2019年10月18日

難解なちゃぶ台返し

一昨日、ニュースに目を通していて素朴に驚きました。

天皇陛下の即位に際し、約55万人を『恩赦』する。

のだそうで。

で、今更ながらに調べてみれば、『恩赦』とは、

天皇陛下の即位など国家の慶弔時に、
すでに確定している刑事罰を政府が特別に許したり、
軽減させたりする制度のことで『恩赦法』なんていう法律まである。

のだそうで。

僕は法律の素人ですから中学校で習った通り、
日本は司法、行政、立法の三権が分立し、
相互の独自性を保つことで国民の権利と自由を保障している・・・

と素朴に思ってました。

でも、この恩赦法に従えば、
行政によって司法の判断が『合法的に』ちゃぶ台返しできるんですね!
しかも国会の審議を経ず、
閣議決定、つまり内閣の意思だけで内容を決定し、
天皇が国事行為として認証することで執行できる・・・とな。

む〜・・・これって危険なにおいがぷんぷんと・・・

と思っていたら、やっぱり『ご使用上の注意』があって、
やたらと使うのはまずいので、好ましいのは、

1.誤判の救済のため
2.社会の変化や事情変更があった場合
3.受刑者の事後の行状が良かった場合

とまぁ、現行の司法システムでは掬いきれない、
ニッチな事案の救済策に限りましょう、とある。

なるほど。

しかしながら、実際にドカンと執行されたタイミングを見ると、

1945年 第二次大戦終局
1946年 日本国憲法公布
1952年 平和条約発効および皇太子の立太子礼
1956年 国際連合加盟
1959年 皇太子成婚、
1968年 明治百年、
1972年 沖縄復帰
1989年 昭和天皇崩御
1993年 皇太子成婚

で、2019年は令和即位の礼で約55万人がその対象になっているのか・・・

む〜、素人目には、いずれのタイミングも、
『ご使用上の注意』と一致しているように見えないだけでなく、
司法システムのバグを補うという点でも、
55万件もの該当例があるなんてのは、
司法システムの精度を見直す『そもそも論』になり兼ねない。

つまり、タイミングも、
司法の判断を大量にちゃぶ台返しなければならない合理的な理由も、
僕にはよく分からない。(頭悪くてすみません)

もちろん、中央更生保護審査会の個別の申出による恩赦は、
救済処置としての恩赦法の存在意義とも、
しっかり合致しているのは分かるんですけどね。

でも、この場合も、
どういう訳か、天皇が『国事行為』として承認することで、
恩赦が執行されるのか。

んじゃ、司法システムのバグフィクスは『国事行為』なのかしらん?

いやはや、法律って哲学より難解ですね。

えーじ
posted by ととら at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記