2019年12月07日

第7回研修旅行 その8

お待たせしました、
レバノン研修旅行のビジュアルレポート!
今回はかなり盛りだくさんな内容だったので、
前編・後編に分けてお伝えします。
まずはベイルートとトリポリ編から。
それではさっそく行ってみましょうか!

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9時50分、定刻通りアブダビ国際空港を飛び立った、
エティハド航空EY535便は、アラビア半島を西北西に横切り、
4時間40分でベイルートへ。

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先のブログで成田発便の機内食を嘆いた僕らでしたが、
アブダビ発の便でサーブされた、
ラムシチューのサフランライス添えはOKでした。
ここではたと気が付いたのですけどね、
エティハド航空さんに限らず、
成田発便の機内食はおしなべてNGなことが多いんですよ。
(あくまで僕らの主観ですが)
そこでもう一丁、その『なぜか?』を掘り下げてみますと、
ご飯にその原因があるのではないか?
という結論に至りました。
そう、ご覧のようなインディカ米は、
汁物がかかって時間が経っても美味しく食べられますが、
ジャポニカ米はぐちゃっとなってしまいますよね?
しかもエコノミーの機内食は、汁物ではないにしても、
おかずがご飯と隣接しており汁気が混ざるのを防ぐ構造になってない。
ましてやそれがかつ丼やカレーライスだったりすると、
再加熱されたときにはもう『おじや』状になっちゃってるんですよね。
今回、成田発便で僕らは機内食をチョイスできず、
問答無用でチキンカレーになってしまったのですが、
蓋を開けてみれば、これがチキンカツカレー。
カリカリのはずの衣はくしゃくしゃ、ご飯はぐちゃぐちゃで、いと悲し・・・
懐事情は苦しいと思いますが、航空会社さん、ぜひご一考を!

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話を戻しましょう。。
つい機内食ネタで力が入ってしまいました。
レバノンは準戦時国なのでラフィック・ハリーリ国際空港の写真はなし。
レバノン空軍も共有している空港なので、
こういう場所ではカメラも出さない方が無難です。
そういえば2006年にヒズボラがイスラエル軍兵士2名を拉致した報復で、
この空港も爆撃され、退路を失った外国人観光客を、
各国の救援部隊が海から救ったという事件がありましたね。

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そんなドンパチもこうした風景を見ていると遠い過去の話のようです。
ここは観光客のみならず、ローカルも集う鳩の岩。
日中もいいですが、ここから眺める地中海に沈む夕日は格別です。
道路沿いには洒落たカフェやレストランが沢山あります。

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目抜き通りのハムラストリート。
ホテルや両替屋のほか、カフェやレストランがずらっと並んでおり、
ベイルートの随一の観光拠点です。
僕らはここの西の外れにあるホテルに投宿しました。

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ハムラストリートはアート感覚に溢れており、
至るところでこうしたウォールペインティングが楽しめます。
ちょっとっした現代美術館って感じ。
無造作に貼られたコンサートや演劇のポスターもいいセンスです。

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よそ行きのハムラストリートを離れ、ローカルタウンのサナヤ地区へ。
そこでいい匂いに引かれて近付いてみれば、
おおっ! クナーファ屋じゃないですか!
これアラブのホットチーズケーキともいえるスウィーツで、
(写真、ともこの右後ろにある円形のもの)
僕らはアンマンの有名店ハビービで初めて食べましたけど、
ほんと、ほっぺが落ちる美味しさなんですよ。
ここレバノンではさらにパンにはさんで朝食にも食べるそうで、
僕らもそうやって食べてみました。

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そんなほのぼの気分で歩きつつダウンタウンに近付くと、
中心のエトワール広場は警察に封鎖されているじゃないですか。
そう、ここは10月17日に始まった反政府抗議活動の中心地なんですよね。
有刺鉄線が物々しさを醸し出していましたが、
小康状態に入ったのか、警察官たちの様子に緊迫感はありませんでした。
でもバリケードの向こうに見える、
ムハンマド・アミーン・モスクまで行けなかったのは残念!

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ダウンタウン周辺にはこうした内戦の傷跡が、
30年の時を経てもなお生々しく残っています。
写真ではよく分からないかもしれませんが、
壁には無数の弾痕がありました。
しかし、この一種のモニュメントが、
今回の騒動のブレーカーになっているような気もします。
そう、理念はどうあれ手段としての暴力がどんな結果をもたらしたか、
レバノンの人々がそれを一番よく知っているのだと思います。
今回も話し合いで解決するといいですね。

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さて、僕らが投宿したのはこんなホテル。
場所はハムラストリートの西の外れの脇道にあり、
海岸沿いのラウシュ地区にも徒歩で行けます。
取材には利便性の高い立地でした。

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いかがです? 広くてきれいでしょ?
このグレードにもかかわらずお代は一泊朝食付きで約5,200円也!
ハイパーコスパのホテルです。

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朝食もご覧の通り。
中東料理とコンチネンタルのハイブリッドで、
コーヒーも抜群においしい!
スタッフはみなさんラブリーだし英語も問題なく通じるしで、
とても快適に過ごせました。シュクラン!(ありがとう!)

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レバノンの通貨はレバノンポンド。
ネットで調べた為替レートは100米ドルで150,000ポンドでしたけど、
ハムラストリートの両替屋では200,000ポンドになりました。
なんか得した気分。
ちなみにクレジットカードはホテル、
中級以上のレストランであれば問題なく使えます。
現地通貨を引き出すPlus対応ATMも健在。

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僕たちが取材していたのは、
こんなファサードのローカルレストランが多かったです。
場所によっては英語のメニューがなかったりしましたけど、
英語がかなりの確率で通じましたから問題なし。

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さて、それではそろそろお仕事を始めましょうか。
ヒヨコマメをペーストにしてタヒーニ(ゴマペースト)、
塩、レモンジュース、ガーリックを加え、
オリーブオイルを添えた中東料理の定番、フムス。
これとピタパンがあれば、十分朝食が成り立ちます。

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レバノン発祥ともいわれるイタリアンパセリのサラダ、タブーレ。
これ、先のアブダビでも食べましたけど、
レバノンはブルグル(弾き割小麦)がほとんど入らず、
レモンの酸味がより効いていてさっぱり食べられます。
右側はナスのペーストのムタバル。
ん〜、食欲が湧いてきた!

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これは古くなったピタパンを油で揚げ、
ナッツ、ヒヨコマメと一緒にヨーグルトで和えたフェッタ。
結構ボリュームがあり、これ一杯食べただけで満腹になりました。
動物性の食材をまったく使っていないため、
ベジタリアンにもいいかな?

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ほのかにオールスパイスが香る挽肉や野菜などを、
ブルグルでコーティングして揚げたキッベ。
これもレバノン発祥の料理と言われていますね。
ご覧の形がポピュラーですけど、
棒状のケバブでもブルグルでコーティングしたものは、
おしなべてキッベの名で呼ばれます。
前菜にいい一品。レバノンビールのアルマザにぴったり。

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さぁ、今日はちょっと遠出しましょう。
まずは北部にある第2の都市、トリポリへ。
シャールへロウバスターミナルはダウンタウン東部の高架下にあり、
ここまではタクシーで移動。
道々ドライバーさんと話をしていたのですが、
現在、景気がとても悪く、石油も不足気味で、
この週末はガソリンスタンドがみな休業してしまうとのこと。
「ガス欠じゃ商売になりゃしない!」と嘆いていました。
ちなみにここでバスチケットを買おうとしたら、
「トリポリ? それともダマスカス?」と訊かれたのですよ。
そう、今は入れないシリアの首都まで、
ここからほんの150キロメートほどしか離れていませんからね。
もしこの地域が平和だったら、
ヨルダンのペトラ、死海、アンマン、ジュラシュ、
イスラエルのエルサレム、
シリアのダマスカス、パルミラ、
そしてレバノンのビブロスやバールベックを、
あまり労せず、ぐるっと陸路で周れたんだけどな・・・
ほんと、重ねかさね残念です。

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シャールへロウを出発したバスは地中海を左に、
市街地を右に見ながら北上して行きます。
途中でビブロスを左に見ながら通過しました。
ここは帰りに寄る予定です。

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ベイルートから約90キロメートル離れたトリポリまでの所要時間は、
途中で乗客の乗降を繰り返しつつ90分くらい。
景色を楽しんでいる間にすぐ着いた感じです。
しかしあと数百メートルというところでバスが停まってしまいました。
なんでもバスターミナルのあるラウンドアバウトは、
現在封鎖されているので、これより先は入れないとのこと。
僕らは帰りのバス乗り場を確認するため、
そこから歩いて行ってみました。
で、なるほど着いてみればこの通り。
改革というより革命を訴える拳が描かれているじゃないですか。
しかしながら人々が抗議活動をしている姿はなく、
軽食の屋台がならび、さながらちょっとしたお祭りのよう。

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向こうに見えるのは旧市街の中心、タール広場にある時計塔。

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で、僕たちのお目当ては旧市街の東に広がるスーク(市場)です。
この辺りは迷路のように入り組んでおり、
僕らも歩き始めて5分も経たないうちに現在位置を見失いました。
GPSを使っても道が細か過ぎてよく分かりません。
それでも人はフレンドリーです。
観光地ではないこのエリアで外国人の姿は珍しいのか、
目が合って挨拶すると、
「レバノンへようこそ!」と何度も声をかけて頂きました。
なんか素顔のこの国に出会えたようでうれしいですね。

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スークでは生活に必要なものなら何でも売っています。
こうした美味しそうなオリーブなんかは買って帰りたいなぁ・・・
といつも思うんですけどね。

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時間はまもなくお昼です。
僕らはローカルで賑わうレストランに入り、
先にご紹介したフェッタとフムスを注文。
これにピタパンを数枚食べたらお腹いっぱいになりました。
さて、ここで折り返し。
次は途中で通過したビブロスに向かいます。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年12月05日

ととら亭再起動 201912

昨日はふたりしてほぼ終日お店にこもり、
再起動に向けた仕事をやっていました。
ともこはもちろん仕込み。
僕は月末月初のペーパーワークと取材ノートのまとめ。

今回は僕も頭の切り換えが早くできたようです。
たぶん、UAE、レバノンともに治安と衛生環境が良く、
心理的なギャップも少なかったからかもしれません。

ここで一度、仕事をリセットし、
心機一転、次の新しい旅へ向けて駒を進め始めます。

思えば旅は、
僕たちにとってメニュー変え以上に仕事の区切り、
いや、生活の節目なのですよ。
ほら、みなさんも、学期末や年度末のように、
何かしらの大きな節目があるでしょう?

ちょうど12月といえば、
僕たちにとって来季の予定を決める時期にもあたります。
この1年を振り返り、旅の軌跡を辿りながら、
次の来たる1年に行くべき方向を決めるのです。

訪れた国は、
トルコ、エジプト、中国、モンゴル、UAE、そしてレバノン。

ご紹介した料理は、
ポーランド、アゼルバイジャン、エジプト、そしてスウェーデン。

となると次は・・・

世界は広いですね。
何処まで行けるかは別として、旅に終わりはないのでしょう。

野方での1日もその旅のひとつ。
さて、ディナーの準備を始めますか。

えーじ
posted by ととら at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年12月04日

第7回研修旅行 その7

いやぁ、東京も冬に入りましたね!
昨日は意外と暖かくて温度差を感じませんでしたけど、
今朝の冷え込みはさすがに帰国したことを実感させてくれました。

僕らが野方に戻ったのは昨日の日暮れ前。
ロングフライトの後は熱い風呂に入り、
体を伸ばして爆睡しましたから今日は朝から元気いっぱいです。

ではさっそく、
時計をレバノン時間12月2日の12時に巻き戻して、
帰路のお話を始めましょうか。

ホテルをチェックアウトした僕らはタクシーで、
市内から南へ9キロほど離れたラフィック・ハリーリ国際空港へ。
(レバノンには鉄道がないのですよ)

道々ドライバーのおじさんと話をしていたのですが、
昨今の経済事情は最悪だそうで。
ひどいインフレにもかかわらず賃金は上がらず、
加えてレバノンポンドが米ドルに対してだいぶ値下がりしたため、
平均月収はおおよそ800米ドル程度、
(日本円で約8万7千円)だろうと言っていました。
なるほど、どうりで市内は空テナントが目立ち、
走る自動車も草臥れたものが多かったわけです。

そうした事情を反映してか、
空港もボーディングゲートは20以上あるもののショップはぼちぼち、
飲食店に至っては、しょぼいカフェとレストランが3軒しかありません。

正午にもかかわらず乗客も少なかったです。
僕たちはさらっとチェックインして保安検査から出国審査へ。
ここでUNIFIL、
(国際連合レバノン暫定駐留軍)のイタリア軍の方々と一緒になり、
この国が未だ準戦時国であることが思い出されました。
イスラエルとは因縁の仲ですからね。
ほんと、この辺の事情は複雑なんですよ。
そもそも中東一帯の国境線は他国によって引かれたものだし、
僕らがあたり前だと思っている近代国家の概念ですら、
アフリカの国々と同じく、強引に押し付けられたようなものですから。

そんなことをつらつら考えているうちに、
ボーディングタイムとなりました。

そうそう、今回のフライトでふと気付いたのですが、
なんと往路復路共にバックパッカーの姿を見かけなかったのですよ。

偶然かな?

でも観光資源の乏しいアブダビはともかくとして、
ラフィック・ハリーリ国際空港のターンテーブルでも、
回ってたバックパックは僕たちのものだけ。
ビブロスやバールベック等の観光地でさえ見かけなかったってことは、
偶然ではないような気がします。
そういえば、
今年の1、2月に行ったトルコやエジプトでも会わなかったな。
もしかしたら中東は、
欧米人バックパッカーから敬遠されているのかもしれませんね。

アブダビで日本に向かう便のボーディングゲートまで来ると、
急に日本人の数が増えてきました。
今回の旅でUAE入国以降、日本人の姿を見かけたのは、
アブダビのレストランで2回だけでしたから、
(レバノンではゼロ)
ああ、帰路についたんだな、という実感が湧いてきます。

みなさん、どんな旅をしてきたのでしょう?

僕たちの前のベンチで、
ツアーアンケートを真剣に記入しているふたりの女性は、
手荷物からするとスペイン帰り?

さすがに帰路となるとみなさんお疲れですから機内は静かです。
そこでひときわ目立つのが、
元気いっぱいな、ここから出発となる日本人以外の乗客たち。
やたら賑やかな白人グループは、
言葉からしてロシア人以外のスラブ系だと思っていたら、
なんとセルビアの方々でした。
これから日本のどこを訪れるのかな?

旅の始まりと終わりが交錯する機内と空港には、
さまざまなドラマがあります。
夢の詰まった荷物を持つ旅人ひとりひとりが、
それぞれの物語の主人公なんですよね。
いろいろありましたけど、
僕たちの旅も、とてもいい物語になりました。

さて、次回はいよいよレバノンのビジュアルレポートです。
お楽しみに!

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年12月02日

第7回研修旅行 その6

今はレバノン時間午前8時40分。
外は雨上がりの快晴です。

今回の旅は天候に恵まれました。
アラビア半島に位置するとはいえレバノンは地中海性気候なので、
ヨーロッパの国々と同じく普通に雨が降ります。
昨夜も僕らがホテルに戻った後、強い雷雨があったのですが、
僕らは滞在中、一度も傘を使わずに済みました。

さて、間もなく僕らはホテルをチェックアウトして、
14時発の便で帰路につきます。
アブダビでトランジットして22時15分発の便で成田へ。
予定通り行けば、3日の昼頃には日本に帰っているでしょう。

そこでその前に、
取り急ぎUAEの旅をビジュアルレポートしましょうか。

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UAEを訪れたのは2度目ですがアブダビは初めてです。
同じアラビア湾に面しているせいか、
海沿いの風景はドバイやカタールのドーハとそっくり。
土地が豊富なため社会主義国のように街の区画が大きく、
大雑把な造りなので、歩いて回るのはお勧めしません。
僕らは取材予定の、
散在しているスーク(市場)に行きやすい場所のホテルに泊まりましたが、
案の定、日中てくてく道路を歩いている人は殆どいませんでした。

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で、これがそのホテル。
ドバイと違い、アブダビの中心部は安ホテルがありませんね。
底値を狙っても1泊7千円台で、
それに税やサービス料が加わって8千円を超えました。

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それでしょぼい宿だったら泣けますけど、
チェックイン時に部屋がアップグレードされ、
(booking.comのフリクエントトラベラーだからかな?)
広い寝室のほかにこんなリビングまであるゴージャスな部屋へ。
む〜、こうなると値段以上かな?
ちなみにこのホテル、
レビューではスタッフの態度がボロボロに批判されていましたけど、
僕らが会った人たちはみんなラブリーでしたよ。

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トイレでふと気づいた謎です。
排水溝の蓋にこんな刻印がありました。
ここから秘密のビールが出てくるのかしらん?
そんな訳はないか。

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ホテルの周辺は広い道路が縦横に走り、
中東産油国にありがちな高層ビルが林立する近代都市という感じ。

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人間臭さのない街はあまり僕らの好みではありませんけど、
スークに足を踏み入れてみれば、おお、これこれ!
アラビア湾で獲れる魚がずらっと並んでいます。
アラブ料理というと肉というイメージが強いのですが、
実はシーフードが美味しいんですよ。

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それじゃ市場の取材が終わったら、
外縁に併設されているレストランに行きましょう。
僕らはメニューを見せてもらいながら直感でこの店へ。

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まずはサラダの定番、イタリアンパセリとミントのみじん切りに、
ブルグルを少々加え、たっぷりのレモンジュースでさっぱり和えたタブーレ。
この爽やかな酸味が食欲を目覚めさせます。
ちなみにヨルダンで食べたものよりブルグルが少ないですね。

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メインはこれ、シーフードタジン。
イカがたっぷり入ってボリューム満点!
ソースはスパイス感がなく、ガーリックの風味と辛味がほんのり感じる程度。
シーフードの旨味を主役にした料理です。
料理名のタジンはもちろんモロッコ由来と考えられますけど、
とんがり蓋つきのなべ焼きではなく、
単純に土鍋でサーブしているから付けられているようですね。

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で、もうひとつのメインはシーフードライス。
どうですこのボリューム!
山盛りではなくピラミッド盛りって言うんですかね?
そして肝心の味の方もピラミッド級でした。
色のわりに薄味でとても美味しい。
これに先のタジンをソース代わりにしてもりもり食べてしまいました。
うう、初日からフードファイトになっちゃった。

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アブダビの滞在は正味1日しかないため、厳しい取材は続きます。
ショッピングモールに併設された近代的なスークでは、
レバノンタイプと目される、
ヒヨコマメとソラマメをブレンドしたファラフェルを見つけました。
覚えてます?
エジプトではこれがソラマメで作られターメイヤと呼ばれているのを。
そのハイブリッドタイプはどうなのか?
ん〜・・・味的にはそんなに大きな違いはないかな?

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ちなみにファラフェルはこのまま齧るより、
軽く潰して野菜やピクルスと一緒に、
このピタパンにくるんで食べるのもポピュラーです。
屋台の定番料理のひとつですね。

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もうひとつの中東の定番と言えばヒヨコマメのペーストに、
タヒーニ(ゴマペースト)とガーリック、レモンジュースを混ぜたフムス、
そして言わずもがなシャワルマ(ドネルケバブのアラブ名)。
これまた先のピタパンに入れて食べると、とても美味しいです。
また豆料理なので腹持ちもいい。
つまり・・・僕らのお腹はもうパンパンです。
うう・・・ホテルに帰ろう。

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翌日は早出で空港に戻り、
今回の主取材地、レバノンのベイルートへ。

この続きは冬の入り口の東京からお伝えしましょう。
それでは!

to be continued...

えーじ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

え? なに?
ブログ書いたからアップしてくれ?
おいおい、もうすぐチェックアウトしなくちゃいけないのに!
こういうのは早く言ってちょうだいよね!
じゃ・・・


ともこです!
はぁ〜、間に合った!

今日で今回の旅も最終日。
いつもながらに早かったなぁ。
短い間でも、とっても収穫の多い旅になりました。
今まで行ったことがあって、食べたこともある国の料理と、
レバノン料理の比較が興味深かったです。
野菜、特に豆類や乳製品をたっぷり使った料理は、
ヘルシーで美味しいものばかり!
いつかぜひ、ととら亭で再現してみたいです。
きっと皆さんにも楽しんでいただけると思います。
レバノンワインとビールも一緒にね!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・?
終わり? ほんとに?

じゃ、アップロードしちゃうからね。
まったくもう!
posted by ととら at 16:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2019年12月01日

第7回研修旅行 その5

今日のベイルートは晴れ。
気温は東京の10月中旬といったところでしょうか。
オープンテラスに面した席で朝食を食べていると、
気持ちのいい風が入ってきます。

今日は僕らにとって珍しい完全なオフ。
目覚まし時計に起こされるのではなく、
自然に目が覚めるまでぐっすり寝て、
シャワーを浴びた後は、
時間を気にせずにのんびり美味しい朝食を楽しむ。
(中東系とコンチネンタルが混ざったこのホテルの朝食は最高!)

かつて会社員時代にはあたり前だったことが、
今では年に数回しかなくなってしまったせいか、
今日は心の底から「オフ」って気分を堪能しています。

一昨日と昨日は情報収集を重ねに重ねた結果、
プランA通り、トリポリ、ビブロス、バールベックを周ってきました。
一部は外務省さんの危険情報レベル2地域にあたるので、
かなりいろいろな角度から慎重に検討してきましたが、
それぞれ当日は治安上の問題がなかったのはラッキーでした。
実際に現地では他のツーリストの姿もあり(ぼちぼちですが・・・)、
危険な雰囲気はまったくなかったですね。

かといって、もちろん「だから大丈夫ですよ!」とはいいません。
レバノンは様々な根深い国際・社会問題を抱え、
その緊張が人々の忍耐の限界まで高まっているので、
ちょっとした針の一刺しが、
一挙に連鎖反応を引き起こす可能性は十分あると考えられます。
しかもその正確な予測は現地の専門家でもつかず、
ひとたび起こってしまったら、政府や軍ですら制御することは難しい。

ま、この辺の詳しいお話は帰国後に譲るとして、
本題の料理の報告に入りましょうか。

タイトルは『研修旅行』のままですが、
クッキングクラスは不確定要素が多すぎるので、
今回は取材に徹することにしました。

レバノンは中東料理の発祥地である・・・
と言ってしまうと語弊がありますけど、
料理が最も洗練された国であるというならば、
同意してくれる人は少なくないでしょう。

で、その前置きとして、
皆さんの先入観をクリアするとこらか始めたいと思います。

1.中東の料理はスパイスをたっぷり使っている。

 →違います。使っていても「ほんのり」という表現が正しい。
  南西アジアや中米のようなスパイス感はまずありません。

2.中東の料理は辛いものが多い。

 →違います。
  確かにハリッサやシャッタのようなホットペーストはありますが、
  それとて辛味より香り・うまみ付けの要素に軸足が置かれており、
  料理そのものがデフォルトで辛いケースは稀れ。
  あってもピリ辛程度です。
  そもそもアラブ人は辛い物が苦手な方が多いのですよ。

3.祖先は遊牧民なので肉料理が多い。

 →違います。もちろん肉は食べますが、
  主要なたんぱく質は豆や乳製品から摂っており、
  朝食の献立はベジタリアンといってもいいほど。
  油っぽくもないのでヘルシー。

意外ですか?
僕らもすべての地域を周ったわけではありませんが、
少なくとも中東のトルコ、ヨルダン、カタール、UAE、オマーン、
そして今回のレバノン、
それから同じくアラブの食文化を共有する、
北アフリカのモロッコ、チュニジア、エジプトを調べた結果、
先の結論に達したのでした。

あ、もうひとつ付け加えるなら、
どれもおいしい! かな?
僕たちは中東料理が大好きです。

ここレバノンは人口構成でクリスチャンが3割前後いますから、
コシェル(ユダヤ教徒)、
ハラール(ムスリム)などの食の戒律が全体としては緩く、
お酒も普通に飲めるので料理のバリエーションはとても豊富。
かつ面白いのは、同じ料理の各国間における比較です。
フムスのように違いのないものもあれば、
タブーレやファラフェルのように素材が微妙に異なるケースもある。

アルメニア人が多いことからその影響も垣間見られます。
名物料理のキッベを調べていた時、
とあるレストランのメニューに『トマトキッベ』とあったのでオーダーしてみれば、
出てきたのは僕らがアルメニア版タブーレとして紹介した、
『アルメニアンイーチ』じゃないですか。
なるほどレバノンではブルグルを入れると、なんでもキッベになるのかもしれません。
他ではひき肉のケバブにブルグルをまぶして焼いたものを、
同様にキッベと呼んでいましたし。
そうそう、エレバンでは食べ損ねたギョーザのマンティもありましたよ。
もちろんチェック済です。

ユニークなものでは、
タヒーニ(ゴマのペースト)をソースに使ったシーフード料理。
これ、今年の1月に行ったエジプトのカイロで、
レバネーズレストランに入った時しったのですが、
トマトとゴマを合わせたソースは意表を突かれるおいしさでした。
もちろんベイルートでも本場のものを試してみましたよ。

また、ラムひき肉のカバブにヨーグルトソースをたっぶりかけ、
フルーツの甘味と酸味を加えた料理も他では類のないものでしたね。
それからレバノン産のビールやワインも美味しい。
しかもオープンに楽しめるし。

物価は東京よりちょっと安いかな? というレベルなので、
アラビア半島標準からすると、やや高めだと思います。
ちなみVAT(付加価値税、日本でいう消費税)は11パーセント。

今日はこれから昼食を摂りに出かけつつ、
ぶらぶらハムラストリート界隈の撮影をやってこようかな、
っと思ってます。
取材もあらかた終わっているので気分は楽。

明日は帰国かぁ・・・

うう、もっといたい。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記