2022年03月01日

とある春の光景

ご心配をおかけしましたが、
なんとかレッドゾーンからは遠ざかりつつあるようです。
さすがに昨日の外出はハラハラしましたけどね。
念のために普段より一時間早く起きて、
フルドーピングの後、体のウォームアップ。
それからコルセットをがっちり締めて、
万が一の折り畳みストックまで持っての出動となりました。

遅れに遅れているTRePもいよいよ実務の段階に入り、
現場での調整対応や駐車場の手配、
また役所での手続きが始まっています。
そんな渦中で時限爆弾の心配もしていましたから、
野方駅に戻ってきたころにはどっと疲れが出て・・・

やれやれ・・・心労とはこのことだな。
さっさとアパートに帰って一息つこう。

とホームからエスカレータに乗ろうとしたとき、
上り側で小さな男の子を連れたお母さんが目に留まりました。
見ると、男の子は発車する電車に向かって一心に手を振っています。

ああ、子供は乗り物が好きだからな。

すると通り過ぎる最後尾の車両で、
その子に向かって手を振る人影が・・・

「あ〜っ! ほら、しんちゃん!
 車掌さんが手を振ってくれてるよ!」

車掌さんは通り過ぎても振り返り、
その子に手を振っています。
男の子もまたずっと手を振り続けていました。
電車が見えなくなるまで。

お互い、名前は知らず、
マスクで顔もよく分からなかったでしょう。
それでもこの一瞬のドラマは、
彼らの、今日一日のハイライトになったと思います。

へぇ〜・・・やるね、あの車掌さん。

商店街の雑踏を縫いながら、
僕はさっきまでの疲れをすっかり忘れていました。

えーじ
posted by ととら at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記