気温は日中28度前後で、朝晩が22度くらい。
終日、乾いた海風が吹き、とても気持ちがいいです。
僕らが投宿しているのは旧市街から500メートルほど北にあるホテル。
その周辺が今回の主な取材地です。
旧市街は崩壊寸前の古い建物が迷路を形成しているユニークなところで、
午前中は廃墟に見えますが、夕方になるとお店が次々と開きだし、
お客さんも集まって、すごい盛り上がりに。

閑散とした昼間の佇まい

日が沈むと店がどんどん開き、活気を取り戻します
言葉は当然アラビア語ですが、思いのほか英語が通じます。
(これはクウェートとバーレーンも同じ)
そこで例によって現地語は挨拶のみで失礼。
だけど、それだけでも場が和むのですよ。
発音は簡単で、
正しくは「こんにちは」が「アッサラーム アライクム」ですが、
右手を左胸に当て、「サラーム」というだけでもオーケー。
「ありがとう」も「シュクラン」ですから覚えやすいでしょ?
言葉と言えば、この3日間で接した移民は、
バングラデッシュかネパールの出身でした。
彼らにとって見慣れない僕らは興味をそそるのか、
レストランや道端でも、「どこから来ましたか?」と訊いてきたりします。
いずれも「以前、あなたの国に行ったことがありますよ」
それに続いて覚えていたバングラ語などで挨拶すると、
驚いた表情の後に満面の笑みが広がりますね。
(そういえばベルリンのレストランで、
バングラデッシュ出身の人からコーヒーをご馳走になったっけ)
どこの国で会ってもそうですが、移民は親切な人が多いです。
たぶん、長い外国暮らしで苦労しているからでしょうか。
タクシードライバー、ウェイター、ホテルの清掃係などに就く彼らは、
訊けばたいてい10年以上、家族と離れて生活しています。
痛みを知る人は、他人の痛みも理解できる。
だから困った人がいれば、相手が誰であろうと、
助けようとするのかもしれません。
さて、取材に行くにあたって準備したのがこれ。

バーレーンのスーク(市場)で真剣に品定め中
5BD(バーレーンディナール)はおおむね2,000円
サウジアラビアの規則ではアバヤ着用義務がなくなりましたが、
「目立たない」のが僕らの旅のモットー。
なるべく周囲に溶け込めるよう、
ともこはアバヤ&ヒジャブで「変装」することに。

さいわい現地でのドレスコードはあまり厳格ではなく、
なかには半袖のTシャツやショートパンツ姿のローカル男性も。
僅かながら見かけた白人の観光客も、露出度を抑えただけで、
普通の洋装のままでした。
ともこいわく、アバヤはぴっちりしていないので、
意外と涼しいそうな。
しかしヒジャブは暑くて、すぐ取ってしまいました。
今日はこれから港の魚市場を取材し、
日が暮れてからまた旧市街へ出かける予定。
そうだ、どこかでサウジシャンペンを探さねば!
なにかと忙しい僕らなのでございます。
to be continued...
えーじ