2017年02月24日

第13回取材旅行 その8

今日はセゲドで終日のんびりしていました。
ここは所謂『観光地』ではないので、世界遺産はおろか、
ランドマークになるようなものは殆どないのですが、
この地味さがスロバキアのブラチスラヴァにも似た、
落ち着きと静けさを醸し出しているのですよ。
端的に言えば素顔のハンガリー・・・なのかな?

それでも外国人がいない訳ではなく、
ローカルレストランや駅でも大抵英語が通じます。
僕のマジャール語は挨拶だけなので助かりますね。

泊っているホテルはこんなところ。

Science Hotel

『科学ホテル』とは、ちょっとコンセプトが面白いところで、
ロビーは図書館かお洒落な書店風。
お値段はダブルルームで1泊日本円で約5,400円。
今回の取材旅行でもっとも高い部屋です。(しょぼい予算だね・・・)

しかしコスパがスゴイ!
部屋はきれいで広く、
ベッドなんて僕らが住んでいるアパートの寝室と同じくらいの大きさ!
当然安宿のぼよよんベッドではなく、程よい硬さで寝心地抜群。

朝食がまた素晴らしく、
セゲド名物の超うまいサラミやチーズがずらっと並び、
美味しいパンが何種類もあります。
日本でならこの朝食ビュッフェだけで、
1人2,000円はするだろうという、
ゴージャス、デリシャス、デンジャラスな内容。
それを考えると二人分の朝食代と部屋代で先の料金ですから、
なんかすごくお得な気分になりました。

スタッフもみな英語が堪能でフレンドリー。
たまにはこうした小さな贅沢もいいものですね。

おおっと、仕事もちゃんと再開していますよ。
でもマジャール(ハンガリー)料理の話をする前に、
今日は前半に行ったギリシャの取材をビジュアルにご報告しましょう。

grc_airport.jpg

イスタンブールを経由して僕たちが着いたのは、
アテネ国際空港(エレフテリオス・ ヴェニゼロス国際空港)。
意外とこじんまりしたところです。
市内へのアクセスは良く、空港から道路を挟んで地下鉄の駅があり、
ここから2号線で中心部のシンタグマ駅まで乗り換えなしで20分くらい。

grc_athenaiview.jpg

アクロポリスの丘から眺めるアテネ市街。
高層建築物は殆どありません。
2000年を超える歴史を俯瞰できる稀有な場所です。

grc_mercket01.jpg

grc_mercket02.jpg

オモニア駅から南へ200メートルほど行ったところにある、
アテネの中央市場。
威勢のいい売り子の声が飛び交っています。
海が近いため、新鮮な魚介類が豊富でした。
野菜の品種も多く、食文化の豊かさが実感できます。
料理の内容を反映してスパイス系の販売量は、
隣国のトルコに比べてずっと少なかったですね。
ここに散在するタベルナ(ローカル食堂)のシーフードは絶品でした。

grc_nightview.jpg

grc_nightview02.jpg

僕たちが投宿したホテルのあるプラカ地区。
歩いているだけで楽しめる、美しい街です。
夜は映画の世界へ迷い込んだようにロマンティックですよ。
治安がいいので不安はありません。

grc_restaurant02.jpg

こんな素敵なタベルナが沢山あります。
観光客の減る冬季は休業する店が多いと前情報にありましたが、
どこも普通に営業していましたね。
価格はリーズナブルで、
前菜1品と主菜2品を二人でシェアし、
ワインやビールを飲んで東京相場の2/3くらい。
場所によっては1/2ほどの予算で満腹するタベルナもありました。
例によって量は・・・スーパーサイズです。
ものにもよりますが前菜でととら亭の主菜くらい。
で、主菜は・・・体育会系御用達ですね。
エンゲル係数の高さにお悩みの方には打ってつけでしょう。

grc_menu.jpg

店の前にはこうしてメニューがあり、
ラブリーなホールの人もいるので、取材にはとても便利。
ちなみにアテネのタベルナのホール担当は、
ととら亭と同じく大体オヤジです。
これがいいんですよ!

grc_staff.jpg

ほらね?

grc_restaurant.jpg

タベルナはレストランよりワンランク下と見なされがちですが、
店内は見ての通り、とてもいい雰囲気の店が多いです。
お客さんも地元の人が沢山おり、常連さんに交じってアットホームな感じ。
プラカ地区以外だと英語は微妙になりましたけど、
それでもコミュニケ―ションに困ることはありませんでした。

それではいよいよ取材の成果の一部をご報告しましょうか。

grc_gsalada.jpg

まずは前菜から。グリークサラダです。
サラダにででんと乗っているのは豆腐ではありません。
羊や山羊の乳で作るフェタチーズ。
僕が横浜のギリシャ料理レストラン食べたグリークサラダには、
角切りのフェタチーズがコロコロっと入っていましたが、
本場ではこの通りの大盤振る舞い。
これが実に美味しいんですよ! チーズ好きにはたまりません。
このサラダとパンだけでも白ワインかビールがあれば、
あなたは天国を垣間見れるでしょう。

grc_dolma.jpg

トルコの影響を感じるドルマダキア。
ブドウの葉で挽肉と米を包んで煮たものです。
ソースは軽いベシャメルにレモンジュースを少々。
この料理、トルコを中心にバルカン半島南部の国々を始め、
コーカサス、アラビア半島、中央アジアにかけて広がっているのですが、
僕らがこれまで食べたドルマの中でアテネのものが一番おいしかったな!
クセもなく、ソースとの相性もばっちり。

grc_eggplant.jpg

これはナスのドルマ。
トルコでは何かで巻いたものがサルマと呼ばれ、
詰め物系がドルマと呼ばれますが、
ギリシャではみなドルマ。スパイス感はあまりありません。
これは先のドルマダキアとはまた別の味わい。
前菜とはいえナスが大きいのでボリューム満点です。
東洋人の女性ならこれとパンで一食完結でしょう。

grc_octopus.jpg

タコのマリネ。
シンプルな一品ながら計算され尽くした逸品です。
鮮度のいいタコを取り巻くのはケッパーの風味と塩味、
干しブドウとそっくりなドライトマトの甘み、
オレガノとタイムの香り、そして全体を包むフレッシュなオリーブオイル。
ともこはこれだけで白ワインをかなり飲んでいました。
ちなみにギリシャのワインは美味しいですよ。
キリキリのドライではないのですが、
ふくよかな丸みがあり、瑞々しいフルーツの余韻が残ります。
これがこうしたシーフードの料理と相性抜群なのですよ。

grc_sardin.jpg

そしてイワシのフリッター。これはマジでクセになります。
食べ出すとかっぱえびせん並みに止まりません。
揚げ物でも重さがまるでなし。
僕らは市場で食べたので鮮度は折り紙付き。
あ〜、もう一回食べたい!

grc_mousaka.jpg

そろそろメインも行ってみましょう。
まずは有名なムサカです。これはナスやポテトを敷き、
その上にシナモンが香るトマトソースで和えた挽肉のラグーを乗せ、
軽いベシャメルとチーズをかけてオーブンで焼いたもの。
元々はアラブ発祥の料理と言われていますが、
今は完全に換骨奪胎され、
バルカン地方の料理としてのアイデンティティが感じられます。
異なる素材を積み上げ、単純な足し算を超えた味を創造するところは、
まさしくアートと呼べるのではないでしょうか?
ここでワインは赤に切り替えましょう。
フルーティなミディアムボディタイプがぴったりです。

grc_meatball.jpg

トルコのミートボール、キョフテに似たスズカキャ。
やはりこれもギリシャ化が進んでおり、
肉はポークを含む合挽き肉が使われ、スパイス感が減っています。
しかしながら、この変奏曲が素晴らしい。
肉の引き具合にもこだわりが感じられます。
ちょっと粗っぽいんですよ。そこがいい。
ワインが進みます。

grc_lemonlamb.jpg

最後はラムのレモンソース添え。
煮込んだラムと言えばチュニジアのクーシャを思い出しますが、
この料理にはスパイスが殆ど使われていません。
味に輪郭を与えているのはご当地らしくフレッシュなレモンジュースです。
これがコクのあるスープに一服の清涼感を与え、
あっという間にボリュームのある料理を平らげてしまう、
魔法を生み出しているのです。
お供はポテトがお約束。

如何です? お食事前の方はお腹が空いて来たでしょう?
実はこれ、取材した料理のごく一部なのです。
先の市場でも見たように、ギリシャは豊かな山海の食材に恵まれ、
料理のバリエーションは多岐に渡っています。
また街が変わればそれが更に変化して行くので、全部食べ尽くすには、
強靭な胃腸と数カ月の日にちが必要になるのは間違いありません。
食後のデザートもいろいろありますが、
最後はリキュールのメタクサや蒸留酒のウーゾで締めるのも一興。
楽しみ方は十人十色ですね。

grc_us.jpg

最後はこれ。
たまには僕らもお約束通りにやってみました。

明日は今回の旅の最終目的地、ハンガリーの首都、ブダペストに移動します。
天気は・・・雨かなぁ?

えーじ
posted by ととら at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/178881565

この記事へのトラックバック