Добар дан! (ドーバルダン!(こんにちは!))
一昨日のクロアチア、セルビア間の国境越えは、
コソボの問題からどうなることやらと気合を入れて臨みましたが・・・
あっけなく通りました。というより、ぜんぜんパスポートの情報を見てないし。
ブースに二人いた若い女性のインスペクターは、
機械的にパスポートをスキャンし、
ぱぱっと余白を探して入国スタンプをがしゃん!

中央がセルビアの入国スタンプ
何もこう込み入った場所に押さなくても・・・
こうして7年ぶりのベオグラードに着いたわけですが、
国際バスを降ろされたここはどこ?

今回のバルカンルートで何度かお世話になったFlixBus
使い勝手、乗り心地、コストともに良かったです
GoogleMAPで位置を確認すると、
繁華街のあるサバ川東岸の反対側じゃないですか。
それも造りが新しい。
2017年に来たときは、
ベオグラード駅前にあった古いバスターミナルに着いたのですけどね。
あそこからなら今夜のホテルまで徒歩圏内だったのに。
と、思いつつ、トラムに乗れば、これがなぜか無料・・・
で、いいのかしらん? ま、いいか。
翌日、市場の取材で出かけた際に、
以前のターミナルがあった場所まで行ってわかりましたが、
駅も何も解体されて工事中でした。どうやら再開発が進んでいるようです。
しかし、懐かしい街並みは変わっていませんでした。
僕らが投宿しているのは雑然としたスカダルリア地区。

郷土料理レストランが多いので取材しやすかったです
いろいろな商店が並び、人通りの絶えないクネズ・ミハイロ通り。

そして何より、サバ川が広大なドナウ川と合流するところ。
7年前も、ここでこうしてこの風景を見ていたんだな・・・
そう思うと、旅情と一言では言えない気持ちになりました。

手前のサバ川が後ろのドナウ川に合流する場所。
さすがは17か国を通る国際河川の雄大さが感じられます
また、レベルの高いウォールアートで知られるベオグラード。

今回も新しい作品を楽しませてもらっていますが、
なかでもうれしかったのは、「この人」との再会。

覚えていらっしゃる方は相当なととらマニアですね。
短い期間ですが、
前回撮影したものを店内のディスプレイに使っていたことがありまして。
どこで撮ったかは覚えていなかっただけに、
限られた時間で勘を頼りに歩いていて、
「あっ!」と思ったときには向こうから、
「よぉ、久しぶりじゃないか!」と声をかけられた気がしました。
この不敵な表情、いかにもバルカン的なんですよね。
前回はマケドニア(当時)で崩した体調が完全に回復せず、
到着した夜に再びダウンしてしまったため、
この中心部以外は行けませんでしたが、
今回はこうして少し離れたところまで足を延ばしています。
取材も順調・・・
ですが、困っているのが喫煙。
これ、セルビアに限らず、
EU未加盟のバルカン諸国では常に非喫煙者の悩みのタネでして。
端的に申しますと、日本に例えるなら「昭和の世界」なのですよ。
どこもかしこも喫煙オーケー。しかも喫煙率がとても高い!
屋外ならまだしも、狭いレストランやカフェに入ろうものなら、
ほとんど全身が燻製されてしまいます。
この状況下で取材するのはマジできつい。
アルバニアの某レストランでは、さすがの僕もたまりかねて、
寒い店外の席へ移動してしまいました。
ですから取材時は、お目当ての料理のあるなしだけではなく、
外から大気汚染度を確認するのも必須なのです。
まぁ、最初は良くても後で悪化するのは避けられませんけどね。
さて、8時間の時差がある日本は、もう日付が変わって12月。
僕らの長い旅も、残すところあと9日になりました。
モロッコのタンジェであわや金欠、
スペインではガソリン車にディーゼル油を入れてレンタカーが病院送り。
イタリアを周っているときは鉄道とフェリーでスト。
それに熱が出た、下痢をした、と実にいろいろなことがありましたが、
あり過ぎて、やっぱりプランAには収まり切れませんでした。
なんと現時点でプランBをはるかにオーバーしたプランJ!
当初はここセルビアからハンガリーへ北上し、
ルーマニアの北部を東へ横断、
その後、モルドバで取材した後にブルガリアを南へ下り、
ゴールのイスタンブールへ・・・
だったのですが、時間がもはや足りません。
そこで明日は飛行機でモルドバのキシナウへジャンプ。
ハンガリーとルーマニア、ブルガリアは、
来年予定のEGTパート2にお預けとなりました。
ま、ある意味、これもまた「予定どおりの想定外」なのですけどね。
さぁ、ラストスパート。
最後まで気を引き締めて行かなければ!
to be continued...
えーじ

バルカンのワインは個性的で実においしいです
日本で手に入るかな? 輸入会社を探さなくては!