現代人は孤独だそうで。
そう聞いて「その通り」と頷いた人は少なくないと思います。
でも不思議なのが、
僕らはみなウォールデンの森に籠ったヘンリー・D・ソローでも、
無人島に流れ着いたロビンソン・クルーソーでもないということ。
そう、誰もが沢山の人に囲まれているじゃないですか?
周りを見れば人がいっぱいいる。
なのになぜ孤独なのか?
それは多分、自ら心を閉ざしているからではないか?
と僕には思えてなりません。
たとえば今朝、家を出て学校や職場に着くまでの間に、
あなたは何人のひとに会いましたか?
そして、そのうちの何人と挨拶を交わしました?
え? 誰とも言葉を交わさなかった?
では会ったのに挨拶しなかったのはなぜですか?
みんな知らない人だから?
こっちから急に声をかけたら変な人と思われちゃう?
ならば声をかけられたら挨拶や返事を返しますか?
先日、コンビニに行ったとき、こんな光景を目にしました。
レジの人が、
「いらっしゃいませ。お支払いは現金でよろしいですか?
袋は必要ですか? どうもありがとうございました」
こう話し続けていましたが、
お客さんは一言も返事をしませんでした。
耳にイヤホン、片手でスマホをいじり続けたまま。
これは一例ですが、
孤独とは、こうして作り出されて行くのですよ。
人との接し方を学ばず、学んでもそれを忘れてしまえば、
たとえ大勢の人に囲まれていようとも、
無人島にいるのと同じことになってしまいます。
閑話休題。
ととら亭はWi-Fiを開放していませんし、
APを設置しませんか?
という業者さんからのオファーもノーサンキュー。
え? 今どき珍しい?
Free Wi-Fiじゃないなんて時代遅れ?
ま、そうかもしれません。
でもね、僕はととら亭を、
ひとを孤独にする場所にはしたくないのですよ。
さぁ、人を前にしたら、スマホはしまいましょう。
そして自分から声をかけてみませんか?
えーじ