2017年03月30日

第14回取材旅行の準備 その1

バルカン半島の取材旅行から戻って間もなく1カ月。
その片付けもまだ残るなか、僕たちは次の準備を始めています。

今回の行き先はロシアとバルト3国。
積年の懸案事項だったロシアのビザが取得できることになり、
併せて航空券のブッキングが終わったところです。

個人旅行で取るには何かとハードルの高いロシアのビザ。
その『裏技』はいずれお話するとして、
僕らは早速渡航先の下調べに取り掛かりました。

まずは資料集めです。
外務省のウェブサイトを参照する他に、
毎回読み込むのが、
明石書店の『エリア・スタディーズ』シリーズ。
当該国の概略が広い範囲で取り上げられているため、
取材前にアウトラインを掴むには最適の一冊です。

しかしながら取り扱っている範囲が広いので、
食文化について割かれた記述は多くありません。
その不足を補うのが、
農山漁村文化協会の『世界の食文化』シリーズ。
各地域によって著者は様々ですが、
監修はかの石毛直道氏とあらば内容はお墨付き。
食にまつわる石毛氏の著作にはこのシリーズに限らず、
毎回とても助けられています。

それからガイドブックなら、
言わずと知れた『地球の歩き方』でしょう。
時折ある誤情報から『地球の迷い方』と揶揄されたり、
紋切り型旅行のマニュアルと目されることもありますが、
欧米バックパッカー御用達のロンリープラネットと比べても、
遜色のない、優れたガイドブックだと僕は思っています。
確かに地図の精度は微妙なことがありますけど、
要は使い方なのですよ。
場数を踏んだ旅人であれば、
情報と経験の違いは頭に叩き込まれているはず。
有名ガイドブックであろうが、ネットの情報であろうが、
所詮、伝聞は伝聞。
現実との差異はあって当たり前ですからね。

実のところ、情報のレベルで一番確度が高いのは、
現地に行ったことのある旅人の話です。
今回は昨年バルト三国を回った友人、
羽賀さんからいろいろアドバイスを頂きました。
彼もまた手練れのバックパッカー。
その才を活かして今は東京の経堂で、
自ら現地で仕入れた珍しい品を扱う、
ユニークなアンティークショップを営んでいます。

ルンタ

さて、こうして下調べを始めたところから、
日本に居ながらにして僕たちの旅は始まっています。
これが実に楽しいんですよね。
ロシア、エストニア、ラトビア、それからリトアニア。
頭の中に行ったことのない国のイメージが次々と浮かび上がってきます。

そして旅の醍醐味とは、事前にこうして思い浮かべたイメージを、
実際に訪れた時の現実が、必ずひっくり返してくれること。

そう、確かに下調べをする際の情報は大切ですが、
情報は幾ら積み重ねても、けして現実にはなりません。
あいまみえて、初めて世界はその神秘の扉を開く。
畢竟、旅に出る意味とは、
そんなところにあるのだと僕は考えています。

温かくなってきました。
バーチャルな世界では感じられなくなってしまった皆さま。
そろそろ旅の支度を始めませんか?

えーじ
posted by ととら at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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