柴又に引っ越して、ちょうど1年になりました。
僕らは過去を振り返って、
思い出に浸るタイプではありませんが、
去年の今ごろは、どうしてたんだろう?
とスケジュールを見てみれば・・・
はぁ〜・・・よくまぁ、ここまでやれたもんだ。
そんな深いため息が出てきたじゃないですか。
それもそのはず、
まずは4月下旬に住宅が引き渡されたとき、
電気だけではなく、ガスも水道も使えませんでしたからね。
とにかく、ないない尽くしからのスタート。

(まだ通路もファサードもありません)
で、ようやく風呂を除くインフラが仮設レベルで動くようになったのが、
ちょうど今頃だったのですよ。
それで引っ越しとなったわけです。
しかし、これでもまだまだ道半場。いや、1/3か?
店舗部分の工事に着手したのが、5月の下旬です。
そこからは工事現場の上で寝起きする日々となりました。

(工事が始まろうとしているホール部分)
当時のブログにもしばしば書きましたように、
移転計画を中心とした僕らの生活は、
東京にいながらにして、
さながらアフリカや南米の旅と変わらなくなってしまったのです。
そう、小さな問題は数知れず、
午前と午後にそれぞれやってくるビッグトラブル。
とにかく何ごともすんなり進みません。

(カウンター部分のフレーム)
呪われたか?
と何度も天を仰ぎましたが、
そんな僕らを前向きにしてくれたのは、
待っていてくれる人々の声と、形になりつつある夢でした。

(まだ何もないキッチン。)
心身ともに、えらくしんどい行程でしたが、
足を前に出せば、確実に前進する。
ゴールと思ったところが、まだ途中だと気付いてがっかりしても、
前進は前進ですからね。
いま、あらためて、稼働しているととら亭を見ていると、
珍しく、自分たちを褒めてやりたい衝動に駆られました。
今や当たり前になった柴又での仕事と生活。
それは僕らにとって、途方もない挑戦の結果だったのですから。
Say well done to myself.
えーじ

(野方のアパートで食べた最後の食事)