移転告知から13日が経ちました。
ここまで、お客さまだけではなく、
野方のフェローや取引先の方々まで、
沢山のあたたかいお言葉を頂きました。
本当にありがとうございます。
この街で生まれ育ったととら亭を移転させることは、
言葉にできないものがありますけど、
こうした皆さまの声が、
僕らを正しい方向へ導いてくれているような気がしています。
12年前、ゼロからスタートした時は、
こうではありませんでした。
ただ自分たちを信じるしかない。
でも、今は違います。
それ故に、6年に及ぶ隠密プロジェクトは、
ときに胸の痛むこともありました。
とりわけ、
「就職してもまた来ますね」
「来年の誕生日にもまた来ます」
そんな風に言われると、
何とも言葉が詰まったものです。
柴又は同じ東京23区内とはいえ、
城西の野方の真逆、城東ですからね。
電車だと最低でも3回乗り換えて70分はかかります。
遠いですよ、実際。
それでも選択肢がなかったことは、
反対に、運命だったといえなくもありません。
12年前、野方は無名の僕らに居場所を与えてくれ、
そして12年後、旅立つ時だよ、と背中を押してくれた。
ああ、そうなんだね。
僕らはこうして納得したのです。
えーじ