2021年06月18日

お祝いしよう!

ととら亭は気軽な普段使いのほか、
誕生日や結婚記念日などの、
お祝いでご来店されるお客さまが少なくありません。

そして、そうした方々を迎える僕らもまた、
お客さま以上のお祝い好き。
というかマニアなんですよ。

誕生日や結婚記念日にとどまらず、
ととら亭の独立記念日から始まり、
プライベートな『出会いの日』や『付き合いはじめた日』など、
1年の間にプライベートな祝日を何日も設けていますからね。

で、それぞれのお祝いの大切なセレモニーがカードの交換。
それからもちろん、ご馳走とスパークリングワイン!
(このための名目という説もありますが・・・)

こうしたお祝いを僕たちは心から楽しむとともに、
とても大切にしているんですよ。
なぜなら平凡な日々の中で忘れがちな、
人生の原点を思い出させてくれますからね。

しかしながら『過ぎたるは及ばざるがごとし』と言われるように、
あんまり増え過ぎると思わぬ問題も起こってきます。

そう、あれは先日の結婚記念日の朝。

ふ〜む・・・
カードを手渡しするんじゃまんねりだな。
なんかこう、サプライズ的な演出が欲しいね。

・・・そうだ、
ともこが大切にしているブタの縫いぐるみがカードを届ける。
これで行こう!

そうして僕はカードと縫いぐるみをバックパックに入れてお店へ。
ともこは僕より1時間前に来て仕込みをしていました。
そこで彼女がこっちに来る前にカウンターに縫いぐるみを置き、
それがカードを持っているかのように立てかけたのです。

しばらくして・・・

「あ、えーじ、おはよう!」
「おはよう」
「今朝はちょっと早かったのね」
「そうかい?」

「・・・ん? とんちゃん、何してるの?
 なんでお店に来たの? あれ? なんか持ってる」

僕は気付かないふりをして本を読んでいました。

「・・・? カード?」

ともこは何やら考え込んでいます。

「え?・・・カード?
  あ〜っ! たいへんっ!
 記念日だ! なんだったっけ? 誕生日? じゃなかった!」
 
といいつつ僕に救いを求める視線を送り、

「どうしよ! なんの記念日だったっけ?」
「さぁ〜てねぇ・・・」

そしておもむろにカードを封筒から取り出し、

あ〜っ! ごめん! 結婚記念日だった〜っ!
 うぇ〜ん、忘れちゃったぁ!」

Such is my marriage life...

えーじ

toncyan01.jpg
とんちゃん

P.S.
かつてはこんなこともありました。
ともこが住み込みでフランス料理の修業時代のこと。
僕の電話が鳴り・・・

「えーじ、今日は何してたの?」
「家でのんびりしてたよ」
「こっちは夏休みで忙しくてさぁ・・・」

と、こんなともこの話が一方的に続き、電話が切れたのです。

そして間もなく再び電話が鳴り・・・

「えーじ、ゴメン! 今日は誕生日だったよね?」

この20数年、わが家はこんなものでございます。
posted by ととら at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記