2021年01月25日

冬の旅の寒い宿

いや〜、この週末は寒かったですね。
雪こそ降らなかったものの、
どんより曇った空はいかにも冬〜って感じでした。

そんな夜道を毎晩あるいて帰った僕らですが、
熱いシャワーを浴びれば、凍える寒さもすっかり忘れ、
「あ〜、わが家はいいねぇ〜」なノホホン気分。

いや、アパートをアップグレードしたわけではありません。
相変わらず6畳間の寝室だけ暖房を入れて、
電子レンジで温めた賄いを食べていただけです。

ならば、その充足感のココロとは?

例によって価値観の基準がやたらと低いから。

まぁ、どんなところと比べているのかと申しますと、
たとえば2009年の南米の旅。
時期は7月〜9月だったのですが南半球なので季節は冬。
しかもアンデス地方は標高3,000メートル前後が当たり前で、
むちゃくちゃ寒かったんですね。

そんな旅では日暮れと同時に宿に逃げ込むのが一番!

っと、いいたいところですが、
1泊の予算が日本円で2,000円前後だった僕らは、
ついに3か月間、暖房付きの宿には泊まれませんでした。
そこで実際どんな部屋を泊まり歩いていたかというと・・・

『ただの部屋』です。

え? 意味不明?

ですから字義どおりに、ただの部屋なんですよ。
ドアを開けるでしょ、次に目に入るのはベッドがひとつ。

以上!

テレビやエアコンはおろか、
机も椅子もない。
そしてときにはこんなことも・・

「えーじ、寒いね」
「うひ〜、部屋の中も氷点下じゃないかしらん?
 息が白いよ」
「うん、なんか風も吹いてくるし」
「風? いくらなんでもそりゃないよ」
「でもす〜す〜するじゃん」
「すきま風?」
「ほら、もっと強い風がときどき吹いてくるよ」
「ほんと? 僕は感じな・・・」

と言って天井を見上げると、そこには天窓が。
そして凝らした目に飛び込んできたのは・・・

「ガ、ガラスが欠けて穴が開いてる!」

氷点下の世界で暖房がなく、窓の割れた部屋に泊まる。
それはいったい何を意味するのか?

そう、まさしく部屋の中で野宿!
さらにそこで過ごす一夜とは・・・

シャワーを浴びるなら滝に打たれるつもりで気合を入れ、
薄着で共用のシャワールームへ駆け込みます。
そこもまた当然、部屋と同じように、
すばらしく換気がいいものですから、
裸になれば気分はもう修験僧!
さらに人肌程度のちょろちょろシャワーを浴びれば、
5分もかからずしてじゅうぶん悟りの境地に至ります。

やがてニルヴァーナが見えてきたところで部屋に戻り、
さっきと真逆のことを超高速で行うのです。

そう、部屋に入ってきた時と同じ防寒ジャケットまで着込み、
矢庭にベッドへもぐりこむ!
こうしないと寒くて眠れません。
というか、凍死しちゃうかも。
ペルーやボリビアではほとんどこんな宿ばかりでした。

とまぁ、これが基準なので、
安アパートの6畳間とはいえ、暖房があって暖かい。
(ベッド(布団)は臭くないし、体も痒くならない!)
シャワーだって熱いお湯がじゃんじゃんでる。
となれば、僕らにとって、

「あ〜、わが家はいいねぇ〜」となるのも、
ご理解いただけるかと存じます。

ん〜、志が低いと生活コストは下がりますね。
もしかしたらこういうのも、
コロナ禍でのサバイバルに役立っているのかしらん?

えーじ
posted by ととら at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記