2019年10月29日

8センチの衝撃

先日、ふたりの区民検診結果が出そろったときのこと。

「えーじ、どうだった? 結果表見せて」
「ああ、春に受けた人間ドックの結果とほとんど同じだったよ。
 コレステロール値がちょっと上がってたけどね」
「ほんと?」
「うん。たぶん検査に行く前に、
 試作のオストパイを食べまくっていたからじゃないかな?」
「そうか、あれだけチーズを食べ続けると、
 数字にも表れちゃうかもね」
「あれ以来、もう食べてないから今は平常値に戻ってると思うよ」

「ほかには何も言われなかった?」
「うん」
「ほんと〜? どれどれ、よく見ておかなくちゃ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あ”〜っ!
「うわぁ、びっくりした、なんか変なこと書いてある?」

「ありえないわ!」
「え? なんか病気?」
「なにこの腹囲!」
「腹囲? メタボって言われなかったよ」
「そうじゃなくて!」
「・・・・?」

「なんであたしと8センチしか差がないのよ?」
「・・・・? 8センチ僕の方が大きいんでしょ?」
「だからどうして8センチしか大きくないのよ?」
「・・・・? 身長が違うからそんなもんじゃない?」
「身長の差は?」
「16、7センチくらいじゃない?」
「じゃ、腹囲の差だって、それくらいなくっちゃおかしいじゃん!」
「そうなの?」
「そうよ!」
「って言われてもなぁ」

「もうショック! 今日からビールやめた!」

だ、そうでございます。

えーじ
posted by ととら at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月26日

チーズは好物なんですが・・・

スウェーデン料理特集が始まって2週間が過ぎました。
その前にやっていたエジプト料理に比べると、
さすがにインパクトは欠けるかも?
と思っていましたが、
予想以上のご好評を頂き、僕たちもほっとしています。

そこで今日はちょっとその舞台裏をお見せしましょう。

hallostpaj.jpg

これ、前菜で出しているオストパイの焼き立ての状態。
いかがです? 美味しそうでしょ?

そう、美味しいんですよ、僕らもそう思いました、
1ピースならね。

しかし、『旅の食堂』というブラックな仕事に、
「美味しい」だけで済む話は滅多にありません。

話は試作の段階に遡ります。

大まかなレシピからプロトタイプの1号を焼き上げて試食。
次は生地のオイル感とチーズの風味や食感の修正をして2号を焼き、
更に細部の微調整をして3号を・・・

ふむふむ、かなりいいせん行ってるじゃないか?

と頷いたものの、
この料理の特徴となる素材の、
ヴェステルポッテンチーズを完璧にシミュレートするには、
まだまだ調整が必要だ・・・

そして1枚、また1枚・・・

こんな調子で焼き上げ続けたのは、写真のサイズのパイが5台!
さらにチーズ部分のみの試作が5回分!

話を戻しましょう。

そう、美味しいんですよ、オストパイ。
1ピースならね。

でも5台、つまり30ピースともなると、どうなるか?

その辺はご想像にお任せ致します。

えーじ
posted by ととら at 15:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月22日

旅人のたまご

ととら亭は旅の食堂。

故にお客さまもまた旅に興味のある方がほとんどです。
そしてその年齢層もさまざま。

時にはまだ高校生という、
旅人のたまごの姿もちらほら見かけます。

先日、そんなひとりが観光学部に進路を決めたと言って来ました。

やがて旅を仕事にするつもりなのかな?
楽しみですね。
彼女はこれから、どんな旅を始めるのでしょう?

こんな時、僕が勧められるのはひとつだけ。

どこでもいいから、
日本のどこかをひとりで旅してごらん。

初めて行くひとり旅。

その旅は、きっと、
君がどんな旅人なのか教えてくれるはずだよ。

そして、いつか君が外国を旅する時、
なぜ最初に日本を旅するべきだったのか、
その理由も分かってもらえると思う。

いってらっしゃい。
いい旅を!

えーじ
posted by ととら at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月18日

難解なちゃぶ台返し

一昨日、ニュースに目を通していて素朴に驚きました。

天皇陛下の即位に際し、約55万人を『恩赦』する。

のだそうで。

で、今更ながらに調べてみれば、『恩赦』とは、

天皇陛下の即位など国家の慶弔時に、
すでに確定している刑事罰を政府が特別に許したり、
軽減させたりする制度のことで『恩赦法』なんていう法律まである。

のだそうで。

僕は法律の素人ですから中学校で習った通り、
日本は司法、行政、立法の三権が分立し、
相互の独自性を保つことで国民の権利と自由を保障している・・・

と素朴に思ってました。

でも、この恩赦法に従えば、
行政によって司法の判断が『合法的に』ちゃぶ台返しできるんですね!
しかも国会の審議を経ず、
閣議決定、つまり内閣の意思だけで内容を決定し、
天皇が国事行為として認証することで執行できる・・・とな。

む〜・・・これって危険なにおいがぷんぷんと・・・

と思っていたら、やっぱり『ご使用上の注意』があって、
やたらと使うのはまずいので、好ましいのは、

1.誤判の救済のため
2.社会の変化や事情変更があった場合
3.受刑者の事後の行状が良かった場合

とまぁ、現行の司法システムでは掬いきれない、
ニッチな事案の救済策に限りましょう、とある。

なるほど。

しかしながら、実際にドカンと執行されたタイミングを見ると、

1945年 第二次大戦終局
1946年 日本国憲法公布
1952年 平和条約発効および皇太子の立太子礼
1956年 国際連合加盟
1959年 皇太子成婚、
1968年 明治百年、
1972年 沖縄復帰
1989年 昭和天皇崩御
1993年 皇太子成婚

で、2019年は令和即位の礼で約55万人がその対象になっているのか・・・

む〜、素人目には、いずれのタイミングも、
『ご使用上の注意』と一致しているように見えないだけでなく、
司法システムのバグを補うという点でも、
55万件もの該当例があるなんてのは、
司法システムの精度を見直す『そもそも論』になり兼ねない。

つまり、タイミングも、
司法の判断を大量にちゃぶ台返しなければならない合理的な理由も、
僕にはよく分からない。(頭悪くてすみません)

もちろん、中央更生保護審査会の個別の申出による恩赦は、
救済処置としての恩赦法の存在意義とも、
しっかり合致しているのは分かるんですけどね。

でも、この場合も、
どういう訳か、天皇が『国事行為』として承認することで、
恩赦が執行されるのか。

んじゃ、司法システムのバグフィクスは『国事行為』なのかしらん?

いやはや、法律って哲学より難解ですね。

えーじ
posted by ととら at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月16日

飯はメシのネタならず

昨日は久し振りに神保町を徘徊していました。
やっていたのはこのところの気分転換で音楽CDの仕入れ・・・

だけではなく、次に行く研修旅行の資料探しです。

今回、訪れるのはUAEとレバノン。
毎度のことながら、僕たちが行くような場所は日本語の文献が少なく、
とりわけ食文化ともなると、
1冊にまとまったものは、ほとんどありません。

これはよくよく考えてみると結構ディープな問題でして、
日本という国は、情報が溢れ返っているようでいて、
その実、国際レベルに照らすと、
欧米バイアスのかかっているものばかり、
とも言えなくはありませんから。

たとえばですね、
料理書を主に取り扱う古書店に入っても、
フランス料理やイタリア料理の本は棚を埋め尽くしていますが、
アフリカや中東、コーカサスや中央アジア、南米となると、
まったくと言っていいほど見当たらない。

ここで僕の表現に違和感を感じたあなたはスルドイ。

そう、僕は先にフランス、イタリアという国名を挙げ、
次は同じ文脈であるにもかかわらず、地域名や大陸名を使ったでしょう?

こういうもの言いこそ欧米バイアスのもっともたるもののひとつなのですよ。
なぜなら、欧米は個別の国まで認識していながら、
気候も文化も大きく異なっているにもかかわらず、
たとえば、オマーンとレバノン、
アゼルバイジャンでアルメニアであれば一つの地域で、
南アフリカとエチオピア、
エクアドルとチリであれば、
なんと巨大な大陸として十羽一絡げにしてしまっているでしょう?

でもま、それも無理からぬことではあるのですけどね。

ちょっと前に、メディアの方から、
世界の食文化を俯瞰的に網羅した研究者はいませんか?
とのご質問を頂いたことがありました。

僕の頭にぱっと浮かんだお名前は、
文化人類学者であり民族学者でもある石毛直道氏でしたが、
『俯瞰的に網羅した』となると、
それはちょっとなぁ・・・

確かに僕も石毛氏の著作には毎回助けられており、
特に氏が監修した『世界の食文化』や『講座 食の文化』の両シリーズは、
これなくして取材の事前準備なし、と言い切れるものです。

しかし、残念ながら、
いずれも疑問が氷解するような内容ではありません。
各巻は基本的に、
取り上げられた地域に『別件』で在住していた方が複数名で執筆しており、
本の企画ありきで現地取材した結果ではなく、
個別の記憶に頼った内容のため、フォーマットに統一感がないのですよ。
厳しいことを言ってしまうと、
ほとんどの執筆者は料理の専門家ではないため、
時折「・・・・?」な部分があるのも否めません。

と苦言を呈しつつも、僕は同時に納得もしているのですよ。

そもそもね、『食文化』って、学問として認められてないでしょ?
ぱっと見回した限り、最も近いものでも家政学の一部としての栄養学とか、
医学の一部の人体生理学だろうし、
水産学や農学にしても扱っているのは原料部分という、
目の前の料理とはかけ離れた、ずっと上流の分野なんですよ。
文化人類学ですら『食事』や『料理』というのは傍流亜流もいいとこで、
単独で単位が取れるようなシロモノとは思われてない。

となると、
膨大なフィールドワークが求められる分野であるにもかかわらず、
つまりおカネのかかる研究であるにもかかわらず、
官民ともに予算が出せません。
だから本を書くにも、ありもののネタで書くしかない。

話がマクロになりました。

こうした事情の結果が、呆然と見回していた古書店の書架に、
そのまんま反映されているのような気がしてならないんですよね。

そう、飯は学のネタならず。
いや、飯はメシのネタならず、と言った方が的確かしらん?

というわけで、僕は音楽CD以外に収穫はなく、
神保町を後にしたのでした。

えーじ
posted by ととら at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月14日

よく効く呪文

皆さんも多かれ少なかれ同じだと思いますが、
普通に生きているだけでも、
次々いろんなことが起こってくるものです。

僕らの場合、ほんのこの2週間ですら、
消費増税対応、健康診断に行った矢先に風邪で沈没、
そして薬でハイのまま旅のメニュー変え、
で終ったと思ったら台風襲来・・・

いずれも幸いにして大きな問題にはなりませんでしたが、
ときには、
「よりによってこのタイミングで?」
とか、
「まだ終わりじゃないのか?」
と天を仰ぐことも正直あります。

そんな時、
自分を正気に戻す呪文があるんですよ。

これは鏡に映る自分に向かって、
第3者的な気分で言うと、とても効果があります。
それは・・・

Such is life.

えーじ
posted by ととら at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月13日

嵐の後のととら亭

今朝の野方は台風一過の秋晴れ。
各地では被害の出たところもあるようですが、
野方にいる限り昨夜の嵐が嘘のようです。

その余韻は壊れた家屋や倒木ではなく、
静けさ・・・かな?
僕の出勤時間ではまだ人通りも少なく、
さながら新年の午前中のよう。

で、吹けば飛ぶようなととら亭は・・・

大丈夫、昨日のままありました。
何ごともなし。

というわけで、
思わぬ半休でのんびりした僕らは元気いっぱい。
普段通りにお仕事再開です。

えーじ
posted by ととら at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月12日

嵐のととら亭

いつも通りランチ営業を終え、
ちょっと前に僕らはアパートへ戻って来ました。

ひる前後、ときおり雨脚は強まりましたが、
風が強くなかったせいか、
思ったより人出がありましたね。
取りあえず僕らもやって良かったな、という感じです。

とはいえ、帰る頃になると、
さすがに街はひっそり閑としていました。
明かりがついていたのはコンビニくらいだったかな。

先ほど西武線が止まり、
僕らもディナーはお休みです。

台風が最も接近するのは21時頃か。

何ごともなく通り過ぎてくれますように。

えーじ
posted by ととら at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月11日

嵐の前の静けさに

「明日どうします?」

今日は商店街の面々が顔を合わせる度に、
これが挨拶代わりとなりました。

どうしましょうね?

偏西風に乗る前の台風の動きはなかなか読み難く、
プロの天気予報ですら、
更新される度に微妙に変わっていますし。

ここは交通機関に倣って全休にしようかしらん?

と思った僕らの頭に浮かんだのは、
数年前の同じ状況。

明日は台風か・・・じゃお休みにしよう!

と思って翌朝めざめたら、
なんと上陸した台風は予想以上に加速して、
とっとと通り過ぎてしまっていたじゃないですか。

あ、晴れた。

と思っても、何も準備していませんから、
今さらランチをやるわけにもいきません。
で、結果的にズル休み状態となってしまったケースがありました。

明日もなんだか微妙なんですよね。
このタイミングだと、東京地方は午前中、
それほど荒れないような気もします。

というわけで、鳩首会議の結果、
とりあえずランチはやろう! となりました。

ディナーは予約がすべてキャンセルになりましたので、
午後の空模様で決めたいと思います。

え? そもそもお客さんは来るのかって?

ん〜、それもまたビミョ〜なんですけどね。

えーじ
posted by ととら at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月10日

ガンバってはみたものの・・・

お待たせしました!
予定通り、今夜から旅のメニューを切り替えます!

スウェーデン料理特集

いやはや、体調は回復しましたが、
ここで無理をするとぶり返しそうなので、
昨夜は原稿を仕上げるところまでやって寝ました。

で、今日はやっぱりランチはお休みさせて頂いて、
朝から怒涛のプリントアウト。
憐れなわが家のプリンタ2台はフル稼働中です。

さて、これが終わったらお店に戻って写真の入れ替えだ。
今は・・・2時15分か・・・

ふ〜・・・
風邪のせいとはいえ、土壇場でほぼ1.5日のロスは大きかった!
でもま、何とかリカバーできたし、
これで連休にも新しいメニューに慣れた状態で突入できる。

・・・ん? 台風?
台風が来てるの?

おわっ!
それも土曜日のビジネスアワー中に超大型が関東最接近とな?

え? 電車も停まるって?
はぁ〜・・・それじゃ予約もキャンセルじゃん?

それならゆっくりやればよかった!

今回もトホホなゴールインでございます。

えーじ
posted by ととら at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月09日

ただいまリカバー奮闘中!

ほえ〜・・・

旅のメニュー変え、
それも、最も集中力が求められる、
キャプション書きをしなければならないタイミングで風邪を引き、
昨日は終日ダウンしてしまいました。

これ、変な風邪でして、
熱はまったく上がらないのですが、
花粉症のような症状 + 喉の炎症と咳 + 異様な虚脱感で、
僕はだいぶデラックスな状態になっております。

ここから薬漬けのラリった頭で遅れを取り戻さなくてはいけません。
もしかしたら、明日のランチはお休みさせていただくかも・・・

がんばらりれろっ!

えーじ
posted by ととら at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月07日

ととらな勲章

今日はエジプト料理特集の最終日。

あいにくの雨の月曜日とあって、
お客さまの数こそ多くはありませんでしたが、
その皆さまから、

「もう一度、エジプト料理を食べに来ました!」

と言って頂けました。

こういうの、ほんと、嬉しいです。

あれはけっこう骨の折れる取材旅行で、
再現プロセスも楽ではありませんでしたけど、
やってよかった・・・

そう心から思える瞬間が、ここにあります。

この特集を始めた7月12日から今日までご来店して頂きました皆さま、
お楽しみ頂けましたでしょうか?

僕たちが再現した一皿が、
皆さまそれぞれの旅の入り口になってくれれば、
ととら亭のミッションは完了です。

どうもありがとうございました!

ともこ & えーじ
posted by ととら at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月04日

第7回研修旅行の準備 その1

今年もこの季節がやって来ました。
2019年の締めくくりの旅は・・・

UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビと、
レバノンのベイルートです。

期間は11月25日(月)から12月3日(火)までの9日間。

もうお気付きの方もいらっしゃると思いますが、
今年の取材地はシビアな理由で、
渡航の難しかった国がいくつか含まれています。

1月のトルコ、エジプト、そして今回のレバノン。

いずれも以前から、
重要な取材対象地としてリストアップされていた国ですけど、
ご存知のように、ととら亭を始めた2010年以降、
ジャスミン革命の影響やクーデター、ISの跋扈などさまざまな理由で、
外務省発表の危険レベルが1の『十分注意して下さい』まで下がったのは、
つい昨年年頭のこと。
くわえて、いつまたドンパチ始まるか分かりませんから、
入れる時にささっと調べに行こう!
と、チャンスを伺っていたのですよ。

レバノンは世界で最も洗練された中東料理を味わえる国として、
かなり前から注目していました。
アラビア半島に位置しながらも、
キリスト教徒が人口の30パーセント前後いるせいか、
ハラール(食の戒律)の縛りが緩く、
また、フェニキアと呼ばれていた古来より、
さまざまな民族や文化が混淆する場所でもあったので、
実に豊かな食文化が育まれてきたのです。
実際、ヨーロッパの国々を訪れていた時でも、
「お、いい感じの中東系レストランがあるな!」と近付けば、
それはおしなべてレバネーズでした。

以前、ヨルダン料理特集でご紹介したパセリのサラダのタブーレは、
レバノン発祥と言われていますし、
ブルグル(ひきわり小麦)でコーティングした揚げ物のキッベや、
パン入りサラダのファットゥーシュもかの地で生まれたそうです。

また、今やっているエジプト料理特集で人気のターメイヤ(ソラマメのコロッケ)と、
その伝播したものと言われるファラフェル(ヒヨコマメのコロッケ)の中間系、
すなわちソラマメとヒヨコマメが50/50バージョンのファラフェルや、
モロヘイヤのスープがあるというのも、
比較対象として興味をそそられるじゃないですか。
そうそう、カイロのレバネーズレストランでチェックした、
タヒーニ(ゴマペースト)とトマトのコクのあるソースを使ったシーフード料理も、
忘れちゃならない要チェック料理のひとつです。

今回、移動でお世話になるのは2012年以来のエティハド航空さん。
ハブになっているUAEのアブダビでストップオーバーし、
2017年のドバイに続いて、ここでも料理の下見をする予定です。

で、ほぼ移動手段と宿のブッキングは終わったのですが、
お約束と申しますか、
周辺諸国や国境付近でなにやら不穏なムードが・・・

そのお話はまた次回に。

えーじ
posted by ととら at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年10月01日

高税率は悪なり! ・・・かな?

10月10日(木)から始まるスウェーデン料理特集。
料理を再現し、オーダーラインを作るという、
ともこのパートはおおむね目途が立ちました。
ここからバトンは再度、僕の方へ。

そこでキャプション書きを始める前に、
もう一度、取材ノートや資料を読み返していたのですが、
スウェーデンのみならず、北欧5カ国は、
いろいろな面で、『先進国の中の先進国』なんだよな・・・
という思いをあらたにしました。

以前、このブログでもお話しましたように、
北欧の国々は、よく知られた福祉のみならず、
環境、経済、政治、教育、人権など社会の基本を成す部分で、
だいぶ僕らをリードしているように見えます。

その結果の一端が、
世界幸福度ランキングの上位を独占する形にも表れていますが、
こういうことを言うと、
「だって税金が高いんでしょ?」と眉をひそめる人もいますよね?

確かに高いです。
消費税(付加価値税)に限って言えば、

スウェーデン  25%
デンマーク    25%
ノルウェー   25%
アイスランド  24%
フィンランド  24%

ほぇ〜・・・

これは当然、物価にも反映されており、
卑近な例では、ととら亭の取材予算で比べると、
北欧旅行1回につき、東南アジアであれば3回以上行けます。

しかし、当のローカルには
日本比較で平均1.2倍はある(ノルウェーは1.7倍!)、
平均収入が後ろ盾になっており、
重税にあえいでいるという印象はありません。

むしろ誰もが支出を迫られる教育や医療、
可能性の高さで言えば子育てや介護などの費用が、
税の一部で先払い的に確保されているので、
個人的にやりくりする必要が基本的にない、
安心感のアドバンテージが高い。

ここではたと思うのですよ。
日本との税率の差は今日の時点で15パーセントでしょ?
その差から享受できるサービスって、
逆にすんごく割安だと思いません?

もちろん、この手厚いサービスは、
消費税だけで賄われれているわけではありません。
これに加えて強烈で抜け道のない累進課税制度も動いています。
だから財源を確保するだけではなく、
別の文脈で社会問題化することの多い収入格差もずっと少ない。

全国間税会総連合会の
『世界の消費税(付加価値税)152ヵ国』平成30年4月版を眺めていると、
消費税率が1桁台というのは、
152ヵ国中、日本を含むたった9カ国しかありませんでした。
ほとんどは20パーセント前後なのですよね。
そしてその顔ぶれを見ていると、この程度の税率(つまり財源)では、
貧困、犯罪、衛生、教育など、
未解決の社会問題を抱えた国がだいぶ混ざっている。

しかし、24パーセントを超えると、
クロアチア、ハンガリー、ギリシャを除けば、
自他ともに結果を出していると認められるメンバーが揃っているじゃないですか。

旅を通して自分の目で見たその国の様子と、
こうした一般情報を重ね合わせてみて、
僕が何を言いたいのかと申しますと、

高税率というのは必ずしも国民を苦しめるものではない。

ということ。

税は日本の庶民的イメージとして年貢に結び付き、
強欲領主と苦しめられる民という、
ステレオタイプの対立構造を想起させるのかもしれませんが、
いまさら封建主義ではないのだから、
そのへんはもうちょっと民主主義を評価してあげてもいいのではないかしらん?

現実的な財源と、フェアなその運用。

自滅的ポピュリズムに陥ることなく結果を出すキーは、
そのへんにあるのではないかという気がしてきました。

で、その観点に立つと、
消費税率10パーセントと今の累進課税率で得られる程度の財源で、
何をどこまで出来ると思います?

ん〜・・・

消費増税に伴う議論のベクトルが、
僕はにちょっとぶれているように思えるんだけどな。

えーじ
posted by ととら at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記