2022年02月23日

入院日記パート5 その4 最終回

朝の回診で傷の絆創膏を交換してもらい、
マリオネット状態から解放されました。

これ、例えではなく、字義通りのお話で、
昨日の夕方までは、チューブが酸素と点滴の2本、
電線が心電図に3本とパルスオキシメータの計4本。
前回は尿道カテーテルもありましたから、
ちょっと寝返りを打つにも絡まないよう注意が必要だったのです。

これらが全部はずされると、

はぁ〜、すっきりした!
さぁ、ここからエンジョイ入院ライフだ!

なんですけど、今回はこれでおしまい。
あと数時間で退院です。
手術といっても内視鏡を入れて写真を撮っただけですからね。
確かに体のダメージは少なく、
膝の強ばりはあるものの、もう90度以上曲げられます。
歩いても痛みはありません。

せっかくなのでドクターが写真を見せてくれました。
この病院は教育機関でもありますから、
写真は教材用にBefore→After式に並置されており、
分かりやすかったですね。

Beforeは本当に大腿骨の軟骨がクラッシュしていました。
高いところから飛び降りるとか、走ってすっころぶなど、
思い当たる節はまったくないのですが、
経年劣化でもあれくらい派手に壊れるのですね。

で、Afterは見事に軟骨が再生しているじゃないですか!
すご〜い! さすが治験段階の新方式。効果抜群ですね。
ついでにその前の手術で縫い合わせた半月板も確認してくれていて、
そっちもしっかりくっついていたそうです。

めでたし、めでたし。

なんですが、今回のオチは3日間の時差でやってきました。

昨日、目覚めたとき、

ん? 腰の左側に妙な鈍痛が・・・
寝違えたのかな?
ま、これくらい放っておいてもいいだろう。

それから読書中も食事中もぜんぜん問題なかったのが、
10時過ぎ、原稿を書いていると、

ん〜? なんか朝の痛みが強くなってきてるみたいな・・・
そこへ、

ピンポーン!

あ、宅急便屋さんだ。

と立ち上がった瞬間に聞こえてきたのが、
お馴染みミッションインポッシブルのテーマ。

ま、まじか?

ほんの数メートル先のドアまで行った時には、
腰の安全装置が外れただけではなく、爆発寸前の状態に。

な、なぜだ? 僕が何をしたというんだ?

なんとか仕事場の椅子まで戻れはしましたが、そこでゲームオーバー。
動けなくなってしまいました。
それから買い物に行ったともこが帰るまで、
本日2度目のメディテーションタイム。

「ただいま〜」
「おかえり。さっそくだけど水を持ってきてくれる?」
「え? どうしたの?」

彼女は僕の顔色を見るなり、

「やっちゃった?」
「うい」
「あちゃ〜・・・明日の打ち合わせ、大丈夫?」

そう、今日の午後イチに僕が議長の大切なミーティングがあるのです。
さいわいフルドーピングで程よくラリって来ましたから、
タクシーで行けば、どうにかなるかもしれません。

「膝が治ったから、次は腰を診てもらえば?」
「ん〜、そうだね、来週抜糸に行くとき、ドクターに相談してみるよ」

だから言ったでしょ?
僕は整形外科のロイヤルカスタマーだって。

End

えーじ
posted by ととら at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記