おカネがあれば幸せになれる!
とか、
仕事は結果がすべてだ!
など
こういうものごとの単純化は不幸のもとですが、
逆に無用な複雑化も問題の解決を遅らせることがあります。
たとえば社会改革。
こういうマクロなお題目を上げた日には、
僕ら一般市民の出る幕はなし。
議員先生にお願いして莫大な税金を投入し、
ふたを開ければ、、
あれ? これって何をどうする改革だったっけ?
てな具合で白紙委任状に期待するよりも、
僕ら市井の民の行動で社会は変えられるのではないか?
それに必要なのは、三つの言葉。
こんにちは
お願いします
ありがとう
え? これで社会が変わるなら苦労はない?
いやいや、そう仰らずに、
一度、職場や学校に行くまでの間だけでも、
自分と周りの行動を観察してみて下さい。
たとえば、よく行くコンビニで、
「いらっしゃいませ」
「おはようございます。これを下さい」※
「250円になります」
「どうもありがとう」※
こんな会話を聞いたことは?
まずないでしょ?
ほとんどが※部分のない、店員さんの「ひとりごと」です。
そして逆もまた然り。
僕らはこの三つの言葉を、一日何回言われていますでしょうか?
人間は社会的な生物です。
そして社会とは対人関係の集合体に他なりません。
にもかかわらず、僕らは他者をないがしろにし、
そして他者からないがしろにされる。
これを相互疎外といわずして何というのか?
思えば人手不足の職業に共通しているのは、
往々にしてこれなんですよ。
端的に言えば、毎日連続して無視され続けること。
社会的生物にこれはきつい。だからやる人もいなくなる。
僕は小難しい社会理論より、
この3つの言葉が本当に世の中を変えると思っています。
実行するのに政治家もおカネもいりません。
必要なのは、僕らの他者をリスペクトする気持ちと、
たった3つの言葉だけ。
天空の城ラピュタのなかで、技術と権力に溺れたムスカに向かい、
シータは「(ひとは)土から離れては生きられないのよ」と叫びました。
ならば僕はこう言いましょう。
ひとはひとから離れて生きられない。
でしょ?
えーじ
2023年10月30日
2023年10月27日
僕はスロースターター
ご心配おかけしましたが、
さいわい初動対応が良かったのか、
一昨日一日安静にしていたら、ほぼ回復しました。
今日はもう普通に走れます。
実は僕、極端なスロースターターでして。
寝起きはPCでいうとセーフモード。
つまりほとんどの機能がオフラインなのです。
まず、OSがロードされると、
(意識が戻ると)
・・・ここは何処だ?・・・旅先? いや、柴又の自宅か?
で・・・今日は何曜日?・・・オン? それともオフ?
そこから体を動かすのですが、
どうも寝ている間に全身の骨の連結が緩んでいるようなのですよ。
なんか体がきちんと合体していない感じ。
だから、そ〜っと動かし始めないと、
バラバラになってしまいそうで。
そう、体を起こす、立ち上がる、歩くという、
ほんのちょっとした動作でも、
がらがらっと壊れてしまいそうなのです。
それで起きる前に足首や手首、腰を軽く動かし、
体の左側を下にして腕を使いながら、
ゆ〜っくり上半身を起こすのです。
そしてベッドに腰掛けたまま、ここでまた一息。
ここが大事なんですよ。
まだ背骨がきちんとはまっていませんから、
背筋を伸ばし、深呼吸をしながら、
きちんと背骨が荷重可能な状態になるのを待ちます。
大丈夫かな?ってところで立ち上がり、
ようやく歩き始めるのですが、
その動きは、ほとんどポンコツロボット状態。
トイレに行き、洗面所まで来たところで次のハードルです。
顔を洗うには前傾姿勢になるでしょ?
これを普通の人のようにやったらゲームオーバーなんですよ。
まだ骨がはまり切っていない状態での前屈。
ほぼ確実に腰電撃を受けて倒れてしまいます。
(一昨日はこの状態で腰を捻ってしまった!)
そこでスクワットのように膝を曲げて上半身の位置を下げ、
左腕で体を支えながら、右手だけで顔を洗うのです。
オーケー。これでようやくお店に行けます。
といっても階段は手すりにつかまりながら、
それこそ後期高齢者よろしく、一段ずつゆっくり降ります。
こうして朝恒例のアドベンチャーが終わると、
ようやくコーヒーにありつけるのですよ。
おっとその前に体温、脈拍、血中酸素濃度、
血圧を測定するのですが、
このあたりで心身機能レベルは40パーセントまで回復。
次は3階の部屋まで階段を上がって、
20分ほど英文の本を読み、10分間のメディテーション。
これで50パーセント。
それから再びお店に戻り、
2杯目はデカフェのコーヒーを飲みながらスウィーツで糖分を補給。
ここで60パーセント。
再び仕事部屋に戻り、ニュースを読んだりブログを書いたり。
そして9時半を回ったあたりで軽くストレッチをしてから、
お店の掃除を始めて80パーセント回復。
最後が朝食で、これを食べると100パーセント、
皆さんが知っている僕になるのです。
所要時間は4時間くらいかな?
ま、ショートカットすれば2時間くらいで起動できますが、
まだちょっと油の切れたC3POみたいかもしれません。
え? ともこはどうなんだ?
彼女は起きて10分もすれば100パーセント!
ってわけで、
「ちょっと、えーじ! あたしが言ってること分かってんの?
も〜、ボーボーしてないで、しゃんとしてよね!」
と、怒られるのも、朝の儀式なのでございます。
えーじ
さいわい初動対応が良かったのか、
一昨日一日安静にしていたら、ほぼ回復しました。
今日はもう普通に走れます。
実は僕、極端なスロースターターでして。
寝起きはPCでいうとセーフモード。
つまりほとんどの機能がオフラインなのです。
まず、OSがロードされると、
(意識が戻ると)
・・・ここは何処だ?・・・旅先? いや、柴又の自宅か?
で・・・今日は何曜日?・・・オン? それともオフ?
そこから体を動かすのですが、
どうも寝ている間に全身の骨の連結が緩んでいるようなのですよ。
なんか体がきちんと合体していない感じ。
だから、そ〜っと動かし始めないと、
バラバラになってしまいそうで。
そう、体を起こす、立ち上がる、歩くという、
ほんのちょっとした動作でも、
がらがらっと壊れてしまいそうなのです。
それで起きる前に足首や手首、腰を軽く動かし、
体の左側を下にして腕を使いながら、
ゆ〜っくり上半身を起こすのです。
そしてベッドに腰掛けたまま、ここでまた一息。
ここが大事なんですよ。
まだ背骨がきちんとはまっていませんから、
背筋を伸ばし、深呼吸をしながら、
きちんと背骨が荷重可能な状態になるのを待ちます。
大丈夫かな?ってところで立ち上がり、
ようやく歩き始めるのですが、
その動きは、ほとんどポンコツロボット状態。
トイレに行き、洗面所まで来たところで次のハードルです。
顔を洗うには前傾姿勢になるでしょ?
これを普通の人のようにやったらゲームオーバーなんですよ。
まだ骨がはまり切っていない状態での前屈。
ほぼ確実に腰電撃を受けて倒れてしまいます。
(一昨日はこの状態で腰を捻ってしまった!)
そこでスクワットのように膝を曲げて上半身の位置を下げ、
左腕で体を支えながら、右手だけで顔を洗うのです。
オーケー。これでようやくお店に行けます。
といっても階段は手すりにつかまりながら、
それこそ後期高齢者よろしく、一段ずつゆっくり降ります。
こうして朝恒例のアドベンチャーが終わると、
ようやくコーヒーにありつけるのですよ。
おっとその前に体温、脈拍、血中酸素濃度、
血圧を測定するのですが、
このあたりで心身機能レベルは40パーセントまで回復。
次は3階の部屋まで階段を上がって、
20分ほど英文の本を読み、10分間のメディテーション。
これで50パーセント。
それから再びお店に戻り、
2杯目はデカフェのコーヒーを飲みながらスウィーツで糖分を補給。
ここで60パーセント。
再び仕事部屋に戻り、ニュースを読んだりブログを書いたり。
そして9時半を回ったあたりで軽くストレッチをしてから、
お店の掃除を始めて80パーセント回復。
最後が朝食で、これを食べると100パーセント、
皆さんが知っている僕になるのです。
所要時間は4時間くらいかな?
ま、ショートカットすれば2時間くらいで起動できますが、
まだちょっと油の切れたC3POみたいかもしれません。
え? ともこはどうなんだ?
彼女は起きて10分もすれば100パーセント!
ってわけで、
「ちょっと、えーじ! あたしが言ってること分かってんの?
も〜、ボーボーしてないで、しゃんとしてよね!」
と、怒られるのも、朝の儀式なのでございます。
えーじ
2023年10月25日
結局こうなるマイライフ
この2日間、連休を頂いております。
と申しますのも、
昨日は5回目の新型コロナワクチン接種に行ってきたのですよ。
4回目のときは二人とも38度以上の熱が出て、
翌日、ほぼ機能しませんでしたからね。
で、今回は?
近くのかかりつけ医院で接種したのが午前10時15分ごろ。
それから4時間ほどすると、
「ん? 接種した場所が痛みだしたな」
ほら、例の打撲に似た痛みです。
それから夕食が終わった20時ごろ。
寝室に行くと、ともこが早々にベッドで丸まっていました。
「どう?」
「ん〜・・・寒い。熱が出てきたみたい」
「検温してみた?」
「37.6度だった」
「ありゃ〜、始まっちゃったかな。
今のうちに薬を飲んでおこう。
カロナールは前回あまり効かなかったから、
ロキソニンにするか」
「えーじは大丈夫?」
「今のところ何ともないよ」
そうして接種後、ちょうど12時間たったころ。
「う〜・・・足が冷たい。
秋もだいぶ深まって涼しくなったな。
ん? いや、これは違うぞ。
熱が出始めの悪寒みたいだ。やれやれ・・・」
しかし、検温すると、
「ふ〜ん、36.7度・・・か。これから上がるのかな?
このところ寝不足でもあったから、
今夜は僕も早く休むとしよう」
そこで僕も念のためにロキソニンを飲んでベッドへ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・? なんだ・・・朝か? 何時だ?」
時計を見ると7時です。
隣でともこがもぞもぞ起き始めました。
「ふぁ〜、よく寝たねぇ・・・」
「どう、体調は?」
「すっきり、いい感じだよ。熱も下がったし。
えーじは?」
「僕も悪寒がし始めたんで早く寝たけど、
今朝はいい調子だよ」
「良かったね! 前回は熱が全然下がらなくて、
結局ボルタレンの座薬を使わなくちゃならなかったから」
「さて、シャワーを浴びたらお店に降りてコーヒーを飲もうか」
これで今日の予備日はフルで使えるな。
午前中はデスクワークを片付けて、
午後は久しぶりに大工仕事を再開するか。
で、夕方ジョギングに行って、戻ったら家の掃除だ。
こんな風に今日の予定をつらつら考えつつ、
ふと横に座っていたともこの方に体を向けたら、
はうっ!
「きゃあ〜、どうしたの?」
「こ、腰に電気が走った」
「え〜、なんにもしてないのに? 大丈夫?」
「ぜんぜん大丈夫じゃなさそうだ」
「どうしよ?」
「まず、僕の部屋に行って飲み薬一式とコルセット、
それから収納にポールがあるから持ってきてくれる?」
「うん!」
すぐにフルセットで薬を飲み、待つこと30分。
「どう?」
「ん〜・・・大爆発手前で止まった感じなんだけど」
「2階まで階段を登れる?」
「それは・・・ビミョーだな。
仕方ない、ボルタレンの座薬を持ってきてくれるかい?」
「今日、休みにしておいて良かったね」
「はぁ〜・・・」
結局こうなるマイライフでございます。
えーじ
と申しますのも、
昨日は5回目の新型コロナワクチン接種に行ってきたのですよ。
4回目のときは二人とも38度以上の熱が出て、
翌日、ほぼ機能しませんでしたからね。
で、今回は?
近くのかかりつけ医院で接種したのが午前10時15分ごろ。
それから4時間ほどすると、
「ん? 接種した場所が痛みだしたな」
ほら、例の打撲に似た痛みです。
それから夕食が終わった20時ごろ。
寝室に行くと、ともこが早々にベッドで丸まっていました。
「どう?」
「ん〜・・・寒い。熱が出てきたみたい」
「検温してみた?」
「37.6度だった」
「ありゃ〜、始まっちゃったかな。
今のうちに薬を飲んでおこう。
カロナールは前回あまり効かなかったから、
ロキソニンにするか」
「えーじは大丈夫?」
「今のところ何ともないよ」
そうして接種後、ちょうど12時間たったころ。
「う〜・・・足が冷たい。
秋もだいぶ深まって涼しくなったな。
ん? いや、これは違うぞ。
熱が出始めの悪寒みたいだ。やれやれ・・・」
しかし、検温すると、
「ふ〜ん、36.7度・・・か。これから上がるのかな?
このところ寝不足でもあったから、
今夜は僕も早く休むとしよう」
そこで僕も念のためにロキソニンを飲んでベッドへ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・? なんだ・・・朝か? 何時だ?」
時計を見ると7時です。
隣でともこがもぞもぞ起き始めました。
「ふぁ〜、よく寝たねぇ・・・」
「どう、体調は?」
「すっきり、いい感じだよ。熱も下がったし。
えーじは?」
「僕も悪寒がし始めたんで早く寝たけど、
今朝はいい調子だよ」
「良かったね! 前回は熱が全然下がらなくて、
結局ボルタレンの座薬を使わなくちゃならなかったから」
「さて、シャワーを浴びたらお店に降りてコーヒーを飲もうか」
これで今日の予備日はフルで使えるな。
午前中はデスクワークを片付けて、
午後は久しぶりに大工仕事を再開するか。
で、夕方ジョギングに行って、戻ったら家の掃除だ。
こんな風に今日の予定をつらつら考えつつ、
ふと横に座っていたともこの方に体を向けたら、
はうっ!
「きゃあ〜、どうしたの?」
「こ、腰に電気が走った」
「え〜、なんにもしてないのに? 大丈夫?」
「ぜんぜん大丈夫じゃなさそうだ」
「どうしよ?」
「まず、僕の部屋に行って飲み薬一式とコルセット、
それから収納にポールがあるから持ってきてくれる?」
「うん!」
すぐにフルセットで薬を飲み、待つこと30分。
「どう?」
「ん〜・・・大爆発手前で止まった感じなんだけど」
「2階まで階段を登れる?」
「それは・・・ビミョーだな。
仕方ない、ボルタレンの座薬を持ってきてくれるかい?」
「今日、休みにしておいて良かったね」
「はぁ〜・・・」
結局こうなるマイライフでございます。
えーじ
2023年10月22日
旅人の遺伝子
柴又移転後はいうに及ばず、
野方時代から年齢層の高いお客さまが多いととら亭。
中心世代はおおむね40〜50歳代でしょうか。
ランチタイムなど、
ときにはホールを埋める全員が僕より先輩であることも。
そうしたなかで先日、珍しいお客さまが。
かららん・・・
「いらっしゃいませ。
・・・? お一人ですか?」
「はい」
そう言って、おずおず入ってきたのは、
どう見てもハイティーンの少年です。
店内を珍しそうに見回す様子は、
さながらファンタジー映画の世界に迷い込んだ主人公のよう。
しかし、くつろぐにはほど遠い気分なのでしょう、
料理を待っているときから食べている最中まで、
背筋はぴんと伸びたままです。
やがて食べ終わったかな、と近付くと、
彼はやおら立ち上がり、
「ご、ごちそうさまでした!」
「お急ぎですか?
ランチには食後の飲み物とデザートが付いていますが」
「え? あ、そうなんですか!
僕、こういうお店に入ったのは初めてなんで、
よく分からなくて・・・」
彼は思い直してもう一度座り、紅茶を注文しました。
僕はデザートをサーブしながら、
「どうしてこのレストランに入ってきたの?」
「前から気になっていたんです」
「入りにくい店だから勇気があるね」
「お母さんも前から知っていて・・・
でも、やっぱり入れなかったんです」
「だろうね。外から中が見えないし。
それなのに君はよく入って来れたじゃないか」
「ずっと興味がありましたから。
それにやりたいことは、やるべきだと思うんです。
やらずに後悔はしたくないので」
ほぅ、なかなか見どころがあるじゃないか。
「ところで君は何年生?」
「高1です」
うちに子供はいないので、
久保家の血筋は僕で絶えてしまいます。
しかし、旅人の遺伝子というのは、
人から人へ、気付かないうちに、
受け継がれて行くのかもしれません。
僕は彼の後ろ姿を見送りながら、
次世代の旅人の行く末を思い浮かべていました。
いってらっしゃい。
えーじ
野方時代から年齢層の高いお客さまが多いととら亭。
中心世代はおおむね40〜50歳代でしょうか。
ランチタイムなど、
ときにはホールを埋める全員が僕より先輩であることも。
そうしたなかで先日、珍しいお客さまが。
かららん・・・
「いらっしゃいませ。
・・・? お一人ですか?」
「はい」
そう言って、おずおず入ってきたのは、
どう見てもハイティーンの少年です。
店内を珍しそうに見回す様子は、
さながらファンタジー映画の世界に迷い込んだ主人公のよう。
しかし、くつろぐにはほど遠い気分なのでしょう、
料理を待っているときから食べている最中まで、
背筋はぴんと伸びたままです。
やがて食べ終わったかな、と近付くと、
彼はやおら立ち上がり、
「ご、ごちそうさまでした!」
「お急ぎですか?
ランチには食後の飲み物とデザートが付いていますが」
「え? あ、そうなんですか!
僕、こういうお店に入ったのは初めてなんで、
よく分からなくて・・・」
彼は思い直してもう一度座り、紅茶を注文しました。
僕はデザートをサーブしながら、
「どうしてこのレストランに入ってきたの?」
「前から気になっていたんです」
「入りにくい店だから勇気があるね」
「お母さんも前から知っていて・・・
でも、やっぱり入れなかったんです」
「だろうね。外から中が見えないし。
それなのに君はよく入って来れたじゃないか」
「ずっと興味がありましたから。
それにやりたいことは、やるべきだと思うんです。
やらずに後悔はしたくないので」
ほぅ、なかなか見どころがあるじゃないか。
「ところで君は何年生?」
「高1です」
うちに子供はいないので、
久保家の血筋は僕で絶えてしまいます。
しかし、旅人の遺伝子というのは、
人から人へ、気付かないうちに、
受け継がれて行くのかもしれません。
僕は彼の後ろ姿を見送りながら、
次世代の旅人の行く末を思い浮かべていました。
いってらっしゃい。
えーじ
2023年10月19日
ごくんと飲み込む前に
よく噛んで食べましょう。
これ、家で食事をしているときだけではなく、
給食の時間でもしばしば言われましたよね?
僕はこの言葉が情報を受け取る場合にも、
当てはまると思うのですよ。
現代は誰もが情報を発信できるネットの時代。
情報不足に悩むなんて、もう遠い過去の話でしょう。
反対にあり過ぎて困るくらいですからね。
そこでこれを食事に当てはめるなら、
栄養バランスのいい食べ物もあれば、
砂糖や脂肪まみれのジャンクも沢山あるということです。
そこで一計を案じれば、
情報を食べ物と同じく自らの体に取り込む前に、
どれにするかしっかり選び、
かつ、よく噛むことが、
とても大切になってくるのではないでしょうか?
たとえば特定の思想を標榜する情報源や、
ナショナリズム色の強いメディアは、
砂糖と脂肪ならぬ、
主観と偏見にまみれている可能性が危惧されます。
また、AIを用いたフェイク技術が進化した昨今、
ユーチューブやSNSの情報も、
とんでもない「添加物」が入っているかもしれません。
そんなわけで、僕は重要な判断をしなければならないとき、
もしくは疑問に思っていることをはっきりさせようとするときは、
複数の独立したソースを参照することにしています。
また、発信者の言葉遣いにも注意を払い、
自分の経験を述べているのか?
誰かの経験について意見を述べているのか?
もしくは誰かの経験と、それについての意見に対して、
希望的観測を述べているのか?
これらのふるいにかけて、確度の重みづけをしています。
たとえば、
1.イスラエルでロケット弾攻撃があった。
2.イスラエルでハマスがテロ行為を行った。
これは一見、同じ内容を言い換えただけに見えますけど、
意味はまったく違うのですよ。
項番1は現地にいたのであれば経験を伝えていますが、
項番2は経験についての意見ですからね。
さらに突っ込むと、ここでいう「テロ」とは何か?
辞書を紐解けば、
「政治的な目的を達成するために暴力および暴力による脅迫を用いること」
となりますが、
僕は、「敵対組織による軍事行動」と定義しています。
そして自国の軍事行動は、
「主権と人命を守るための自衛行動」となるわけです。
ね、どこの紛争でもみんなこのフレーズを使っているでしょ?
これはもうプロパガンダ用語以外の何物でもなく、
別の例を挙げるなら、
ロシアにとってウクライナ軍の反撃はテロであり、
自身の軍事行動は自衛行動となるわけです。
で、逆もまた然りなんですよ。
ですから話を中東に戻すと、
ハマスをテロリスト組織と呼ぶのであれば、
視野を昨日今日のスパンに限定するのではなく、
少なくともイスラエルが建国された1948年まで拡大すべきでしょう。
そして自分が1948年以前にパレスチナで生まれたパレスチナ人であったら、
はたして今どうしているだろうか?
と自問することも無意味な話ではありません。
いかがです?
自分だったらハマスになんか参加しない!
そう言い切れますか?
閑話休題。
先日もお話ししましたように、
日本は強烈な欧米バイアスがかかっています。
重要な同盟国ですから、政治家が右へ倣うのは仕方ないでしょう。
しかし、次世代のグローバリズムへ踏み出す第一歩とは、
主義や利害のセクタリズムに限定されたものではなく、
違うと思うものにはノーと言える、オープンなスタンスなのではないか?
仲のいい友達にだって、「それは違うんじゃない?」って言えるでしょ?
僕は常々、そう考えているのでございます。
えーじ
これ、家で食事をしているときだけではなく、
給食の時間でもしばしば言われましたよね?
僕はこの言葉が情報を受け取る場合にも、
当てはまると思うのですよ。
現代は誰もが情報を発信できるネットの時代。
情報不足に悩むなんて、もう遠い過去の話でしょう。
反対にあり過ぎて困るくらいですからね。
そこでこれを食事に当てはめるなら、
栄養バランスのいい食べ物もあれば、
砂糖や脂肪まみれのジャンクも沢山あるということです。
そこで一計を案じれば、
情報を食べ物と同じく自らの体に取り込む前に、
どれにするかしっかり選び、
かつ、よく噛むことが、
とても大切になってくるのではないでしょうか?
たとえば特定の思想を標榜する情報源や、
ナショナリズム色の強いメディアは、
砂糖と脂肪ならぬ、
主観と偏見にまみれている可能性が危惧されます。
また、AIを用いたフェイク技術が進化した昨今、
ユーチューブやSNSの情報も、
とんでもない「添加物」が入っているかもしれません。
そんなわけで、僕は重要な判断をしなければならないとき、
もしくは疑問に思っていることをはっきりさせようとするときは、
複数の独立したソースを参照することにしています。
また、発信者の言葉遣いにも注意を払い、
自分の経験を述べているのか?
誰かの経験について意見を述べているのか?
もしくは誰かの経験と、それについての意見に対して、
希望的観測を述べているのか?
これらのふるいにかけて、確度の重みづけをしています。
たとえば、
1.イスラエルでロケット弾攻撃があった。
2.イスラエルでハマスがテロ行為を行った。
これは一見、同じ内容を言い換えただけに見えますけど、
意味はまったく違うのですよ。
項番1は現地にいたのであれば経験を伝えていますが、
項番2は経験についての意見ですからね。
さらに突っ込むと、ここでいう「テロ」とは何か?
辞書を紐解けば、
「政治的な目的を達成するために暴力および暴力による脅迫を用いること」
となりますが、
僕は、「敵対組織による軍事行動」と定義しています。
そして自国の軍事行動は、
「主権と人命を守るための自衛行動」となるわけです。
ね、どこの紛争でもみんなこのフレーズを使っているでしょ?
これはもうプロパガンダ用語以外の何物でもなく、
別の例を挙げるなら、
ロシアにとってウクライナ軍の反撃はテロであり、
自身の軍事行動は自衛行動となるわけです。
で、逆もまた然りなんですよ。
ですから話を中東に戻すと、
ハマスをテロリスト組織と呼ぶのであれば、
視野を昨日今日のスパンに限定するのではなく、
少なくともイスラエルが建国された1948年まで拡大すべきでしょう。
そして自分が1948年以前にパレスチナで生まれたパレスチナ人であったら、
はたして今どうしているだろうか?
と自問することも無意味な話ではありません。
いかがです?
自分だったらハマスになんか参加しない!
そう言い切れますか?
閑話休題。
先日もお話ししましたように、
日本は強烈な欧米バイアスがかかっています。
重要な同盟国ですから、政治家が右へ倣うのは仕方ないでしょう。
しかし、次世代のグローバリズムへ踏み出す第一歩とは、
主義や利害のセクタリズムに限定されたものではなく、
違うと思うものにはノーと言える、オープンなスタンスなのではないか?
仲のいい友達にだって、「それは違うんじゃない?」って言えるでしょ?
僕は常々、そう考えているのでございます。
えーじ
2023年10月16日
フツーの生活へ
時流に疎い僕らも、
遅ればせながら「在宅勤務」が1年半となりました。
その結果は如何に?
生活の質が向上しました!
それもかなり。
野方時代は職場と住居が離れていただけではなく、
僕の場合、仕事も2カ所に分散していたでしょ?
メニューの画像データをいじくる作業は、
お店のノートPCじゃ荷が重いし、
何よりプリンターがありませんでしたからね。
それが今では1階のととら亭で肉体労働をしたあと、
階段を登ればすぐデスクワークに入れます。
そして、その逆もまた然り。
こうして隙間時間をうまく繋げられるお蔭で、
メニュー替え前など、
だいぶ作業時間が短縮できるようになりました。
また、夏の間、便利だったのは、
仕事の合間にさっとシャワーが浴びられること。
酷暑の間は朝の掃除が終わっただけで汗だくです。
まさかそのまま営業には入れませんから、
野方時代は上半身裸になって、
濡れタオルで体を拭いていたのですよ。
お蔭でこの夏の間は1日に3回シャワーを浴びていました。
それに伴う、ともこの洗濯手間も同じ。
もりもり洗濯物が増えても、仕事の合間にさっと洗濯機を回し、
これまたちょっと手の空いたときに、
ベランダまで行って干せますからね。
ああ、それから風呂に入れる確率が格段に上がりました。
これは疲れを取るのにたいへん役立っています。
以前は仕事が終わってアパートに帰ると、時計はもう24時過ぎ。
となれば、シャワーを浴びてさっさと寝よう・・・
が、お約束だったのです。寒い冬の晩でもね。
それが昨夜なんて、ちょっと早く営業が終わったものですから、
片付けの合間に湯を張りに行き、食事の前にひとっ風呂!
こんなの野方時代にはとても無理な話でしたね。
そんなこんなで独立13年が過ぎて、
ようやく人間らしいフツーの生活ができるようになりました。
何とも長い道のりでございました。
えーじ
遅ればせながら「在宅勤務」が1年半となりました。
その結果は如何に?
生活の質が向上しました!
それもかなり。
野方時代は職場と住居が離れていただけではなく、
僕の場合、仕事も2カ所に分散していたでしょ?
メニューの画像データをいじくる作業は、
お店のノートPCじゃ荷が重いし、
何よりプリンターがありませんでしたからね。
それが今では1階のととら亭で肉体労働をしたあと、
階段を登ればすぐデスクワークに入れます。
そして、その逆もまた然り。
こうして隙間時間をうまく繋げられるお蔭で、
メニュー替え前など、
だいぶ作業時間が短縮できるようになりました。
また、夏の間、便利だったのは、
仕事の合間にさっとシャワーが浴びられること。
酷暑の間は朝の掃除が終わっただけで汗だくです。
まさかそのまま営業には入れませんから、
野方時代は上半身裸になって、
濡れタオルで体を拭いていたのですよ。
お蔭でこの夏の間は1日に3回シャワーを浴びていました。
それに伴う、ともこの洗濯手間も同じ。
もりもり洗濯物が増えても、仕事の合間にさっと洗濯機を回し、
これまたちょっと手の空いたときに、
ベランダまで行って干せますからね。
ああ、それから風呂に入れる確率が格段に上がりました。
これは疲れを取るのにたいへん役立っています。
以前は仕事が終わってアパートに帰ると、時計はもう24時過ぎ。
となれば、シャワーを浴びてさっさと寝よう・・・
が、お約束だったのです。寒い冬の晩でもね。
それが昨夜なんて、ちょっと早く営業が終わったものですから、
片付けの合間に湯を張りに行き、食事の前にひとっ風呂!
こんなの野方時代にはとても無理な話でしたね。
そんなこんなで独立13年が過ぎて、
ようやく人間らしいフツーの生活ができるようになりました。
何とも長い道のりでございました。
えーじ
2023年10月13日
第21回取材旅行の準備 その2
アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、
デンマーク、スイス、そしてオーストラリア。
これらの国々はしばらく前からバックパッカーにとって、
敷居の高いところでした。
なぜか?
敷居以上に物価が高いんですよ!
以前、北欧を周った時には、
清水の舞台から飛び降りる気分でした。
こりゃ一生に一回の旅だな、って覚悟で。
で、今度はオーストラリアに行こうってわけです。
それもこのハイパー円安の時代に!
(頼むよ日銀さん!)
予想はしていたものの、ふたを開けたら本当に驚きました。
航空券はカンタスさんの直行便が予測に反して一人17万円と、
まぁ、許容範囲内でしたが、のけぞったのは宿代。
なんと、ユースホステルのドミトリーが一人一泊4,863円!
二人なら総額9,000円超ですよ!
あ、ありえん・・・
こんな数字は初めて見た。
当然のことながらダブルやツインは最低でも12,000円以上です。
日本のユースでは個室でも7,000円くらいからあるのに。
さらに不吉な話が断続的に入っていたのです。
オーストラリアから帰国した旅人が異口同音で嘆く、
食費がハンパじゃありません!
これ、一例をあげるとですね、
タイ料理屋でパッタイの値段がなんと2,500円!
おいおい、この7月にバンコクで食べたときは、
4品頼んでビールも飲んでも2,000円でお釣りが来たのに。
ミネラルウォーターですら500mlボトルが300円以上するそうな。
こうして戦々恐々としながら、
宿や交通手段をブッキングしているわけですが、
ここでも4WDのSUVの見積もりを取ったら、
17日間借りて60万円超!
うへぇ〜、日本でなら中古車が買えちゃうぞ。
そんなわけでダートを走破する計画はあえなくボツ。
足はSUZUKIの2WD、Swiftに決定。
ルートの変更をのけっから余儀なくされた僕らでありました。
やれやれ、総予算はいったいいくらになるのかしらん?
こりゃ出発前に目いっぱい働かなくちゃならんようですな。
to be continued...
えーじ
デンマーク、スイス、そしてオーストラリア。
これらの国々はしばらく前からバックパッカーにとって、
敷居の高いところでした。
なぜか?
敷居以上に物価が高いんですよ!
以前、北欧を周った時には、
清水の舞台から飛び降りる気分でした。
こりゃ一生に一回の旅だな、って覚悟で。
で、今度はオーストラリアに行こうってわけです。
それもこのハイパー円安の時代に!
(頼むよ日銀さん!)
予想はしていたものの、ふたを開けたら本当に驚きました。
航空券はカンタスさんの直行便が予測に反して一人17万円と、
まぁ、許容範囲内でしたが、のけぞったのは宿代。
なんと、ユースホステルのドミトリーが一人一泊4,863円!
二人なら総額9,000円超ですよ!
あ、ありえん・・・
こんな数字は初めて見た。
当然のことながらダブルやツインは最低でも12,000円以上です。
日本のユースでは個室でも7,000円くらいからあるのに。
さらに不吉な話が断続的に入っていたのです。
オーストラリアから帰国した旅人が異口同音で嘆く、
食費がハンパじゃありません!
これ、一例をあげるとですね、
タイ料理屋でパッタイの値段がなんと2,500円!
おいおい、この7月にバンコクで食べたときは、
4品頼んでビールも飲んでも2,000円でお釣りが来たのに。
ミネラルウォーターですら500mlボトルが300円以上するそうな。
こうして戦々恐々としながら、
宿や交通手段をブッキングしているわけですが、
ここでも4WDのSUVの見積もりを取ったら、
17日間借りて60万円超!
うへぇ〜、日本でなら中古車が買えちゃうぞ。
そんなわけでダートを走破する計画はあえなくボツ。
足はSUZUKIの2WD、Swiftに決定。
ルートの変更をのけっから余儀なくされた僕らでありました。
やれやれ、総予算はいったいいくらになるのかしらん?
こりゃ出発前に目いっぱい働かなくちゃならんようですな。
to be continued...
えーじ
2023年10月10日
第21回取材旅行の準備 その1
"Does this mean anything?"
(これは何か意味があるのか?)
それまでにこやかだったお客さまから急にギロリと睨まれ、
こう詰問されたことが何度かあります。
そのお客さまとは、インバウンドのオーストラリア人。
そしてその原因となったのがこれ。

そう、ウェブサイトだけではなく、
メニューブックにも入れている「ととら亭の足跡」です。
気付きました?
各国に星マークが付くなか、目立って空白の国があることを。
隣のニュージーランドは行っているのに、
オーストラリアは未踏のままでしょう?
ここで僕は毎回、
"I know,I know...let me explain!"
となりまして。
実はオセアニアの旅に出た2001年の3月、
ニュージーランドからオーストラリアへ渡る予定だったのですよ。
ところがミルフォードとルートバーンでトレッキングをしていたら、
天気待ちや何やらで時間とおカネを使い果たしてしまいまして。
泣く泣く帰国したのです。
以来、オーストラリアは取材計画を立てている時に、
いつも僕の頭にあったのでした。
というわけで遂に行ってまいります。
期間は11月27日(月)から12月17日(日)の21日間。
ルートはまず羽田からシドニーに飛んで一泊し、
翌日、国内線でノーザンテリトリーのダーウィンへ。
そこからレンタカーでアデレードまで南下し、
最後はメルボルンから成田へ戻るという、大陸縦断冒険の旅!
と、気分は盛り上がっておりますが、
出発前からいろいろ起こるのが、ととら亭のお約束。
まずはですね〜・・・
to be continued...
えーじ
(これは何か意味があるのか?)
それまでにこやかだったお客さまから急にギロリと睨まれ、
こう詰問されたことが何度かあります。
そのお客さまとは、インバウンドのオーストラリア人。
そしてその原因となったのがこれ。

そう、ウェブサイトだけではなく、
メニューブックにも入れている「ととら亭の足跡」です。
気付きました?
各国に星マークが付くなか、目立って空白の国があることを。
隣のニュージーランドは行っているのに、
オーストラリアは未踏のままでしょう?
ここで僕は毎回、
"I know,I know...let me explain!"
となりまして。
実はオセアニアの旅に出た2001年の3月、
ニュージーランドからオーストラリアへ渡る予定だったのですよ。
ところがミルフォードとルートバーンでトレッキングをしていたら、
天気待ちや何やらで時間とおカネを使い果たしてしまいまして。
泣く泣く帰国したのです。
以来、オーストラリアは取材計画を立てている時に、
いつも僕の頭にあったのでした。
というわけで遂に行ってまいります。
期間は11月27日(月)から12月17日(日)の21日間。
ルートはまず羽田からシドニーに飛んで一泊し、
翌日、国内線でノーザンテリトリーのダーウィンへ。
そこからレンタカーでアデレードまで南下し、
最後はメルボルンから成田へ戻るという、大陸縦断冒険の旅!
と、気分は盛り上がっておりますが、
出発前からいろいろ起こるのが、ととら亭のお約束。
まずはですね〜・・・
to be continued...
えーじ
2023年10月07日
My little happy day
昨日の朝、病気の叔母から電話があり、
先日からとても具合が良くなったと聞きました。
柴又郵便局で口座を開きに行き、
申込書を記入していると、
「あれ? ととら亭さんですか?
いつもお店の前を通っているんですよ!」
受け付けてくれた女性はとてもラブリーな人。
青砥駅から都税事務所まで歩いているとき、
聴いていたのはFrancis Dunnery のライブアルバム
One night in Tokyo。
珍しくMCまでフル収録された仕様に意表を突かれましたが、
語り口と内容のおかしさに思わず笑いだしてしまいました。
(特にファーストキスのエピソードが)
固定資産税の登録で対応してくれたのは、
20歳代の親切なナイスガイ。
昼食前にもかかわらず、
間違いだらけの申請書を手直ししてくれました。
帰りに寄った青砥の杉戸煎餅折原商店。
ここの揚げせんべいは絶品でね。
今日はどれにしようかな? と迷っていると、
「さぁ、袋はここにあるからね。
それから賞味期限のシールはこれで、スタンプはこっちが上よ。
がんばって、元気よくね!」
見れば60歳代の女性が20歳代前半のルーキーのOJT中。
その明るい雰囲気と活気は近年訪れた数ある物販店でも特筆もの。
なんだか僕までつられて元気レベルが上がってしまいました。
そして高砂方面のホームまでエスカレータで登っていると、
「あ、危ない!」
僕の5メートルくらい先にいたお婆さんが、
降り口で転んでしまったのです。
しかし僕が駆け寄るより先に20歳代の男性が素早く助け起こし、
お婆さんは、
「ああ、ありがと。うっかりしてたわ。大丈夫よ」
Hey man,good job!
高砂で駅を出てから、
カクヤス屋さんで特売のスパークリングを物色していると、
「いつもありがとうございます!
袋はこれでよろしいですか? お気を付けて!」
こんな溌剌とした明るい声が。
それを背中で聞いていて「ああ、常連さんなんだな」と思いきや、
僕の番でも彼女は初対面とは思えないキュートな笑顔。
こんな人を雇えたとは、なんともラッキーな店主だな。
帰り道、秋晴れの空は高く、乾いた風が気持ちいい。
予定よりちょっと早く帰れたな。
それじゃ軽く走ってこようか。
江戸川の土手はススキが青々と生い茂り、
波のように揺れています。
ん〜・・・今日は調子がいいな。
久しぶりトップギアに入るかも。
こうして階段を駆け上がるとラップタイムは、
アベレージより45秒も早いじゃないですか。
僕は息を切らせながら、眩しい太陽を見上げました。
This is my little happy day.
And I love it.
Very very much!
えーじ
先日からとても具合が良くなったと聞きました。
柴又郵便局で口座を開きに行き、
申込書を記入していると、
「あれ? ととら亭さんですか?
いつもお店の前を通っているんですよ!」
受け付けてくれた女性はとてもラブリーな人。
青砥駅から都税事務所まで歩いているとき、
聴いていたのはFrancis Dunnery のライブアルバム
One night in Tokyo。
珍しくMCまでフル収録された仕様に意表を突かれましたが、
語り口と内容のおかしさに思わず笑いだしてしまいました。
(特にファーストキスのエピソードが)
固定資産税の登録で対応してくれたのは、
20歳代の親切なナイスガイ。
昼食前にもかかわらず、
間違いだらけの申請書を手直ししてくれました。
帰りに寄った青砥の杉戸煎餅折原商店。
ここの揚げせんべいは絶品でね。
今日はどれにしようかな? と迷っていると、
「さぁ、袋はここにあるからね。
それから賞味期限のシールはこれで、スタンプはこっちが上よ。
がんばって、元気よくね!」
見れば60歳代の女性が20歳代前半のルーキーのOJT中。
その明るい雰囲気と活気は近年訪れた数ある物販店でも特筆もの。
なんだか僕までつられて元気レベルが上がってしまいました。
そして高砂方面のホームまでエスカレータで登っていると、
「あ、危ない!」
僕の5メートルくらい先にいたお婆さんが、
降り口で転んでしまったのです。
しかし僕が駆け寄るより先に20歳代の男性が素早く助け起こし、
お婆さんは、
「ああ、ありがと。うっかりしてたわ。大丈夫よ」
Hey man,good job!
高砂で駅を出てから、
カクヤス屋さんで特売のスパークリングを物色していると、
「いつもありがとうございます!
袋はこれでよろしいですか? お気を付けて!」
こんな溌剌とした明るい声が。
それを背中で聞いていて「ああ、常連さんなんだな」と思いきや、
僕の番でも彼女は初対面とは思えないキュートな笑顔。
こんな人を雇えたとは、なんともラッキーな店主だな。
帰り道、秋晴れの空は高く、乾いた風が気持ちいい。
予定よりちょっと早く帰れたな。
それじゃ軽く走ってこようか。
江戸川の土手はススキが青々と生い茂り、
波のように揺れています。
ん〜・・・今日は調子がいいな。
久しぶりトップギアに入るかも。
こうして階段を駆け上がるとラップタイムは、
アベレージより45秒も早いじゃないですか。
僕は息を切らせながら、眩しい太陽を見上げました。
This is my little happy day.
And I love it.
Very very much!
えーじ
2023年10月03日
今夏も荒波を乗り越えて
はぁ〜、やっと涼しくなりましたね。
なんともはや、酷暑の長かったこと。
これ、飲食業者にとっては単に体の問題ではなく、
経営の危機を乗り越えたことも意味します。
と、申しますのも、最高気温が33度を超えると、
たとえ空が晴れていても、
大型台風が来たとき並みに売り上げが落ちるのですよ。
とりわけランチの被害は甚大で、
ほとんど「やらなくても同じか?」くらいのトホホな状態。
加えて8月は皆さんお盆で散財しちゃったでしょ?
ってわけで、8月下旬の財布のひもは固い。
さらに9月に入ればシルバーウィークの前後に、
これまたお出かけに備えて使い控え。
そして泣きっ面に蜂だったのは、連続したスポーツイベント。
サッカーにラグビー、バスケットボールなど、
8月から世界大会が続き、日本勢が大活躍したもんだから、
皆さん仕事が終わるとおうちのテレビの前へダッシュ!
こうしてランチ、ディナーともにダブルパンチを食らった、
ハレの日使いのととら亭のような店は、
酷暑に体を焙られつつ、
懐にはマイナス20度くらいの風が吹いていたのでございます。
しかし!
何ごとも悪い面だけではありません。
思えばととら亭の経営でワースト記録を樹立したのが、
デビュー直後の2010年9月。
「うげぇ〜・・・マジか? この数字は」
と月末処理をしていて天を仰ぎましたが、
最後まで計算してみたら赤字になっていませんでした。
そう、これこそがととら亭の究極奥義、「セコさ」の結果です。
攻めはからっきし弱くても守りはがっちり固い。
実のところ、この危機を乗り切ったことが、
経営の自信につながりました。
平均寿命がたった3年前後と言われる恐るべき飲食業界。
この過酷な経営環境で最も大切なのは、
儲けることより生き残ることなんですよ。
こうして2023年の過酷な夏も、
ととら亭は乗り切れたのでございます。
えーじ
なんともはや、酷暑の長かったこと。
これ、飲食業者にとっては単に体の問題ではなく、
経営の危機を乗り越えたことも意味します。
と、申しますのも、最高気温が33度を超えると、
たとえ空が晴れていても、
大型台風が来たとき並みに売り上げが落ちるのですよ。
とりわけランチの被害は甚大で、
ほとんど「やらなくても同じか?」くらいのトホホな状態。
加えて8月は皆さんお盆で散財しちゃったでしょ?
ってわけで、8月下旬の財布のひもは固い。
さらに9月に入ればシルバーウィークの前後に、
これまたお出かけに備えて使い控え。
そして泣きっ面に蜂だったのは、連続したスポーツイベント。
サッカーにラグビー、バスケットボールなど、
8月から世界大会が続き、日本勢が大活躍したもんだから、
皆さん仕事が終わるとおうちのテレビの前へダッシュ!
こうしてランチ、ディナーともにダブルパンチを食らった、
ハレの日使いのととら亭のような店は、
酷暑に体を焙られつつ、
懐にはマイナス20度くらいの風が吹いていたのでございます。
しかし!
何ごとも悪い面だけではありません。
思えばととら亭の経営でワースト記録を樹立したのが、
デビュー直後の2010年9月。
「うげぇ〜・・・マジか? この数字は」
と月末処理をしていて天を仰ぎましたが、
最後まで計算してみたら赤字になっていませんでした。
そう、これこそがととら亭の究極奥義、「セコさ」の結果です。
攻めはからっきし弱くても守りはがっちり固い。
実のところ、この危機を乗り切ったことが、
経営の自信につながりました。
平均寿命がたった3年前後と言われる恐るべき飲食業界。
この過酷な経営環境で最も大切なのは、
儲けることより生き残ることなんですよ。
こうして2023年の過酷な夏も、
ととら亭は乗り切れたのでございます。
えーじ