2016年02月25日

第11回取材旅行 その14

いやぁ〜、東京はまだ寒いですね。
僕らは予定通り昨夜の22:45、羽田に到着しました。
野方に帰って来たのは日付が変わった24:30頃。

ケープタウンからドーハまでのフライトタイムが約9時間、
ドーハでのトランジットタイムが約8時間、
最後が羽田までの約9時間、
足掛け2日かけてアフリカの南端から帰る旅は、
食べて寝てばかりとはいえ、やっぱり少々草臥れました。

ま、こうした不便も日常のありがたさを知るひとつのきっかけですね。
熱いシャワーで体を洗い、「体を伸ばして」寝れるというのは、
素晴らしいもんですよ。

今朝は9時頃に起き出して、
お店で珈琲を飲んだら二人ともスイッチオン。
恒例のととら亭再起動の始まりです。

この時ばかりは、
普段弾丸トークのDJともこも黙々と仕事をしているので、
僕もこうして集中できるという訳。

さて、それでは最後に残った南アフリカの旅を、
ビジュアルに振り返って見ましょう。

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アディスアベバからジョハネスブルグを経由し、
飛行機が着陸態勢に入る頃、大西洋が見えてきました。

sa_airport.jpg

飛行機を出た直後、
ボーディング・ブリッジを歩いている時から感じるエチオピアとの大きな差。
出発ロビーに上がって見渡せばご覧の通りです。
ん〜、経済力の差はまず空港に現れるのかもしれません。

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大航海時代の経由地だったケープタウン。
現在では海運業だけではなく、温暖な気候を利用した農業、
寒流のベンゲラ海流と暖流のモザンビーク海流が合流する好漁場での漁業、
そして南アフリカ共和国の立法府を司る首都の一つでもあります。
ちなみにこの国に首都は3つあり、
あとの二つがプレトリア(行政府)とブルームフォンテーン(司法府)。
有名なヨハネスブルグ(ジョハネスブルグ)は最大の都市にして金融の中心地です。

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僕たちが投宿した中心部を貫通するロングストリート。
昼間の顔は穏やかです。

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宿はこんな感じ。
諸外国によくある、1階で飲食店や商店が営業し、
ホテルの入り口は脇の方にひっそりとある構造。
2階にフロント、客室が2階から上。
場所にもよりますがセキュリティは厳重で、
ここでベルを押すとカメラで確認された後、ドアが開錠され、
フロントの前にある夜間だけ閉められるもうひとつのドア抜けて、
ようやくこんにちは。

sa_hotel02.jpg

ケープタウンではコストよりセキュリティと取材の地の利を考えて選んだので、
僕たちにしてはかなりゴージャスな部屋。
でもダブルで1泊10,000円くらいです。
近くでもっと安い宿もありましたが、窓が2重になっていなかったりすると、
夜は未明まですさまじい喧噪になるので、
泥酔するか、耳栓なくして眠るのは困難でしょう。

sa_townview03.jpg

表通りはご覧の通り、ヨーロッパの何処かの街を彷彿させる雰囲気。
ビル壁面のペインティングは南アフリカの国旗です。

sa_townview04.jpg

坂を上り始めると、やや所得の高い人たちの住宅地があります。
家が立派になるほどセキュリティレベルも上がり、
どの家にも1階の窓には鉄格子がはまっていることから、
治安はあまり良くなさそうです。
時には警備会社の大きなステッカーが貼ってあり、
そこには「警告!武器で反撃します。」と書いてありました。
ま、それはいいのですけど、一般道で写真を撮っていたら、
放し飼い(?)の大きなジャーマンシェパードが、
バウバウ吠えながら走り寄って来たじゃないですか!
おいおい、こいつはやり過ぎだ。

sa_townview05.jpg

教会の他、マレー系の移民が多いのでモスクもあり、
宗教的には穏便に共存している様子が伺えます。
ちなみに仏教的な要素はまったくなし。
ヒンドゥー教徒が多い割には寺院を見かけませんでした。

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sa_townview02.jpg

その移民が持ち込んだ文化の混ざり具合がビジュアルに分かる地区がここ。
ボカープ地区と呼ばれており、主にマレー系の移民が住んでいます。
如何です?シンガポールのプラナカン料理の中心地、カトン地区で撮った写真です、
と言っても誰も疑わないのではありませんか?
アフリカ大陸最南端の街にあるアジア。遠く離れて深い縁を感じます。

sa_food07.jpg

さて、洋の東西とアフリカの文化が微妙に混淆して生まれたのが、
ケープマレーと呼ばれる料理。
まずはカレークリームソースで軽く煮こんだ鳥のレバーから始めましょう。
辛さはほんのり。ソースは濃厚で、
パンも付いて来ますから前菜と言っても結構お腹が膨らみます。

sa_food03.jpg

ブレディと呼ばれるプラムを使ったラムやビーフの煮込み。
甘みのあるトマトベースの濃厚なシチューという感じ。
ライスやロティと一緒に頂きます。
あ、脇役ですけど、ここのロティは絶品だったな。

sa_food05.jpg

定番の主菜は何と言ってもボボティでしょう。
キーマカレーをキャセロールに敷き、卵白をかけてベークした料理。
ポイントはプラムのチャツネを塗っているところ。
辛さと甘みのバランスが面白い。

sa_tablemountain01.jpg

さて、お腹がいっぱいになった所で、
ケープタウンのシンボル、テーブルマウンテンに行きましょう。
標高1,086mの頂上までケーブルカーで一気に登ります。
これ、高所恐怖症のショック療法には抜群の効果が期待できますね。

sa_tablemountain03.jpg

頂上から見渡すケープタウンの街。
地平線の向こうにずっとアフリカ大陸が続いています。

sa_tablemountain02.jpg

頂上はご覧の通り。
本当にテーブルのようにまっ平ら。
高山植物が咲き乱れ、とても美しいところでした。

sa_waterfront.jpg

場所が変わり、海沿いにはウォーターフロントと呼ばれる、
横浜のみなとみらいと、
大型ショッピングセンターを合体させたような商業地区があります。
美味しいレストランが多く、夜でも治安が良いのでいつも大賑わい。

sa_guebara.jpg

余談ですが、エチオピアと南アフリカで再会して驚いたのがチェ・ゲバラ。
自動車にステッカーが貼ってあったり、ここのように名前を使った店まであります。
アディスアベバでミキに「どうして?」と訊いたら、
貧しい者の為に国境を越え、命を懸けて戦った生き方に、
共感を覚えている人がしばしばいるらしいとのこと。
そう言えば、彼は1965年にコンゴで革命の指導を試みたことがありました。
結果的には失望に終わってしまいましたが、
今、チェがこれを知ったら苦笑するかもしれませんね。

sa_food06.jpg

さて、料理の話に戻りましょう。
今度はマレー以外の影響を受けたものです。
インド系の人も古くからたくさん住んでいるので、
スパイシーな料理が色々な所で楽しめます。
このサモサもそう。
タイのチリソースを添えて食べるところがケープ風なのかな?
それから嬉しかったのはサラダが安心して食べられること。
基本的に水道水も飲めるのですよ。

sa_food04.jpg

バニーチャウ。別名ダーバンカレーとも呼ばれるもの。
こんがり焼いた食パンの中身をくり抜き、チキンバターマサラや、
チキンティカマサラなどのカレーを詰めてサーブします。
ま、パンとカレーなのですが、こうした発想はどこか名古屋的ですよね。
ほら、天むすとか、そんなアイデアじゃありません?
ともこの手と比べてみて下さい。これで1人前ですよ。
くり抜いたパンの中身はごろっと横に置かれていました。

sa_food01.jpg

アフリカ東部の国で広く食べられているぺリぺリチキン。
秘伝のホットソースでマリネしたチキンをグリルした料理です。
南アフリカではNandosという専門店もあり、
そのフルーティな酸味の効いた辛いチキンは、一食して僕らも虜になりました。
このぺリぺリソースはマイルドからホット、
ガーリック風味やハーブ風味などいろいろあり、
テーブルに置いてあったので、チップスからサラダまで、
ドバドバかけて食べちゃいました。
そうそう、マカオには東部の国からポルトガルが伝えた、
アフリカチキンなる料理があるそうです。
今度比較しに行こうかな。

sa_food02.jpg

締めのデザートの代表格はマルヴァプリン。(右端)
オランダの影響受けたスイーツと言われており、
アプリコットジャムとキャラメルを使った超濃厚な熱々パンプディング。
これに温かいカスタードクリームを添えて食べるか、
アイスクリームと一緒にコントラストを楽しみます。
これ、ほっぺが落ちますよ。

sa_restaurant.jpg

おっとこれも忘れちゃいけない。
南アフリカというとワインが有名ですが、夏という季節の所為か、
皆さん外の席ではビールをガンガン飲んでいらっしゃいました。
勿論、ワインも安くて美味しかったですよ。
特に白のシュナンブランと赤のピノタージュは、今回取材した料理との相性が抜群。
今度ととら亭のワインリストにも加えなくては!

sa_aircraft02.jpg

はぁ〜・・・今回の旅も佳境。ドーハへ向かう帰りのルートです。
ほんの5日間の滞在でしたが、ケープタウンも密度は濃かったですね。
それでもまだ未チェックの料理がありますし、
豊かな自然やタウンシップの歴史など、調べてみたいことが沢山見つかったので、
いつの日か、是非もう一度訪れてみたいと思っています。
うん、そう遠くない未来に・・・ね。

えーじ
posted by ととら at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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