「飲食店をやろうと思ってるんですけど・・・」
今回はその3ですが、話を先に進めるため、
その1に巻き戻してから始めましょう。
実はこのご質問に僕は多くを語りません。
いや、成功者じゃないからではなくてですね、
この時点でのお話にはあまり意味がないからなんですよ。
と申しますのも質問されている方は、
何が分からないのかが分からなくて質問されているから。
そう、あまりに範囲が広く、
また、自分が今いる位置も漠然としているので、
「具体的に何が知りたいですか?」と逆に問えば、
「ん〜・・・」となってしまう。
そこでシンプルにお勧めするのが、
「自分のやりたい店に最も近い店で、
最低でも1年くらい働いてみましょう!」
強いモチベーションと憧れを持って飛び込めば、
1年も経つと僕に聞くこともなくなるはずです。
経験こそが最高の教師ですからね。
誰かに聞いて返ってきた言葉はただの情報であり、
そんなものをいくら積み重ねたところで、
あんまり役には立ちません。(マジで)
逆に言うとですね、
経験のない業種で独立するのは、
破産へのショートカットなんですよ。
ほんと、高い授業料を払うことになります。
(未経験オーナーさん募集中!
なんて会社のフランチャイズはかなりリスキーですからね)
反対に自分のやりたい店に最も近い店で働けば、
経験だけではなく、少なからず給料だってもらえる。
確かに、ここでみな例外なく高い壁にぶつかるでしょう。
カウンターの内側は厳しい世界ですから。
でもね、仕事も人間と同じように、
すべてが良いことずくめのケースなんてありません。
好きなところもあれば嫌いなところだってある。
それが真実の姿であり、そのすべてを受け入れて、
ようやく憧れがリアルな現実になるんじゃありません?
ちょっとキザに言うと、それは愛とでも言い換えられるかな?
なぜなら好きじゃなきゃ出来ない仕事を、
続けて行けるようになりますからね。
憧れのお店を自分でもやってみたい!
その熱い思いを胸に、1年間、夢に最も近い店で働けば、
そこにはもう、何を聞いていいか分からず、
不安にかられた今のあなたはもういないでしょう。
そして、ととら亭で僕に質問する必要もまた、
なくなっていると思います。
to be continued...
えーじ
2023年05月31日
2023年05月28日
独立ノススメ その2
独立で一番大切なのはプラスの強いモチベーション、
次に大切なのは・・・
「憧れ」です。
たとえば飲食店で独立を考えている方は、
どこかにお気に入りの店があり、
「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思っているはずです。
でなければ、その業種で独立したいなんて考えませんからね。
しかし、ここでご注意を。
あなたの憧れを生んだ視点は、
お客さま側からの一方的なものではないでしょうか?
もしそうであれば、気を付けなければならないことがあります。
それは、同じお店にいても、
見えている世界が両者でまったく違うという厳しい現実。
それを説明するために、とりわけ「やってみたい!」、
という声の多かった居酒屋を例にとりますと、
お客さま → 座っている :スタッフ → 立っている
お客さま → 酔っている :スタッフ → 素面
お客さま → 食べている :スタッフ → 作っている
お客さま → 話している :スタッフ → 聞いている
こうした違いが厳然とあるわけです。
いかがです?
もしあなたが居酒屋好きで、いつかは自分でやってみたい!
と思っていらっしゃるのであれば、
これまで座って、飲んで、食べて、話をする立場から、
立って、素面で、料理を作りながら、
お客さまの話を聞く側になるのですよ。
それでも「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思えます?
実のところ、やってみて「こんなはずじゃなかった!」
となるケースが多いのも飲食業界なのですよ。
とにかくカウンターの外と内でのギャップが大きい。
しかしながら憧れがなければ、そもそも独立する意味もありません。
そこで憧れを保ちつつ、現実と向き合うために欠かせないのが・・・
to be continued...
えーじ
次に大切なのは・・・
「憧れ」です。
たとえば飲食店で独立を考えている方は、
どこかにお気に入りの店があり、
「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思っているはずです。
でなければ、その業種で独立したいなんて考えませんからね。
しかし、ここでご注意を。
あなたの憧れを生んだ視点は、
お客さま側からの一方的なものではないでしょうか?
もしそうであれば、気を付けなければならないことがあります。
それは、同じお店にいても、
見えている世界が両者でまったく違うという厳しい現実。
それを説明するために、とりわけ「やってみたい!」、
という声の多かった居酒屋を例にとりますと、
お客さま → 座っている :スタッフ → 立っている
お客さま → 酔っている :スタッフ → 素面
お客さま → 食べている :スタッフ → 作っている
お客さま → 話している :スタッフ → 聞いている
こうした違いが厳然とあるわけです。
いかがです?
もしあなたが居酒屋好きで、いつかは自分でやってみたい!
と思っていらっしゃるのであれば、
これまで座って、飲んで、食べて、話をする立場から、
立って、素面で、料理を作りながら、
お客さまの話を聞く側になるのですよ。
それでも「いいなぁ・・ステキだなぁ・・」と思えます?
実のところ、やってみて「こんなはずじゃなかった!」
となるケースが多いのも飲食業界なのですよ。
とにかくカウンターの外と内でのギャップが大きい。
しかしながら憧れがなければ、そもそも独立する意味もありません。
そこで憧れを保ちつつ、現実と向き合うために欠かせないのが・・・
to be continued...
えーじ
2023年05月25日
この夏に向けて
遅くなりましたが、
6月と7月の営業スケジュールをアップしました。
柴又に移転して間もなく丸一年が経ちます。
そこで僕らもいよいよ目指していた目標を実行することにしました。
まずは6月12日(月)からの取材旅行。
これも独立して20回目を数えますけど、
内容としてはととら亭で初のもの。
いや、原点回帰と申しましょうか。
往復の航空券と初日の宿を予約した以外はフリーで旅をします。
もちろん取材ルートと対象料理は決めていますが、
移動と宿泊は出たとこ勝負で進めるのです。
これが僕らの本来のスタイルなんですよ。
次が帰国して迎える7月20日(木)の第1回柴又移転記念日。
早いですね〜。
もうこの街で1年になるのか。
そこでそれを祝う特別料理は、
モロッコのお祝い料理、パスティラに決めました。
パイ生地でスパイシーな具材を包み、
サクッと焼き上げた料理は現地の婚礼の席などで出されるもの。
期間は7月20日(木)から8月3日(木)まで。
そしてその渦中で迎える7月25日(火)の葛飾納涼花火大会では、
ととら亭初の店頭売店を行います!
つまりは屋台営業。
これ、野方時代からずっとやりたいと思っていたのですけどね。
なかなかその機会がなくて。
出し物の候補は幾つかありますが、
今度の取材旅行で周るのはまさしく屋台料理が本場の地域ですから、
もう少し検討して決めたいと思っています。
そうそう、旅の特集も、
お店を再起動する7月7日(金)から変わります。
ご好評を頂いている南米料理は6月10日(土)で終わり、
次は5年ぶりのモザンビーク料理特集をお届けしましょう。
暑い時期には熱い国の料理がおいしいですからね。
合わせるビールはモロッコ、
ワインは宗主国でもあったポルトガルから、
ヴィーニョヴェルデで決まりかな。
ん〜、初めてのことに挑戦していると、今さらながらに思います。
人生は冒険だ!
えーじ
6月と7月の営業スケジュールをアップしました。
柴又に移転して間もなく丸一年が経ちます。
そこで僕らもいよいよ目指していた目標を実行することにしました。
まずは6月12日(月)からの取材旅行。
これも独立して20回目を数えますけど、
内容としてはととら亭で初のもの。
いや、原点回帰と申しましょうか。
往復の航空券と初日の宿を予約した以外はフリーで旅をします。
もちろん取材ルートと対象料理は決めていますが、
移動と宿泊は出たとこ勝負で進めるのです。
これが僕らの本来のスタイルなんですよ。
次が帰国して迎える7月20日(木)の第1回柴又移転記念日。
早いですね〜。
もうこの街で1年になるのか。
そこでそれを祝う特別料理は、
モロッコのお祝い料理、パスティラに決めました。
パイ生地でスパイシーな具材を包み、
サクッと焼き上げた料理は現地の婚礼の席などで出されるもの。
期間は7月20日(木)から8月3日(木)まで。
そしてその渦中で迎える7月25日(火)の葛飾納涼花火大会では、
ととら亭初の店頭売店を行います!
つまりは屋台営業。
これ、野方時代からずっとやりたいと思っていたのですけどね。
なかなかその機会がなくて。
出し物の候補は幾つかありますが、
今度の取材旅行で周るのはまさしく屋台料理が本場の地域ですから、
もう少し検討して決めたいと思っています。
そうそう、旅の特集も、
お店を再起動する7月7日(金)から変わります。
ご好評を頂いている南米料理は6月10日(土)で終わり、
次は5年ぶりのモザンビーク料理特集をお届けしましょう。
暑い時期には熱い国の料理がおいしいですからね。
合わせるビールはモロッコ、
ワインは宗主国でもあったポルトガルから、
ヴィーニョヴェルデで決まりかな。
ん〜、初めてのことに挑戦していると、今さらながらに思います。
人生は冒険だ!
えーじ
2023年05月23日
独立ノススメ その1
「飲食店をやろうと思ってるんですけど・・・」
ととら亭を起業して間もなく、
こんなご相談やご質問を頂くようになりました。
たぶん、外見から、
僕らが「成功」しているように思えたのでしょうか。
しかしながら、
成功者としてのアドバイスなど僕にできるわけがありません。
そもそも僕は成功と失敗という、
二元論的な考え方をしていませんからね。
そこで代わりにお話しているのは、
いかにしておカネを儲けるかのノウハウではなく、
どうやって生き残るか、です。
どうしたわけか書店に行っても、
いかにして独立するか、
いかにして事業を拡大するか、の本は溢れていても、
お店のサバイバルに関する書籍は見当たりません。
日本の飲食店の平均寿命は3〜4年という厳しい現実を考えると、
事業の拡大以前に、
生き残りがいかに難しいかがご想像頂けるかと思います。
では生き残るために最も大切なものは何か?
それはモチベーションです。
換言すると「××××がしたい!」という、
前向きの気持ちとなりましょうか。
これは飲食店に限らず、雑貨店でも書店でも変わりません。
飲食店で独立したい! 雑貨屋で独立したい!
という強いプラスの精神力が長きに渡って求められるのですよ。
なぜか?
独立して事業を続けるということは、
雇われの身では想像もできない困難の連続です。
(少なくともととら亭は僕らの予想を超えていました)
これを乗り切るために必要なのは、おカネや知識以上に、
これが好きだ! これを続けて行くんだ!
という強いモチベーションに他なりません。
ですからたとえば、今の仕事がイヤだ、とか、
副業でちょっとやってみよう、みたいな動機だと、
まず生き残れないのですよ。
独立には資金が必要ですが、
資金を調達するにも前向きな気持ちは欠かせません。
今どき銀行に行って「800万円貸してください」
「はい、どうぞ!」とはなりませんからね。
このハードルを超えるだけでも、
ここまでしなくちゃならないのか!な目に、
たっぷり遭遇するでしょう。
しかし、逆もまたしかり。
おカネがなくても、ノウハウが分からなくても、
強いモチベーションがあれば、
それらの課題をひとつずつクリアして行けるはずです。
誰もが最初はゼロからスタートするんですよ。
独立したいですか?
ではまず、
ご自身の心を見つめてみて下さい。
そこに強いプラスのモチベーションがあるなら、
あなたは前に進めるはずです。
to be continued...
えーじ
ととら亭を起業して間もなく、
こんなご相談やご質問を頂くようになりました。
たぶん、外見から、
僕らが「成功」しているように思えたのでしょうか。
しかしながら、
成功者としてのアドバイスなど僕にできるわけがありません。
そもそも僕は成功と失敗という、
二元論的な考え方をしていませんからね。
そこで代わりにお話しているのは、
いかにしておカネを儲けるかのノウハウではなく、
どうやって生き残るか、です。
どうしたわけか書店に行っても、
いかにして独立するか、
いかにして事業を拡大するか、の本は溢れていても、
お店のサバイバルに関する書籍は見当たりません。
日本の飲食店の平均寿命は3〜4年という厳しい現実を考えると、
事業の拡大以前に、
生き残りがいかに難しいかがご想像頂けるかと思います。
では生き残るために最も大切なものは何か?
それはモチベーションです。
換言すると「××××がしたい!」という、
前向きの気持ちとなりましょうか。
これは飲食店に限らず、雑貨店でも書店でも変わりません。
飲食店で独立したい! 雑貨屋で独立したい!
という強いプラスの精神力が長きに渡って求められるのですよ。
なぜか?
独立して事業を続けるということは、
雇われの身では想像もできない困難の連続です。
(少なくともととら亭は僕らの予想を超えていました)
これを乗り切るために必要なのは、おカネや知識以上に、
これが好きだ! これを続けて行くんだ!
という強いモチベーションに他なりません。
ですからたとえば、今の仕事がイヤだ、とか、
副業でちょっとやってみよう、みたいな動機だと、
まず生き残れないのですよ。
独立には資金が必要ですが、
資金を調達するにも前向きな気持ちは欠かせません。
今どき銀行に行って「800万円貸してください」
「はい、どうぞ!」とはなりませんからね。
このハードルを超えるだけでも、
ここまでしなくちゃならないのか!な目に、
たっぷり遭遇するでしょう。
しかし、逆もまたしかり。
おカネがなくても、ノウハウが分からなくても、
強いモチベーションがあれば、
それらの課題をひとつずつクリアして行けるはずです。
誰もが最初はゼロからスタートするんですよ。
独立したいですか?
ではまず、
ご自身の心を見つめてみて下さい。
そこに強いプラスのモチベーションがあるなら、
あなたは前に進めるはずです。
to be continued...
えーじ
2023年05月20日
ととら亭の音
時代は変わったんだなぁ・・・
この齢になると、そう思うことが少なくありません。
最近痛感したのは、
新しいととら亭を創っていたときのオーディオ機器に関してです。
かつてのようには売ってないんですよ、
CDプレーヤーやアンプ、スピーカーが。
名門オンキヨーの経営破綻など、
寂しいニュースが流れるなか、イヤな予感はしていましたが、
いざ久しぶりにアキバへ行けばオーディオ機器の専門店は激減し、
量販店での売り場も隅っこの方へ小さく追いやられていたではないですか。
(メイドさんとゲームの街になっちゃったのね・・・)
当然、陳列されている機器も層が薄く、
5万円〜10万円の中堅機は特に品薄状態。
なんとかDENONのPMA-390REを中古でゲットし、
ため息交じりで家路についた僕でありました。
ととら亭はクラブやジャズ喫茶ではありませんが、
野方時代から音にはそれなりのこだわりを持っていました。
そこで要のスピーカーは、会社員時代に自宅で使っていた、
スウェーデンのaudio pro社製、Cinema C2を設置。

(15年以上鳴らして程よく枯れたマイルドな音)
これはその製品名のとおり、AVシステムのLRで使うもので、
カタログ上は低域を受け持つセンタースピーカーとのセットになっています。
しかし、ショップで試聴したところ、JBLの4312M2などよりむしろ、
大音量で鳴らせない日本の住宅環境にはいいじゃないですか。
そしてととら亭で使うにも、
周波数特性は100Hz〜20kHzといたってナローですけど
レストランで流れるメインの音楽はお客さまの会話ですから、
それを補助する意味で十分です。
(低域が出過ぎると疲れますしね)
それに、これは案外知られていないことですが、
高出力アンプに大口径スピーカーを繋ぎ、しょぼいボリュームで鳴らすより、
CDプレーヤーのアウトプットをアッテネータで落とし、
低出力アンプと小口径スピーカーをドライブさせた方が、
ずっといい音になるのですよ。
そうした点でCinema C2はととら亭程度の規模のレストランに、
最適なスピーカーだったのです。
また、もうひとつ、音作りの点で、
オーディオマニアでさえ見落としがちなポイントがあります。
それは、部屋の大きさと構造、そして壁の材質が持つ、
サウンドの決定要素としての役割。
野方時代から来ていらっしゃるお客さまから、
「前より音が良くなったね」としばしば言われますが、
それもそのはず、ホールをそういう特性に設計していたのですよ。
人間はスピーカーからの直接音だけではなく、
壁で反射した音も同時に聴き、それが臨場感を作り上げています。
音は一般的に並行する壁に当たると反射を繰り返しながら減衰しますが、
この余韻が伸びると、
いわゆる「エコーがかかったみたい」な音に聞こえるんですね。
(正しくはリバーブレーション)
柴又のととら亭のホールは野方時代に比べ空間が広がり、
並行して対面する壁が多いため、
以前より強くリバーブがかかっているのですよ。
それで臨場感が強調され、「いい音になりましたね」となったわけです。

(音の反射を考えて、高い位置に設置したスピーカー)
とまぁ、うんちくを述べましたが、
こういうネタ、実は女性にウケないんですよね〜。
と申しますのも、どうしたわけか、
昔からオーディオマニアは男性と相場が決まっているのです。
少なくとも僕は、アンプやスピーカーを熱く語る女性に、
これまで会ったことがありません。
(Audio Unionのお客さんもおじさんばかりだし)
え? でも、ととら亭の音はいいと思う?
であれば、
マニアなおじさまも報われるというものでございます。
えーじ
この齢になると、そう思うことが少なくありません。
最近痛感したのは、
新しいととら亭を創っていたときのオーディオ機器に関してです。
かつてのようには売ってないんですよ、
CDプレーヤーやアンプ、スピーカーが。
名門オンキヨーの経営破綻など、
寂しいニュースが流れるなか、イヤな予感はしていましたが、
いざ久しぶりにアキバへ行けばオーディオ機器の専門店は激減し、
量販店での売り場も隅っこの方へ小さく追いやられていたではないですか。
(メイドさんとゲームの街になっちゃったのね・・・)
当然、陳列されている機器も層が薄く、
5万円〜10万円の中堅機は特に品薄状態。
なんとかDENONのPMA-390REを中古でゲットし、
ため息交じりで家路についた僕でありました。
ととら亭はクラブやジャズ喫茶ではありませんが、
野方時代から音にはそれなりのこだわりを持っていました。
そこで要のスピーカーは、会社員時代に自宅で使っていた、
スウェーデンのaudio pro社製、Cinema C2を設置。

(15年以上鳴らして程よく枯れたマイルドな音)
これはその製品名のとおり、AVシステムのLRで使うもので、
カタログ上は低域を受け持つセンタースピーカーとのセットになっています。
しかし、ショップで試聴したところ、JBLの4312M2などよりむしろ、
大音量で鳴らせない日本の住宅環境にはいいじゃないですか。
そしてととら亭で使うにも、
周波数特性は100Hz〜20kHzといたってナローですけど
レストランで流れるメインの音楽はお客さまの会話ですから、
それを補助する意味で十分です。
(低域が出過ぎると疲れますしね)
それに、これは案外知られていないことですが、
高出力アンプに大口径スピーカーを繋ぎ、しょぼいボリュームで鳴らすより、
CDプレーヤーのアウトプットをアッテネータで落とし、
低出力アンプと小口径スピーカーをドライブさせた方が、
ずっといい音になるのですよ。
そうした点でCinema C2はととら亭程度の規模のレストランに、
最適なスピーカーだったのです。
また、もうひとつ、音作りの点で、
オーディオマニアでさえ見落としがちなポイントがあります。
それは、部屋の大きさと構造、そして壁の材質が持つ、
サウンドの決定要素としての役割。
野方時代から来ていらっしゃるお客さまから、
「前より音が良くなったね」としばしば言われますが、
それもそのはず、ホールをそういう特性に設計していたのですよ。
人間はスピーカーからの直接音だけではなく、
壁で反射した音も同時に聴き、それが臨場感を作り上げています。
音は一般的に並行する壁に当たると反射を繰り返しながら減衰しますが、
この余韻が伸びると、
いわゆる「エコーがかかったみたい」な音に聞こえるんですね。
(正しくはリバーブレーション)
柴又のととら亭のホールは野方時代に比べ空間が広がり、
並行して対面する壁が多いため、
以前より強くリバーブがかかっているのですよ。
それで臨場感が強調され、「いい音になりましたね」となったわけです。

(音の反射を考えて、高い位置に設置したスピーカー)
とまぁ、うんちくを述べましたが、
こういうネタ、実は女性にウケないんですよね〜。
と申しますのも、どうしたわけか、
昔からオーディオマニアは男性と相場が決まっているのです。
少なくとも僕は、アンプやスピーカーを熱く語る女性に、
これまで会ったことがありません。
(Audio Unionのお客さんもおじさんばかりだし)
え? でも、ととら亭の音はいいと思う?
であれば、
マニアなおじさまも報われるというものでございます。
えーじ
2023年05月17日
とはいえ!
自分を褒めた次に言うのも何ですが、
いかに自己チューの僕でも、
バックアップしてくれた人たちを忘れたことはありません。
思えば会社員時代に僕がどうにかやってこれたのも、
同僚たちやパートナー企業の方々の多大な支援があったからこそでした。
何より借りが大きいのは哀れな僕の部下たちです。
(部下って言葉はキライなんですが)
普通、上司というのは彼、彼女らの尻拭いが仕事ですが、
「僕はこれから現場に入って当分戻らない。
君はオフィスで時間稼ぎをしていてちょうだい」
こう言い残して姿をくらまされちゃ、たまらんですよね?
パートナー企業の方々も、
「これで動かなかったら一緒にハローワークへ行きましょう。
うひひひ・・・」
なんて火事場で言われたら、
妻子ある身じゃ内心穏やかではなかったでしょう。
そしてこれは独立して、さらに範囲が広がりました。
店を作る段階では不動産会社、大家さん、
工務店さんなくして手も足も出ませんし、
行政や銀行の方々の協力だって欠かせません。
さらに稼働したらしたで、
電気やガス、水道などインフラの担当企業から仕入れ先、
はてや廃棄物の処理業者さんまで、
いずれも一社欠けただけで仕事は止まってしまうのです。
ほんと、雨の日に配達や収集をして頂いている姿を見るだけで、
頭が下がります。
それから最後に忘れちゃいけないのが、ともこの存在です。
実は今も僕は複数のビッグプロブレムをハンドリング中でして、
定休日の昨日も朝からあちこち奔走しておりました。
自ずと留守がちになり、
営業日でも店や自宅のことを十分にする余裕がありません。
そこをワイフであり、また相棒として、
彼女が後ろを守ってくれているからこそ、
僕は正面だけにフォーカスして突撃できるのです。
いつもすまんね。
どうもありがとう。
えーじ
いかに自己チューの僕でも、
バックアップしてくれた人たちを忘れたことはありません。
思えば会社員時代に僕がどうにかやってこれたのも、
同僚たちやパートナー企業の方々の多大な支援があったからこそでした。
何より借りが大きいのは哀れな僕の部下たちです。
(部下って言葉はキライなんですが)
普通、上司というのは彼、彼女らの尻拭いが仕事ですが、
「僕はこれから現場に入って当分戻らない。
君はオフィスで時間稼ぎをしていてちょうだい」
こう言い残して姿をくらまされちゃ、たまらんですよね?
パートナー企業の方々も、
「これで動かなかったら一緒にハローワークへ行きましょう。
うひひひ・・・」
なんて火事場で言われたら、
妻子ある身じゃ内心穏やかではなかったでしょう。
そしてこれは独立して、さらに範囲が広がりました。
店を作る段階では不動産会社、大家さん、
工務店さんなくして手も足も出ませんし、
行政や銀行の方々の協力だって欠かせません。
さらに稼働したらしたで、
電気やガス、水道などインフラの担当企業から仕入れ先、
はてや廃棄物の処理業者さんまで、
いずれも一社欠けただけで仕事は止まってしまうのです。
ほんと、雨の日に配達や収集をして頂いている姿を見るだけで、
頭が下がります。
それから最後に忘れちゃいけないのが、ともこの存在です。
実は今も僕は複数のビッグプロブレムをハンドリング中でして、
定休日の昨日も朝からあちこち奔走しておりました。
自ずと留守がちになり、
営業日でも店や自宅のことを十分にする余裕がありません。
そこをワイフであり、また相棒として、
彼女が後ろを守ってくれているからこそ、
僕は正面だけにフォーカスして突撃できるのです。
いつもすまんね。
どうもありがとう。
えーじ
2023年05月14日
Say well done to myself
早いですね。
柴又に引っ越して、ちょうど1年になりました。
僕らは過去を振り返って、
思い出に浸るタイプではありませんが、
去年の今ごろは、どうしてたんだろう?
とスケジュールを見てみれば・・・
はぁ〜・・・よくまぁ、ここまでやれたもんだ。
そんな深いため息が出てきたじゃないですか。
それもそのはず、
まずは4月下旬に住宅が引き渡されたとき、
電気だけではなく、ガスも水道も使えませんでしたからね。
とにかく、ないない尽くしからのスタート。

(まだ通路もファサードもありません)
で、ようやく風呂を除くインフラが仮設レベルで動くようになったのが、
ちょうど今頃だったのですよ。
それで引っ越しとなったわけです。
しかし、これでもまだまだ道半場。いや、1/3か?
店舗部分の工事に着手したのが、5月の下旬です。
そこからは工事現場の上で寝起きする日々となりました。

(工事が始まろうとしているホール部分)
当時のブログにもしばしば書きましたように、
移転計画を中心とした僕らの生活は、
東京にいながらにして、
さながらアフリカや南米の旅と変わらなくなってしまったのです。
そう、小さな問題は数知れず、
午前と午後にそれぞれやってくるビッグトラブル。
とにかく何ごともすんなり進みません。

(カウンター部分のフレーム)
呪われたか?
と何度も天を仰ぎましたが、
そんな僕らを前向きにしてくれたのは、
待っていてくれる人々の声と、形になりつつある夢でした。

(まだ何もないキッチン。)
心身ともに、えらくしんどい行程でしたが、
足を前に出せば、確実に前進する。
ゴールと思ったところが、まだ途中だと気付いてがっかりしても、
前進は前進ですからね。
いま、あらためて、稼働しているととら亭を見ていると、
珍しく、自分たちを褒めてやりたい衝動に駆られました。
今や当たり前になった柴又での仕事と生活。
それは僕らにとって、途方もない挑戦の結果だったのですから。
Say well done to myself.
えーじ

(野方のアパートで食べた最後の食事)
柴又に引っ越して、ちょうど1年になりました。
僕らは過去を振り返って、
思い出に浸るタイプではありませんが、
去年の今ごろは、どうしてたんだろう?
とスケジュールを見てみれば・・・
はぁ〜・・・よくまぁ、ここまでやれたもんだ。
そんな深いため息が出てきたじゃないですか。
それもそのはず、
まずは4月下旬に住宅が引き渡されたとき、
電気だけではなく、ガスも水道も使えませんでしたからね。
とにかく、ないない尽くしからのスタート。

(まだ通路もファサードもありません)
で、ようやく風呂を除くインフラが仮設レベルで動くようになったのが、
ちょうど今頃だったのですよ。
それで引っ越しとなったわけです。
しかし、これでもまだまだ道半場。いや、1/3か?
店舗部分の工事に着手したのが、5月の下旬です。
そこからは工事現場の上で寝起きする日々となりました。

(工事が始まろうとしているホール部分)
当時のブログにもしばしば書きましたように、
移転計画を中心とした僕らの生活は、
東京にいながらにして、
さながらアフリカや南米の旅と変わらなくなってしまったのです。
そう、小さな問題は数知れず、
午前と午後にそれぞれやってくるビッグトラブル。
とにかく何ごともすんなり進みません。

(カウンター部分のフレーム)
呪われたか?
と何度も天を仰ぎましたが、
そんな僕らを前向きにしてくれたのは、
待っていてくれる人々の声と、形になりつつある夢でした。

(まだ何もないキッチン。)
心身ともに、えらくしんどい行程でしたが、
足を前に出せば、確実に前進する。
ゴールと思ったところが、まだ途中だと気付いてがっかりしても、
前進は前進ですからね。
いま、あらためて、稼働しているととら亭を見ていると、
珍しく、自分たちを褒めてやりたい衝動に駆られました。
今や当たり前になった柴又での仕事と生活。
それは僕らにとって、途方もない挑戦の結果だったのですから。
Say well done to myself.
えーじ

(野方のアパートで食べた最後の食事)
2023年05月12日
日本のタブー
日本は住むのにいい国です。
と言ったものの、
僕は日本が何でも自由に発言できる国だと考えていません。
この国にもタブーはあります。
僕もそこは十分認識しており、
このブログだって支離滅裂に話しているようでいて、
意図的に触れない話題はあるのです。
ま、長らくお付き合い頂いている方は、
薄々感じていらっしゃるかと思いますが、
僕もまた、そうした日本の「当たり前」に疑問を持つ一人なのですよ。
そのタブーに共通しているのは、
議論そのものが許されない、という点です。
つまり、「なんで?」と声をあげるだけで、じろりと睨まれる。
それも政府にではなく、となり近所の人々に。
(ネットでは特にね)
たぶん、LGBTQの問題もそのひとつですが、
数あるタブーの中でも、
議論の土台に乗せられるだけ、いい方かもしれません。
個人的にはかつて、そうした議論を何度かしたことがあります。
しかし、その時に抱いた印象は、ほぼカルトに近いもので、
理性的に話そうとしても、感情的に否定されるだけだったのですよ。
ですから今では無駄なアプローチはやめ、
ただその問題や関わる人々とは距離を置くよう努めています。
しかし、それは個人的な解決を意味しているわけではありません。
身近な問題であるだけに、しばしば「何だかな〜・・・」
と、ため息が出ることだってあります。
それでもそれは、いま戦うべき相手ではない、
そう思い直し、見て見ぬふりをしているのです。
(後ろ向きかな?)
言論の自由とは、国家によって保証される権利ではなく、
民衆の寛容な心によって得られるものなのではないか?
ん〜、こういうのも国民性と言うのでしょうね。
えーじ
と言ったものの、
僕は日本が何でも自由に発言できる国だと考えていません。
この国にもタブーはあります。
僕もそこは十分認識しており、
このブログだって支離滅裂に話しているようでいて、
意図的に触れない話題はあるのです。
ま、長らくお付き合い頂いている方は、
薄々感じていらっしゃるかと思いますが、
僕もまた、そうした日本の「当たり前」に疑問を持つ一人なのですよ。
そのタブーに共通しているのは、
議論そのものが許されない、という点です。
つまり、「なんで?」と声をあげるだけで、じろりと睨まれる。
それも政府にではなく、となり近所の人々に。
(ネットでは特にね)
たぶん、LGBTQの問題もそのひとつですが、
数あるタブーの中でも、
議論の土台に乗せられるだけ、いい方かもしれません。
個人的にはかつて、そうした議論を何度かしたことがあります。
しかし、その時に抱いた印象は、ほぼカルトに近いもので、
理性的に話そうとしても、感情的に否定されるだけだったのですよ。
ですから今では無駄なアプローチはやめ、
ただその問題や関わる人々とは距離を置くよう努めています。
しかし、それは個人的な解決を意味しているわけではありません。
身近な問題であるだけに、しばしば「何だかな〜・・・」
と、ため息が出ることだってあります。
それでもそれは、いま戦うべき相手ではない、
そう思い直し、見て見ぬふりをしているのです。
(後ろ向きかな?)
言論の自由とは、国家によって保証される権利ではなく、
民衆の寛容な心によって得られるものなのではないか?
ん〜、こういうのも国民性と言うのでしょうね。
えーじ
2023年05月10日
やっぱり住むなら日本かな?
帰国して空港に着いたとき、
多くの人が「ああ、日本はいいなぁ」
と思うのではないでしょうか?
たとえば僕の場合、入国審査で緊張する必要はなく、
バゲッジクレームで不安にならず、
アライバルロビーで妙な客引きに注意することもない。
これだけでも、「はぁ〜・・・」っと肩の力が抜けます。
さらに空港からの電車で荷物の心配をせずに爆睡できるでしょ?
他にもありますよ。
食事をして帰ろうかと入ったレストランで、
何の心配もなくコップで出された水を飲み、
生野菜だってもりもり食べられる。
その後のトイレも安心して行ける。
電車は時間通りに出発し、
夜道で後ろを気にせずに歩き、
家に入る前にコンビニに寄れば、
ニセ札を気にせず、クレジットカードも安心して使えます。
空港から家に着くまでの間だけでも、
諸外国と日本ではこんなに差があるのですよ。
さらに日常では、
内容を問わなければ仕事はありますし、
(つまり稼ぐ気があれば稼げる)
生活必需品が底をつくこともない。
119番すれば10分以内に救急車も消防車もやってきます。
それから内容を気にせず、
SNSで言いたい放題の発信ができるでしょ?
「打倒岸田内閣!」なんてネットに書き込んでも、
1時間後に警察が踏み込んできて、
矯正キャンプに送られるなんてことはありませんし、
殺し屋がやってくることもない。
夜道で警察官や自衛官にカツアゲされることもない。
外国を主に旅していると、日本以上に他の国が好きなんですね、
そう言われることがありますが、
長らく住むとなると、なかなか具体的な外国の名前が浮かびません。
僕は国粋主義者でも民族主義者でもありませんが、
総合的に考えて、日本は住むのにとてもいい国だと思っています。
ま、こうした認識も、海外に出て、
外国という鏡に映った日本から得たものなんですけどね。
えーじ
多くの人が「ああ、日本はいいなぁ」
と思うのではないでしょうか?
たとえば僕の場合、入国審査で緊張する必要はなく、
バゲッジクレームで不安にならず、
アライバルロビーで妙な客引きに注意することもない。
これだけでも、「はぁ〜・・・」っと肩の力が抜けます。
さらに空港からの電車で荷物の心配をせずに爆睡できるでしょ?
他にもありますよ。
食事をして帰ろうかと入ったレストランで、
何の心配もなくコップで出された水を飲み、
生野菜だってもりもり食べられる。
その後のトイレも安心して行ける。
電車は時間通りに出発し、
夜道で後ろを気にせずに歩き、
家に入る前にコンビニに寄れば、
ニセ札を気にせず、クレジットカードも安心して使えます。
空港から家に着くまでの間だけでも、
諸外国と日本ではこんなに差があるのですよ。
さらに日常では、
内容を問わなければ仕事はありますし、
(つまり稼ぐ気があれば稼げる)
生活必需品が底をつくこともない。
119番すれば10分以内に救急車も消防車もやってきます。
それから内容を気にせず、
SNSで言いたい放題の発信ができるでしょ?
「打倒岸田内閣!」なんてネットに書き込んでも、
1時間後に警察が踏み込んできて、
矯正キャンプに送られるなんてことはありませんし、
殺し屋がやってくることもない。
夜道で警察官や自衛官にカツアゲされることもない。
外国を主に旅していると、日本以上に他の国が好きなんですね、
そう言われることがありますが、
長らく住むとなると、なかなか具体的な外国の名前が浮かびません。
僕は国粋主義者でも民族主義者でもありませんが、
総合的に考えて、日本は住むのにとてもいい国だと思っています。
ま、こうした認識も、海外に出て、
外国という鏡に映った日本から得たものなんですけどね。
えーじ
2023年05月08日
第20回取材旅行の準備 その3
連休が終わり、ほっと一息の月曜日。
皆さんと同じく、頭も体も切り替えてのスタートです。
ここから目指すのは来月の取材旅行。
期間が伸びたということは、
それだけ対象となる地域や料理も増えるわけで、
事前に読み込む資料もこれまでの1.5倍!
明日は二人で取材会議です。
今週中に航空券のブッキングにも入ります。
ルートからすると、バンコク往復を買い、
バンコク → ジャカルタ → パダンの片道をLCCで押さえる、
ってところかな?
気になるのはその値段です。
もしかすると1月のバリ島のように直行便に手が出ず、
(タイ航空で行けたらいいなぁ・・・機内食おいしいし)
台北やホーチミン、マニラあたりでトランジットすることになるかも。
となると、復路でストップオーバーして、
ついでに下見ってのもありか?
いや、いかん、いかん、
調子に乗っていると、どんどん期間が長くなっちまう。
さて、パダンからは陸路か海路なので、
移動手段は都度その場で手配して行きます。
ドゥマイからマラッカへのフェリーは1日1便しかないのかな?
この辺は情報が少ないんですよね。
ま、現地で探せば他に何かあるかもしれません。
宿は来月になったらパダンの数日分だけ予約。
ざっと見た限り相場は安いです。
お、ツインの一泊が日本円で842円ってのがある!
マジか?
どんなホテルでしょうねぇ〜・・・
街が世界遺産に指定されているマラッカとペナン島を除くと、
概ね一泊2500〜3000円も出せば、結構まともなところに泊まれそうです。
円安でも東南アジアは優しいなぁ。
あ、これは僕ら標準での話ですので、
皆さんはもっといい所に泊まりましょう。
装備は取り立てて特別なものは持って行きません。
暑い時期に暑い場所へ行く場合は、荷物も最小限になります。
それに精密機器や医薬品を除けば、
現地調達もできますしね。
この前のバリ島でビーサンも新調しましたし。
こんな具合に旅の準備は進行中。
盛り上がってきました!
to be continued...
えーじ
皆さんと同じく、頭も体も切り替えてのスタートです。
ここから目指すのは来月の取材旅行。
期間が伸びたということは、
それだけ対象となる地域や料理も増えるわけで、
事前に読み込む資料もこれまでの1.5倍!
明日は二人で取材会議です。
今週中に航空券のブッキングにも入ります。
ルートからすると、バンコク往復を買い、
バンコク → ジャカルタ → パダンの片道をLCCで押さえる、
ってところかな?
気になるのはその値段です。
もしかすると1月のバリ島のように直行便に手が出ず、
(タイ航空で行けたらいいなぁ・・・機内食おいしいし)
台北やホーチミン、マニラあたりでトランジットすることになるかも。
となると、復路でストップオーバーして、
ついでに下見ってのもありか?
いや、いかん、いかん、
調子に乗っていると、どんどん期間が長くなっちまう。
さて、パダンからは陸路か海路なので、
移動手段は都度その場で手配して行きます。
ドゥマイからマラッカへのフェリーは1日1便しかないのかな?
この辺は情報が少ないんですよね。
ま、現地で探せば他に何かあるかもしれません。
宿は来月になったらパダンの数日分だけ予約。
ざっと見た限り相場は安いです。
お、ツインの一泊が日本円で842円ってのがある!
マジか?
どんなホテルでしょうねぇ〜・・・
街が世界遺産に指定されているマラッカとペナン島を除くと、
概ね一泊2500〜3000円も出せば、結構まともなところに泊まれそうです。
円安でも東南アジアは優しいなぁ。
あ、これは僕ら標準での話ですので、
皆さんはもっといい所に泊まりましょう。
装備は取り立てて特別なものは持って行きません。
暑い時期に暑い場所へ行く場合は、荷物も最小限になります。
それに精密機器や医薬品を除けば、
現地調達もできますしね。
この前のバリ島でビーサンも新調しましたし。
こんな具合に旅の準備は進行中。
盛り上がってきました!
to be continued...
えーじ
2023年05月06日
ゴールデンウィークの柴又
新型コロナの規制緩和による追い風か?
それとも物価高騰の逆風か?
街の人出を見ていると、
どうやら前者が勝ったみたいですね。
ここ柴又でも、駅前から帝釈天にかけての通りは、
連日、大勢の観光客で賑わっています。
片や、その反対側に位置する、
ととら亭のある柴又親商会通りはどうかと申しますと、
これまた膝元だけではなく、
高砂や金町など近隣から来た人々も交えて盛り上がっています。
やっと長いトンネルを抜けたという感じでしょうか。
マスクをしていない人も増えています。
やっぱり笑顔がはっきり見えるというのはいいですね。
ととら亭でも早々にアクリル板を撤去し、
僕らはマスクを外していました。
ランチに比べて回復が遅れていたディナータイムも、
この連休中はコロナ前の状態に戻りつつあるような気がします。
舞台裏から楽しそうなホールのお客さまたちを見ていると、
人々の間に張りつめていた緊張が解けきたのが分かります。
うん、本当の春という感じ。
ゴールデンウィークもあと2日。
久しぶりの混雑で二人とも疲れが出てきましたけど、
疲労というより、スポーツの後のような心地よい疲れですね。
何ごとも、前向きな努力でかく汗というのはいいものです。
さて、ぼちぼち暖簾を出しますか。
えーじ
それとも物価高騰の逆風か?
街の人出を見ていると、
どうやら前者が勝ったみたいですね。
ここ柴又でも、駅前から帝釈天にかけての通りは、
連日、大勢の観光客で賑わっています。
片や、その反対側に位置する、
ととら亭のある柴又親商会通りはどうかと申しますと、
これまた膝元だけではなく、
高砂や金町など近隣から来た人々も交えて盛り上がっています。
やっと長いトンネルを抜けたという感じでしょうか。
マスクをしていない人も増えています。
やっぱり笑顔がはっきり見えるというのはいいですね。
ととら亭でも早々にアクリル板を撤去し、
僕らはマスクを外していました。
ランチに比べて回復が遅れていたディナータイムも、
この連休中はコロナ前の状態に戻りつつあるような気がします。
舞台裏から楽しそうなホールのお客さまたちを見ていると、
人々の間に張りつめていた緊張が解けきたのが分かります。
うん、本当の春という感じ。
ゴールデンウィークもあと2日。
久しぶりの混雑で二人とも疲れが出てきましたけど、
疲労というより、スポーツの後のような心地よい疲れですね。
何ごとも、前向きな努力でかく汗というのはいいものです。
さて、ぼちぼち暖簾を出しますか。
えーじ
2023年05月03日
会話力よりも
言葉はどうするんですか?
取材旅行の話をしていると、
しばしばこの質問を頂きます。
海外旅行のハードルは言葉。
英語が話せないと外国には行けない。
そうお考えの方が多いですね。
しかしパックツアーで行くのであれば、
言葉はまず問題になりません。
移動、宿泊、食事、
観光のいずれも自分で手配することはありませんし、
必要に応じてツアコンさんが通訳もしてくれるでしょう。
実際、こうしてさまざまな国を旅している方が沢山いらっしゃいます。
これはこれで素晴らしい。
では個人旅行はどうかといいますと、
自分ですべてをやらなければならないため、
確かにある程度の会話力は必要になります。
しかし、英語が話せればいいというわけでもありません。
昨今、英語は世界語なんて言われていますけど、
これはとんでもないガセネタなんですよ。
メキシコから南はスペイン語しか通じない国がほとんどですし、
旧ソビエト連邦の国々で通じるのはロシア語、
北アフリカならアラビア語かフランス語です。
お隣の中国ですら英語はまったくと言っていいほど通じませんでした。
(そういえば日本だってあまり通じませんね)
ま、今どきはスマホの翻訳ソフトを使うという手もあるようですが、
個人的には精度に問題がある気がして使っていません。
そこで必要最低限の現地語を、
サバイバルレベルで覚えて行くというわけです。
今もマレー語を特訓中なんですよ。
こう言うと、やっぱり会話力は必要なんだ!
と思われてしまうかな?
確かに一面ではその通り。
でも、それ以上に求められるのは、
話す方法ではなく、話す内容なんですよ。
つまり現地で問われるのは、
日本人としてのあなたの考え方や知っていることなのです。
ですから流暢に現地語が話せても、
話す中身を持っていないと「・・・?」になってしまいます。
え? それもスマホで調べればいい?
いや、それは一般情報でしょう?
相手が知りたいのは「あなたの」考えであって、
学校で教えてもらったことや、政府の見解ではありません。
つまり個人的な経験がベースとなった「何か」なのです。
前置きが長くなりました。
というわけで、
外国に行く前に日本を旅してみましょう!
特にお若い方は、一人旅がお勧めです。
今、ここではピンと来ないかもしれませんが、
日本を一人で旅して、それから外国に行き、
現地の人々と接したときに、
僕が言っていることの真意をお分かりいただけるかと思います。
旅とはとどのつまり、個人的な経験の塊りですからね。
Open your heart.
えーじ
取材旅行の話をしていると、
しばしばこの質問を頂きます。
海外旅行のハードルは言葉。
英語が話せないと外国には行けない。
そうお考えの方が多いですね。
しかしパックツアーで行くのであれば、
言葉はまず問題になりません。
移動、宿泊、食事、
観光のいずれも自分で手配することはありませんし、
必要に応じてツアコンさんが通訳もしてくれるでしょう。
実際、こうしてさまざまな国を旅している方が沢山いらっしゃいます。
これはこれで素晴らしい。
では個人旅行はどうかといいますと、
自分ですべてをやらなければならないため、
確かにある程度の会話力は必要になります。
しかし、英語が話せればいいというわけでもありません。
昨今、英語は世界語なんて言われていますけど、
これはとんでもないガセネタなんですよ。
メキシコから南はスペイン語しか通じない国がほとんどですし、
旧ソビエト連邦の国々で通じるのはロシア語、
北アフリカならアラビア語かフランス語です。
お隣の中国ですら英語はまったくと言っていいほど通じませんでした。
(そういえば日本だってあまり通じませんね)
ま、今どきはスマホの翻訳ソフトを使うという手もあるようですが、
個人的には精度に問題がある気がして使っていません。
そこで必要最低限の現地語を、
サバイバルレベルで覚えて行くというわけです。
今もマレー語を特訓中なんですよ。
こう言うと、やっぱり会話力は必要なんだ!
と思われてしまうかな?
確かに一面ではその通り。
でも、それ以上に求められるのは、
話す方法ではなく、話す内容なんですよ。
つまり現地で問われるのは、
日本人としてのあなたの考え方や知っていることなのです。
ですから流暢に現地語が話せても、
話す中身を持っていないと「・・・?」になってしまいます。
え? それもスマホで調べればいい?
いや、それは一般情報でしょう?
相手が知りたいのは「あなたの」考えであって、
学校で教えてもらったことや、政府の見解ではありません。
つまり個人的な経験がベースとなった「何か」なのです。
前置きが長くなりました。
というわけで、
外国に行く前に日本を旅してみましょう!
特にお若い方は、一人旅がお勧めです。
今、ここではピンと来ないかもしれませんが、
日本を一人で旅して、それから外国に行き、
現地の人々と接したときに、
僕が言っていることの真意をお分かりいただけるかと思います。
旅とはとどのつまり、個人的な経験の塊りですからね。
Open your heart.
えーじ
2023年05月01日
第20回取材旅行の準備 その2
1月のウォームアップが終わって、
ここからが取材旅行の本番。
これまでと大きく違うのは、時間の自由度です。
野方時代は限られた期間に複数の料理を探さねばならず、
ぎちぎちの予定で動いていたでしょ?
あれは僕らにとって、実に大きなストレスだったのですよ。
取材方針を決めたら、
後は航空券の手配と初日の宿の予約を済ませて出発!
現地では成り行きにまかせてフレキシブルにコマを進める。
これが僕らの本来のスタイルですからね。
宿も予約せずに旅するなんて不安じゃないですか?
と、しばしば言われますけど、僕らは決められた日時に、
決められた場所へ行かなければならないという条件の方が、
不安のタネなんですよ。
なぜなら何ごともすんなり行かないルートがほとんどですからね。
たとえばサハラ以南のアフリカや、南西アジア、中米、南米などでは、
オンタイムで進むことなんてまず期待できません。
往々にしてタイムテーブルそのものがないんですよ。
場合によっては天気待ちで停滞なんてことも。
「着けばいい。そのうちね」であり、
「終わりよければすべてよし」な文化圏。
ですからこうしたルートを旅するときに大切なのは、
おカネよりむしろ時間なのです。
実際、時間さえあれば大抵のことは何とかできますからね。
思えば、このスタイルで旅をするのは独立直前の2009年以来です。
あれは南米でしたから、
今回のように渡航地域がアジアともなると、
2002年のベトナムとカンボジアを3週間かけて周ったとき以来か。
ん〜・・・21年間。
ほんと、長らく待っておりました。
二人とも、子供のようにわくわくしております。
えーじ
ここからが取材旅行の本番。
これまでと大きく違うのは、時間の自由度です。
野方時代は限られた期間に複数の料理を探さねばならず、
ぎちぎちの予定で動いていたでしょ?
あれは僕らにとって、実に大きなストレスだったのですよ。
取材方針を決めたら、
後は航空券の手配と初日の宿の予約を済ませて出発!
現地では成り行きにまかせてフレキシブルにコマを進める。
これが僕らの本来のスタイルですからね。
宿も予約せずに旅するなんて不安じゃないですか?
と、しばしば言われますけど、僕らは決められた日時に、
決められた場所へ行かなければならないという条件の方が、
不安のタネなんですよ。
なぜなら何ごともすんなり行かないルートがほとんどですからね。
たとえばサハラ以南のアフリカや、南西アジア、中米、南米などでは、
オンタイムで進むことなんてまず期待できません。
往々にしてタイムテーブルそのものがないんですよ。
場合によっては天気待ちで停滞なんてことも。
「着けばいい。そのうちね」であり、
「終わりよければすべてよし」な文化圏。
ですからこうしたルートを旅するときに大切なのは、
おカネよりむしろ時間なのです。
実際、時間さえあれば大抵のことは何とかできますからね。
思えば、このスタイルで旅をするのは独立直前の2009年以来です。
あれは南米でしたから、
今回のように渡航地域がアジアともなると、
2002年のベトナムとカンボジアを3週間かけて周ったとき以来か。
ん〜・・・21年間。
ほんと、長らく待っておりました。
二人とも、子供のようにわくわくしております。
えーじ