最近はアパートで夕食を摂ることが多くなりました。
そんな僕らの献立は8割がたが和食です。
レストランをやっていると、
3食すべからく旅の料理を食べていると思われがちですが、
さすがにこの齢なので、寝る前の食事は軽くしているのですよ。
そこで活躍しているのがこれ。
一休堂の京七味。

京都といえば原了郭の黒七味がよく知られていますけど、
近くでは手に入りにくいので、スーパーで買える京七味が活躍中。
実はこれ、きっかけになったのは昨年10月の入院生活なのです。
入院といえば悩みの種の筆頭が食事。
しかし、しょうがないよねぇ・・・
の一言で運命を甘受する僕ではありません。
新型コロナの影響で病棟に軟禁状態となる16日間。
どうせならなるべく楽しく過ごしたい。
そこでどうすればいいのか?
答えは七味トウガラシでした。
まず病院の名誉のために申し上げますと、
僕が食べていた病院食はけして不味いものではありませんでした。
しかし、ちょっとした工夫で、よりおいしく食べられるのではないか?
そう気付いたのがその前に入院した3月のとき。
キーは味の輪郭にあったのです。
病院食はおしなべて薄味ですが、
これは僕の好みでもあるのでノープロブレム。
しかし何かこう塩味とは異なるパンチが欲しい。
でもって献立のほとんどは油を使わない和食。
となれば七味トウガラシの出番でしょ!
そんなわけで、16日間、
いろんなものにこれを振りかけて食べていたのです。
そうしたらこの風味が忘れられない病院の味となってしまいました。
おいしかったな、うん。
与えられた条件下でいかに楽しむか?
僕はこういうのが得意なんですよ。
えーじ
P.S.
ホントは食べ物の持ち込みはNGです。
よい子の皆さんはまねしないように!
P.S.2
といいつつ、ほかに洋食系アップグレードのための、
マヨネーズやマスタード、
それにトッピング用の常温保存可能なウズラの卵やチーズ、
あとデザートのフィナンシェやパウンドケーキも密輸していました。
ま、整形外科ですからね!