2018年08月11日

入院日記パート2 その3

今日のランチ営業は無事に終了。
お蔭さまで、だいぶ回復してきました。
安全装置がオンになるまで、あともう少しといったところです。

普段は気にも留めませんが、
ほんと、自由に動けるというのは素晴らしいことですよね?
健康のありがた味は失くして初めて分かる。
今回の入院もまさにそうしたことの連続でした。

それでは不便を屈服する第一歩となった、
入院初日のお話を始めましょうか。

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時刻はまもなく10時半。
ベッドに寝ころんだ僕は、天井を見上げながら考えていました。

ふぅ〜・・・ようやくここまで来たか。
フェーズ3の始まりだな。
6年前と違うのは・・・パンツをはいている!
あの時』は素っ裸で運ばれたからな〜。
これだけでも大きな差だ。

それから腰の痛みはひどいけど前回ほどじゃない。
ひと息ついたことだし、
この辺で体のチェックを始めてみようか。

僕は手足の先から順番にゆっくり動かし始めました。
右足の指・・・OK、右足首・・・OK。
こんな感じでひとつずつ確認して行きます。

うっ・・・腰を支点に伸ばした足を上げると痛むな。
あと寝たまま首を上げても微妙に響く。
背中の神経根が引っ張られてるからだ。
やっぱりこりゃヘルニアの再発としか思えない。

ということは自力で起きれる・・・うっ・はぅっ・・わきゃないよね!
さっきは横向きにはなれたよな?
うっ・・・ゆっきりやろうぜ・・・
なるほど、横向きにはなれても肘を支点にして起きるのは無理ってことか。

ではベッドのリクライニング機能を使ってみよう。
リモコンは?・・・これだな?
よし、少しずつ角度を上げて、30度・・・40度・・・50・・うっ!
いてててて・・・速過ぎたか! ふぅ・・・ちょいまち。
50度・・・60度・・・70度・・・
お〜、いい感じじゃないか。
ここまで起きれれば食事も無理なくできる。
寝転がった姿勢で飲み食いするってのは想像以上に難しいからな。

僕は自分の体のコンディションが大体わかってきました。

腕と足の膝から先は自由に動かせる。
しかし自力で起き上がることはできない。
ということは立てないし、歩けない。
このベッドの上に閉じ込められてるってわけだ。

そこまで分かったら、
次はやらなきゃならないことが出来るかどうかの確認か。

まず食事。
これはベッドのリクライニング機能で体が起こせるからOK。
よく考えなければならないのは『食べる』に続く『その次』です。

この姿勢なら自分の下半身がぜんぶ見渡せる。
自力で『自然の要求』にも応えられるだろう。
看護士さんが来る前にテストしといた方がいいな。
で、ツールはどこだ? うっ! 体を捻るのはNGか。
あれは大体ベッドの右側の手すりに引っかけてあるんだよな。
右手を後ろに回し・・・ん? ん? これか? ・・・あった!

よ〜し、そんじゃチャックを下げて・・・こんにちは!
次はツールを股に挟んで・・・よっと・・・
上下角調整・・よし・・左右角調整・・よし、ロックオン完了!
ではちょいと失礼して・・・

イェ〜、テスト成功だぁ〜!
ふぅ〜・・・これで『前回のようなこと』にならずに済むぞ。
次は自然の要求パート2だ。
まず大人用パンパースの着用だけは避けたい。
しかし歩くことが出来ないからトイレまで行くにはどうしたらいいか?
車椅子?
なるほど、ベッドの上で起き上がれるってことは、
車椅子にも座れるってことだ。
問題はどうやってベッドから乗り移るか? だな。

僕はしばし考えていました。

ベッドのリクライニング機能で体を起こし、
高さも電動で変えられるから、座面の高さを揃える。
そしてトレッキングポールを使ってゆっくり体を横にずらして行けば、
何とか乗り移れるかもしれない。

車椅子はまだありませんが、
さっそくベッドの高さを下げて途中まで練習してみることにしました。

よし、高さは概ねこんなもんだろう。
で、体を起こし・・・OK。
次にトレッキングポールを使って体を持ち上げるようにして・・・
うっ! こいつは難しいな。
そうか、まず腰を軸に足を時計の針のように動かし、
ベッドの側面に対して90度になるまで続ける。
そうして前に少し出ればベッドに座る姿勢になるじゃないか。
やってみよう!

病室はしっかりエアコンが効いていましたが、
僕は汗びっしょりになってきました。

よ・・・よ〜し・・・電撃2回で方向転換完了だ!
で、そろっと、そろっと前に出て・・・
OK、座れたぞ!
ここで車椅子を持って来てもらい、
少しずつ座っている位置をずらして行けばなんとかなるな。
トイレまで行けば便座の周りに手すりがある筈だから、
向こうで乗り移るのもそう難しくはないだろう。
ただある程度の時間をみておかないと別のピンチがやって来る。
それを織り込んでおかなくちゃ。

「具合はいかがですか?」

そこへタイムリーに看護士さんが現れました。

「あら、起き上がって大丈夫?」
「ええ、この姿勢でじっとしているなら。
 でも寝ている状態から自力で起き上がるのは無理です」
「食事は常食でいいわね?」
「はい」
「では点滴が済んだ後で常食を持って来ます。
 終ったらこれで呼んでください」

慣れた手つきで点滴をセットした彼女は、
ナースコール用のボタンを僕に渡して出来行きました。

12時を過ぎて運ばれて来たのはご覧のランチ。

hospmeal01.jpg

豆腐ハンバーグとひじきの煮ものにお味噌汁とヤクルト(懐かしい!)。
ご飯は食べ易いようにおにぎりにしてくれました。
病院食と言えば一般的にマズイが相場ですが、
初回に限らずY病院は全般的に美味しかったです。
あくまで主観的な評価ですけど、量も結構あり、
塩加減たってもともと薄味の僕には丁度いい感じ。

時刻はまもなく13時。
ともこはひとりで予約のお客さまの対応中。
こちらも大変ですが向こうも大変です。

大丈夫かな?

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 14:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記