2019年03月31日

第17回取材旅行番外編 その1

映画ではお馴染みのディレクターズカット。

これ、劇場公開版にはない未公開シーンを含む、
ファン必見の別バージョンの作品ですが、
ととら亭のブログも取材旅行中には、
割愛したシーンがたくさんあるんですよ。

そこで今回は、
今年の1月から2月にかけて行ったトルコ・エジプト取材旅行から、
お待ちかねのNG・・・
もとい、未公開シーンをお話しましょう。

まずは機内食。
前回のブログでもちょろっと触れましたように、
世界的に経営が厳しい航空業界では、
昨今、経費削減の嵐が吹き荒れ、
僕らの目につくところでも明らかにアメニティのグレードが下がったり、
会社によってはキャビンクルーたちのユニフォームですら、
シミやほつれがそのままだったりしています。

そうなると当然、機内食も例外ではありません。
とりわけ宣伝材料にはならないエコノミーシートだった場合、
料理のふたを開けてみれば、

「なんじゃこりゃ?
 これなら空港でパンでも買って持ち込めばよかった!」

という泣ける中身もしばしば・・・

ところが航空業界全体がそうとは限りません。
例外の一社は、
この旅でお世話になったターキッシュエアラインズさん、

しかし正直申しまして、2007年に乗った時は、

「む〜・・・
 これならフツーにドネルケバブでも出してくれないかしらん?」

な内容でした。(特に成田→イスタンブール便は悲しかった・・・)

ところがその記憶があってあまり期待せず乗った2017年には、

「ん? こりゃ美味しくなったね!」

となり、それが今回は前菜とメイン、パンからデザートまで、
すべておいしくなっていたのですよ!
しかもこれが1回だけのまぐれではなく、
カイロからイスタンブールを経由して成田まで帰るフライトで食べた、
3食全部で続くハットトリック!
通常、僕らがほとんど手をつけない朝食ですら、
完食してしまう感動ものでした。

eg_airmeal03.jpg

まずはこれ、カイロ、イスタンブール間でサーブされたディナー。
いきなりサラダが美味しかった!
何と言ってもエジプト滞在中は非加熱食品がご法度でしたからね。
二人とも無言で馬のように食べ始めましたよ。
メインはラムキョフテのライス添え。
ガロニの野菜ソテーもほどよくスパイシーで、
ライスと和えたらおかわりが欲しくなりました。
パンも温かくて香ばしいし。
デザートは甘みの丁度いいコーヒームースです。

eg_airmeal02.jpg

イスタンブール、成田間のフライトはさらに食事がグレードアップ。
前菜はサラダにフェタチーズとオリーブが入っていました。
ん〜、これだけでもどんぶり一杯食べたい!
それとジャジュク
(ヨーグルトでキュウリを和えミントで香りを付けたペースト)。
そしてメインはチキンのカフェ・ド・パリ風。
これ、一見チキンカレー風ですけど、
フランス生まれのスパイシーなソースでチキンを煮込んだ料理なんですよ。
野菜もゴロゴロ入っていてボリューム満点。
とても美味しかったです。
デザートはラズベリー風味のチーズムース。
完璧だ!

eg_airmeal01.jpg

通常、機内の朝食と言えば、
かまぼこみたいブリブリしたオムレツが定番なので、
僕らはいつもパスしてしまうのですが、
メニューを見たら、

「ん? フムス(ヒヨコマメのゴマ風味ペースト)?
 じゃ、パンに付けてこれだけ食べようかな?」

と見くびっていたらこの通り。
なんとメインはナスのドルマのライス添えじゃないですか!
危うく食べ逃して後悔するところでした。
ん〜・・・トルコ国内で食べたロカンタ級に美味しかったです。
デザートは3回続けて料理業界でいうところの簡単な『流しもの』ですが、
カスタードムースはほど良い甘味とコクもあり、
サーブの仕方を変えてデコレーションすれば、
ととら亭でも十分出せるくらいのグレードでした。

かつて羽振りの良かった中東系のエミレーツさんでさえ、
以前に比べてエコノミークラスのサービスグレードが下がりがちな昨今、
この地道な力の入れようは嬉しいですね。

きっかけは2016年のクーデター未遂事件で戒厳令がひかれ、
テロが散発して観光客が激減したことだと思いますが、
その努力が評価されたのか、
2017年、19年ともに搭乗率は、どの便もかなり高かったです。

もしかしたら、
イスタンブールのアタテュルク国際空港にあるフードコートも、
安くておいしいので有名になってきたのかもしれませんね。
(僕らのお気に入りは一番奥の右側になるトルコ料理の店)

そうか、トルコ料理は世界の3大料理のひとつでした!

えーじ
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2019年03月28日

スーツを脱いでも

農業、漁業、乳業に畜産・・・

旅の食堂という仕事上、関連する業界のニュースには、
常日頃アンテナを張っています。

航空業界もそう。

外国に行くとなれば、
僕らの場合、ほぼ確実にお世話になりますからね。
とりわけセキュリティ(セーフティ)関連の話題は、
自分の命もかかわってくる問題なだけに敏感です。

そこでいやでも目につくのが事故のニュース。
先日のエチオピア航空の件だけではなく、
昨年発生したライオンエアーのインシデントは、
新鋭機の事故だったこともあって、
原因からその後の経過も含めてずっと追っていました。

いずれも全体像はまだはっきりしていませんが、
なんとなく目新しい話じゃないな・・・
という気がしています。

と申しますのも、
断片的に報道された情報を並べてみますと、

1.ボーイング737のメジャーアップグレードが行われた。
  中でも大きい変更点は大型で燃料効率に優れたエンジンの導入。
  そのためエンジンの取り付け位置が従来より機体の前方になった。

2.それに伴い機首が上がり易くなり、
  旧型より失速のリスクが増えてしまった。

3.そこで操縦支援を目的として失速の危険が発生した場合、
  自動的に機首を下げる操縦支援装置(MCAS)が『標準』で実装された。

ここまではなるほどね、という感じです。

が!

MCASの前段にある、
気流に対する翼の角度(迎角)を検知するセンサーが誤作動した場合、
機体はパイロットの意に反して機首を下げてしまい、
最悪は墜落してしまう・・・

今回はこの可能性が最も高いと考えられているようですね。

ボーイング社もこの危険性は織り込み済みだったようで、
機首の2カ所に取り付けられた迎角センサーの値に矛盾が生じた場合、
異常を知らせる装置を『オプション』で用意していたそうですが、
残念ながらエチオピア航空機はこれを実装していなかったとのこと。

しかし、異常を知らせるセンサーがなかったとしても、
機首が意に反して下がるという異常事態が発生した場合、
最も疑わしいMCASを、パイロットはなぜオフにしなかったのか?

いや、どうやら先に事故を起こしたライオンエアーのパイロットは、
一時解除の仕方を知っており、
実際に墜落するまで解除操作を24回もやっていた記録があるそうです。

ところがこれはたった40秒間しか解除状態を保持できず、
すぐにまた元に戻ってしまうため、完全にオフにするには、

1.MCASが一時解除されている40秒の間に、
  自動制御用のモーターへの通電を遮断する。
2.車輪を下ろす。

という方法があるそうで。

ここで二つ目の疑問が出てきます。

なぜパイロットはこの完全解除操作を行わず、
結果的に飛行機が墜落してしまったのか?

答えは『この操作方法を知らなかったから』という、
悲しいくらい単純なことでした。

と、ここまでの話で、
大なり小なりシステム開発に携わったことのある方なら、
ピンときたのではないかと思います。

これ、実によくある話じゃないですか?

カネのかかるシステム開発で、
最初に削られる予算はセキュリティ(セーフティ)関連です。

でしょ?

なぜか?

セキュリティ(セーフティ)関連の機能がなくても、
システムの基本部分は動作するからです。
たとえばウェブサーバーシステムの場合、
極端な話、DMZにファイアウォールを設置しなくても、
ユーザーはウェブサイトを閲覧できますからね。

だから資金力の乏しい国営のエチオピア航空が、
『オプション』を実装(購入)していなかったのは、
なんの不思議もありません。

続けてセキュリティの次に削られる予算は、
たいていユーザー(今回の場合パイロット)の教育費です。

これもIT稼業の現役時代、実によくぶつかった問題でした。

システムというのはどんなものでも、
電源を入れると勝手に仕事をしてくれる完全自律型ではありません。
いずれも人間が使って初めて結果が出るのです。

とはいえ、
どのプロジェクトでも奇妙なまでに共通して軽視されたのが、
ユーザーの教育でした。
『使いながら慣れる』は、
資本主義社会におけるシステム開発の合言葉ですからね。

しかしトライアル・アンド・エラー型の導入が許されない現場もあります。
それはエラーの代償が計り知れない原子力関連、医療、そして航空業界。

それでも自由競争が幅を利かせている現状では、
建前はともかくとして、内部を支配する優先順位が、
何よりも企業の利益となるのは当然の帰結ではないでしょうか?

ここで観客席から企業の経営陣を叩くのは簡単です。
でも、僕たちが彼らの立場だったら・・・どうでしょう?

むき出しの競争原理が国境を越えて働く航空業界で生き残りをかけ、
彼らとは違う判断が出来たでしょうか?

不可欠とはいえ、
短期的に直接利益を生まないセキュリティ(セーフティ)と教育。
おカネありきの世界でこの矛盾にどう取り組むべきなのか、
業界と就労上の立場を超えて、
僕たちは例外なく何らかの当事者なのかもしれない。

スーツを脱いで10年近くが経っても、
僕は今さらながらに、そんなことを考えていたのでした。

えーじ
posted by ととら at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年03月24日

僕の教科書

東京では桜が咲き始めました。
春も本番ですね。
この時期になると若手のお客さまから、
入学や入社など新しい旅立ちの話をよく聞きます。

そんな時、
期待と希望に輝く彼、彼女たちに贈るのは、

「おめでとう! いってらっしゃい!」

しかし中には、
進路が第1志望にならなかった、
試験や面接が不本意な結果に終わった、
と浮かない表情の人たちの姿も・・・

そうした場合、これもまたひとつの出発とはいえ、
「おめでとう!」・・・
とは声をかけられないんですよね。

実際、長い努力の結果が期待どおりにならなかった現実は、
年端もいかない若者にとって、
かなり大きなショックだったことでしょう。

でも、
もし僕たちが世代を超えて求めているのが、
身の丈に応じた幸せであるなら、
ひとりの大人として、こうは言えると思うのです。

長い目で見れば、
試験の点数や給料明細の数字は、
僕たち個々人の幸せの一要素にこそなれ、
決定的なものではないんだよ・・・と。

ま、これは僕もオジサンになってから、
分かって来たことなんですけどね。

たとえば、ととら亭や旅先で出会った沢山の人々。

その中で僕らが幸せそうだなぁ・・・
と思えた人たちに共通していたのは、
学歴や収入、社会的な地位よりむしろ、

自己イメージと現実の自分とのギャップが少なく、
勝ち負けでものごとを判断せず、
価値の基準を自分の中に持ち、
子供のような好奇心があり、
異質性に寛容で、
足るを知る。

そしてユーモアと思いやりの気持ちを忘れない。

こんな特徴でした。

いいですね。
素敵なだなぁ・・・と素直に思いましたよ。

もちろん、こうした人たちだって、
落ち込んだり悲しんだりすることは避けられません。
同じ人間ですからね。

でも、その困難な状況へ向けた姿勢が、
いわゆる『王道主義』の人々とはまったく違うんですよ。

僕にとって間近で接した彼、彼女たちの存在は、
宗教の経典や哲学書以上に実用的な、
生ける教科書でした。

言葉ではなく、行動・・・いや、生き方にこそ、
他者を変える力がある。

その通りだと思います。

えーじ
posted by ととら at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年03月22日

ととらな買い物 トルコ・エジプト編

締めくくりは、
取材先の国で必ず買うものをご紹介しましょう。

treg_flags.jpg

そう、国旗です。

2012年夏のヨルダン料理特集以来、
紹介している国の国旗を、
店内でディスプレイすることにしたのです。

場所はともこの立ち位置前にあるネタケースの右上。
旗はだいたい横20センチ×縦14センチくらいの大きさですから、
あまり目立ちませんが、
カウンターに座ったお客さまから時々ご質問を頂くことがあります。
国旗というのは意外と知られていませんからね。

これは料理を入り口にその国の文化を伝える僕たちにとって、
話のネタ以上に便利なアイテム。

国旗で使われる色や図案は、
建国の経緯や理念などを象徴している場合が多く、
その意味を知ることが、
国や民族を理解する早道になったりもするのですよ。

たとえば写真左のエジプトの国旗。
解釈は諸説ありますが、
赤は1952年のエジプト革命以前の革命で流された血を、
白は無血で専制を打倒した未来の到来を、
黒は植民地支配と専制君主の圧政の終わりをそれぞれ表しているそうです。
そして中央に配置されている国章は、
聖地エルサレムで十字軍と戦ったイスラム世界の英雄サラディンの鷲。
これは汎アラブ主義のシンボルだそうな。

片や右のトルコ国旗は時代をさらに遡るもので、
オスマン帝国の旗がほぼ同じデザインで踏襲されています。
しかしながらその意味は少々謎に包まれており、
イスラム教のコンテクストで三日月は発展を、
星は知識を意味すると言われていますが、
戦いで流された血の海に映った月と星だという説や、
オスマン1世やメフメト2世の幻視説、
はてや古代ギリシャまで遡る女神の象徴説など諸説紛々の状態。

シンボルの解釈というのは、
学者の間でも統一的な見解を得るのが難しいそうですね。
でもそこがまた誰もが参加できる余地があって面白い。

さて、うんちくはこの辺までにして、
国旗はどこで買うのかと申しますと基本的には土産物屋です。
しかし、困ったことに、
どこを探しても売っていない国がしばしばあるのですよ。

たとえば今回行ったトルコ、エジプトもそう。
イスタンブールのグランバザールならあるだろうと思いきや、
これがまったく見当たらない。
アタテュルク国際空港のセキュリティエリアにある売店もダメ。
やっとのことで見つけたのが、
空港と地下鉄の駅を連結する通路にあったキオスクです。

エジプトではルクソールのスークや、
カイロのハン・ハリーリでもぜんぜん見当たりません。
これも結局、最後のチャンスの空港で見つけました。

他の例ではインドネシア、チュニジア、
モザンビークなどでも大分探しましたね。
こうした国々では国旗が売れることも殆どないようで、
僕らが尋ねると売り手はきょとんとした顔をしていたっけ。
しかしビジネスチャンスを逃してはいかんとばかりに、
在庫になければ他の店にも当りはじめ、
ようやく探して来たと思ったら・・・

「ひゃ〜、なんだいこりゃ、ボロボロじゃないか!」
「だんな、そんなことありませんぜ! アンティークですよ!」

っておいおい。

そんなこんなで汚れ一つにも何らかの思い出がある国旗でした。

えーじ

P.S.
ちなみに国旗の購入担当はともこです。
彼女が決めた購入予算は日本円で100〜200円。
時には交渉以前に売値が高く、ノルウェーやスウェーデンなど、
物価の高い北欧では諦めたケースもありました。
(1本800円くらいしたのですよ!)
ま、北欧特集をやる時はネットで売っているものを買うか、
簡単な図案なら自作だな。
posted by ととら at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年03月19日

ととらな買い物 エジプト編その2

いつまでも思い出に残るのは、
ぱっと目に入って衝動買いしたものより、
てま暇かけて手に入れた自分だけの何か・・・

ですよね?

その点では今回、
僕らはとあるミッションを持ってカイロに行きました。
それは・・・

パピルスに
ヒエログリフ(象形文字)で『ととら亭』と書いてもらうこと!

エジプトのヒエログリフは漢字と同じく表意文字なので、
『ととら』などという古代エジプトには存在しなかった概念は、
表現できないと思っていたのですが、
ちょろっと調べてみると、
ひらがなやカタカナのように、
音だけを表す機能も持っているそうじゃないですか。
それなら同じく表音文字であるラテン文字表記の『TOTORATEI』を、
ヒエログリフでも表現できるはず・・・と考えたわけです。

しかし、土産物屋が密集するハン・ハリーリに行っても、
『ヒエログリフ書き承ります』なんて看板はどこにも見当たりません。

さて、どうしたもんだろ?

こういう場合は道に迷った時と同じように Ask and Go が一番。

そこでまずエジプトポンドの残りが乏しくなった僕らは、
土産物屋さんに入って両替屋の場所を訊くことにしました。

「アッサラーム アライクム(こんにちは)」

アラビア語圏ではこの挨拶から始めると、
(特に右手を左胸に当てて言うと)
扱われ方ががらっと変わります。

「ワ アライクム サラーム(先の挨拶の返し言葉)」

おや? という顔をして初老の男性が応えてくれました。

「この辺に両替屋はありませんか?」
「両替屋ねぇ・・・あいにくこの辺にはないな。
 ATMならその角にあるよ」
「あそこの機械では僕のキャッシュカードが使えないのですよ」
「なるほど。いくら両替したいんだい?」
「100米ドルです」
「なんだ、そのくらいならわしが両替してあげるよ。
 レートは・・・1700でいいかな?」

ん〜・・・まぁ、端数を切ってそんなものかな。

「OK。お願い出来ますか?」

彼は自分の財布を取り出し、中身を数えると、

「おっと・・・少し足りないな。ここでちょっと待っておいで」

そう言って隣の店に入っていきました。
そして間もなく、

「100、200・・・1700、よし」
「シュクラン!(ありがとう)」
「アフワン(どういたしまして)」

親切な人だな。それじゃ序に・・・

「もうひとつお聞きしてよろしいでしょうか?」
「もちろん」
「実はパピルスにヒエログリフを書いてくれる店を探しているのですよ」
「ヒエログリフを?
 ふむ・・・そうだな、それなら心あたりがある。
 案内しよう」

そういうとご主人は素早く腰を上げ、
店の奥にいた青年に店番を任せて表通りに出ました。
彼が連れて行ってくれたのは、
僕らではたちまち迷ってしまいそうな路地裏にある画商です。

「ここならヒエログリフを書いてくれるだろう」
「わざわざ案内までして頂いてすみません」

そう言って幾許かのお礼を渡そうとすると、
彼はその隙を与えず、
優し気な微笑みを残して踵を返してしまいました。

日本ではムスリム(イスラム教徒)というと、
すべからくテロリストのようなイメージを
持たれてしまった感がありますけど、
実際は彼のように、異教徒でも困っている人がいれば、
見返りを求めずに助けようとする人が沢山います。
これ、実はコーランに書かれた教えでもあるのですよ。

さて、今回は値段交渉だけではなく、
細かいやり取りもあるので僕の出番。
なるほど先のご主人が言っていた通り、
こちらの要望を話すと心得たとばかりに、
その言葉をラテン文字で書いてくれと言われました。

そして次はサイズです。
手近にあった既存の絵を元に40センチ四方のパピルスを選び、
値段交渉のはじまりはじまり〜。

先攻は画商のお兄さん。
初球は・・・直球で50ドル?

ほぉ〜、さすがカイロの観光地とあって、
すました顔でいい値段を言って来るじゃないか。
とまれ紹介してくれたご主人の顔もあるので、
中央値からやや先方寄りを狙ってみますか。

そこで僕もしれっと10ドルから始め、
お互いポーカーフェイスでじわじわと歩み寄り、
30ドルでディール。

さぁ、それじゃ書いてもらおうかな・・・と思ったら、
店員のお兄さんは、
切り取ったパピルスと『TOTORATEI』と書いた紙を持って、
外へ行ってしまいました。

店の中は僕たちしかいません。

こういうの、日本ではあり得ませんが、
神さまという最高の警備員がいるイスラム教の世界では、
よくあることなのです。
(コーランで禁じられた盗みを働くと、
 背後にいる不可視の守護天使に記録され、
 最後の審判の日に御裁きにあいます)

そうして店番(?)をしながら待つこと30分。
おいおい、どこへい行っちまったんだ?
と思って外を見ると、
店員のお兄さんが小走りに帰って来ました。
そして店内に入るなり広げたパピルスを見てみれば・・・

ほぉ!

遠路はるばる来て、
さらに待ったかいのある『作品』に僕は大満足。
代金を払って握手をしたらミッション終了です。

ところが・・・

「ん? どうしたの?」
「がっかりしちゃった・・・」
「何が?」
「ヒエログリフ・・・なんだかちんまいんだもん」
「ちんまいって、TOTORATEIをヒエログリフで書いたらああなるんだよ」
「なんかもっとさ、デコレーションとかしてくれると思ったの」
「ああ、サマルカンドで書いてもらったアラビア語版みたいに?」
「そう!」

eg_hieroglyph02.jpg
(ともこが思い浮かべていたもの。
これはアラビア語でTOTORATEIと書いてあります。
ちなみに右から左に向かって読むのですよ)

「あれは話が別だよ。
 だってさ、文字列をカルトゥーシュで囲んだりしたら、
 意味がととら『王』になっちまう」

と言っても納得していない顔してるということは、
完成形がイメージ出来てないんだな。

そこで帰国後に新宿の世界堂さんで額装して頂き・・・

「ともこ〜、ヒエログリフが完成したよ!」
「え〜っ! 見せて、見せて!」
「じゃあ〜ん!」

eg_hieroglyph01.jpg

「わぁ〜すごい! ステキ! 見違えるようになったね」
「装飾されたアラビア語もいいけど、
 シンプルなヒエログリフだってお洒落だろう?」

と、いうわけで、
一時もの言いのついたミッションではありましたが、
終わり良ければすべて良し。

店内で見上げる度にこのストーリーを思い出す、
ととら亭らしいお買い物となったのでございます。

えーじ
posted by ととら at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年03月16日

ととらな買い物 エジプト編その1

ミュージアムショップにCD屋、そして金物屋・・・

ここまでの買い物話からすると、
へそ曲がりの僕らはせっかく外国へ行っても免税品店はおろか、
土産物屋にも足を踏み入れることがないような印象を、
与えてしまったかもしれません。

しかし事実はさにあらず。

好きです。お土産物屋さん。
必ず行きます。

でも買うものは、ちょっと違うかもしれません。

たとえばエジプトと言えば、
ガラス瓶の中のサンドアート、ピラミッドの置物、
アヌビス人形、パピルスに描かれた風景画などが定番でしょう?

ところが僕らの買い物リストに入っていたのはこれ・・・

eg_ankh03.jpg

なんだか分かります?

eg_ankh02.jpg

これはヒエログリフ(象形文字)でもあり、

eg_ankh01.jpg

祭器でもある生命の象徴、アンクです。

旅の食堂としての店内ディスプレイに何かいいものはないかな?
と考えて思い当たったのがこれ。

実は20年くらい前に、
ハワード・カーターの『ツタンカーメン発掘記』を読み、
この謎に満ちた王の名を厳密に書くと、
トゥト・アンク・アメン (Tut-ankh-amen)となることを知りました。
で、この名を直訳すると『アムン神の生ける似姿』となり、
『生ける』部分に使われる文字がアンク(ankh)なのですよ。

生命を象徴するヒエログリフ・・・
ととらっぽくていいじゃない?

さて、それじゃどこで買おうかな?

一般的に土産物は首都より地方の方が安いですから、
ルクソールのスーク(市場)がいいだろう、ということで、
またしても、ともこさんの出番となったのでございます。

今回の被害者・・・いや、取引相手は、
数回通ったエジプシャンレストラン『Jamboree』の下にある、
土産物屋のお兄さん。

レストランに出入りするたびに言葉を交わしていたので、
彼のところで買おうということになりました。
アンクは大きさの大小もさることながら材質も木製から陶製、
金属製などさまざまなバリエーションがあったので、
こちらのイメージを伝えつつ交渉開始!

こういう場合、一般的に僕は交渉のアシスト役だと思われますが、
実は困って「助けてくれ!」という視線を送って来るのはお店の人の方。
ですから僕は彼女をひとり残して近くの店をブラブラしています。

ほどなくして戻ると大抵、やれやれと天を仰ぐ店員さんの横で、
勝ち誇る彼女の姿が・・・

ま、もちろん相手の利益を無視したハードネゴはしてませんけどね。
(と思います)

こうして手に入れたものは、
見るたびにその時の光景が思い浮かぶものです。
彼女の場合、その思い(勝利の余韻)はひとしおでしょう。

えーじ
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2019年03月13日

10周年への旅

一昨日、怒涛の決算&確定申告が終わり、
ほっと一息つく間もなく、
ととらの小舟は10回目の記念日を目指して、
新しい旅へ出港しました。

飲食店の平均寿命が3〜4年と言われる日本で、
9年続けばもう安泰・・・

としばしば言っては頂けますが、
風を読みつつ舵を取る僕らにしてみれば、
老朽化した船体でこの荒波を乗り越えねばならない旅は、
日々これ冷や汗ものなのですよ。

ほんと、記念日が来るたびに、
「次はあるんだろうか?」と二人で真剣に考えているくらい。

厳しい経営環境。
ポンコツ寸前の店。
そして店同様にガタが来ているふたりの体。

それでもこうして続けていられるのは、
飲食店を経営しているというより、
すべてを旅の延長で捉えているからかもしれません。
(ま、実際そうなのですが・・・)

地球は広い。
そのすべてを旅することは一度の人生では不可能です。
だから僕は未知の世界を前にいつも思うのですよ。

今の自分でどこまで行けるかな?
ってね。

10周年までここから355日。
さぁ、帆を上げて、進路は・・・西北西へ!

えーじ

daruma2019.jpg
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2019年03月11日

ととらな買い物 トルコ編その2

僕たちの仕入れの場合、
いわゆる衝動買いはまったくありません。
(予算も限られているので・・・)
目的のものを足を使って探して買う。
これに尽きます。

しかしながら、ものがものだけに探せばある、
という訳にもいかないことが珍しくないのですよ。

たとえばこれ。

tr_shishi.jpg

あ、ともこさんじゃありません。
彼女が手にしている串の方です。
(この写真には理由がございまして・・・)

ことの起こりは今を去ること7年前、
中東のヨルダンへの取材旅行を計画していた時、
仕入れの対象として串焼き用の串がリストアップされていたのですよ。
もちろん日本でも焼き串は幾らでも手に入りますが、
ご覧のような飾り串で長さが7寸の平皿にも乗る230mm前後のものは、
当時まったく見当たりませんでした。

そこでアンマンのスーク(市場)に赴き、
金物屋をしらみつぶしに物色したものの、
売っていたのは「フェンシング用ですか?」みたいなものばかり。

それ以来、旅行に出る度に探してはいたのですが、
いずれも帯に短し、たすきに長しで今日に至っていたのでした。

ところが今回、イスタンブールのエジプシャンバザールを訪れた際、
脇道のローカルマーケットをぶらついていたら・・・

おや? あれは!

と手に取ってみれば、
これが何と探していた条件にフルマッチの焼き串じゃないですか!

さぁ、ここでともこさんの登場です。

やったぜ! と喜ぶのも束の間、
見つけた手柄を自慢する隙も与えず、
ぐいっと僕の手から焼き串をもぎ取った彼女は、
一目散に店員さんのところへ!
そして始まる『ともこ語』による商談交渉。

メルハバ〜(こんにちは〜)! ディス、ハウマッチ?
え? 10本買うのに600円?
ノー、ノー、ノー!
プリ〜ズ、ディスカウント!
え? ダメ?
なんでよ〜! ディスカウント! ディスカウント!
ほんとにダメ?
じゃ、もう一本おまけして、おまけ!
それならOKでしょ? ワンモアプリ〜ズ!

ほどなく両手を上げた憐れな店員さんを後ろに、
喜々としてお店を後にした彼女でした。

で、個人的戦果をここでも強調したいとのことで、
先の写真でご登場となった次第でございます。
(見つけたのは僕だったのに・・・)

さて余談ですが、皆さまご存知のシシケバブ。
これ、実はトルコ語だそうで。

シシ(串) + ケバブ(焼肉) = 串焼肉

ですから今回取材した、
アダナケバブのような挽肉(キョフテ)バージョンは、
シシキョフテ(つくね?)の一種ということになるのですね。

えーじ

P.S.
ディナータイムで串焼き系の料理をご注文された場合は、
ともこが自らサーブし、
そこでもこの値切り戦果を自慢するかもしれません。
(というか「したい」そうでございます)
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2019年03月07日

ととらな買い物 トルコ編その1

観光以上に旅行と切っても切れない関係にあるのは、
ショッピングじゃないでしょうか?

それは家族や友だちへのお土産にとどまらず、
買い物自体を目的とした、
『ショッピングツアー』なんてのもあるくらいですからね。

で、ととら亭の場合はどうかというと、
お土産はまず買いません。
それから二人とも所謂ブランド品への興味が皆無なので、
空港の免税品店に足を踏み入れることもなし。

しけた旅人だね。

じゃ、なにも買わないのかというと、
そんなこともないのですよ。
僕らの場合、たぶんショッピングに相当するのは、
取材と並行してやっている『仕入れ』になるんじゃないかな?

そこで今回から数回に分けて、
僕らがどこでどんなものを買っているのか、
この前行ったトルコ・エジプト取材旅行を例に、
ととらな買い物袋の中身をご覧にいれようと思います。

まず第1回目はこれ。

tr_cd.jpg

音楽CDです。

ととら亭で回しているCDは、
たいてい取材先で買ってきたものなんですよ。
料理と同じく、音楽もまた現地でなくては手に入らない作品が多く、
掘り出し物に出会った時の歓びは、またひとしおですね。

探す場所はCDショップばかりとは限りません。
たとえば今回、イスタンブールにある、
アヤソフィアのミュージアムショップを物色していた時、
なかなかユニークな音楽が流れていることに気付きました。
そこで店員さんに訊いてみると、彼が手渡して来たのがこれ。

Pera Lounge
Various Artists
(写真上段の左端)

ふむふむ、コンピレーションものか。
どんなアーティストが入ってるのかな?

とケースの裏面を見てみれば、

「おや、Mercan Dede が2曲入ってるじゃん!」

店員さんは突然現れた東洋人の口から、
コアなトルコミュージシャンの名前が飛び出してびっくり。

「え? 知ってるんですか?」
「もちろん! 彼は僕のお気に入りでね。
 CDも3枚持ってますよ!」

続いて場末のCDショップで見つけたのは、

Coskun Karademir Quartet
oz / essence
コプズ弾きのお洒落なフォークロア。

Neset Ertas
Sirin Kisehin
だみ声のサズ弾きが歌う枯れたフォークロア。

Bosphorus Lounge
Various Artists
これまた Mercan Dede を含むコンテンポラリーなコンピもの。

Cafe Anatolia Bosphorus
Various Artists
こっちはトラッドな作品のコンピ。

Evgeny Grinko
異色だったのがこれ。
ピアノを中心としたクラシカルな作品。

いずれもお値段は1枚新品で700円くらい。

さて、ホテルに帰ってからPCにCDドライブを繋ぎ、
取材ノートをまとめながら1枚ずつ回してみれば・・・

おぉ! どれもいいねぇ!
今回はハズレなしだ。

ともこ曰く、
収穫物のCDを聴いている時の僕が一番楽しそうだとのこと。

とまぁ、言われてみればそうなんですけど、
最近は音楽の聴き方がステレオからスマホへと世界的に変わり、
CDはVinylと並んで過去の遺物になりつつあります。
そんなわけでCDショップもここ10年で、
空港やショッピングモールですら見かけなくなってしまいました。
かと言って、なんでもダウンロードできるかというと、
そうとも限らないんですよね。

ん〜・・・この調子でいくと、
あと数年で僕らの仕入れリストからCDが消えてしまうんじゃないかな?
音楽業界も世界的に厳しいんだろうなぁ。

ん〜・・・寂しい。

えーじ
posted by ととら at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年03月05日

Let's 決算2019

今年も独立記念日が来たということは、
この締め切りもまた目前ということなんですね。

決算&確定申告。

というわけで、
今日は朝からお店にこもっております。

それにしても数字というのは、
ただそれだけだと無味乾燥なものですが、
日付や金額など記憶を引き出すトリガーになることもありますね。

僕の場合、こうして地道に入力作業をやっていると、

あいゃ〜・・・なんだこのしょぼい売り上げは?
そうか、あの日の晩は冷え込んだ上に雨まで降ったんだっけ。
(日計表に天候と気温も記録しているんですよ)
そうだ、それでお店に誰もいない時、
あのお客さんがふらっと来てくれたんだった。

とか、
取材旅行中の領収証を入力している時は、

お〜、こりゃストックホルムから、
マリエハウンに向かうフェリーの領収証だ。
あの船は値段のわりにゴージャスだったなぁ。
ん? Mirros Garden …?
ああ、ウブドのレストランじゃないか。
あそこはあの界隈で一番洗練された料理を出していたな。
また行こう!

などなど・・・

決算書は事業の成績表ですが、
ある意味、個人事業主にとっては、
過ぎた1年の思い出がぎゅっと詰まったものでもあるんですね。

え?
で、そんなノスタルジーに浸っている余裕はあるのかって?

ないです。ぜんぜん!

それじゃ仕事に戻らねば!

えーじ
posted by ととら at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年03月03日

10回目の3月3日を迎えて

ととら亭が無事に9周年を迎えることが出来ました。
本当にいろいろなことがありましたけど、
私にとっては毎日が精一杯で、
気付いたら9年も経っていたような気がします。

9年前のオープンの日、
包丁を持つ手が震えていたのを鮮明に覚えています。
これは今でも同じで、
毎回、新しい旅のメニューのスタートの日は、
ドキドキしてあの初日のことを思い出します。

特に独立前後の大変だった時は、
私たち二人の夢を形にするために沢山の人が助けてくれました。
その思い出も強く残っているので、
今でもよく、
あの人たちがいなかったら今のととら亭はないよね、
とふたりで話すことがあります。

それからこの9年間、
国内海外それぞれで数えきれない出会いがありました。
そのすべてが私たちの宝ものだと思っています。

いつも食材を届けてくれる業者の方々、
困った時に頼りになる商店街の仲間たち、
私たちのお店に興味を持って足を運んでくれるお客さま、
離れていても、いつも心配していてくれる家族、
大切な人がいっぱいです。

そして、
この広い地球上で私の人生の旅のパートナーになってくれた、
えーじに出会えたことも感謝しています。

これからもこの9年前の気持ちを忘れずに、
元気に旅を続けて行けたら幸せです。

本当にありがとうございます。

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ともこ
posted by ととら at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年03月01日

第17回取材旅行 その15 最終回

旅行と観光は密接に結びついていますが、
不思議なことに、僕たちにとって後々つよく印象に残っているのは、
いわゆる『見るべきものなど何もない』平凡な場所。

今回、訪れた街で言えば、とりわけトルコのブルサやアダナ、
エジプトならアレキサンドリアなど、
ガイドブックもあまりページを割かない街を巡った日々は、
世界遺産がいくつもあるイスタンブールやルクソール、カイロ以上に、
小さな発見と驚きに満ちたものとなりました。

確かに情報の少ない地域を単独で周るのは骨が折れます。
ちょっとした移動にしても、すんなり行くケースは稀でしょう。
しかし、真正面からコミットした旅は、
ガイドブックの情報をトレースすること以上に、
鮮烈な印象を残すものなのです。

駅の雑踏を行き交う人々。
洗濯物がはためく裏通り。
そしてローカル食堂で食べる一皿の料理。

未知の世界を前にして肌で感じる高揚感は、
オートバイで日本を旅していた頃とまったく変わりません。
そしてもうひとつ変わらないのは、
テクノロジーがいくら進歩しても、
旅の頼りになるのはガイドブックやスマートフォンではなく、
自分の経験と直感と足だということ。

僕たちはこのアナクロスタイルで、
今回もトルコとエジプトを旅していたのでした。

こうした身の丈目線から見る市井の光景は、
狭い世界観から抜け出すさまざまなヒントを教えてくれます。

古い歴史を持つ文化圏でも、
独自に成立した固有のものだと言い切れる対象はまずなく、
すべては自然環境と他の文化が関わった、
相互作用の結果なんですよね。

そこから僕たちが辿り着いたのは、
発祥地や起源という青い鳥の剥製を探すことではなく、
人間の営みのダイナミクスとは何か?
という問いかけのパラダイムシフトでした。

料理はある場所で無から生まれ、
そこから放射状に伝播したものとは限りません。

僕らはルクソールのローカル食堂で、
エジプトの国民食と言われるコシャリを頬張りながら、
材料の大半を占めるマカロニを見つめ、
その遥かな来歴に思いを馳せていたのです。

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See you on the next trip!!

ともこ & えーじ
posted by ととら at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記