2019年06月14日

香港という鏡に

取材旅行に出る時は、必ず登録している外務省さんの『たびレジ』。
プッシュ型で最新のセキュリティ情報を入手できるので、
とても重宝しています。

今回、登録している地域は中国とモンゴル。
すると6月13日、さっそく1通の電子メールが届きました。
内容は『香港で行われている抗議活動についての注意喚起』。

む〜・・・

来週の火曜日から行くのは中国の東北部ですから、
直接的な問題はないと思いますが、
香港に住む友人を思うと複雑な心境になってきました。

そう、とても複雑な・・・

というのも、僕にとって香港で起こっている問題は、
外国で起こっている遠い話ではないからです。

反対されている『逃亡犯罪人条例等改正案』の各論についてではありません。
これを僕が何度か話している『民主主義のバグ』の土台に乗せると、
そこには他人事ではない構造が浮かび上がって来るからなのですよ。

ほら、『中央と地方の分権』とか、
『多数派と少数派の対立』なんて言葉に言い換えると、
いずれもお隣さんの話ではなくなると思いません?

たとえば沖縄県でもめている辺野古への米軍基地移設問題。

素朴な言い方をすれば、民主主義は数で意思が決定されますから、
現地の人々が「イヤ」と言っているのだから、
「移設はダメ」で民主的に以上終了!
バイバイ、アメリカ軍!

にはなっていませんよね?

なぜか?

話が国防となると主管は県ではなくて国。
だって自衛隊(日本軍)はあっても、
沖縄軍とか東京軍なんてのはありませんからね。
ましてやここには外交権だって絡んでくる。

となると、民主的に意思を決定するための参加者は、
沖縄県だけではなく、全国になってしまう。

で、国会における判断は結果的に、
いや、暗黙の裡に「しょ〜がないよね〜」・・・でしょ?

この問題、フラクタルな構造を持っていて、
マクロな国防からいくらでもブレイクダウンして行けます。

ほら、親会社と子会社の、部と課の、
県と市町村における『全体と部分の対立』は、
僕たち市井の市民にだってお馴染みの問題でしょ?

全体と部分におけるそれぞれの民主的な意思決定の結果は、
必ずしも一致するとは限らない。
いや、むしろ対立することの方がずっと多い。

では、僕たちはどうしたらいいのか?

残念ながら僕には分かりません。

そこで、
身近な各論で議論すると感情が入ってハードルが上がりますから、
別の問題を使ってディベートしてみるのはどうでしょう?

これは大人だけのお勉強ではなく、
小学生くらいから身近な話題で始めてもいいんじゃないかな? 
日本の学生はほんと、ディベートが下手ですからね。

で、話を戻して香港です。

みなさんも一緒にこの問題をディベートしていただけませんか?
グローバリズムってのは、ひとりで机に向かうより、
本来、こうしたことをベースに成り立つべきなのではないか?

ミクロなプチブルの旅人は、
けっこう真面目にそんなことを考えているのでございます。

えーじ
posted by ととら at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記