2021年05月04日

寝た子を起こされて その2

ととら亭を始めて・・・
いや、東京に引っ越して以来、
できなくなったことのもうひとつがツーリング。

オートバイに乗る時間がないだけではなく、
東京の住宅環境、とりわけ僕のような懐事情では、
駐車場からして確保するのが難しい。

そんなわけで長年つれ添った愛車のBMW−R100GSは、
ブルーシートに包まれて実家で眠ること20年。

なのに!

「この前、Kawasaki Ninja H2 を買っちゃったんですよ」

なんてことを言う人がいるんですよね〜・・・
う・・・うらやましい!

そこで最新型のバイク談議で盛り上がってしまったのですが、
聞いた内容はまさに驚愕の連続でした。
端的に申しますと、
もはや現代のオートバイは電気仕掛けの精密機器!
バイクにUSB端子が付いているなんて、
最初は冗談かと思いましたよ。

計器パネルは総デジタル。
ABSや自動制御のフューエルインジェクターは当たり前。
もちろんライトはすべてLED。
ガソリンタンクのリザーブ機能もなし。
さらにギア車にもかかわらず、
クラッチを握らずシフトチェンジできるとは・・・

こうなるともう、
いきなりキーを渡されて「さぁ、乗ってみろ!」と言われても、
僕にはエンジンをかけることすら出来ないかもしれません。

え?
あそうか、最近では自動車にキーなんてないんでしたっけ?

ハーレーだってキックでエンジンをかけられるぜ!
なんて鼻息あらく言えたのは、もう数十年前のことなんですね。

しかし、あんまり複雑化と高機能化が進むと、
いざ「動かん!」となったとき、
ライダーはなんにもできなくなるんじゃないかしらん?

僕が国内を走り回っていたころは、
修理工場どころか、
ガソリンスタンドすらない区間が30キロ以上ある地域を、
単独で走ることもあったので、
キャブレターやチェーンの調整から、
プラグやヒューズ、バルブ、エンジンオイル、
各種ワイヤーの交換なんてのはDIYが当たり前でした。

そうそう、大型バイクでも起こすだけではなく、
押しがけする身体能力も必要だったんですよ。
(押しがけって分かります?)

まぁ、こういうスパルタンな乗り物だったから、
売れなくなっちゃったのかな?
今では販売台数が全盛期の1/4まで落ち込み、
わずかな売り上げを支えているのは、
僕と同世代のおじさんばっかりだそうで。

そういえば Kawasaki Ninja H2 を買った方も、
僕とほぼ変わらない年齢でした。
(MADMAX、インターセプター、
グースのZ1なんて単語に反応しましたからね)

あ〜、今日みたいな五月晴れの日に、
潮風を受けながら西湘バイパスを走り、
箱根のターンパイクから伊豆スカイラインと繋いで弓ヶ浜を目指す。

気持ちいいだろうなぁ・・・

わが青春のワンシーンでございます。

えーじ
posted by ととら at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記