2022年09月26日

さぁて、そろそろ・・・ 後編

来年の話をすると鬼が笑うそうですが、
再来年の場合はどうするんだろ?

と、要らぬ心配はさておき、
僕らは具体的な取材計画を立て始めています。

まずは食文化への好奇心を主軸に、
国際情勢や感染症情報などを鑑みながら、
おおむね2〜3年先まで候補地の洗い出し。

そして具体的な渡航地とルートを決めた後は、
必要な情報の掘り下げです。
気ままなバックパッカーのようでいて、
結構まじめに仕事をしているんですよ。

と申しますのもイスラエルやコソボを始め、
アゼルバイジャンとアルメニアなど、
敵対関係にある国々を周るときには、
(戦闘中は近寄りませんよ)
「敵の友は自分の敵」の原則がありますから、
要らぬトラブルに巻き込まれないよう、
いろいろ細かい配慮が求められます。

また、宗教や風習も同様で、
日本の常識が現地の非常識になることも珍しくないので、
これまた事前の心構えが欠かせません。

そして何より、
料理を単独で理解することはできないのですよ。
コンテクストとなる歴史や宗教、自然環境などを絡めないと、
「はぁ〜、おいしかった!」で終わってしまうのです。
これでは旅の食堂の仕事ができません。

そんなわけで、
僕らの旅は出国前のかなり早い時期から始まっています。
とりわけ長期の旅ともなると、
読み込む資料や事前調査も、それなりの量になりますからね。

さて、前編でお話しましたインドネシア、マレーシアや、
オーストラリアなどの取材計画。
皆さま既にお気付きのとおり、
エリアが東南アジアとオセアニアに集中しています。

そのココロは?

ユーラシア大陸を横断するEGTを再来年に控えているから!
この範囲に入らず、
しかし事前に得ておきたい情報を仕入れるエリアを、
前年にプロットしたわけです。

このように現段階での僕らの作業は、
世界地図上で行うパズルのようなものなのかもしれません。
知りたいこと、それを調べる地域、訪れるべき時期、
そしてその組み合わせ。
これらをさまざまな角度で検討しながら、
プランAとそのルートを決めて行くのです。

ま、ふたを開けてみたら、結局プランB、
いやプランCになっていた!
なんてのがお約束のオチなんですけどね。

えーじ
posted by ととら at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記