2017年06月15日

第14回取材旅行 その3

今朝のサンクトペテルブルグは気持ちのいい快晴。
風が吹くと肌寒く、
東京でいうなら3月下旬の陽気でしょうか。

料理の量は意外にも予想をやや下回り、
僕はまだ胃薬の助けを借りずに済んでいます。
まぁ、まだ2日間だけですけどね。

それでも毎回消化器系のキャパシティ100パーセントから、
105パーセントは詰め込んでいますので、
特にディナーまでにどれだけお腹を空かせるか?
は、このミッションの重要なポイントとなります。

しかし昨日はこれを楽に達成することが出来ました。
ともこの万歩計によれば、歩数は何と2万3千歩!
機械の特性から7歩以上歩かないとカウントしないので、
実際は1日で2万5千歩近く歩いていたと考えられます。

え? トレッキングにでも行ったのか?

いや、近くにそんな場所はありませんが、
それにほぼ近いことをやっていたのですよ。

サンクトペテルブルグでは、
もうひとつ重要なミッションがありました。

それは世界4大美術館の制覇!
フランスのルーブル、アメリカのメトロポリタン、スペインのプラド、
この他にイギリスの大英博物館や台湾の故宮博物院もありますが、
僕らにとって永らくの課題だったところがあります。

それはこの街にあるエルミタージュ美術館。

ロシア(ソビエト)名物、チケット売り場前の長蛇の列を避けるために、
事前にウェブサイトでチケットを購入し、
僕らはするっと開館の10時半とほぼ同時に入館。
昨日は延刻閉館でしたので、ぎりぎり21時までねばり、
絵画部だけは何とかクリアしました。
それでほぼ2万3千歩なのですよ。
何と言ってもこの美術館、新館も合わせると、
5つの巨大な建物の集合体で、
展示部を全部歩くと総延長20キロメートルにもなり、
コレクションも300万点以上というモンスター。

これが相手ですから、
食事も入れて30分ほどの休憩を3回取っただけの僕らは、
ほぼ9時間歩き回っていた計算になります。
ただ歩くだけではなく、集中して作品を見ていたので、
出て来た時にはもうふらふら。

しかしながら、確かにコレクションは素晴らしかったですね。
はるばるやって来た甲斐がありました。
個人的に中世の作品の評価は玉石混交の感を否めず、でしたけど、
それでもレンブラントやルーベンスの作品は層が厚く、
出来がいいものを集めていました。
息子の作品ですが、ブリューゲルも悪くなかったし、
1作とはいえボッシュの佳作もあった。
ダ・ビンチも小粒ですが、
他を圧倒する描写力の『リッタの聖母』と1メートルの距離でご対面。
こういうのは日本ではあり得ない、現地ならではの特権ですよね。

権力者の趣味からキュレーターに選択権が渡ったと思われる、
印象派以降のコレクションは、レベルがぐんと上がります。
特にピカソは『青の時代』、『キュビズムの時代』を中心に、
結構そろっていましたよ。まだ倉庫に眠っているんだろうなぁ。
コンテンポラリーアートは、建屋が異なる旧参謀本部内にあるので、
記念撮影に夢中の団体さんたちはおらず、静かにゆったり楽しめました。

そうそう、実は、
この旅行に出発前、『行き違い』を避けるために、
六本木でやっている『エルミタージュ展』に行って来たのですよ。
有名作品を探してがっかりした人も少なくなかったと思いますが、
ここでも有名な、クラナハ(父)の『林檎の木の下の聖母子』や、
フラゴナールとジェラールの合作『盗まれた接吻』は、
『日本に貸し出し中』だったのです。

エルミタージュを出ると、空は美しい夕焼けが広がっていました。
時刻は21時半近く。
そう、この街の緯度では今だと23時を過ぎなければ暗くなりません。
ロシアは白夜の国なんですよね。

さて、今日は午後からもうひとつのミッション。
ロシア美術館を攻略です。

えーじ
posted by ととら at 15:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
お帰りなさい。お疲れ様でした。

しばしゆっくりして英気を養っていただければと思います。

Posted by にじゅうにばん at 2017年06月29日 06:10
にじゅうにばんさま

無事に帰ってまいりました。

おかしなもので、日ごろ慢性的な睡眠不足の僕らは、
旅先だと平均して1日7時間くらい寝ているので、
旅に出ている時の方が元気なのですよ。

またどんな環境でも眠れますし、
万年時差ぼけ状態のため、時差のある国から帰っても、
今さら重ねて時差ボケにもなりません。

それで今朝も早くから店の再起動をやっておりました。
まもなく旅のメニューも南アフリカ特集に変わります。
お楽しみに!
Posted by えーじ at 2017年06月29日 22:51
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