2023年04月21日

孤独が生まれる場所

現代人は孤独だそうで。

そう聞いて「その通り」と頷いた人は少なくないと思います。

でも不思議なのが、
僕らはみなウォールデンの森に籠ったヘンリー・D・ソローでも、
無人島に流れ着いたロビンソン・クルーソーでもないということ。
そう、誰もが沢山の人に囲まれているじゃないですか?
周りを見れば人がいっぱいいる。

なのになぜ孤独なのか?

それは多分、自ら心を閉ざしているからではないか?
と僕には思えてなりません。

たとえば今朝、家を出て学校や職場に着くまでの間に、
あなたは何人のひとに会いましたか?
そして、そのうちの何人と挨拶を交わしました?

え? 誰とも言葉を交わさなかった?
では会ったのに挨拶しなかったのはなぜですか?

みんな知らない人だから?
こっちから急に声をかけたら変な人と思われちゃう?

ならば声をかけられたら挨拶や返事を返しますか?

先日、コンビニに行ったとき、こんな光景を目にしました。

レジの人が、

「いらっしゃいませ。お支払いは現金でよろしいですか?
 袋は必要ですか? どうもありがとうございました」

こう話し続けていましたが、
お客さんは一言も返事をしませんでした。
耳にイヤホン、片手でスマホをいじり続けたまま。

これは一例ですが、
孤独とは、こうして作り出されて行くのですよ。
人との接し方を学ばず、学んでもそれを忘れてしまえば、
たとえ大勢の人に囲まれていようとも、
無人島にいるのと同じことになってしまいます。

閑話休題。

ととら亭はWi-Fiを開放していませんし、
APを設置しませんか?
という業者さんからのオファーもノーサンキュー。

え? 今どき珍しい?
Free Wi-Fiじゃないなんて時代遅れ?
ま、そうかもしれません。

でもね、僕はととら亭を、
ひとを孤独にする場所にはしたくないのですよ。

さぁ、人を前にしたら、スマホはしまいましょう。
そして自分から声をかけてみませんか?

えーじ
posted by ととら at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記