2017年04月03日

一歩先の世界へ

今日は年度初めですね。
学生、社会人を問わず、
沢山の人が新しい環境でスタートを切ったことでしょう。

変化と言えば、わが家は二人とも転職の多い人生なので、
(長い旅に出る度に仕事を辞めてしまいましたから・・・)
春に限らず、
これまで生活ががらっと変わることは珍しくありませんでした。

慣れない場所で初めての仕事をするのは、
なかなか骨が折れるものです。
業界が変わると同じ日本で日本人と仕事をしていても、
最初は外国にいるようなものですからね。

でも、その違いは、
狭い自分の世界と価値観を広げてくれることもあります。

若かりし頃の僕は自分自身に行き詰まった時、
転職以外でも、やったことのない世界に飛び込んだことがありました。
まぁ、ちょっとしたショック療法みたいなものだったのですけどね。

そのひとつがロッククライミング。
発想の転換を促す短文に、
小松左京氏の「地図を逆さまに眺めてごらん」というのがありましたけど、
過激な僕は『肉体的に』これを実践した訳です。
たとえばですね、ロッククライミングには懸垂降下というのがあります。
これはザイルを頼りに垂直の崖で体を90度倒し、
壁面を軽く蹴りながら降りて行く技術なのですが、
『崖に立って』見る光景は、日常の世界を打ち砕くショックがありました。
だって右利きの僕の場合、右を見るとはるかな谷底、左は空なんですから。

そして墜落。
登攀中に手掛かりを失い、筋力も萎えてしまったら、
ザイルを確保しているパートナーに向かって、
「落ちるぞ〜っ!」と叫んで、ひゅ〜・・・

と言ってもせいぜい5メートルくらいなものですが、
シングルザイルだとバシッと止まらず、
ヨーヨーのようにびよぉ〜ん、びよぉ〜ん、となります。
そのままオーバーハングの下に振り子よろしく飛び込んで、
壁面にどしんっ!と叩きつけられ、あいたたた・・・
結構スリルがありますよ。

もうひとつがスキューバダイビング。
スピードはオートバイで、高さはロッククライミングとなれば、
単純ながら深さはこれです。

水中の魅力と言えば、一般的には魚などの水生生物ですが、
僕には重さから解放された3次元の世界が衝撃的でした。
端的に言うと、上下逆もありなのです。

とんぼ返りしながら見る揺らめく太陽。
180度回転して見る『頭上の地面』に立つバディ。
これはそれまでの人生ではあり得ない光景でした。

こうした荒療治で自分を縛っていた既成概念を少しずつ破り、
精神的な袋小路から脱出してはみたものの、
残念ながら素人療法には思わぬ副作用があったのです。

それはバーチャル不感症。

そう、あんなことをやっていたら、
スクリーンの向こうの魔法にはかからなくなっちゃったんですよ。
とにかくリアルじゃなきゃダメ。
こいつはいろんな意味で高くつきます。

困ったもんだ。

えーじ
posted by ととら at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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