2016年01月23日

恋愛のマーケティング

時は1980年代。

僕たち悪ガキどもの行動原理は、
極めてシンプルなものでした。

女の子にモテたい。

これです。
これしかない。

勉強なんて二の次。
No girl friend no life.

で、どうしたのか?

まずリサーチしました。
とことん。
女の子たちは、どんな男の子が好みなのかを。

そして僕たちが独自の隠密ネットワークで情報を収集し、
得た答えとは・・・

ミュージシャンや俳優。(女の子の下敷きに切り抜きがよく入っていました。)
スポーツマン。(人気テレビ番組のヒーローの必須条件。)
ちょい不良。(これまた人気テレビ番組の主人公の必須条件。)

なるほど、音楽とスポーツが出来るアウトローか・・・

Yes! I got it!

こうしたことに関してなら、
すこぶるモチベーションの高かったリビドーボーイの僕は、
それこそ片っ端から実践してみたのです。
すなわち、
バンドを結成! ラグビー部に入部!
そして学校に内緒で(禁止されていました)免許を取得し中型オートバイをゲット!
あとは片岡義男の小説さえ読み込めばパーフェクトだぜ!

で、この3拍子揃えた結果は・・・

大成功です。モテました。
(いい時代だったなぁ・・・)

こんな青春時代を30数年を経て振り返えるに、
あれは一種のマーケティングだったような気がします。

お客さま(女の子)のニーズ(好み)をリサーチし、
それに応える商品(自分)を作る。

しかも、いいものを作れば売れる、という訳ではありませんから、
売る為の努力(自己アピールと告白方法)も、
ターゲット(意中の彼女)に合わせて適切なものを選ばなければなりません。

実際、悪ガキどもが集まって、
営業(作戦)会議を何度も開き、あれこれ無い知恵を絞ったものです。

そんな小僧も今ではいい歳のオヤジ。
OBよろしく、僕はしばしばお店に来た若い世代のお客さまに、
最近の恋愛の傾向を訊いてみることがあるのですけどね。
そこではたと気付いたのが、

なんか、マーケティングの軸がぶれてないかい?

昨今の若い男の子は可哀想なもので、
彼らなりのマーケティングの結果からか、
育ち盛りにも拘らず、ダイエットで体はひょろひょろ。
ジャンクフードどころか、脂身がある肉も食べられない。
挙句の果ては、エステで、すね毛や胸毛までむしられる始末。
こんな話を聞くと、世代こそ違えども、
同性として同情を禁じ得ませんでした。

うら若き女性たちよ。
君たちのリクエストも酷なもんじゃないか?

ところが、その不可解な乙女心を僕が直接リサーチしてみると、
20〜40歳の女性の回答は・・・

「どんな男性が素敵って思える?」
「リードとまでは行かないけど・・・
 はっきりしていて、決断力のある人・・・かな。」
「そういうタイプって、暑っ苦しいというか、プレッシャーを感じない?」
「そんなことないですよ。
 反対に、どっちでもいい的な人って苦手。
 何考えてるか分からない。」

「職業は?」
「別になんでも。
 ただ、仕事でも趣味でもいいから、
 何かに打ち込んでいる人って素敵ですよね。」
「ひたむきさ?」
「そうそう!」

「僕が君たちくらいの年齢の頃は、スポーツマンがモテたけど、
 今はああいうのって、汗臭いからNGなんでしょ?」
「そんなことないですよ。」
「そうなの? 細身で中性的な男性がモテるんじゃない?」
「あ〜、芸能人ならね〜。
 だけど、彼氏にするならスポーツ万能ではなくても、
 ある程度アウトドアも出来る方がいいんじゃないですか?」

「君たちの恋愛って、どんな風に始まるの?」
「ん〜・・・何となく・・・かな?」
「え? 君が好きだ!彼女になってくれ!
 とかないの?」
「あんまり聞かないですね。
 なんか、本気とも冗談ともつかないような言い方が多いみたい。」
「・・・?」
「多分、断られた時に傷つきたくないんでしょうね。
 本気の自分っていうのを見せたがらない。」
「ふ〜ん、そう。で、君ならどんな風にアタックしてほしい?」
「やっぱり直接、はっきり言って欲しいですよ。」
「電子メールやLineとかじゃなく?」
「そう。」

 お〜、オジサンは元気が出て来たよ!
 僕らの時代は終わった訳ではなかったのか!

「で、君が彼氏にする相手の上限年齢は?」
「ん〜・・・40歳くらいまでかなぁ。」
「40歳!50歳台はダメ?」
「それじゃ父と同じくらいの年齢になっちゃいますよ!」

あららら・・・

「ご、ごほん・・・
 え〜、じゃ最後に、一般的な別れ方は?」
「自然消滅が多いですよ。突然連絡が来なくなるの。
 最悪、SNSではアクセスを拒否されちゃうし。」
「フェードイン、フェードアウト?」
「はい。」
「それについては?」
「終わるなら終わるではっきりした方がいいですね。」

とまぁ、当初予想していたのとは大分違う反応。

残念ながら既婚の50歳台オヤジは出る幕がないので、
恋多き青年たちよ、君たちにバトンを渡そうか。
出逢いの春に向けてマーケティングからやり直してみてはどうだい?

えーじ
posted by ととら at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/172552934

この記事へのトラックバック