2018年03月31日

旅 + Tabi

ととら亭は旅の食堂。
世界を旅して出会った料理をアレンジしないで紹介しています。

こうした変な仕事をしていると、
新聞、ラジオ、テレビ、雑誌など、
さまざまなメディアの方々と縁を持たせて頂くことがありますが、
中でも異色なのがユーチューバー。
その取材方法もユニークです。

先日は僕らの友人でもある人気ユーチューバー、
シンイチさんとサトシさんのTabiEatsコンビが収録にやって来ました。

彼らとの仕事はこれが2回目。
(第1回目はこちら
 →【ととら亭】
   世界旅行が楽しめる、東京・中野の小さくも素敵なレストラン)

料理のオーダーの他には事前の打ち合わせはなく、
あたかも偶然入ってきたような自然な流れで始まるのですよ。

TE_20180304.jpg
(左:サトシさん 右:シンイチさん)

機材は小型のデジタルカメラとマイクのみ。
身軽が身上の彼ららしいスタイルですね。
でもTabiEatsの名が示す通り、
彼らも旅人ですから当然かもしれません。
しかしながらムービーのグレードはさすがプロの仕上がりです!

TE_20180303.jpg

撮影と出演は二人が交互に行ったり、
自撮りよろしく一緒に映ったりと変幻自在。
ほんと、面白いんですよ。
息の合った二人のやり取りを間近で見られるのも、
この仕事ならではの役得ですね。

TE_20180301.jpg

お互い同じスタイルの旅人ですし、
仕事のコンセプトも近い所為か、
カメラが回っていない時の話も楽しいんですよ。
撮影終了後は料理上手のサトシさんとともこが、
ととら亭のレシピのことで盛り上がっていました。

TE_20180302.jpg

今回のムービーのアップロードは来週あたりかな?
どんな仕上がりになっているか僕たちもすごく楽しみ。

乞うご期待!

えーじ
posted by ととら at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月29日

小さなお花見

今年の東京地方は桜の当たり年ですね。
雨も降らず、風も吹かず、
満開の花がいい状態を保っています。

となればお花見!

と行きたいところですが、
悲しいかな毎年この時期は春のメニュー変えで
そんな時間がなかなか取れません。

しかし通勤の途中に横目で見るだけではもったいない。
そこで昨夜はちょっと遠回りして、
野方5丁目に散在する桜を見ながら帰りました。

一番近いのはふれあい広場にある一本。

ohanami2018.jpg

ここでしばし夜空を背景に浮かび上がる満開の桜花を見上げ、
そこから南に坂を下って妙正寺川へ。

暗いので写真は撮れませんでしたが、
中野区第4中学校脇の橋から見た川面に枝垂れる桜は、
なんとも言えない美しさがあります。

僕のお気に入りはもう一本。
某銀行の社宅の中庭に立っているよく手入れされた端正な桜。
どういうわけか、
この近辺では毎年この桜が一番最初に咲くのですよ。

ところが昨今の不況の影響か、
今ではこの社宅に住んでいる人は誰も居なくなってしまったようです。

売却されてしまうのかな?
そうしたら、あの桜はどうなるんだろう?

数年前も近所の幼稚園が閉園した際、
庭に立っていた立派な桜が切り倒されてしまいました。

こういうのは外野のセンチメンタリズムでしかないのでしょうけど、
やっぱりショックでしたね。

来年の春もまた花を咲かせた君に会えますように。

えーじ
posted by ととら at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月25日

グリーンストライプのネクタイ

東京地方は桜が満開になりました。
毎年この季節になると、
卒業式帰りのご家族がランチタイムにいらっしゃいます。

先日も小学校を卒業した男の子が、
お母さん、おばあちゃんと一緒にやって来ました。
晴れ着の胸元で光っているのは、
プレーンノットで結ばれたグリーンストライプのネクタイ。
着ている服の所為か、
いつもより背筋を伸ばして座っているようです。

食事が終わって僕は話しかけてみました。

「いいネクタイだね?
 それはホックで留めているの?
 それとも結ぶタイプ?」

子どもだからな。
ホックかマジックテープで留めるタイプだろう。

「結ぶ方です」
「へぇ、自分で結んだのかい?」
「お父さんにやってもらいました」

なるほど。
どおりでいい形になっているわけだ。

「食後の飲み物はコーヒー、
 紅茶、オレンジジュースがあるけど、どれがいい?」

と訊けば年ごろからしてオレンジジュース・・・
なんだけど、男の子だからミルクティーかな?

と思いきや、

「・・・コーヒーを下さい」
「コーヒー? うちのはけっこう苦いよ。それでもいい?」

お母さんも彼を見て『飲めるの?』といった表情。
しかし彼は少し考えて・・・

「大丈夫です」

とはいえ僕はいつもより多めにミルクをサーブしました。
後で見ればやっぱりミルクピッチャーは空っぽ。
でもコーヒーは残さず飲み干しているじゃないですか。

がんばったね。

ネクタイを締めて、レストランでコーヒーを飲んで、
今日はちょっぴり大人の仲間入り。

ここから10年も経てば、
彼はブラックコーヒーを飲み、
慣れた手つきでネクタイを締めて仕事に行くのでしょう。

そしてまた10年が経ち、
彼は今日のことを思い出しながら、
卒業式に行く子供のネクタイを締めてあげているのかもしれません。

その柄はきっとグリーンストライプ。

じゃないかな?

幸せそうに家路につく家族を見送りながら、
僕はそんなことを考えていました。

えーじ
posted by ととら at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月24日

気のせいであればいいけれど

飲食業界に入って8年が過ぎ、
ふと気になったことがあります。

それは食物アレルギー。

同じアレルギーでも前回お話した花粉症とは違い、
一歩間違えば人が死ぬ可能性もあるだけに、
僕らもこのケースの取扱いには慎重になっています。

そこで気付いたことなんですけどね。

こんなに食物アレルギーの人っていましたっけ?

特に少量でもアレルゲンを摂取すると、
アナフィラキシーショックを起こす可能性のある子供たち。
その数は僕らが同じ年頃だった時(概ね45年前)に比べて、
明らかに増えているような気がするのですよ。

きちんとした疫学的データを見て言うのではありませんが、
自分の過去を振り返っても、
「あの子はアレルギーだから同じ給食が食べられないんだね」
なんて友だちは同じクラスにいませんでしたし、
違う学年からも聞いた記憶がありません。

もちろん限られた個人的経験を拡大解釈するべきではありませんが、
尋ねた同世代のお客さまたちも首を傾げるばかり。

反対にこの仕事を始めてからは、
お客さまだけではなく同業者の中にもお子さんが
食物アレルギーを持っているという話はよく聞きます。

そこで続けて複数の学校関係者のお客さまに訊いてみれば、
クラス単位で食物アレルギーを持っている生徒さんがいるのは、
ごく普通だとのこと。

む〜・・・なんか不気味な感じがしませんか?

どこかで誰かがやっていればいいのですけれど、
そろそろ過去50年くらいのデータを遡って患者数や症状の推移を分析し、
その原因を調べ始めた方がいいのではないですかね?

「アレルギーがあるのですけど、
 この料理に小麦粉は入っていませんか?」

そんなご質問を頂く度に、
前回お話した過剰な杉の植林による弊害だけではなく、
それ以上に、より深刻に、
僕たちは何かとんでもないミスを犯しているのではないか?

そう思えてならないんですよ。

えーじ
posted by ととら at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月21日

お尻からくしゃみの話

時代の最先端を走っている訳ではございませんが、
僕は30年以上前から花粉症です。

毎年この時期になると、
飲み薬、目薬、点鼻薬の3点セットでドーピング。
残念ながらオリンピックには出られない体となってしまいました。

しかし、ま、しょうがないですよ。
ビョーキですから。

そう、ビョーキなんだもの。

と思っていたのですけどね。
ある晩、行きつけの中華料理屋で。

「あら、えーじさんいらっしゃ・・しゃ・・ぶへっくしょん!
「おや、おばちゃん花粉症?」
「そなの。日本に来たらなっちゃった」
「つらそうだね」
「もう大変よ! でも中国帰ると治るね」
「へぇ〜、そうなんだ」
「それで戻って来るとまたなっちゃう。
 私の友だちもそう。みんなおんなじ」

・・・?

日本に来たら花粉症になり、
国外に出ると症状がなくなり。
国内に戻ると再発する・・・

ある地域に定着して発生する病気・・・
これって風土病ということになるんじゃないのか?

そしてその原因は細菌でもウイルスでも、
工場から垂れ流された化学物質でもない。

スギ花粉。

スギ花粉はもちろん Made in Nature.

しかしヒトがアレルギー反応を起こすほど
大量の花粉を放出する杉林も自然なものなのか?

いや、単一の植物だけで構成された原生林なんて聞いたことがない。
自然ってのはそもそも多様なものだし。
で、もとを辿ればやっぱりほとんど国有林!

ってことはですね、
スギ花粉症というのは所謂インフルエンザや結核のような、
自然由来のビョーキではなく、
純粋に人工的な風土病。
つまり人災としての一種の公害病ってことになりませんか?

いや、僕はここでアメリカチックに、
国に対して集団訴訟を起こそう!
過去に支払った治療費を取り戻そう!
とアジっているのではありません。

素朴に言うとですね。

ビョーキなのは僕たちではなく、
人間がいじくりまわして狂った環境の方だってことなんですよ。

だから点眼・点鼻・飲み薬の3点セットで薬漬けにしたり、
減感作療法で抗体反応を鈍感にしたりするのは、
全米ライフル協会が乱射事件を防止するには、
最新の兵器で重武装した警備員を配備することだとか、
トランプ大統領が教員に銃を携帯させようとしているのと同じ、
狂気の沙汰だってことになりはしませんか?

アメリカでは学生たちが銃規制に立ち上がり始めました。
頭のいい大人たちより、
まだまだ世間知らずの学生たちの方がことの本質を理解している。

という訳で、
そろそろ僕たちも頭のいいバカッタレを卒業して、
シンプルな賢者になる時が来ているのではないか?

そうは思いません?

ぶはっくしょいっ!

えーじ
posted by ととら at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月18日

こだわりは人それぞれ

うちの夫婦は一緒になってかれこれ20年以上になりますが、
それでも相手の『こだわり』が、
すべて理解できている訳ではありません。

先日、仕事が終わってアパートに帰った時・・・

「あ〜、疲れたね」
「明日も忙しいから早く寝ようよ」
「ともこ、先にシャワーを浴びちゃって」
「は〜い」

間もなく浴室の方から・・・

「うひ、うひゃひゃひゃひゃ〜!」

・・・?

「何してるの?」
「うきっ!」
「はぁ?」
「た・い・じゅ・う!」
「がどしたの?」
「減ってる!」
「どれくらい?」
「400グラム」
「・・・? いつから?」
「今朝」
「今朝!?」

またある日は・・・

「あ”〜っ!」

・・・?

「何? どうしたの?」
「増えちゃってる〜!」
「何が?」
「体重〜っ!」
「どれくらい?」
「600グラムも!」
「いつから?」
「今朝」
「今朝!?」

「あのさ、
 いったいどれくらいのスパンで体重を測ってるの?」
「毎日よ」
「毎日!?」
「それも朝晩の2回」

・・・?

「それで変化があるの?」
「当り前よ! えーじは気にならないの?」
「うん」
「どうして?」

・・・って訊かれてもね。

こんな『こだわり』もあるのでございます。

えーじ
posted by ととら at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月16日

1ベルが鳴る前に

小さいながらも夢を追いかけて作ったととら亭。
独立に向けた紆余曲折の日々は今でも鮮明に覚えています。

あれから8年が過ぎてもまだそんな思いと共にあるせいか、
同じく夢を追い続けている人を見ると、
つい力が入ってしまうんですよね。

ダンサー
バンドマン
舞踏家
小説家
漫画家
イラストレーター
役者
歌手

不安定な生活の中でも瞳の輝きを失わない、
彼、彼女たちの話を聞くのが僕は大好きです。

先日、女優の小林紅葵(クレア)さんから公演の話を聞きました。
彼女にとって初めての主役。
しかもこれまた初めての男役とは!

ん〜・・・チャレンジャーですね。

芝居もまた野心的なアプローチなんですよ。
一般的に朗読劇は1〜3名で演じられることが多いのですが、
なんとキャスト10名以上が25役を演じるとは!
それが2ユニットあるんですよ!

いったいどんな舞台になるんだろう?
バーチャル不感症でお悩みの方に効果があるかもしれません。

朗読劇『獄窓 〜宛名なき手紙〜』

えーじ

※1ベル
芝居の公演等で通常開演の5分前に鳴らすベルのこと。
開演直前に鳴るベルは『2ベル』もしくは『本ベル』と言います。
posted by ととら at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月14日

新しいだるまと共に

独立8周年記念週間が終わり、
先ほど来年の3月3日に向けただるまの片目を入れました。

daruma2018.jpg

これ、毎年やっている『恒例の行事』と思われるかもしれませんが、
正直申しまして、当事者の僕たちはけっこう緊張しているんですよ。

日本の飲食店の平均寿命はなんと3〜4年!
実際、野方でも2月末で数軒の店がひっそりと幕を閉じました。

理由はいろいろあると思います。
ただいずこも経営環境は厳しいですからね。
僕たちも考えに考えて舵取りしているものの、
9周年が迎えられて当たり前、とは思っていません。

そんな僕らを売上以上に支えてくれているのが、
お客さまの「美味しいね〜!」という声。

そう、そもそもととら亭のコンセプトは、
食べ物を売ることではなく、
僕たちが旅先で出会った料理との感動をシェアするというもの。

ですから「美味しいね〜!」なんですよ。

今回もご紹介した記念料理のノガーダを沢山の方に召し上がっていただき、
この仕事をやって本当に良かったな、と思っています。
あの料理にはひときわ思い出がありますからね。

来年もまたこの料理が紹介できるようにがんばらねば!

さて、今日からは通常通りのアンコールメニューに戻ります。
再度登場するのはブルガリアのカツレツ、シュニッツエア
イタリアのミラノで生まれたと思われる肉に衣をつけて揚げた料理も、
伝播ルートが違うとこうも変わって行くのか?
と深く頷ける一品です。

料理の旅は本当に奥が深いですね。

えーじ
posted by ととら at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月10日

小さなお店にビッグな誤解

一昨日、あんなしょぼい決算書を提出しているにもかかわらず、
こんな電話がかかって来ました。

「ととら亭の運営本部でしょうか?」

む〜・・・いつのまにうちの支店が出来たのかしらん?

そういえばたまに「社長」って呼ばれることもあるんですよね。
正しくは『代表取り締まられ役』でございます。

えーじ
posted by ととら at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月08日

Let's 決算2017 後編

ほぇ〜〜〜・・・

やっとこさ終わりました、今年の決算。
さっき e-tax で所得税と消費税の申告書を送り、
ウェブでともこの確定申告も終了。

毎度のことながらひたすら地味な作業なんですけど、
ボリュームはスーパーサイズでした。

今年度はレシート入力をともこが殆どやってくれたので、
けっこう楽が出来るかな? と思いきや、
マイナンバーカードの取得や電子証明書の再登録など、
ちまちま増えた要素があり、
取材旅行の時期が前倒しになったことも加わって、
ドタバタさ加減は例年通りだったかな?

これまた恒例のスリルとサスペンスは、
さ〜、これで決算書の出力だ!
ってとこまで詰めたら弥生ちゃんが「深刻なエラーが発生しました」。

・・・ん?

どわぁ〜、ファイルがぶっ壊れて開けないじゃ〜んっっっ!

と100時間以上の労働が水泡に帰した怒りで、
一瞬、PCを外に投げ出しそうになりましたが、
バックアップからの復活方法を思い出してリトライ。

たぶんUSBメモリなどの外部記憶装置にデータファイルを置くことを、
弥生ちゃんはサポートしてないんでしょうね。
でもバックアップと同じローカルに保存していてディスクがクラッシュしたら、
それこそ一網打尽でお手上げじゃん?

幸い、すっ飛んだのは1時間ほどの作業量だったので、
リカバーは楽でした。

破損のタイミングも分かったんですよ。
弥生ちゃんを起動したままOSがレジュームに入ると、
USBメモリ上のデータファイルは修復不能なレベルで壊れるんですね。
次は気を付けよう。

もうひとつハラハラさせられたのは、
e-taxを使っている時のパスワード間違えによるロックアウト。

電子証明書の更新も含めると、
今回は至る所でさまざまな種類のパスワード入力が求められ、
そのうちのいくつかは5回以上間違えるとロックアウトされちゃんですよ。
で、それを解除するには、
この忙しい時に区役所まで出向かにゃならんとは!

ところがこのシステム、
紛らわしい名前のパスワードがごまんとありまして。
マイナンバーカードだけでも、

署名用電子証明書暗証番号
 → e-taxなど各種電子申請用

利用者証明用電子証明書暗証番号
 → コンビニでの証明書交付やマイナポータルの利用に使用

住民基本台帳用暗証番号
 → 住所等のデータ更新に使用

券面時効入力補助用暗証番号
 → ICチップ内の住所等の確認に使用

この他に e-tax では利用者識別番号とそれに紐づくパスワードまである。
しかも、全体としてパスワードの呼称が統一されていません。
これは1年に1回しかこのシステムを使わない僕にとって、
分かり難いことこの上なし!

ん? これはどのパスワードを入力するんだろ?
これかな?
あれれ? 違う!
じゃこれは? げっ! これも違うの?

という具合にロックアウト寸前まで何度か行きました。

堅苦しい戒名みたいな名前ではなく、
『いちごパスワード』とか『チキンパスワード』みたいな覚えやすいもので、
システム全体を統一してくれるとありがたいんだけどな・・・国税庁さん。

来年のこの作業がもうちょっと楽になりますように。

えーじ
posted by ととら at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月06日

Just like old days. part2

同じ人でも誰と一緒にいるかで雰囲気が変わる。

これ、この仕事を始めて気付いたことのひとつです。

ある日の夕方。
いつもは家族4人でご来店されるお客さまから予約の電話が入りました。
ところが人数は2名。

誰が来るのかな?
と思っていたら現れたのはご夫婦じゃないですか。

「おや、今夜はデートですか?」
「え、ええ、ちょっと早い妻の誕生日で」

なるほどね〜。

こうなるともうオーダーからして違います。
4人でなら食べ慣れた洋食系を中心に、
高校生と大学生のお子さんの好みに合わせた内容になりますが、
今夜はまずお酒を選んでからじっくりメニューを読みつつ・・・

サラダとハンガリーのスープ、
本日のムニエルに独立記念の料理チレス・エン・ノガーダ。
ときましたか。

ん〜、いいチョイスですね。
さすがはレストランを使い慣れていらっしゃる。

さて、このお二人。
スパークリングワインからスティルワインに切り替わる頃には、
いつもと様子がまったく違ってきました。

年齢は僕とあまり変わらないと思いますが、
楽し気に語り合いながらグラスを傾ける姿は、
さながら学校を卒業したばかりの若者のよう。
あきらかに父と母として来ている時とは違います。

へぇ〜・・・
彼らはまだ結婚する前、あんな風にデートしていたんだろうな。

Just like old days.

幾つになっても、あの頃の自分は心の中にいるのですね。

えーじ
posted by ととら at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月03日

始まりの前の始まり

ととら亭がオープンしたのはちょうど8年前の今日、
2010年3月3日のことでした。

こうした場合、
一般的には『開業』とか『創業』という表現をすると思いますが、
僕たちにとって一番しっくりくる言葉は『独立』。

そう、「脱サラして飲食店を始めました!」というより、
雇われの身から自由な旅人になったのですから、
まさしくそれに至るプロセスは独立運動そのものだったのですよ。

思えばこの始まりの日に向けた始まりは、
まずその前年に遡れると思います。

2009年。

波乱万丈、スリルとサスペンスが当たり前になった僕たちですけど、
あの1年は飛び抜けていろいろなことがありました。
中でも忘れられないのはこれ。

gt_tomoko.jpg

世界まるごとギョーザの旅』の
『おわりに』で書いたシーンなんですよ。

時は2009年6月下旬。
ととら亭開業プロジェクト
(コードネーム T.O.P. Totoratei Open Project)のフェーズ1である、
事業計画策定と出店候補地のマーケティングリサーチが終わり、
予定通り退職した僕らはこうしてバックパックを背負い、
中南米3カ月間の旅に出たのでした。

自由。

それは社会的なステータスや名誉、財産よりも、
僕たちにとってかけがえのないもの。

ですからご覧の出発の時、いわゆる『この先の不安』ってのは、
ふたりともまったくなかったですね。

それどころか「Yeah!! ついに来たぜ、この日が!!」って感じ。
一生のうちでこうした瞬間はそうそうないと思います。
(が、親は泣くでしょう。お勧めしません)

もうひとつがこれ。

top_eiji.jpg

同年9月下旬、先の旅から戻り、
TOPの第2フェーズである物件取得に出かけた初日に撮ったものです。
いで立ちこそ違いますが、もう一つの新しい旅のはじまりですね。

この時は正直、不安もありました。

それまでは足を動かせば必ず先に進めましたが、
希望の物件を取得できるかどうかは運と他人に頼らざるを得ません。

いつ、どこで、ととら亭は生まれるのか?
この写真に写っている僕は、まだそれを知らないのです。
(野方の存在すら知りませんでした!)

あれから8年余が経ち、
あの頃の僕たちが想像もしなかった世界をととら亭は漂流しています。

今や機材は老朽化し、経営環境は厳しさを増し、
僕の髪もだいぶ薄く・・・なったかな?

でも変わらないことがひとつあります。

それは先の2枚の写真と同じように、
僕たちがまだ旅人だということ。

そう、旅を続けよう!

えーじ
posted by ととら at 01:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記