2019年02月04日

第17回取材旅行 その8

日本を出発して二週間が経ちました。
僕たちは今、カイロのラムセス駅から2キロほど南を東西に走る、
7月26日通りにほど近い安ホテルに投宿しています。
例によって宿代は朝食付きのダブルで1泊約2,350円くらいですから、
内容はけして皆さまにお勧めできるものではございません。
料理の取材には地の利のいい場所なのですけど、
耳栓なくして安眠もなし・・・

ともあれ、ルクソールからカイロまでの夜行列車の移動は、
出発が1時間ほど遅れた以外は問題ありませんでした。
列車はかなりの年代物でしたが、
2人用の寝台個室は居心地もよく、
疲れていた僕らは車内で夕食を食べるなり爆睡。
車掌さんのノックで起こされたらカイロの手前1時間のところでした。

さて、大変遅くなりましたが、
今日はこの旅の前半、
トルコの中からカイセリとアダナ編をビジュアルにお伝えしましょう。

いや〜、今回は何かと忙しくて手が回らなかっただけでなく、
ルクソールでは泊まった宿がいずれもネットワーク環境がプアーで、
写真をアップロードできなかったんですよ。
引っ越しを余儀なくされた宿なんて、ほとんど繋がらなかったし。

それじゃ時間を2週間巻き戻して出発から行きましょう!

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今回お世話になったのはターキッシュエアラインズさん。
エアバス330系はエンターテインメントシステムが充実しており、
退屈知らずのフライトでした。
と言っても僕は映画を一本観ただけで寝てしまいましたけど。
もったいない。帰りにもう一本観よう。

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僕がターキッシュエアラインズさんを気に入っている理由の一つがこれ。
エコノミーでも機内食が結構イケるんですよ。

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イスタンブールで国内線に乗り換えた僕らは、
アナトリア半島中央高原の街、カイセリへ。
ステップ気候の上、標高が1300メートル前後もありますから、
しばれかたは函館級。
機内預け荷物にコートを入れていたともこは、
雪の積もる駐機場で震えていました。

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カイセリはカッパドキアのゲートウェイとはいえ、
観光地的な要素はほとんどありません。
街の目抜き通りもご覧の通り。

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僕たちの宿がある旧市街はビザンチン帝国時代の城壁に囲まれています。
過去と現在が奇妙な形で同居しているんですね。

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でも僕らの取材に不可欠なローカル食堂と市場は充実しています。
中心部には結構大きなバザールがありました。

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ローカル市場なのでお土産物屋さんはありません。
しかしこの街のなまの生活に触れるには最適なんですよ。

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ここで取材中のともこを入れたシーンで1枚・・・
と思ってカメラを向けたら、
「なんじゃ? わしも一緒に撮ってもらおうかの」
とばかりにおじいちゃんが現れてパチリ。

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僕たちが投宿した安ホテル。

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ご覧の通りの部屋ですが、床暖房でポカポカ。
スタッフも皆さんフレンドリーで居心地はとても良かったです。

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この街に来た理由はこれ。
そう、トルコギョーザのマントゥです。
12年前にアヴァノスやギョレメで食べていたものの、
本場のカイセリは未チェックだったのです。
で、さっそくオーダーしてみれば・・・
この小ささをご覧ください。
こりゃサイズを競うアゼルバイジャンのダシュバラを超えていますよ!
味の方はどうかというと、肉があまり入っていないせいか、
ギョーザと言うよりニョッキに近い感じ。
驚きました。

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ここまで小さいと食べる方はいいけど作るのは大変です。
そう思ってたらやっぱり・・・
こうして既製品も売っていました。
でも常温で置いてあったけど肉は入ってるのかな?

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気温は日が暮れると氷点下に下がります。
そんなときは熱いスープが一番。
でもこれ、ヨーグルトのスープなんですよ。
ヤイラチョルパといいまして、
どろっとしたヨーグルトに米と豆が入り、
ミントの香りが爽やか。
これもアゼルバイジャンのドゥブガに似ていました。
あっちは香りがホーリーバジルでしたけど。

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カイセリからは料理をもう一品ご紹介しましょう。
干し肉のパストラマを使ったピデ。
熟成された生ハムのようなうま味がじわっと美味しい。
ちなみにピデは皆さまご存知イタリアのピザと同根で、
親はギリシャのピタと言われています。
場所は違いますが同じように変化したのですね。
もしかしたらビザンティン帝国とオスマン帝国の文化的交流の中から、
共通する変化が生まれたのかもしれません。

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さて、カイセリからアダナまではバスで移動します。
トルコはバス大国。この交通網はよくできていて、
街はずれに大きなバスターミナル(オトガル)があり、
中心とはシャトルバスやタクシーで結ばれています。
こうすると道路の狭い中心部が渋滞しにくくなるんですね。

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僕たちが乗ったのはこんな20人乗りのミニバン。
3時間程度の移動であれば、まぁOK。

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出発してから2時間くらいはこんな道を走っていました。
いかがです? 雪国そのものでしょう?

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アダナに着いたのは予定を2時間半以上も過ぎてのこと。
オトガルでバックパックを背負って歩き始めた時はホっとしました。
あ〜、お尻が痛い。

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アダナもまたカイセリと同じく観光地ではありません。
街の中心は地味そのもの。

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南北に流れるジーハン川は庶民の憩いの場所。
石造りの人道橋越しに望むモスクは絵になっていましたね。

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ひとつ手前の橋から写真を撮っていたら現れた若い衆。
英語は話せませんでしたけど、
ジェスチャーで「オレたちの写真を撮ってくれよ!」
で、カメラを向けたら「あ、お姉さんも一緒に入って!」
ラブリーな連中でした。
それにしてもみんな顔が濃いね。

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川沿いで出っくわした羊の群れ。
馬や牛もフツーに道路を歩いています。
いいですね、こういうの。

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僕たちが投宿したのは雑居ビルの一角にある安ホテル。
1階に入り口があり、客室はその上のフロアーとなります。
僕たちの部屋はエレベーターなしの5階。

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でも部屋はやたらと広かったです。
朝食も質素だけど僕らには十分でした。
チーズとオリーブ、そしてパンがとても美味しい。

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近くのバザールでは生鮮3品がセクションごとにまとめられていました。
地中海が近いので魚介類が豊富です。
ほとんどの魚屋さんが飲食店を併設しており、
焼き魚のいい匂いが鼻をくすぐります。
取材中じゃなかったら間違いなく入ってみましたね。

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精肉はどうかな?
と調べつつ、「すみません、写真を撮ってもいいですか?」
と声をかけたら、
「オレも一緒に撮ってくれよ!」
実はこの反応、先の魚売り場でもありました。

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ここで先日お話ししたレストランの『オマケ』をお見せしましょう。
どう思います? これ、ぜんぶ注文していないんですよ。
最後はデザートまで出てきちゃいました。降参!

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オマケの後にやってきたのが注文したラフマジュン。
アラブ風のピザともいえる料理です。
しかしこの量は・・・

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そしてこの街を訪れた目的の料理アダナケバブ。
ピリ辛でガーリックの効いたラムのひき肉ケバブです。
美味しかったですよ。どれも。
完食はさすがに諦めましたけど・・・
ちなみに以上でお代は約1,000円也。
ビジネスになるのかしらん?

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ここでも食べ終わって外から写真を撮ろうとすると、
「なんだなんだ、オレも撮ってくれよ!」
「え? なに? 写真? オレも入れて!」
となりまして。
とにかくトルコの人はラブリーなんですよ。
なんか皆さん、初めて会った気がしない。
初対面なのに「よぅ! 久しぶりじゃないか!」
ってな笑顔で外国人の僕たちに接してくれます。
嬉しいですね。

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さぁ、次はいよいよ12年ぶりのイスタンブールです。
街は変わったかな?

えーじ
posted by ととら at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記