2015年12月15日

消えて行くお店

先日の研修旅行で15年ぶりにバンコクのカオサンを訪れ、
その変わりように驚いた話をしましたが、
訪れる人々だけではなく、軒を並べる店舗もまた、
あの頃とは大分違っていました。

世界各地にある、所謂、安宿街というのは、
基本的にドミトリー(相部屋)を持つゲストハウスを中心として、
関連した飲食店、旅行代理店、土産物屋が集まっています。

この店舗構成に大きな変化はまずありませんが、
お客さんとなる旅人のニーズの変化によって、
新しい業種が現れ、また場合よっては淘汰される様子が見られます。

今回、時の流れを感じたのは、CD屋が完全に「消滅」していたこと。

以前は一見してコピーと分かる商品を売るゲリラ的な店が、
屋台から、ある程度の棚を持つ小規模な店まで沢山あったものです。
それが姿を消したのは、著作権法違反の取り締まりの影響というより、
多分、音楽の聴き方と、流通の変化がもたらした結果なのでしょう。

これまでも音楽の「器」がアナログレコードからCDへと変わり、
オリジナルとコピーの違いがなくなったインパクトは、
音楽産業業界を震撼させました。
それに追い打ちをかけて、
広帯域のネットの普及と、データを入れ替えて聴くというスタイルが、
流通経路まで大きくシフトさせてしまったのです。
いわば、これまで器入りで買っていた音楽が、
蛇口を捻ると流れ出てくるようになったのですね。

旅人の立場からいうと、お土産はともかく、荷物が増えるのは困ったこと。
そのニーズもまた、この新しい形態を歓迎したのでしょう。
僕、個人的には、日本では手に入り難い、
旅先ならではの作品を探すのが楽しみだったので、ちょっと残念ですけど。

それから、電話屋や、ネット屋も姿を消していました。

僕たちが中南米を旅していた2009年当時でさえ、
定期的に電話連絡をするため、CABINAという、
狭い店内に電話ブースがぎっしり並んだ電話屋をよく利用したものです。

そして情報収集や日本との電子メールのやり取りには、
平机にパソコンが並べられただけのネット屋も欠かせませんでした。
安宿の情報ノートには、どこぞの店が安いとか、
日本語のフォントが使えるのは、あの店の左から何番目のPCだとか、
そんな記述があったものです。
それがWi-Fiと携帯電話、スマートフォンの普及と通信コストの低下から、
ここ数年で完全に入れ替わってしまったようです。
そうそう、かつて見られなかった、Free Wi-Fi の文字が、
カフェや宿の売り文句になって来ましたね。

反対に、新しく現れた商売がスマートフォンのケース売り屋台。
これはバンコクだけではなく、
チェンマイやチェンライのナイトマーケットでもかなり見かけました。
商品にはご当地色も反映していて、
少数民族の織物の柄を使った、色とりどりのケースが面白かったです。

そう言えば、こうした屋台の何軒かで、自撮り棒も売っていたな。

ん〜・・・そのうちこれも、
バックパッカーのマストアイテムになるのかしらん?

えーじ
posted by ととら at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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