2019年06月22日

第18回取材旅行 その4

昨日の16時半ごろ、僕たちは予定通り瀋陽に着きました。
今日は旅の5日目。
明日からのハードな移動に備えて休日を楽しんでいます。
といってもあれこれ出歩いているのではなく、
反対に食事以外はホテルでのんびり。
取材のノートをまとめたり読書したりですね。

その宿ですが、今回、僕たちの中国における平均宿泊費は、
ダブルで概ね1泊2,500円前後。
そういうとまたとんでもない所に泊っているな?
と思われそうですが、物価が安いので、
これでも日本でいう中級レベルの内容なのですよ。
居心地はとてもいいです。

ちょっと残念なのは、どこもスタッフとのふれあいがまったくないこと。
これは国民性の違いというか商い習慣の相違というか、
挨拶もしないのですよ。
それどころかチェックインの時の「いらっしゃいませ」や、
支払いの時の「ありがとうございます」すらなし。
加えて無表情なので日本的な感覚でいうと、
なにか怒っているような印象を持たれるかもしれません。
しかし、これで普通なのです。
ローカル同士のやり取りを見ていてもみな同じ。
ほとんど目を合わせないし。
当然、宿泊客同士はお互いをほぼ完全に無視しています。

で、例によって僕はここでちょっと実験をしてみました。

「早上好(ザオシャンハオ(おはようございます))!」

朝、エレベーターエントランスで一緒になった、
母、娘とおぼしき二人に挨拶してみたのですよ。

お母さんは何も言いませんでしたが、
娘さんは、一瞬はっとたじろいだ後、口ごもるように挨拶を返してきました。

次は朝食で入った近くのスタバ風のローカルカフェ。
起きたばかりで頭の回らない僕は、英語で注文し始めました。
見かけは中国人と変わらないオジサンが突然英語で話し始めたので、
カウンターの女の子は、え?っとなりましたが、
オーダーは通じたようです。
次は彼女が中国語で何か言い始めましたが、
まったく分からない僕は、たぶん持ち帰りか否かを訊いているとあたりを付け、
また英語で「ここで飲みます」と返すと彼女は納得。

で、面白かったのは店を出るとき。
僕が下げ台に食器を持って行き、ひと声「謝謝」とここだけ中国語で言うと、
今度は消え入るような声で「Thank you」と返事が。

僕の国籍がどこか分かっているようには思えませんでしたが、
こういうのもまた草の根外交のひとつだと思ってます。

対日感情が悪い印象はここまでのところまったくありません。
いや、実際、地域が地域だけに、
この点は出発前から大きな懸念材料のひとつだったのですけどね。
だってあたらめて日中間の近代史を読み直していると、
ありゃ〜、やっちゃったね・・・って感じですから。
(この辺の詳しい話はまたいずれ)

しかし隠し立てしても始まらないので、
僕はローカルと接した時には「我是日本人」とあっさり話しています。
で、先方の反応はというと、皆さんおしなべて好意的でした。
もちろん正確には何といっているのか分かりませんが、
笑顔を浮かべ、言葉の中には「リーベン(日本)」とか、
「ハオ(良い)」という単語が聞き取れたので、
少なくとも悪口や批判ではないでしょう。

取材は順調に進んでいます。
分かりやすく申しますと、
二人とも「もう当分ギョーザは食べたくない!」と心底思えるくらい、
餃子を食べ続けているのですよ。

今回は新しい料理を見つけることより、
ギョーザのルーツ探しがミッションですから取材メソッドも違います。
なるべく古そうな店に入り、そこで食べた餃子を、
『呼称、加熱方法、大きさ、形、食感、中身の具、味、食べ方』で、
比較して行くのです。
実際この方法で実に興味深い事実が浮かび上がって来ました。
この辺もあとで詳しくお話ししますね。

さて、冒頭でも触れましたように、
明日から3日間がこの旅の山場です。

まず明日は早朝6時前にチェックアウトし、7時の列車で北京へ移動。
北京では懐かしの王府井を中心に取材を進め、
21時過ぎの夜行寝台列車で内モンゴル自治区のウランチャブへ、
そこからバスか鉄道で国境の町エレンホトまでアクセスします。

何かとトラブルの多そうなこの国境を越え、
モンゴル側のザミンウードに抜けたら、
再び夜行寝台列車でウランバートルまで。

多分、エレンホトの宿でネットワークに入れると思いますが、
それがNGだとウランバートルに着く26日の水曜日まで、
僕たちはオフラインになるかもしれません。

ウランチャブから先は極端に情報が少なく、
ほぼ僕たちも出たとこ勝負になりますから、あとは着いてのお楽しみかな?
さいわい二人とも体調はいいので、まぁ、どうにかなる・・・でしょう。

まもなく時計は17時。
さぁ、今晩もまた餃子を食べに行かなくちゃ。
うへぇ〜・・・

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記