2020年11月19日

Smiling Legend

皆さんもご存知のとおり、
去る10月6日、ヴァン・ヘイレンのギタリスト、
エドワード・ヴァン・ヘイレンが逝去しました。

デビューアルバムの『炎の導火線(Van Halen)』が発売されたのは1978年。
当時ギター小僧だった僕がこれを聴いたのは翌年の高校1年生のときでしたが、
当時の衝撃は40年以上が経った今でも生々しく覚えています。

特にA面2曲目のEruption(暗闇の爆撃)は、
演奏時間わずか1分42秒のインストゥルメンタルながら、
ヤボな日本語タイトル以上に、
後ろからガツンとやられたインパクトがありましたからね

そう、プレイ57秒あたりからはじまるパラポレピラポレと続く速弾きは、
オーバーダビングしない限り絶対に弾けないと確信していたのです。
(音程が跳躍していて普通に弾こうとしたら指が届かない!)

ところが、後でMTVを見てのけぞったのは、
僕ひとりではなかったでしょう。
なんとエディはひとりであれを弾いていたのですから。
ライトハンド奏法をあそこまで昇華させたのは、
あの時点で(いや、今でも!)彼だけだったと思います。

しかし、ここにはもうひとつ、僕を驚かせたことがありました。
それは彼のスマイル。

リッチー・ブラックモアをはじめ、
エリック・クラプトンやジェフ・ベック、ジミー・ペイジなど、
当時のギターヒーローたちは、
ソロを弾くとき、シブいしかめっ面をするのがお約束だったのです。
(だから僕もそれを真似していました)
ところがエディは、恐ろしく難易度の高いプレイをしながら、
まるでバースデープレゼントをもらった、
子供のような笑顔を浮かべていたのですよ。

それも一度ではありません。
どのライブ映像を見ても、ステージ狭しと走り回りながら、
パラポレピラポレとギターを弾き倒しつつ、
いつもニコニコしているじゃないですか。
個人的にいうと、彼の超絶プレイ以上に、
僕の印象に残ったのはあの無垢なスマイルだったのです。

だから多くのミュージシャンたちが哀悼の意を捧げるなかで、
ギターレジェンドとしての賞賛以上に、
エディの笑顔が忘れられないとの言葉が目立ったのは、
なるほどと言わずにはいられません。
彼はオフステージでも、万事あの調子だったのですね。

そこで僕は、最近、こんなことを考え始めていました。

ひとが幸せを得る重要なファクターとは、
おカネや社会的地位よりむしろ、
表情と、話し方と、話題の選び方なのではないか?

その意味では、エディーが天才的ギタリストではなく、
市井の凡人としての人生を送った人だったとしても、
彼は変わらずハッピーで、
かつ、周りの人々もハッピーにしていたんじゃないかな?

そう、彼はギターレジェンドであると同時に、
スマイルレジェンドでもあったのですから。

Thanks Eddie.
You gave us not only your great music but wonderful smile.

R.I.P.

えーじ
posted by ととら at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記