
この仕事のオファーをくれた放送作家のG氏が出迎えてくれました。

「どうもはじめまして!」

とお互い言いつつも電話やメールでやり取りをしていましたし、
G氏の気さくな人柄の所為か、初対面と言う感じがしません。

エレベータホールを右に曲がり数メートル進んだところで、
左手に小ぶりなスタジオがずらっと並んでいるのが目に入りました。
同じラジオ局でも3日前に行ったTBSさんとは全く違います。
どことなく、バンド小僧だった頃に通った練習スタジオのよう。

さっそく僕たちはスタジオの前にある打ち合わせブースで名刺交換です。
そして台本を受け取り、簡単に説明を受けました。
と言っても、細かな話ではなく、ほとんど雑談。
今回も業界人ではないゲストを緊張させないようにする、
ご配慮をひしひしと感じます。

「久保さん、一昨日、久米さんの番組に出てたでしょ?」
「え? ああ、聴かれました?」
「浜さんは聞き手に回る方ですから気楽に話して下さいね」

そんな話をしているうちに番組の担当スタッフさんも現れてまた名刺交換。
で、スタジオに参りましょう!

学校の放送室を思わせる8畳ほどの広さのスタジオには、
すでに浜さんと寺島アナウンサーがいらっしゃいました。
テーブルの上には僕の本もあります。

浜さんは舞台を引退されているとはいえ、
所作といい、話し方といい、
さすがは元ボンドガールまで演じた女優さんという感じ。
なんかキラキラしています。

寺島アナウンサーはラジオで聴く通りのフレンドリーなキャラクターで、
G氏と同じく初めて会った気がしません。
そして挨拶のあとに、

「ととら亭は中野区の野方にあるんですよね?
 僕、出身が下井草なんですよ!」
「やぁ、ほとんどお隣さんですね!」

続いて不思議な縁を感じたのが浜さんとの話。

「奥さまは箱根のオーベルジュで働いていたのですか?」
「はい、浜さんはお住まいが箱根でしたよね?
 もう15年ちかく前になりますけど、
 ワイフが修業中だった時に浜さんがいらっしゃられたのを、
 彼女は覚えていましたよ」
「あらまぁ!」

ホント、人生どこでどう繋がるのか分かりませんね。

こうして場が和んだところで収録です。
僕の斜前に座った浜さんが、
コンソールルームのエンジニアとアイコンタクトするなり、
冒頭のクレジットを読みはじめました。

いやぁ〜、この静かなスイッチの入り方がスゴイ!
発声と間の取り方が雑談していた時とはまったく違うのです!
凛とした緊張感があるものの、それでいて肩の力は抜けている。
僕はポカンと聞き入ってしまいました。

彼女が話し終わると、どうぞとばかりに寺島さんへ手で合図。
僕の左隣りに座った彼がそれを受けて、
朗々と紹介文を読み上げ始めました。
まさにこれ、阿吽の呼吸というものでしょう。

奇妙な例えかもしれませんが、
まるで僕はバンドをやっていた時のように、
初めてのメンバーとセッションしている気分になりました。
そう、浜さんと寺島さんがドラムとベース。
僕は今回ギターで参加です。
お二人のテンポとリズムに気持ちを合わせて、
そろそろとコードを刻み始め、
質問を受けたところでソロを弾きます。

久米さん、堀井さんとのセッションがちょっと跳ねたジャズだとすると、
今回は軽やかなバーデン・ハウエルばりのボサノヴァでしょうか。
心地よいレイドバックしたムードの中に流れる時間は、
あっという間に過ぎてしまいました。

そしてスムーズに収録が終わったところで記念撮影です。

この時は気付かなかったのですが、
浜さんがコマーシャルさながらに僕の本を持っていてくれました。
その『持ち方』にご注目を!

onradio.jpg

こういうのは、さっと出来るものではありませんよね。
永年の女優業の他、
コマーシャルで商品を手に撮られ続けていたご経験からか、
何ともきれいな持ち方をされているじゃありませんか。

ん〜・・・徹頭徹尾、
皆さまのプロフェッショナリズムを感じたひと時でした。

えーじ
posted by ととら at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記