2025年02月09日

第25回取材旅行 その7

今朝のジェッダは晴れ。
気温は日中28度前後で、朝晩が22度くらい。
終日、乾いた海風が吹き、とても気持ちがいいです。

僕らが投宿しているのは旧市街から500メートルほど北にあるホテル。
その周辺が今回の主な取材地です。
旧市街は崩壊寸前の古い建物が迷路を形成しているユニークなところで、
午前中は廃墟に見えますが、夕方になるとお店が次々と開きだし、
お客さんも集まって、すごい盛り上がりに。

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閑散とした昼間の佇まい

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日が沈むと店がどんどん開き、活気を取り戻します

言葉は当然アラビア語ですが、思いのほか英語が通じます。
(これはクウェートとバーレーンも同じ)
そこで例によって現地語は挨拶のみで失礼。
だけど、それだけでも場が和むのですよ。
発音は簡単で、
正しくは「こんにちは」が「アッサラーム アライクム」ですが、
右手を左胸に当て、「サラーム」というだけでもオーケー。
「ありがとう」も「シュクラン」ですから覚えやすいでしょ?

言葉と言えば、この3日間で接した移民は、
バングラデッシュかネパールの出身でした。
彼らにとって見慣れない僕らは興味をそそるのか、
レストランや道端でも、「どこから来ましたか?」と訊いてきたりします。
いずれも「以前、あなたの国に行ったことがありますよ」
それに続いて覚えていたバングラ語などで挨拶すると、
驚いた表情の後に満面の笑みが広がりますね。
(そういえばベルリンのレストランで、
バングラデッシュ出身の人からコーヒーをご馳走になったっけ)

どこの国で会ってもそうですが、移民は親切な人が多いです。
たぶん、長い外国暮らしで苦労しているからでしょうか。
タクシードライバー、ウェイター、ホテルの清掃係などに就く彼らは、
訊けばたいてい10年以上、家族と離れて生活しています。
痛みを知る人は、他人の痛みも理解できる。
だから困った人がいれば、相手が誰であろうと、
助けようとするのかもしれません。

さて、取材に行くにあたって準備したのがこれ。

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バーレーンのスーク(市場)で真剣に品定め中
5BD(バーレーンディナール)はおおむね2,000円

サウジアラビアの規則ではアバヤ着用義務がなくなりましたが、
「目立たない」のが僕らの旅のモットー。
なるべく周囲に溶け込めるよう、
ともこはアバヤ&ヒジャブで「変装」することに。

cosplay_sa.jpg

さいわい現地でのドレスコードはあまり厳格ではなく、
なかには半袖のTシャツやショートパンツ姿のローカル男性も。
僅かながら見かけた白人の観光客も、露出度を抑えただけで、
普通の洋装のままでした。

ともこいわく、アバヤはぴっちりしていないので、
意外と涼しいそうな。
しかしヒジャブは暑くて、すぐ取ってしまいました。

今日はこれから港の魚市場を取材し、
日が暮れてからまた旧市街へ出かける予定。
そうだ、どこかでサウジシャンペンを探さねば!
なにかと忙しい僕らなのでございます。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 16:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2025年02月07日

第25回取材旅行 その6

Assalamu alaikum!
(今回は3か国ともアラビア語です)

僕らは予定どおり、今回の最後の渡航国、
サウジアラビアに到着しました。

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ジェッダの街並み

ほんの5年前まで観光ビザを発行しなかった国だけに、
ジェッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港に降り立ったときは、
感慨深いものがありましたね。

そして別の意味で、バーレーン国際空港の、
サウディア(サウジアラビア航空)搭乗ゲートに並んだときから、
並々ならぬ緊張感が・・・

airport_bh.jpg
美術館のようなバーレーン国際空港

いや、東アジア人の搭乗者が僕らだけだったからではありません。
ほぼ全員がムスリムで、
しかも1/3くらいは白装束のウムラ(※)の人々となると、
異教徒の僕らは何とも場違いのような・・・

加えて最近は女性のアバヤ着用義務が緩和されたとはいえ、
そこかしこで宗教警察が目を光らせていると聞けば、
いやがうえにも気分はピリピリ。
はてさて入国の瞬間から何が僕らを待っているのか?

と、かなり身構えて飛行機を降りたのですが・・・

あっさり入ってしまいました。

イミグレは全員女性のインスペクターで、
その大半が目だけ出しているブルカ姿。
さすがはメッカのゲートウェイ空港という雰囲気でしたが、
手続きは事前にネットで取得したe-VISAとパスポートを提出し、
指紋と顔写真を撮っただけで終了。
(自撮り棒のような細いポールの上に、
キャノンの一眼レフカメラ取り付けられていた!)
質問はなぜか「お名前は?」だけ。
最初は命令口調だった彼女も、
最後に「シュクラン(ありがとう)」と言ったら、
目が笑って「アフワン(どういたしまして)」と返してくれました。

バゲッジクレームに行けば、
バックパックは5分と待たずに出てきて税関もスルー。
こうして僕らはバーレーン入国に勝るとも劣らないスピードで、
アライバルロビーに到着したのです。
しかしUberのタクシーを呼ぼうとしたら・・・

・・・ん? ネットどころか電話が繋がらないじゃん?

そう、サウジアラビアではソフトバンクのSIMは使えないのです。
そこでSTCなるローカルキャリアのSIM(約2,800円)を買い、
電話&ネットに繋いで配車依頼。
空港からホテルまでは25キロほど離れていましたが、
これまた70サウジアラビアリアル(約2,800円)とお手頃価格で行けました。

そんな車内で僕らが声を合わせて言ったのは、

「みんなフレンドリーだね!」

そう、サウジアラビアはひとりの王様が全権を掌握する、
閉鎖的な宗教国家というイメージがありましたけど、
少なくとも初日に受けた印象は、
これまで訪れたどのムスリムの国と比べても友好的だというもの。

たとえば空港のアライバルロビーで、
ATMやSIM売り場を探してうろちょろしていたとき、
声をかけてくる人の言葉は、

Hello Brother! Do you need taxi? (or SIM?)」

のように、Brother(兄弟)から始まるもの。
これは僕がムスリムであることを前提としていたとは思いますが、
違っていても非常に親しみを感じるトーンでした。
その言い方がとても自然なんですよ。
断ってもしつこくないし。

そして夜、食事に出かけたレストランで。
そこは1階がテイクアウト、2階が男性席、
3階が女性を含むファミリー席というわかり難い建物。
さらに、それぞれの階にある注文カウンターでオーダーし、
個室で食べる慣れないシステムに戸惑っていたら、
スタッフだけではなく、偶然出会ったお客さんまで、
皆さん、とても親切に教えてくれました。
ともこの服からして、
あきらかに僕らがムスリムではないとわかっていたにもかかわらずね。

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どういうわけだか、こんな個室に通されて・・・

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ズラビアンチキン
めちゃおいしいアラブ風スパイシー炊き込みご飯
なんだけど、この量は・・・

僕らが食事に行こうとホテルを出たとき、
ロビーにはインドネシアからきたウムラツアーの人々が沢山いました。
ほとんどの方が海外旅行は初めてなのか、
揃ってやや緊張した面持ちでしたが、その表情には同時に、
ムスリムとしてメッカを訪れる喜びに輝いていたように思います。

あなたのこの旅が、実り多いものとなりますように。

そう呟いて、僕らは夜のジェッダを歩き始めました。

to be continued...

えーじ

※ ウムラ
ムスリムの義務のひとつである巡礼月の大巡礼、ハッジ。
しかし巡礼月のメッカは大変混雑する上に、
国ごとの渡航人数制限があるため、
インドネシアなどムスリム人口が多い国では、
何年も順番を待たねばなりません。
そこで巡礼月以外に巡礼する人もおり、それをウムラといいます。
posted by ととら at 21:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2025年02月05日

第25回取材旅行 その5

今朝のマナーマは晴れ。

というか、7日前、
クウェートに着いてからここまで、ず〜っと晴れ。
天候に変化なし。
気温もほぼ変わらず、日中は20度くらいで朝晩が10度前後。

そして変わらないといえば、人。

奇妙に聞こえるかもしれませんが、
クウェートやバーレーンに滞在中、
クウェート人やバーレーン人に会うことは稀なのですよ。
特に公共の交通機関で移動し、
市井の食堂で取材するような僕らの旅の場合はね。

この傾向は今回に限らず、
以前、UAEやカタールを訪れたときも同じで、
僕らが顔を見て話すのは、
バングラデッシュやパキスタン、インドネシアなど、
アジアのムスリムが多い国か、
インド、ネパール、フィリピン、タイなどから来た外国人ばかり。

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ともこがヒジャブを買ったお店で。
スタッフはバングラデッシュ人とインド人。

たまに、「お、アラブ系だ」と思っても、
それはエジプトをはじめとする、
北アフリカから来ている人々だったりします。

で、当該国人と確実に会える場所はといえば、
クウェートのThe AvenueやUAEのドバイモールのような高級モール。
アラブの民族衣装を着て、
ベビーカーを押すアジア系メイドさんを連れたご夫婦は、
ほぼ確実にローカルでしょう。
ま、こういう方々と話をする機会はほとんどありませんけどね。
皮肉なことに、経済的な陰りが出てきたバーレーンが、
一番ローカルと接するチャンスがあったかも。

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やたらおカネがかかっている月面基地のようなThe Avenue

これ、産油国社会の特徴で、
同じアラビア半島にありながらも地下資源に恵まれなかった、
オマーン、レバノン、ヨルダンではまず見られない傾向でした。

そして、この状況は街の作りにも大きく影響しており、
人口の半分前後を占める労働力としての移民が
リトルインディアのようなエリアをそこかしこに作り上げています。

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マナーマのパキスタン人エリア

円安で海外旅行は厳しいといわれて久しくなりましたが、
こうした街で移民がやっている移民のための店に入れば、
ここバーレーンでもかなり安く上げることができます。
たとえばシャワルマ屋だと、ふたりでお腹いっぱい食べて、
概ね3バーレーンディナール前後。(約1,200円)
これがけっこうおいしい!
ビリヤニやカレーを食べてもだいたい同じくらいのコストです。
ま、こういう小さなローカル食堂は、
ハエがぶんぶんで、たいていトイレもありませんけどね。

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僕らが投宿しているホテルに近いケバブ横丁

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バーレーン風スパイシーお好み焼き(?)のマハヤワ

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ジョージェケバブ
これと上のマハヤナにミネラルウォーターを合わせて約1,500円
一人当たり750円で済んでしまいます。

おっと、それから産油国のもうひとつの目立った特徴がこれ。

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ベイエリアに林立する奇抜な形のビル群。
もっとも有名なのはドバイのブルジュ・ハリファでしょうか。
ここバーレーンでも負けじと、
「中はどうなってるのかしらん?」な建物がいくつかあります。

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あ、それと見る人を圧倒する巨大なモスクも定番ですね。

しかし、これらの英華を誇る国々が、
ほんの100年足らずの歴史しか持っておらず、
(最も早かったバーレーン油田でさえ採掘に成功したのは1932年)
それがまた極端なモノカルチャーに支えられているだけだと思うと、
(しかも富は棚ボタ型だし)
なんとも脆い砂の城を見ているような気分になるのは僕だけかしらん?
実際、昨日歩いたムハラク地区はFor Sale For Rent物件の他、
すでに廃墟になった空き家が目立っていましたし。

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いま住んでいるのは・・・

オイルマネーの枯渇と同時に仕事をなくした移民が去り、
電力を中心としたインフラが機能不全に陥れば、
40度を超える厳しい夏をどのように乗り切ったらいいのか?
いや、今は水道をひねれば出てくる水でさえ、
そのほとんどは電力に頼った海水浄化装置で得ているものでしょう?

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都市の生命線、水

ん〜・・・そう遠くない未来に、
僕らはひとつの文明が滅ぶ姿を目にするのかもしれません。
それでもなお、
世界の超富裕層はドバイの高級不動産を買い漁っているそうな。

「人間の賢愚は大金を手にしたときの使い方で分かる」
とは誰の言葉だったかな? ねぇ、トランプさん?

余計なおせっかいかもしれませんが、
アラビア半島が第2のソドムとゴモラにならないことを祈ってやみません。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年02月03日

第25回取材旅行 その4

Assalamu alaikum!
(アッサラーム アライクム!(こんにちは!))

僕らは昨日の12時過ぎ、バーレーンのマナーマに到着しました。

flightmap_bh.jpg

例によってクウェートの出国からバーレーンの入国までは出たとこ勝負。
やるべきことは空港までの移動、航空会社のチェックイン、保安検査、
出国手続き、ボーディング、入国手続き、バゲッジクレーム、税関、
そしてホテルまでの移動というのが一連の流れなのですけど、
そのディティールはホント、行ってみなければ分からないのですよ。

たとえば「その1」でお話したクウェートのVISA取得。
(というか「入国料」の支払い)
ほんの数か月前に通過した旅人のブログでは、
イミグレフロアのVISAブースが開いており、
そこで取得していたようです。
ところが僕らの場合は・・・だったでしょ?

こうして何の前触れもなく、ころっと変わってしまいますから、
事前に情報があったとしても、結局、参考程度にしかならないのですよ。

ちなみにクウェートの出国では入国時に発行されたVISAが回収され、
なぜかこの段階で顔写真の撮影と指紋のスキャンが行われました。
ん〜・・・なんの意味があるのかしらん?

そして同じく入国料型VISAのあるバーレーンは、

「わぁ、新しくてきれいな空港だね」
「で、さっそくVISAなんだけど、どこへ行けばいいんだ?」
「VISAって表示はどこにもないよ」

こんなときは訊くのが早道。
そこでさっそく近くを通りかかった警察官に、

「すみません、VISAはどこで取得するのでしょう?」
「ああ、イミグレのブースですよ」

とな?

で、取りあえずフツーにブースへ行くと、

「ようこそ、パスポートとクレジットカードを」

はぁ〜、そういうわけね。
こりゃ、まさしく名実ともに「入国料」でした。
で、お代はひとり2,000円なり。

バゲッジクレームではすぐバックパックが出てきて税関もスルー。
あっさりとアライバルロビーに出てきた僕らでした。
そして最後のステップがタクシー。(バーレーンも鉄道はありません)

「ほぉ〜ら、やっぱりいない」

booking.comの予約画面には、
アライバルゲートのところで名前を表示して待っていてくれと、
書いておいたのですけどね。
そこでまたWhat's UPを繋げば、
「カーパーキングビルのレベル1まで来てください」とな。

やれやれ・・・

見ればご丁寧にその場所まで行く写真まで送ってきています。
しかし、そこへ着くと・・・

「いないじゃん」

しかも次に着信したメッセージは、これまたお約束の、

「Where are you, Sir?」

はぁ〜、まったく・・・

で、レベル1ゲートの入り口で手を振っているともこの写真を撮り、
送信! すると、

「I'm coming!」

じゃないでしょ〜。

1分後にやってきたのはフツーのタクシー。
ドライバーは南西アジア系(たいていバングラかパキスタン)で、

「Have you waited long?」

さんきゅうべりまっち。

こんな調子でホテルを目指した僕らでした。

mainroad_bh.jpg
空港からホテルまではこんな道路を走って20分くらい

to be continued...

えーじ

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チェックインしたら近くのカフェでお疲れさま
posted by ととら at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年02月01日

第25回取材旅行 その3

旅程5日目にして取材は順調です。

毎回苦労するのが、
事前に調査対象料理をリストアップしていても、
それを提供している飲食店がなかなか見つからないこと。
少なくとも同じ料理を別の店で3回食べてみないと、
その本質を理解するのは難しいのですよ。
これが何かとすんなりいかなくてね。
それが今回、幸運にも第1ターゲットの料理から見つかりまして。

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Gaboot

これは珍しい、中東のギョーザともいえるガボート。
他では見かけたことがなかったので、
どうやらクウェート料理と言えそうです。
内容もユニークで、
グリーンドライレーズンとネギを小麦粉の生地で包み、
スパイシーかつ、ほんのり酸味の効いたラムシチューで煮込んだもの。
皮はもちもちで厚く、ニョッキに近い食感です。

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ガボートを分解したところ

3店それぞれのバージョンを比較してみた結果、
シチューの具材やソースの味付けに若干の差異はあったものの、
ダンプリングの中身にグリーンドライレーズンとネギを入れること、
シチューの具材にラムを用いること、
風味はカルダモンとクミン、ターメリックで付けること、
そしてドライライムで酸味を加えることが共通していました。
これまで各地で20種類近いギョーザを探してきましたが、
なかでもこれは異色の存在です。

それから中東のぶっかけ飯ともいえるシャブジー。

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Sabzi

豆と肉、葉菜をスパイシーなカルダモン風味のソースで煮込み、
ライスを添えて食べるもの。
肉抜きのベジタリアンバージョンもありました。
全体的にやさしい味わいですが、
グリーンペッパーソースで辛み足すと個人的にはかなりイケると思います。

それから余ったパンを無駄にしないよう考えられたと思しきタシュリーブ。

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Tashreeb

一説によると、サウジアラビアのメッカで生まれた古い料理らしく、
かのマホメットをして最高の料理と言わしめたそうな。
発想と調理方法はパンの文化圏で共通例が見られ、
イタリアのリボリータなどはそっくりですね。
しかしながらパンを煮込むソースはご当地柄スパイシー。
バージョンによってはラムやチキン、シーフードを入れることもあり、
なかなかボリュームがありました。

そして甘みが強すぎて敬遠しがちの中東スイーツで、
パレスチナのクナーファと並び、例外的に僕らが飛びついたデーツケーキ。

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Dates Cake

しっとりしたデーツ入りのスポンジに、
ピーナッツかキャラメルのソースを添え、熱々を頂きます。
これは南アのマルバプディングと並び、
ととら亭でもウケること必至でしょう。

さて、そんなこんなで短いながらも密度の濃い取材を終え、
明日は午前中にバーレーンのマナーマへ移動します。
そこでクウェートの最後を飾るのはこの風景。

sunset_kw.jpg

先ほど港で見ていたアラビア湾に沈む夕日です。
いかがです? 美しいでしょう?
僕らは旅に出たとき、
どこかでこうして日が沈むのをゆっくり眺めることにしているのです。
世界遺産など、有名観光地も結構ですが、
こうして太陽が沈むひとときを静かに味わうなんて、
東京の日常ではなかなかできませんからね。
ある意味、僕らの旅のハイライトのひとつなのですよ。

to be continued...

えーじ
posted by ととら at 03:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記