2021年05月02日

寝た子を起こされて その1

うぁ〜、キャンプに行きたいっ!

って、唐突にすみません。

ととら亭ではお客さまとの話で、
寝た子を起こされるようなことが時折ありまして。

連休初日の昨日は天気が良かったでしょ?
そこで「これからキャンパーデビューです!」
なんて方とお話していたら、
国内をオートバイで旅していた頃を思い出してしまいました。

ルートにもよりますけど、
たとえば当時住んでいた横浜を出発して、
東北、北海道を巡るツーリングだと、
約2〜3週間の旅行期間のうち概ね2/3はキャンプになります。

直接的な理由は旅費の節約でしたが、
キャンプ自体も楽しいんですよ。
と言っても、
たぶん、皆さんが想像されるような内容ではないと思いますが。

まず、シーズンオフを狙っていましたから、
キャンプ場はがらがら。
僕以外、誰もいないなんてのも珍しくありませんでした。
この場合、ホラー系に弱い人はダメでしょうね。
ときには嵐の夜に、山の中のキャンプ場でひとりぼっち・・・
ん〜、肝試しにはもってこいです。

それからキャンプ場以外でキャンプすることもしばしばありました。
もちろん私有地や公園で勝手にテントを張るのは違法ですから、
誰にも迷惑をかけないよう、展望台の下とか、
林道などの空き地で危険がないことを確認して一泊したのです。
(痕跡を残さないレベルの後片付けも必須です)

一人ぼっちで過ごす、静かなテント泊の一夜は大好きでした。
お供は文庫本とノートだけ。
当時のことですから、スマホはおろか携帯電話すら持っていません。
それでも退屈したことなんてなかったですよ。
たとえ荒天で数日足止めされたときでもね。
楽しかったなぁ。

ちなみに装備は移動手段で選んでいました。
オートバイで移動しているときは2〜3人用の3ポールクロスドームテント。
これはもう一本ポールを入れて、
ブーツ置き場や炊事スペースにもなる前室が作れましたから居住性抜群。
山を登るときは居住性より軽量化が求められるので、
シンプルな1〜2人用の2ポールクロスドームテント。
いずれもメーカーはICI石井スポーツでゴアテックス製です。

火器はオートバイの場合、燃料のガソリンをそのまま流用しますので、
米軍御用達のM1950という赤ガスでも使えるタフなしろもの。
プレヒートはポンピングした後、
生ガスをちょっと噴き出させて火をつけるという過激な仕様でした。
これ、今ではプレミアがついているんじゃないかな?
トレッキングではプリムスのチタン製ガスカートリッジタイプ。
これは軽くて小さいし、カセットコンロ感覚で便利です。

ツーリングでもトレッキングでも、
キャンプサイトに着いてテントを張る場所を決め、
設営が終わると、何ともいえない、ゆったりした気分になります。

それからシンプルでもキャンプで作る食事はおいしいですよ。
夏はスパイシーな炒め物、
それ以外のシーズンはスープなど煮物が中心でした。
基本的に一汁一菜。それで十分。
コンロの火を止めると、辺りはし〜んとしてね、
その静寂の中で食べるのです。
見上げれば満天の星空。

今は基本的に宿泊りのバックパッカーですけど、
原点のスタイルはこれなんですよ。
(実はともこもそう)

またこうした旅がしたいなぁ・・・。

えーじ
posted by ととら at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記