昨日のお昼少し前、同じ商店街にある耳鼻咽喉科医院で、
新型コロナワクチンの1回目を接種しました。
で、皆さん気になるところの副反応ですが、
僕は接種6時間後くらいから軽い筋肉痛を感じ始め、
顔がほてった感じがしたので検温すると、
平熱より少し高めの36.6度。
変わって今朝は微妙な体温上昇がなくなり、
後は同じで「ん? なんかぶつけたかな?」程度の筋肉痛。
ともこはほてりを感じませんでしたけど、
筋肉痛の度合いは僕よりやや強いかな?
いずれも腫れはなく、仕事に支障を感じることもなし。
端的に申しますと、
毎年受けているインフルエンザワクチンの接種と変わりませんでした。
2回目は7月26日の月曜日。
これで100パーセントではなくても、大きな安心材料を手に入れられます。
なんて話をしておりますけど、
僕はけして「だから皆さんも、どんどん接種しましょう!」
と喧伝しているわけではありません。
リスク評価の検討条件はひとそれぞれ違います。
僕らはただ自分たちの体と生活の条件をベースに、
新型コロナウイルスに罹患した場合とワクチン接種によるリスクを比較し、
よりリスクの低い方を選択したに過ぎません。
ですから条件も、リスクの重み付けも異なるみなさんには、
「どうぞ」とも「やめましょう」とも言えない。
ただ、意思決定をするにあたって参考にしていただけるかな?
というレベルのお話をふたつできると思います。
それは、
1.重要な意思決定の判断材料に確度の低い情報は使わない。
今回に限らず、僕らは旅に関する判断をするときも、
個人のブログ(僕の話も!)やユーチューブ、SNS等の情報は、
参考程度にすることはあっても、真に受けることはありません。
とりわけ現場を取材することはなく、
ネットサーフィンで集めた情報をもとに述べられた意見は、
オリジナルなきコピーのそのまたコピーに過ぎないので、
まったく信用しない。というか読むこともない。
2.100パーセントはない。
放射性物質の漏洩や感染症などの、不安を喚起する状況が発生した場合、
僕たちが求めるのは『絶対の安全』です。
しかし、これは不可能なんですよ。
というか、緊急事態に限らず、世の中『絶対』はまずない。
だからもし、あなたが『100パーセント』安全なワクチンを待っているとしたら、
それが手に入る日は永久に来ないでしょう。
そこで僕たちがやっているのはリスク比較という手法です。
たとえば、僕らが接種した、
ファイザー製mRNAワクチンで重篤な副反応が起こる確率は、
CDCの発表した数字によると9万人に1人(約0.00001111パーセント)。
これはインフルエンザウイルスワクチンで、
同様なケースが発生する場合の確率の約8.5倍だそうですが、
僕らが取材旅行で晒される航空機事故の確率0.0009パーセントに比べると、
(アメリカの国家運輸安全委員会発表)
81分の1でしかない。
それにそもそも東京都民の新型コロナウイルス罹患確率は、
今日の時点で約1.27パーセント。
そしてその死亡率は、ん? これまた同じ約1.27パーセントか。
偶然の一致かな?
となると罹患率の高い飲食業従事者というリスクや、
今後の取材で渡航時にワクチンパスポートを求められる可能性を鑑みると、
既往症等の健康上の理由がない限り、打たないという選択肢はない。
こんな風に考えて決断したのです。
あ、そうそう、mRNAなんて遺伝の勉強で習った単語が出てくると、
反射的に「危ない!」って思っちゃう人が多いと思いますけど、
そんな時は、『DNAとRNAの違い』と、
遺伝情報が伝わる流れ(方向)の『セントラルドグマ』、
それからセントラルドグマの例外ともいえる『逆転写酵素』の三つを調べれば、
ある程度の安心材料になるのではないかしらん?
ま、いずれにしても重要な判断は、
自分で調べて、自分で考えて、自分で下すべきだと僕は考えています。
えーじ