2017年02月21日

第13回取材旅行 その6

今回の取材旅行はかつてないほどスムーズに事が運び、
ギリシャの取材も滞りなく終わって、
ハンガリーのブダペストへ向けた移動に入りました。

いやぁ〜、良かった、良かった!

と喜んでいた矢先、
最初のトラブルがやってきたのです。
それも静かに・・・

マケドニアのスコピエで一泊した僕らは、
翌日の朝、モーテルで簡単な朝食を摂り、
ともこが近くのスーパーに行っている間、
僕は部屋で取材ノートをまとめていました。

時刻は10時半。
低いテーブルでの書き物で疲れた僕は、
ちょろっとベッドに転がって体を延ばすと、

ん〜・・あいたたた・・・背中が強張ったな。
ともこが帰ってくるまでこのまま横になっていよう。

11時。

「ただいま〜! ・・・あれ?
 えーじ、また寝ちゃったの?」
「ん? ああ、姿勢が良くなかったんで背中を延ばしているんだ。
 それにしても、なんかちょっと寒いな・・・」
「え〜! こんなに暖房が効いてるのに? 暑いくらいだよ」
「そうなの? なんだかさっきから背中がぞくぞくする」
「いやだ、風邪ひいたんじゃない?」
「ん〜・・・それはないと思う」
「熱を測ってみようよ」

「どう?」
「36度6分」
「ほら大丈夫だろう? パソコンを使っていた姿勢が良くなかったんだ。
 少し疲れたんで昼までこのまま横になっているよ」

12時。

「そろそろランチに行く?」
「ん〜・・・寒いな」
「ちょっとぉ、ほんとに風邪を引いたんじゃないの?
 もう一回熱を測ってみようよ!」
 
「大変! 37度3分もある!」
「え? さっきは平熱だったのに? ヤバ・・・」
「今夜は夜行バスで移動でしょ?」
「それまでまだ11時間半ある。なんとか熱を下げなくちゃ。
 ファーストエイドのポーチから解熱剤を出してくれる?」

15時。

「どう?」
「あ〜、37度4分! 熱がちょっと上がっちゃった」
「薬を飲んだのに上がったのか・・・イヤな兆候だな」
「今夜移動できる?」
「今は何とも言えないよ。この程度の熱なら動けないことはないけど、
 バスの中で悪化すると、どうなるか分からない」
「予定を調整して、ここでもう一泊しようか?」
「そうだな・・・プランAは薬で熱を下げて予定通り移動する。
 プランBはベオグラードまでのバスチケットを取り直して明日移動しよう。
 判断は・・・19時」

そして19時。

「ん〜・・・まだ37度あるか」
「熱下がらないね、移動は止めようよ」
「とは僕も思うんだけど、交通手段の再調整が増えるんだよ。
 しかもベオグラードからハンガリーのセゲドまでは情報がない。
 現地で時間があればいろいろ聞いて回れるけど、
 明日移動すると夜行なら6時間で着くところが日中は8時間かかるんだ。
 となると現地に着くのは朝8時の便でも16時は過ぎる。
 そこからブッキングするのは微妙だな。余裕がまったくない」
「でもさ、具合が悪そうだよ」
「38度を超えなければバックパックを背負っても体は動かせるさ。
 温かい恰好をしてバスで6時間爆睡すれば良くなると思うよ」

そうしてプランAで進めたのですが、
バスの中で僕は汗びっしょりになり、
吐き気も重なってマケドニア=セルビア間の国境を越えて、
1時間もしないうちに気絶・・・
気が付けば早朝のベオグラードに着いていました。

「大丈夫? すごく辛そうだったね」
「ああ、でも気分はすっきりしたよ。
 荒療治だったけど、移動中が山場だったんだな。
 ここでセルビア・デナールをゲットしたら、
 セゲドまでの移動手段を確保しよう」

こうして朝8時。
僕たちは何とかベオグラードのホテルに辿り着いたのでした。

いや〜、やっぱりただじゃ済まないか、僕らの旅は・・・

えーじ
posted by ととら at 18:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
その後体調はいかがでしょうか?

旅先で病気になると本当に大変ですよね。

一日も早いご回復をお祈りします。
Posted by にじゅうにばん at 2017年02月22日 14:52
にじゅうにばんさま

ご心配おかけしました。
昨夜ちょろっとまた熱がぶり返しましたが、
ベオグラードのホテルでのんびりしていたので、
今朝は完調です!

今日は10:20発のバスでセルビア北端の街、スボティツァへ行き、
そこで国際バスに乗り換えて、
いよいよ2つ目の取材地、ハンガリーに入ります。
Posted by えーじ at 2017年02月22日 15:37
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