2022年04月30日

宿と旅のスタイル

関東地方は昨夜の雨が上がり、
気持ちのいい五月晴れの空が広がっています。
今日は泊まりで出かけている方も沢山いらっしゃるでしょうね。

そこで泊りといえば宿。

この選び方が旅のスタイルにくっきり表れるんですよ。
たとえば宿泊施設をコスト別にざっくりソートすると、

1.高級リソート&高級旅館
2.中級ホテル&旅館
3.ビジネスホテル
4.民宿・ユースホステル・バックパッカーズ
5.木賃宿・ラブホ
6.野宿・キャンプ

となりましょうか。
で、一般的な最近の傾向は項番2を中心に、
1〜3番が多いのではないかな?

で、僕らの場合、
国内なら項番3から5を状況に応じて使い分けています。
理由はもちろんコスト。
もともと宿に多くを求めていないので、
ここで予算を節約し、その分、旅行期間を長めに取ったり、
回数を増やしたりしています。

ライダー時代はソロで身軽でしたから、
野宿やキャンプが中心で、天気が悪かったり、
疲れているときに項番4〜5の安宿に泊まっていました。

ちなみに木賃宿というのは耳慣れない言葉かもしれませんね。
これ、いわゆる行商人が使う安宿で、風呂とトイレは共用。
場合によっては相部屋です。
長期滞在者向けに簡単なキッチンがある場合もしばしば。
簡易宿泊所と呼ばれることもあります。
(Wi-Fiとか期待しちゃいけません)

ここで多分、皆さんが気になるのは、
快適度とコストの相関関係でしょう。
つまり、宿泊費が高ければ快適度も上がり、逆もまた然り。

まぁ、確かに一般的にはそうかもしれません。
しかし個人的にいうと、最も安い(もしくは無料の)野宿が、
高級リゾートに比べて悲惨一辺倒とは限らないんですよ。

地元の人の迷惑にならないところでテントを張り、
食事を作ってゆっくり食べ、
キャップライトの明かりで文庫本を読みながら眠りにつく。

無人のバス停や展望台など、
雨風をしのげる所でシュラフにくるまって寝るのもまた一興。
(ゴミの片づけを忘れずに!
痕跡を残さないのが旅人の鉄則です)

楽しかったですよ。

また安宿はその存在そのものがユニークで面白いですし、
(ホストも個性的な方が多いです)
そこに投宿する人々との出会いは、
有名観光地の印象とはまた異なる、いい思い出になるものです。

宿選びもネットからオンライン予約するのではなく、
足で探して飛び込んで値段を聞き、場合によっては交渉します。

海外では治安や気候の条件が異なりますので、
こういうのとはまた違うテクニックを使いますけど、
スマホなど単一のツールに依存しない点は同じ。

こんな話をしていると低コスト至上主義者と思われそうですが、
僕だって、いわゆる高級旅館や、
リゾートホテルくらい泊まったことはありますよ。
で、もちろんそこも快適で楽しかったです。

でも、旅のスタイルのベースになっているのは、
やっぱりライダーやクライマー、
そしてバックパッカーなんですよね。

ですからおっさんになってもキャンプや安宿が好き。
あの雰囲気を肌で感じると、
「あ〜、旅が始まったぜ」という気がしてきます。

またそろそろ、そんな旅を始めようかな。

えーじ
posted by ととら at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記