2021年06月15日

飲食業者として

今や悪の集団、飲食業界メンバーのえーじです。

先日の悪い予感が現実のものとなりつつあり、
どうやら飲食店は、少なくともオリンピックが終わるまで、
籠の鳥のままのようですね。
(もしかしたらパラリンピックが終わるまで)

まぁ、僕らの親分がオリンピックの主催者兼、
東京都の新型コロナ対策責任者とあっては、
数字がどうあれ手綱を緩めるわけにはいかないでしょう。
そんなことをすれば、最悪の事態が起こった場合に、
「私はこれだけやったんですから!」という、
切り札のエクスキューズができなくなってしまいますし。

しかしながら、
このリスクヘッジが十分であるというわけではありません。

皆さんもご存知のように、
日中に外出すれば非常事態宣言の「ひ」の字もない状態ですし、
これまた予想通り
飲食店もなし崩し的に『通常営業』をやり始めてしまっています。

渋谷や高円寺はいわずもがな、ローカルな野方ですら、
闇営業、モロ営業ともにじわじわと増え続けています。
しかしながら行政は強硬手段に訴えるわけにはいかない。

こっそり営業しつつ、ちゃっかり協力金を申請する、
闇営業の店は同業者ながら情けない限りですが、
こと都の要請が死活問題化しているモロ営業の店については、
僕も仕方ないかな、と思っています。

高度成長期に「会社のために死んでくれ」、
なんてセリフを真顔で言っていた人たちがいましたけど、
今の時代に「社会のために失業してくれ」と言われて、
「はい、そうですか」と心血注いだ事業を放棄する経営者は、
そうそういないでしょう。

ましてやそれを要求する側が収入的に安泰な方々とあっては、
その言葉で小学生ですら納得させるのは難しいと思います。

仮に僕が夫婦二人のアウトサイダー店経営ではなく、
多くの従業員を抱えた、
『ととらホールディングス』のCEOだったとしたら、
行政の要請には・・・

従わないでしょうね、やっぱり。
(ヒールは慣れてますし・・・)

ローカルなリスク評価をするなら、
可能な限りの対策を施したうえで営業を続けることによる、
感染拡大のリスクは『可能性の問題』ですが、
要請に従った場合の倒産は『確実な未来』なんですよ。
経営者として、どちらを避けるべきかは迷う話じゃありません。

まぁ、そこは僕が言うまでもなく、
行政側も分かっているから過料の徴収すら踏み込めないんでしょうね。

ともあれオリンピックまで、あと37日。
これが壮大なデスマーチにならないことを祈るばかりです。

えーじ
posted by ととら at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記