今日は12回目になるととら亭の誕生日。
僕らの独立記念日でもあります。
例年なら「野方でノガーダ!」っと、
お客さまとも一緒にお祝いが始まるのですが、
今年はアパートの小さな部屋でしめやかに。
思えば独立して以来、お店を休んでいた期間は多々あれど、
ととら亭が存在しないのは初めての経験です。
いや、正確にいうと存在しないのではなく、
僕らのイメージの中だけにあるってことかな?
それでも大分育ってきましたよ。
柴又駅のホームからだって3階部分が見えるくらい。
(1階がととら亭で、2、3階が住居)
面構造の板材で全体が覆われましたから、
ビジュアル的にも「お〜、家が建ちつつある」って感じ。
そんなこんなで、タスクもだんだん増えてきました。
今日も朝から病院で術後の抜糸。
その足で柴又に向かい、電気関連の打ち合わせと、
1次、2次工事関係者の現場顔合わせ。
さらに近くの不動産屋さんに周って駐車場の契約です。
(柴又では仕入れで市場に行くこともあるため、自動車を復活させたのです。
そのお話はまたいずれ・・・)
千代田線で行き来するときは西日暮里で山手線に乗り換えるんですけど、
あそこのホームに佇んでいると、なんか感無量って気分になります。
と申しますのも、
二人だけの隠密プロジェクト、TRePの対外活動を始めたのは、
北欧の取材旅行から戻った2018年7月のこと。
酷暑のなか、最初に不動産会社を周ったエリアのひとつが、
谷根千で知られる千代田線の根津、千駄木界隈。
(それだけでも僕らが最初、
まともな経済観念を持っていなかったことの表れですな)
大汗をかきながらも、次々つれなく断られ続け、
「はぁ・・・この先どうなるんだろ?」と途方に暮れていた場所が、
JR西日暮里駅のホームなんですよ。
あれから3年7カ月・・・
実に、ああ、実に困難な道のりでございました。
(それがまだ終わっていないというのもお約束ですが・・・)
僕はナルシーな性格ではありませんが、
これまでに4回、心から自分と相棒を褒めたことがあります。
最初は2009年の7月、
長い旅路の果てにマチュピチュを目の当たりにしたとき、
次が2010年2月、イメージの中のととら亭が形になったとき、
3度目が2017年にギョーザ本がリリースされたとき、
そして4度目がいま、JR西日暮里駅のホームに佇んでいるときです。
ですから今夜はいろんな意味でのお祝い。
まだこの長い旅が終わったわけではありませんけど、
大きな区切りがついたということで、
ちょっと一息つきたいと思います。
乾杯!
えーじ