ととら亭の仕事はキツイですよ。
前回のブログでこう言いましたが、
実際のところ、その通りです。
繁忙期やメニュー替えを除いても、
睡眠不足は普通だし、
慢性疲労で目覚めたときに前夜より疲れてる!
なんてことは珍しくありません。
また、予算不足からDIYが基本なので、
労働時間は相変わらず月400時間前後。
それでも労基局は守ってくれませんし、労災も認められない。
有給休暇も退職金も産休も介護休もない。
おまけに収入は不安定でいっさい保証なし。
さらに個人事業主というのは孤立無援の存在でして、
指示を出してくれる上司も、相談できる相手もいません。
困ったときに読むマニュアルもない。
何でも自分で考えて判断しなくちゃならない。
そしてとどめが前回お話しましたとおり、
儲からない!
にもかかわらず、
楽しいです。
すんごく。
だから生涯現役でいたいと思っているくらい。
なぜか?
これだけマイナスの要素にまみれていても、
やりがいを感じていられるのは、
たぶん、自分たちにぴったりの仕事とその仕組みだからでしょう。
独立するまでのさまざまな職歴の中で、
僕らは何が自分たちに向いていて、
何が向いていないのかを知りました。
たとえば判断は速いけど根回しは苦手とか、
突破力はあっても協調性に欠けている、などなど。
そこでその特性を最大限に活かすには、どんな仕事と場がいいのか?
換言すれば、自分に最も無理のない環境とは、どんなところなのか?
これがありませんでした。
どこを探しても。
ならば自分たちで創るしかない!
こうして生まれたのが旅の食堂ととら亭だったのです。
ま、ふたを開けたら、
これがまたバックパッカーの旅とそっくりだったのですけどね。
えーじ