2018年01月31日

第15回取材旅行 その8

朝のバスターミナルは、
呼子の掛け声と鳴り響くクラクションで大変な喧噪です。
マンジーニまでの復路は大型バスに乗りました。
このシステムは日本にないもので、
出車の定時はなく、満員になり次第出発するというもの。
なのでお客さんが集まらなければエンドレスで待たされますから、
急いでいる時には使えません。
幸い混んでいる時間だったせいか、
僕らが座って10分もしないうちに出発となりました。

車内は当然満席。
そこへ最後に年配の女性と男性が覚束ない足取りで乗って来ました。
すると若い男性がさっと立ち上がって席を譲るところは、
万国共通でしょうか。
彼の凛々しい横顔が印象的でした。
途中、マツァパあたりから途中下車する人が続き、
僕らと同じ終点のマンジーニバスターミナルまで来たのは、
概ね半分くらいだったかな?

降りた場所は自宅なのか職場なのか分かりませんが、
それぞれに一幕限りのドラマがある。
それを想像するのも旅の楽しみの一つなんですよ。

さぁ、明日はいよいよこの旅最大の難関、
陸路でスワジランド、モザンビーク間の国境を越えます。
その前に、
皆さまお待ちかねのビジュアルダイジェストレポートにしましょうか。

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ああ〜、ケープタウンは遠し!
フライトタイムを合計しただけで22時間を超えるのですから、
こうしてフライトナビゲーションでケープタウンが近付いてきた時には、
心もお尻もホッとしました。

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まず僕たちを迎えてくれたのはケープタウンの象徴、テーブルマウンテン。
標高は丁度1000メートルくらいあります。
頂上付近はよく強風が吹き、
今日のようにテーブルクロス状の雲がかかるんですよ。

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ホテルやレストランが集まるロングストリート。
2年振りのこの街はほとんど変わっていませんでしたけど、
よく見るとぼちぼちお店の入れ替わりが・・・
あれ?
行こうと思っていた民族音楽専門のCDショップが潰れちゃってる!

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マレー系の人が住み、モスクまであるボカープ地区も健在。
このエリアで食べられる『ケープマレー料理』は美味しいですよ。

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空港やレストランに入って目を引いたのがこれ。
昨秋から続く干ばつで西ケープ地方の水がめは干上がる寸前です。
旅人にとって晴天はありがたいものですけど、
早くまとまった雨が降ってほしいですね。

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僕たちが泊ったのはこんな宿。
新しいやや高級なバックパッカーズです。
2年前に来た時はありませんでした。

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広い部屋でしょう?
ドミトリーの他にこんな個室もあり、居心地はとても良かったです。

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ロングストリートを歩いていて出会ったビッグイシューの販売者さん。
(詳しくはこちらを → ビックリシュー?)
僕たちは日本国内だけではなく、海外でもこうして出会うと買っています。
ナイスガイの彼はエチオピア人でした。
がんばってね!

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変わらないと言えば治安の悪さも相変わらず。
歴史的な建造物が多いケープタウン駅周辺は、
日中でも単独でうろつくにはリスキーな場所です。

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そんな訳でしばしば目にするこの警備会社の表示。
直訳すると『武装して反応します』ですが、
分かりやすく言うと『入ったら撃ちます』という意味。
ジョークではありません。

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夜の街もきれいなのですが、
17時になるとお店やカフェがどんどん閉まり始め、
街の雰囲気が一変します。
特にバスターミナルや駅周辺は危険ですね。
こうしたシビアな事情から、
僕たちは夜でも比較的安全が確保されているエリアで、
宿を押さえたのですよ。
そうしないと取材が出来ませんからね。

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そんなハードルを乗り越えつつ、しっかり仕事を始めました。
まずはこれでしょ! 昨夏にご紹介したペリペリチキン。
場所によって微妙にレシピが違います。
ん〜、美味しい!

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驚いたのはアフリカカフェで見つけたこのバージョン。
なんと2016年のマカオで食べたアフリカチキンにそっくり。
マカオバージョンはオリジナルを知らない中華系のコックさんが、
イメージだけで作ったのかしらん? と思っていたのですが、
あながちそうとも言い切れなくなりましたね。
それとも逆輸入バージョンか? ディープだなぁ。

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ケープタウンは良い漁場に恵まれているので、
シーフードを選んでハズレることはまずありません。
これはエビやムール貝、イカが盛り合されたシーフードプラッター。
美味しい新鮮な魚介類がお手頃価格で楽しめます。

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アフリカだけではなく、ヨーロッパやアジア、
アラブの文化まで混じり合う料理を味わいたいのであれば、
ボカープ地区を訪れるべきでしょう。
左上がスパイシーラザニアともいえるボボティ、
右上はフルーツの甘みとスパイスが調和したラムシチューのブレディ。
右下はココナツミルクを使ってクリーミーなチキンカレーです。

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そして忘れちゃいけないマルヴァプディング!
アプリコットジャムとバタークリームソースの濃厚な味わい。
これ、ととら亭でも何度か出していますが、
一度食べたら忘れられない味ですよね。

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さて、南アを再訪したミッションのスタートです。
アフリカ大陸の最南西端へ行きましょう!
まずは海が美しいハウト湾へ。

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ここにはアザラシが群生するドイカ―島があります。
人間に慣れている訳ではありませんが怖がりもしないので、
好奇心旺盛な彼らはハウト湾の遊覧船乗り場まで出張してくることも。
愛嬌もの揃いでカワイイ! けどコロニーはちょっとけものクサイ!

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そしてサイモンズタウンのボルダーズビーチでは、
野生のケープペンギンをまじかで見ることが出来ます。
中には卵を抱えて子育て中のペンギンがいました。

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このルートは個人で行くには難しく、僕たちはデイツアーに参加しました。
安全に効率よく回れるだけではなく、
こうして珍しい植物が生い茂る原野を自転車で走れたり、
他の旅人たちと知り合えるのも良かったですね。
日向ぼっこしながら食べる美味しいランチ付きです。

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ルックアウトポイントまで登ると1919年まで使われていた灯台があります。
ここからは半島の最南端ケープポイントが見えました。
さ〜、行くぜ! 喜望峰はもうすぐそこだ!

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と安心してはいけません。
この自然保護区にはさまざまな動物たちが生息しており、
中にはご覧のバブーンのように思わぬいたずらをするものもいます。
ガイドさん曰く、人間の食べ物を知った連中は、
バックパックなどをかっさらって逃げることがあり、
中に食べ物だけではなく、
財布やパスポートが入っていて大騒ぎになったことがあったとか。

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その他にもダチョウがのんびり餌を食べていました。
遠く目には可愛いのですけど、
そばに来ると結構大きいので手を出したりするのは禁物です。

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そう、やっと来ました2年越しの喜望峰!
あの水平線の向こうは南極なんですよね。
ん〜・・・感無量の僕たちでした。

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で、お終いではなく、実はもうひとつミッションがあったのですよ。
これまた自力で行くのが難しい場所。
それはタウンシップです。
何度かお話したことがありますけど、
ケープタウン空港に着いてバスで市内に移動すると、
すぐ広大なスラムが道路の両側に見えてきます。
これはケープタウンでは最大、
南アフリカでもソウェトに次ぐ規模で広がる、
ニャンガというタウンシップです。
このタウンシップというのは、
アパルトヘイトの一環で人種ごとに強制的移住させられた居住区のこと。
写真はランガという最も古いタウンシップの初期からある建物です。
この小さな建物のワンフロアに16人の黒人が共同生活を送っていました。
内部は4人で使う4つの小さな寝室の他に共同のキッチンがあるだけ。
現在でもほぼ同じように使われています。

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今では新しい建物も建てられているとはいえ、
周縁から流入する人口をまかないきれず、
こうした違法のバラックが広がっています。
ここではガスや水道はありませんから下水もご覧の通り垂れ流し。
腐臭が鼻を突き、衛生環境は劣悪です。

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それでも中には学校や教会もあり、
今でもタウンシップで生まれ、ここで育ち、
そしてここに住みながら通勤している人々が沢山います。
スラムと云うと怖いイメージを抱く方も少なくないと思いますが、
(実際ニャンガは少々危険ですけど・・・)
犯罪者ばかりが住んでいるのではありません。
ほら、おなじ人間なんですよ。

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僕らはここでシェビーンと呼ばれるバラックの居酒屋に入り、
『自家製ビール』に挑戦しました。
写真からは見えませんがバケツの中身はブクブクと泡をふいた、
白い液体がなみなみと入っており、その泡をふ〜っとどけて回し飲みします。
僕の表情を読み取ったガイドさんは「毒ではありませんよ!」。
で、恐る恐る飲んでみると・・・
味は酸味があって少々甘く、独特なかび臭い香りがします。
アルコール度数は3パーセント程度とか。
日米仏3国連合の参加者の中でふたくち飲んだ人はいませんでした。
でも、ローカルのお客さんはとろんとした目つきで「おいし〜!」。

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そんなこんなで密度の濃いケープタウン滞在も最終日。
僕たちは飛行機を乗り継いで2つ目の渡航国、
スワジランドへ向かったのでした。

えーじ
posted by ととら at 05:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月30日

第15回取材旅行 その7

今朝は9時半にマンジーニの宿をチェックアウトして、
ミニバスで首都のムババネに向かいました。
所要時間33分。約200円也のショートトリップです。

スワジランドの地形は標高が1200メートル以上ある西部の山地から、
150メートル程度の東部の平野にかけて、なだらかに傾斜しており、
マンジーニは518メートルに位置しています。
今日はそこから西に向けてぐんぐん坂を上り始め、
ムババネに着いた時には手元の高度計が1070メートルを指していました。
空は曇天で時おり霧雨が降っています。
長袖のシャツを着ているだけでは少々肌寒いですね。

幸い、本来泊る筈だった宿は配管工事が終わっており、
僕たちは問題なくチェックインできました。

ムババネはさすがに首都だけあってバスターミナル周辺はとても賑やか。
お店や飲食店も揃っており、「こりゃ宿泊日数が減って残念!」
と思いきや、災い転じて福となす、と申しますか、
一回りしてチェックした飲食店は、
フライドチキンやピッツァ、フィッシュアンドチップスなど、
取材対象とはならない店ばかり。

しかも19時頃、夕食に出かけてみると人通りが急に減り、
活気のあった雰囲気が一変しています。
加えてショッピングモールだけではなく、
様子を見ようと思っていたレストランまで、
ことごとくシャッターが閉まっているじゃないですか。

こりゃヤバイ・・・

僕らは素早くプランBに切り替え、
スーパーで食パンとチーズを買ったら宿まで退却!
周辺は外灯も少なく危険な臭いがプンプン漂い始めました。
この辺は20時過ぎて僕らのようなよそ者がうろつく所ではなさそうです。
どおりで宿のセキュリティも厳重なわけだ。

予約をキャンセルされた時はやれやれと思いましたが、
結果的に取材対象の飲食店が多く、
治安もいいマンジーニの滞在日数が増えたのは幸運でした。

ともあれスワジランドの人々はシャイでフレンドリー。
お店の人だけではなく、道を尋ねてもみなさん親切に教えてくれます。
人種の構成は南アフリカと違って白人の数がめっきり減りました。
というかほとんど見かけない。アジア系もまた然り。
当然、僕たちは目立ちます。
ですが、じろじろ見られるわけでもない。

言葉は英語が普通に通じます。
スワジランド人同士が話している時はスワジ語を使いますが、
外国人とは英語で話します。
各種インフォメーションも英語表記ですから不便はありません。

先日一般情報をちらっとお話しましたけど、
経済状況はかなり厳しいですね。
一人当たりの国民総所得だけに着目すれば低中所得国に分類されるとはいえ、
スワジランド経済の内実は貧富の差が激しく,
今でも国民の7割が1日1ドル以下の生活を強いられているそうです。
確かに物乞いの姿は南ア同様めずらしくありません。

なるほど外務省が発表した2014年4月付けの援助方針でも、
失業率は29パーセントを超え、
AIDSの罹患率たるや15歳から49歳までの人口の約26パーセント。
加えて南ア同様、近年干ばつの影響が著しく農業生産性が低下し、
貧困率は63パーセントに達していると報告しています。

しかしですね、『貧困』というと食料不足から、
栄養失調でやせ細った子供の姿が目に浮かぶかもしれませんが、
少なくとも、今までの僕の旅の経験から申しますと、
食料は『ある』んですよ。
『あるんだけど買えなくなっちゃう』のです。

おカネがないから。

現にマンジーニやムババネでもスーパーマーケットはそこかしこにあり、
棚には食料品が溢れている。
きれいな身なりのお客さんたちはカートにいっぱい買っています。
でも、外で物乞いをしている人たちには『買えない』のです。

おカネがないから。

これは日本に目を向けても同じ。
どこのスーパーやコンビニに行っても食べ物はいっぱいあるでしょう?
でも『買えない』人たちがじわじわ増えているのです。

そう、『貧困』というのは自然災害の結果ではなく、
極めて人為的な現象なんですよ。

僕はマルクスやケインズみたいな学者じゃありませんから、
頭を捻ったところで何も出てきませんが、
アフリカに限らず、裸足の子供たちや、
「食べ物を買うおカネを下さい」と言って来る人たちに接するたびに、
僕たちにとって何が一番いい社会システムなのか、
この問いを繰り返さざるを得ません。

僕が長い旅の人生の中でも未だに答えを見つけられないこと。
それは、『物乞いを前にどうすべきなのか?』

なんですよ。

えーじ
posted by ととら at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月29日

第15回取材旅行 その6

ともこです。

ケープタウンの空港で出発を待っている間に、
それぞれの実家に電話を入れました。
まさか電話が来るとは思っていなかった母は、
とてもびっくりして喜んでくれました。

ととら亭を開業する前に3カ月間に渡って中南米を旅していた時、
私たちは携帯電話もパソコンも持っていませんでした。
連絡をする時は日本語が使えるパソコンのあるインターネットカフェを探し、
日本の家族や友だちにメールを打ちました。

そして訪れた9カ国のそれぞれから1回ずつ実家に電話しました。
南米ではカビナと呼ばれる公衆電話ボックスを集めたような店がいっぱいあって、
そこから国際電話をかけるか、
カビナがない時は、テレフォンカードを買って公衆電話を使いました。

あの頃の旅は今よりずっと不便でしたけど、
そういうことが日常と違う旅らしくて楽しかった気がします。
便利さを求めるより、
不便な中でどうするかが私たちにとっては大切なんですよ。

マンジニの宿で午前中ぼ〜っとしていたら、あの頃の旅を思い出しました。
このホテルはちょっと古臭い建物で、小さな中庭を囲むように廊下があります。
部屋は飾り気がなく、あんまり清潔ではありませんど居心地はいいですよ。

街は中心部を歩くだけなら1時間で十分なくらいの大きさ。
観光地と呼べるようなものは何もありません。

でも、こうして日常的な場所を歩いていたら、
いつかまたあんな長い旅がしたいなぁ、と懐かしさがこみ上げてきました。
ちょうど今日の陽気は6月のメキシコシティみたいですし。

この旅もそろそろ折り返し。
スワジランドで美味しい料理が見つかるかな?
今晩はポルトガルの影響を受けた料理を出すレストランに行ってみようと思います。
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2018年01月28日

第15回取材旅行 その5

深い闇。
遠い稲光。
吹き付ける風。

やがて雨が屋根を打ち始め、
それに合わせてカエルたちが歌い始めました。

スワジランドのマンジーニで過ごした最初の夜は、
ここまでとはまったく別のもの。

昨日、ゆっくり朝食を楽しんだ僕たちは、
バックパックを背負ってバスターミナルへ。
空港に向かうバスは僕たちの他にひとりだけ。

定刻にケープタウンを飛び立った南アフリカ航空の国内線は、
1時間35分でジョハネスバーグに着陸しました。
(南アフリカではJohannesburg(ヨハネスブルグ)をこう発音します)

このフライトでは旅の初体験がふたつあったんですよ。
ひとつ目はキャプテンが女性だったこと。
僕は搭乗する時にコクピットの窓を見るのですが、
左側の席には白人の女性が座っていたのです。
帽子の下から長い髪が出ていて格好いい。
副操縦士も含めてコクピットに女性がいるのを見たのは、
思えばこれが初めてでした。

もうひとつは降機する時。
O・R・タンボ国際空港ではボーディングブリッジが機体に接続し、
僕たちはそこから出たのですが、
ターミナルに入ったらすぐ階下に誘導され、
そのまま外へ出てしまったのです。
おや? と思ったらバスが到着し、
僕たちはそれに乗って別のターミナルへ。
このオペレーションもありそうでなかったですね。

さて、スワジランドまでの道半場まで来た僕たちは、
イミグレーションを抜けて国際線に乗り換えです。
トランジットタイムは2時間ほど。
O・R・タンボ国際空港は国内最大と言われるだけあって、
ケープタウンのそれとは規模が違います。
ショップや飲食店も充実しており、
ぶらぶらしているだけでも結構楽しめました。

僕たちが乗るSA8086便のボーディングゲート22は、
搭乗時刻間際になっても乗客の姿はまばら。
なるほど使う機材も横に3列しか座席のない小型機のEmbraer ER3です。
フライトタイムはたったの33分。

ちょっと驚いたのは、
到着したのがマンジーニ市内にほど近い
Matsapha International Airport ではなく、
40キロ以上離れたKing Mswati 3 International Airport だったこと。
旅程表の空港コードはSHOになっていたので僕の勘違いだったのですが、
一瞬、「こりゃどこだ?」となりました。

この空港、日本でいえば成田か羽田なんですけどね、
長閑な草地に滑走路が一本だけあり、
その端に小さなターミナルビルがぽつねんと建っているだけ。
ボーディングブリッジはおろかタラップカーもないので、
簡単な階段を使って降機した僕らはトコトコ歩いてその中へ。

2013年に開港したばかりですから建物はピカピカです。
入るとすぐイミグレーションブースがふたつあり、
可愛らしい20歳代前半の女性のインスペクターが座っていました。
そこを抜ければすぐバゲッジクレーム。
到着便は僕たちだけでしたからターミナルは貸切状態です。
というか閑散としている。
インフォメーションボードにも、
アライバルは僕たちが乗って来たSA8086が一行表示されているだけ。
ん〜・・・王様の浪費癖の象徴とされているのも分かる気がします。
利益は出ているのかしらん?

と心配しつつ税関は『Nothing to declare』をするっと抜けて、
Welcome to Swaziland! と相成りました。

そうそう、キャンセルされてしまったムババネの宿ですけどね、
先方に提示してもらった代替案の折り合いがつかず、
結局、自力でマンジーニの宿を確保しました。
どうもメールでのやり取りが怪しく、
初めて訪れる場所で不確定要素を増やしたくなかったのですよ。

で、マンジーニまで行くバス乗り場を探していたら、
入り口でうろうろしているサングラスをかけたお兄ちゃんに訊けとのこと。
彼曰く、マンジーニまで一人250円だそうな。
バスはきれいなミニバスです。
ほ〜、いきなり物価が下がりましたね。

それもそのはず、スワジランドの国土はほぼ四国くらい。
人口も約125万人で鳥取県の約2.1倍しかありません。
となると経済規模も推して知るべし。
平均月収は約58,000円くらいですから日本人の約1/6程度なのです。

経済格差はすさまじいですね。
米CIAのワールドファクトブックによれば、
ジニ係数がなんと50.40パーセント!
これは資料にあった141ヵ国中18位。(日本は37.9パーセントで73位)。

こうした数字を知っていると、
僕たちの今いるマンジーニという街が、
日本でいえば商業の中心である大阪に当るとはいえ、
実際は緑に囲まれた小さな地方の都市、
いや、こじんまりした街程度のものでしかないのも頷けます。

今の時刻は10時21分。
ドアや窓を開けっぱなしにしていると、気持ちのいい風が入って来ます。
気候は東京の9月中旬くらいでしょうか。
空は雨上がりの快晴。
気温は20.5度です。

さて、これからムババネやマプトまでの移動方法を調べつつ、
市内を歩いて探検です。

自分たちの足で歩き、自分たちの目で見る。

これが僕らの旅のスタイルなんですよ。
じゃ、行って来ます!

えーじ
posted by ととら at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月27日

第15回取材旅行 その4

ともこです。

関東地方の雪と冷え込みを心配しつつ、
初夏のようなケープタウンに滞在しています。
この街に来たのはちょうど2年振り。
南アフリカ料理は去年の夏にご紹介しましたけど、
更なる美味しい料理探しと以前の取材結果の再確認に励む毎日です。

今回はいくつかのレストランで、
レシピの違うペリペリチキンを食べることが出来て、
興味深い発見が沢山ありました。
この後に訪れる本家モザンビークでの比較が楽しみです。

それからケープタウン滞在のもうひとつの重要な任務がありました。
それは2年前に行けなかった喜望峰への再チャレンジ!
ツアー当日の朝、お腹の調子が悪くなった私の所為で、
泣く泣くキャンセルしていたのです。

今回は念願かなってアフリカ大陸の最南西端に行って来ました!

日本からすごく遠いので2度と来れないかも・・・
と思ってあの時は本当にがっかりしたのですが、
こんなに早く夢が叶うとは思いませんでした。
諦めないでチャンスを作ってくれたえーじに感謝です。

すんなり行かなかっただけに何倍も嬉しかったです!
さぁ、今日も美味しい料理探しをがんばるぞ!

P.S.
えーじです。
ムババネの宿は微妙な展開になって来ました。
いま現地の担当者とメールでやり取りしているんですけどね。
また『スリルとサスペンス』にならないことを祈りつつ、
明日は移動しようと思います。
posted by ととら at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月26日

第15回取材旅行 その3

日本の皆さま、おはようございます。

関東地方だけではなく、
全国的に『記録的な』寒波に覆われているようですね。
ととら亭のある東京の中野区でも、
今朝はマイナス4度まで気温が下がったそうな。

野方のフェローたちはみんな大丈夫かしらん?
雪かきがやれなくてすみません。

そう五月晴れのようにカラッと乾いて晴れたケープタウンから言うと、
他人事のように聞こえるかもしれませんが、
僕たちが今いるところでも別の大問題が持ち上がっています。

南アフリカ南部では『記録的な』干ばつが昨年から続いており、
現在、ケープタウンの水がめの貯水量は24パーセントを切っているのです。
このまま干ばつが続けば4月の上旬には水道が止まり、
市内200カ所の給水所での配給に切り替えざるをえなくなってしまいました。

2月1日からは1日ひとり50リットルまでという給水制限も始まります。
僕たちもシャワーなどではなるべく節水し、
3日間使ったタオルやシーツも交換していません。

さまざまな地域を旅していて近年気になるのは、
アフリカであろうがアジアであろうが、
そこかしこで耳にする『記録的な』という前置きのついた天候。

関東地方では『当たり前』になり、
最近は全国的に『自然な』ことと見なされるようになった、
(いや、なってしまった!)
猛暑の夏と酷寒の冬。
極端に地域差のある大雨と降雨不足。
巨大化する台風。
珍しくなくなった竜巻。

この不気味な傾向は今回の例にもあるように、
世界的な規模で起こっているのですよ。
何が原因かはさて置き、
僕が怖いと思っているのは、
この状況の原因に僕たちは無関係だ、
そう考えている人々が今でも少なくないことなんですよ。

原因が科学的にきっぱり証明されない限り、
人類は今の生活を変える必要はない。

本当にそう思います?

僕は科学者ではないので具体的な説明は出来ませんけど、
旅人の勘として、すご〜くイヤな予感がしているんですよ。
で、先日お話しましたように、
こういう時の僕の勘は、残念ながらとてもよく当たります。

と書いている途中にメールをチェックしたら、
明日移動するスワジランドの宿から連絡があり、
『配管トラブルのため27日と28日の予約はキャンセルせて頂きます』

だって!?

ほらね、僕の勘は当るでしょ?

それじゃプランBを考えなくちゃ。

えーじ
posted by ととら at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月24日

第15回取材旅行 その2

日本の皆さまこんにちは、それからこんばんは!
そちらとの時差は7時間。
ケープタウンはいま夕方の6時です。

ニュースを見て驚きましたが、
関東地方は雪で大変なことになっていますね。
さらに厳しい寒波が暫く続くとは。
これから当分凍った雪が残ると思いますので、
外を歩く時は十分注意して下さいね。

ケープタウンの天気は曇り後晴れ。
気温は東京の10月初旬くらいで過ごし易いです。
訪れたのは2年振りですが、
ざっと中心部を歩いた限りでは殆ど変化はないように思います。

特に空港からバスで移動してすぐ通過するタウンシップ(スラム)を見ると、
良くも悪くも変わらないんだな、という気がします。
ホームレスの姿も相変わらず多く、
陽が暮れるとカフェやショップが次々と閉まって人通りが急に減り、
雰囲気が一変するのも同じ。
残念ながら旅行者が夜出歩ける街ではないのですよ。

宿は移動の利便性と治安を考慮して、
ループストリートとロングマーケットストリートの交差点に取りました。
南アフリカは基本的にそれほど物価の高い国ではありませんが、
観光地のケープタウンの宿相場はそれほど安くないですね。
僕たちが投宿しているところはダブルルームが朝食込みで約1万円くらい。
ドミトリー(相部屋)でも約2,500円します。
二人だとドミの倍額で広い個室を借りられるので割安ですけどね。
中心から離れればもう少し安くなりますが、
夜は食事をするにも歩き回ったり流しのタクシーを拾う訳にはいかないので
僕らの仕事には不向きなのですよ。

食事はやっぱり美味しいです。
さすがは美食の街。
ワインも手頃でグレードの高いものがレストランで楽しめます。
今回の旅の目的は昨夏にご紹介したペリペリチキンのオリジナル探し。
初日の夜は定番のNando'sを訪れました。
モザンビークパプリカ風味がメニューに追加されており、
当然試してみましたが、
ちょっと甘みのあるブラーイ(バーベキュー)風味といった感じかな?
ん〜・・・いいですね〜。

今日はウォーターフロントにあるレストランで、
別バージョンも試してみました。
どれも微妙な違いはありますけど、辛み、フルーティな酸味と、
タイムやオレガノを中心とした香りをベースにしているところは基本的に同じ。
思わず既に食べ過ぎ状態の二人でございます。

あと30分で夕食か・・・
まだ全然お腹が空いてません。
食事の量が多い南アフリカの取材は厳しいんですよね。
それじゃ腹ごなしにスクワットとプッシュアップを
100回やってから出かけよう!

えーじ
posted by ととら at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月23日

第15回取材旅行 その1

はぁ〜・・・遠い!

野方を出発してから32時間。
鉄道を3本、飛行機を2本、そしてエアポートバスを乗り継ぎ、
泣ける機内食を5回食べて、
ようやく着きました南アフリカのケープタウン。

加えて皆さまご期待の『スリルとサスペンス』も1回ありましたよ。

いつか「僕の勘はよく当たる」と言ったのを覚えていますか?
この取材旅行の準備編その3でもお話したように、
アジスアベバでのトランジットは悪い予感ぷんぷんでした。

で、やっぱり・・・

定刻を20分遅れて香港を飛び立ったエチオピア航空ET873便は、
その遅れを引きずったまま、
10時間後にアジスアベバのボレ国際空港へ着陸。

これだけでも1時間30分しかないトランジットタイムが
20分もロスした訳ですが、
着陸前の機長のアナウンスを聞いていたら・・・

「ねぇ、あとどのくらいで着くの?」
「ちょっと待って・・・な、なんてこった!」
「どうしたの?」
「到着ゲートが変更されてる。しかもあのターミナル1だ!」
(詳しくは第11回取材旅行その3をどうぞ)

BGM Theme of Mission Impossible

「うっそ〜!」
「こりゃマジでヤバイ」
「飛行機を降りたら急がなくちゃ」
「そうもいかないよ。アジスアベバの標高は2300メートル以上ある。
 加えて僕たちは長時間フライトで軽い脱水症状だ。
 むやみに走ったり階段を駆け上ると頭がガンガンになっちまうよ」
「どうしよう?」
「とにかく飛行機が停まったらすぐ降りられるように準備をしておこう」

やがて飛行機が着陸しタラップが近付いてきました。
その緩慢な動きと腕時計の秒針を見比べていると、
時間が永遠のように感じられます。

混乱し始めた機内で僕は少しでも早く出ようと、
ともこを先へ送り出しました。
そこへ荷物を沢山持った巨体の女性が僕の前へ入り、
僕と彼女は5メートルほど離れ離れに。

何かとヤバいな、こうなったら出たとこ勝負で急ぐしかない。

そう思って彼女を見ると、
僕の死角にいる誰かとこちらに視線を送りながら話をしています。

話? 彼女が『ともこ語』で?
あ〜・・・さらに悪い予感がしてきた。

「えーじ! 乗継便はターミナル1から出るらしいよ!」
「なんだって? 出発もターミナル1?」
「あのお兄さんもケープタウンに行くらしいの」

振り返ると白人の青年が不安そうな顔をして立っています。

「やぁ、あなたもケープタウンに?」
「ええ、ですが時間がありません。
 ここの人たちはみんなまとまりがなくて困りました」
「とにかくバスに乗り込みましょう!」

エプロンに駐機した飛行機から僕たちを乗せたバスは、
滑走路と並行に走り、
間もなくターミナル2の前で停まりました。
これから厄介な保安検査も受けなければならないのに、
ボーディングゲートがクローズするまであと30分しかありません。

「あれ? ターミナル2に来たよ」
「降りて! インフォメーションボードを見ている暇はない。
 空港職員に訊きながらボーディングゲートへ行こう!」

僕はボーディングパスを片手にユニフォームを着た人に駆け寄り、

「すみません!
 ケープタウン行きのボーディングゲート1Bはどこですか?」
「そこを右に曲がって進んで下さい」
「ありがとう! あっちに行くぞ!」

工事中のような回廊を早足で進んだ僕たちは、
乗客でごった返している出発ロビーに出ました。

僕たちの近くにあるのは・・・ゲート5。
どっちがゲート1Bだ?

「あっちの方はナンバーが大きくなってますよ」
「じゃ逆に行きましょう!」

「すみません!
 ケープタウン行きのボーディングゲート1Bはどこですか?」

僕と彼は交互に空港職員を見つけては聞きながら進んで行きます。

「あった! あそこがボーディングゲート1Bだ!」

そこはボーディングブリッジではなくバスのゲートでした。
走って来た僕たちに気付いたゲートの職員が急げと手招きしています。

「ケープタウン行きですか?」
「そうです」
「このスキャナーにボーディングパスをかざして下さい」

僕たちがバスに乗り込むと、
ほどなくターミナルビルの入り口にいたスタッフが頭上でバツ印を作り、
ゲートが閉じると同時にバスが走り始めました。
なんと保安検査はなかったのです!

We made it!(やりましたね!)」
Yeah

名前も知らない旅人同士の連携プレーで、
僕たちはギリギリ乗継便に間に合ったのでした。

to be continued.

えーじ
posted by ととら at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月21日

第15回取材旅行の準備 その5

唐突ですが、快挙です!

え? 何がスゴイかって、
今回のように余裕を持っての出発は、
ととら亭史上初めてのことなのですよ!

昨夜はお店をシャットダウンして時刻は深夜を過ぎましたけど、
その後、僕たちは6時間以上たっぷり寝た上に、
なんと朝風呂まで入り、ゆっくり朝食を摂ってからのパッキング。

こんなにのんびり旅に出るのは何年振りかしらん?
多分、独立前の2009年に行った中南米の旅以来だと思います。

あの頃とは旅の出方もずいぶん変わりました。
一番うれしい変化は、出発前の「いってらっしゃい!」。
かつては個人的にひっそり旅立っていたのが、
今ではお客さまからそんなお言葉を頂きながらのスタートになりました。
ホント、季節は冬でも心は温かく歩き始められます。

さぁ、まず目指すは南アフリカのケープタウン。
アジスアベバで一泊にならないことを祈りつつ、
アパートを出ようと思います。

それでは行って来ま〜す!

えーじ
posted by ととら at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月20日

第15回取材旅行の準備 その4

いよいよ明日は出発。
営業と並行してお店のシャットダウンプロセスも粛々と進めています。

今回の旅は珍しく早出が一切ないスケジュールとなりました。
明日のフライトも成田を飛び立つのが20時10分ですから、
空港には18時までに着いていればOK。
となると野方を出発するのは15時くらいで十分間に合います。
いつもはディナーを終えて深夜にアパートへ帰り、
そこからパッキングして2〜3時間の仮眠の後で出発!
とか、ランチを早回しで片付けて17時に新宿駅へダッシュ!
ですからね〜。
気分的にも肉体的にもずいぶん楽です。

昨夜は日付が変わったところで、
エチオピア航空さんのウェブサイトからチェックインを済ませました。
出発の48時間前から使えると書いてありますが、
実際は出発前日の午前零時までは「Gate Close」の状態。
ま、よくあることです。
動きが重いのでビミョーなムードもありましたが、
無事に個人情報の入力と座席の指定が終わり、
ボーディングパスの印刷まで終了。

座席は前回お話しましたように、
アジスアベバ降機時の混乱を見越して16列目の中央列左側をゲット。
そう言えば機材は Boeing 787-8 なんですけどね、
あの3シートが3列タイプは使い難いんですよ。
乗客数を増やすには仕方ないのでしょうけど、
だいたい旅行するのは1〜2人組が多いでしょう?
となると3シートは、
同行者と離れて座らなければならないケースが起こり易くなるんです。

また、窓際にひとりで座ってしまうと、
トイレに行くにもお隣さん2名に「ちょっと失礼」となるわけで、
寝ている時などはかなり気が引けますよね?

こういうのは長時間フライトでエコノミー症候群が危惧される場合、
深刻なことが起こりかねないので、
僕たちが窓際列の通路側に座らなければならい時は、
窓際の人に「僕たちが眠っていても構わず起こして下さいね」
と最初に挨拶がてら声をかけておきます。

で、そんなことを避けるためにも、
こういう座席配置タイプの機材の場合は、
中央列を指定しているのですよ。
それならひとりの方も気兼ねなく席を立てますからね。

それから気になる天気は危ないところでした。
明後日の関東地方は雪になりそうじゃないですか!
もしこれが一日前にずれていたら、
前日の夜のうちに成田まで移動して、
トランジットホテルに泊まっていたかもしれません。

ホント、飛行機に乗る前から何が起こるか分かりませんよね。

さて、間もなくディナー営業です。
少々草臥れてきましたが気合を入れ直して始めよう!

えーじ
posted by ととら at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月19日

第15回取材旅行の準備 その3

頭のいい大人たちが忘れてしまったこと。

それは、
『未来は誰にも分からない』という真理です。

にもかかわらず、明日の予定にとどまらず、
来月、来年の予定や計画を僕たちは無邪気に立てていますが、
それは単純に、

昨日まではああだった、
そして今日もこうだった、
だから明日もそうに違いない!

という根拠がありそうでない3段論法を信じているからなんですよ。

こうした希望的観測が本当の意味で希望でしかないことを、
僕たちはさまざまな局面で学ばされます。
その典型的な例の一つが旅。

そう、特に僕たちが行くような個人旅行は、
それこそ不確実性の塊りなんですよ。
ましてや今回は行き先がアフリカでしょう?

そんな訳で、こういう場合はあまりタイトにスケジュールを組まず、
事前に洗い出した不確定要素への対応策を事前に検討しておくこと。
これに尽きます。

そこで最初の目標は、
ケープタウンの宿にチェックインすることとしました。
その先のことはまだ考えない。
となると最も大きい不確定要素は、
やっぱりエチオピアでのトランジットです。

因縁のボレ国際空港はトランジットルートが分かり難い上に、
保安検査の要領が悪く、
一般的に下限とされる1時間半のトランジットタイムがあっても、
乗継便を逃す可能性があります。
(実際そうなった旅人から入った情報です)

そこでやらねばならないことは、
降機したら可及的速やかに保安検査まで進むこと。
そしてその対策は、

1.事前にボレ国際空港のマップを入手し移動ルートを確認しておく。
2.機内の座席は左側でなるべく搭乗口に近い機体前部に取る。
  香港で給油中に中国人の乗客が多数乗り込んできますが、
  中国の文化に「整列」はありません。
  彼らはセーフティベルトの着用サインが消えるどころか、
  ランディングした途端に全員が席を立ちあがり、
  ヘッドロッカーから荷物を取り出すくらいはしますので、
  (実際に北京で遭遇したことがあります)
  混乱が最大化する前に脱出する必要があるのです。
  (マナーが悪いという意味ではありません。
   そういう「文化」なのです)
3.降機前にトイレは済ませておく。

そもそも成田からの便が遅れたらどうしようもありませんが、
この3つの対策で何とか間に合うことを祈りましょう。

しかしながら取り残された場合はプランBに移行です。
エチオピア航空さんに代替便とホテルの提供を交渉し、
それがまとまってからケープタウンのホテルに事情を伝えます。

そう、プランBを見越して1日分の着替えと、
必要な機材は機内持ち込みにする必要がありますね。

ケープタウン国際空港まで着いてしまえば、
2年前に一度行っているので不確定要素はありません。

いかがでしょう?
何か起こりそうな気がしませんか?

僕たちの旅はいつもこんなものなんですよ。

えーじ
posted by ととら at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月17日

第15回取材旅行の準備 その2

あれよあれよと云う間に5日後の出発となりました、
今年初の取材旅行。
『その1』をお話したのが去年の10月下旬でしたから、
ざっとおさらいしますと、
取材地は南アフリカ(ケープタウン)、
スワジランド(ムババネ、マンジーニ)、
モザンビーク(マプト)となります。

今回ビザが必要なのはモザンビーク。
先週の火曜日にモザンビーク大使館まで申請に行き、
昨日引き取って来ました。

手続きはとてもスムーズでしたね。
まず大使館のウェブサイトがとても分かり易い。
必要な情報が簡潔に理路整然とレイアウトされています。
これは今まで申請した渡航国の中でも、
飛び抜けた親切設計じゃありませんか。

さらにレセプションの日本人職員の方がとてもフレンドリーで、
説明も丁寧でしたから、手間いらずで不安はまったくなし。

場所は東急田園都市線桜新町駅から徒歩7分程度のところ。
なんと長谷川町子美術館と路地を挟んでお隣さんです。
建物はウズベキスタンやアゼルバイジャンの大使館と同じような、
社長の邸宅風一軒家。
旗が出ていなければ大使館だとは分からないでしょう。
そう言えば2014年にお世話になったアゼルバイジャン大使館は、
隣の駒沢大学駅下車でしたね。

申請しに行った時は、
書類の審査が終わるまで応接室で20分ほど待っていました。
申請者は僕の他に4人。
終ると入り口のレセプションから声がかかるのですが、
1人を除いて「×××トラベルさ〜ん!」や「×××旅行さ〜ん!」
のような代理店の方でした。

申請に必要なものはケースによって異なりますが、
僕たちの場合は、

 ・パスポート
 ・パスポートの個人情報ページのカラーコピー
 ・写真(4.5mm×3.5mm)2枚
 ・申請書(英語)
 ・旅行行程表(英語)
 ・航空券の予約確認書
 ・ホテルの予約書
 ・ビザ申請料(12,000円×2人分)の振り込みレシート
 
それと黄熱病発生地のエチオピアを経由することから、

 ・イエローカード(黄熱病予防接種証明書)
  (僕たちは2009年に中南米を旅するために接種していました。
   10年間有効です)

の9点セット也。

ま、よくある内容です。
ものは少なくありませんけど、
ややこしいウェブ申請みたいな仕掛けがなかっただけ楽でした。

さて、ビザ、航空券、宿の予約、成田エクスプレスのチケット・・・
これで旅に必要なブツは揃ったかな?
あとは海外旅行保険に加入して各種ドキュメントを印刷し、
出発の前日にウェブチェックインを済ませればOK!

3カ国とも気になる治安や政治情勢の変化は、
今のところありません。
出発日の成田の天気も晴れ。

何かと厄介なことの多いアフリカの旅。
出発くらいはすんなりと行ってもらいたいですね。

えーじ
posted by ととら at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月13日

冬の旅の寒い思い出

ひゃ〜、寒い!
今朝は東京地方でもマイナス2度くらいまで気温が下がりました。
こんな時は布団から出るのがつらい。
ずっとぬくぬく丸まっていたい。

そんな人が多いのか、
こういう週末のランチは立ち上がりが遅いですね。
普段なら開店時間の11時半からすぐお客さまがいらっしゃいますが、
多分、今日は12時半前後まで静かでしょう。

しかし旅人はそんな弱音を吐いてはいけません。
というか、
旅人という種族は多かれ少なかれマゾヒストなんですよ。
かく云う僕もその一人。

寒さと言えばこの時期に思い出すのは、
2009年6月から9月にかけて行ったの中南米の旅。
南半球はこの時期真冬です。
特にペルーやボリビアの高所は厳しい日々が続きました。
何が厳しいかというと、それは標高や天候よりも『宿』。
僕たちが泊るような安宿には暖房がないのですよ。
それでいて天井が高く、ご丁寧に天窓まである。
しかもそのガラスが時々割れている!

共用シャワーはあるものの、
ガス欠で突然温水が氷のような水に変わる修行者向けのシロモノ。
歯をガチガチ言わせながら濡れた体を拭き、
飛び込むようにして部屋に戻ったら、
外にいた時と同じような厚着をしてベッドに潜り込みます。

だってね、室内の気温が外と変わらないんですよ。
場合によっては今日の東京のような氷点下!

『寒い』経験のトドメは、
塩の平原で知られるウユニ塩湖から3日かけて荒野を越えたルート。
最終日はチリ国境にほど近い露天の温泉に寄りました。
と言っても人肌程度の温泉が湧いている池があるだけ。
クアハウスじゃありませんよ。
本当に地平線の見える荒野にぽつねんと池があるだけ。
更衣室もなし。
崩れかけた小屋の陰で着替えるのです。

僕たちが入った時刻は氷点下15度近い朝8時頃。
そりゃもう寒いのなんのって。
入ったはいいけれども今度は出られない。
しかし入り続けている訳にもいかない。
そろそろという頃になると、
みんな頭だけ湯から出して顔を見合わせています。

6名のメンバーの中で男性は僕だけ。
しかも『日本代表』。
となれば・・・

やるしかない!

気合を入れて湯を出ると一目散に建物の陰へ。
後から心配そうな声が、

「Heeey Eiji! Are you OK? (ねぇ! えーじ! 大丈夫?)」
「D..D.D...Don't ask me!!(ボ、ボ、ボ、ボクに訊かないで〜っ!)」

開業してからはこれほどハードな旅には出ていませんが、
油断していたらカリブのビーチでカクテル片手にのんびりしていた6時間後、
マイナス20度のブリザードが吹きすさぶトロント空港のバスターミナルで、
凍死しそうになったことがありました。
(詳しくはこのブログで『第7回取材旅行』を検索してみて下さい)

いろいろあります僕らの旅。
寒さもまた暖かい部屋で振り返れば、
これまたいい思い出のひとつ・・・・

かな?

えーじ
posted by ととら at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月09日

個人目標2018

3連休が終わり正月気分も抜けました。
さぁ、2018年本番の始まりです。

となれば恒例の個人目標ですね。

まず『スローダウンした生活とシンプルな人生』。
これは今年も続けて行きます。
ここまで『シンプルな人生』の部分は『コト』に重点を置いていましたが、
これを『モノ』にも広げて行こうと思うのですよ。

住んでいるのが2Kのアパートとはいえ、
6年も住んでいれば色々モノが増えてきます。
そこで『1年ルール』を適用し、
この1年間で使っていなかったモノはあげるなり、売るなり、
捨てるなりして処分することにしました。

それから『新しいことへの挑戦』。
人間半世紀も生きていると保守的になりがちです。
僕は性格が飽きっぽいからか、
何かと新しいものに手を出すタイプですが、
それでも自分のスタイルが出来上がると、
ハイティーンの頃のような好奇心が薄れてきた気がします。

また、責任ってシロモノのお蔭で、
攻めより守りに入ることが増えて来ましたね。

これは旅人にとって要注意。

そこでもう一度、
命綱を外して新しいことを始めてみようと思います。

あれこれビビッてリスクヘッジばかり考えていちゃ、
新しい旅を始められないんですよね。
というより、
窮屈な『自分』って器の中でちぢこまっちゃう。

「旅をしねぇブタはただのブタだ」

とポルコ・ロッソは言いました。

あれ? ちょっと違うか?

でもいいですよ。
オヤジが考えることはそう違いません。

ね、ご同輩?

俺たちの旅はまだ終わっちゃいない。
もう一丁やらかそうじゃありませんか。

えーじ
posted by ととら at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月05日

ハンガリー料理特集が始まりました!

ほぇ〜、やっとこさ旅のメニュー変えが終わりました。
なんと本番3時間25分前!
今年ものっけから滑り込みとは、先が思いやられますね・・・

今回はアンコールメニューも同時に変更しただけではなく、
モザンビークのビザ申請やら、
2月から始まる決算に向けたマイナンバーカードの申請やらが重なり、
『余裕を持った生活』からは、ほど遠いスタートに・・・

しかし!
何ごともいきなり100点を狙えるわけではありません。
地道な努力の繰り返しが大切なんですよ。
がんばれえーじ!

と自分を鼓舞しながらの初日となりました。
乞うご期待!

ハンガリー料理特集
posted by ととら at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月03日

仕事はじめ2018

いや、『はじめ』というより、
休みがなくなってしまいました!

毎年、年末年始は両家の実家を訪れ、
仕事始めの前日、
つまり1月3日は本当の意味で貴重な『完全オフ』にしていたのですが、
今年は曜日周りから営業開始が5日の金曜日になり、
メニュー変えの準備を今日からしなければならなくなってしまったのです。

もへ〜、なんてこった!

つい一昨日、『豊かな』生活のお話をした矢先にこうですから、
僕らの業も深いもんだのぅ・・・

と新年早々溜息をついてもはじまりません。

で、朝から店にこもって何をしているのかというと、
例によってともこは5日のディナーから始まるハンガリー料理特集の仕込み。
僕はそのキャプション書きです。

今月21日に出発するアフリカ南部取材旅行の資料を読み込んでいたところで、
強引に頭を中欧ハンガリーに切り替えたもんですから、
最初はどうも筆が進みませんでした。

でもマジャール人の歴史をあらためて調べているうちに、
心は懐かしのブダペストとセゲドへ。

この仕事をしていると毎回思うんですけどね。
一皿の料理には、壮大な時の深みと空間の広がりがあるのですよ。

ヨーロッパの中でも突出してユニークなハンガリー料理。
その担い手たるハンガリー人(マジャール人)は、
その起源をウラル山脈の南西部に持っているとか。
しかも今でこそ見た目は『白人』ですけど、
移動しながら混血を繰り返す前は、モンゴロイドだったそうです。

どうりで今でもかなりの確率でハンガリー人の赤ちゃんには、
蒙古斑があるのですね。
氏名も他のヨーロッパ系民族のように名前・苗字ではなく、
僕らと同じ苗字・名前の順ですし。

そして彼らの話すマジャール語は、フィン・ウゴル語系。
この言語グループには、
年末までやっていたロシア料理特集の『ギョーザ』ペリメニの発祥地、
コミ共和国で話されている、
コミ語やマンシ語も含まれているじゃないですか!

すごいな・・・みんな繋がっているのか・・・

新年早々、
僕の頭の中には新しい旅の構想が浮かび上がって来ました。

行ってみようか、ウラル山脈まで。
そこにはまたひとつの答えと、
新しい二つの謎が僕たちを待っているに違いない。

地球はなんて広いんだ。

えーじ
posted by ととら at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年01月01日

みんなで豊かな一年へ

あけましておめでとうございます。

大晦日は恒例の高崎一泊小旅行。
ともこの実家でのんびり過ごし、
先ほど野方に帰ってまいりました。

新宿駅は外国人の旅行者でいっぱい。
ほとんどのお店が閉まっていて残念そうでしたけど、
元旦はこれでいいと僕は思っています。

バブル時代以降、
売上を競い合う元日初売りが当たり前になりましたが、
ここ数年は次第に休む店が増えてきました。

そう、一年で一日くらい、
緊急性のない仕事のかた以外はみんなで休んで、
家族や友人と一緒に家で過ごす。

それくらいの余裕がこの国にあってもいいじゃないですか?

豊かさというのは
そんな時間の過ごし方にあるのだと僕は思うのですよ。

僕たちみんなの一年が、
そうした豊かさに溢れる年となりますように。

えーじ
posted by ととら at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記