2017年06月23日

第14回取材旅行 その8

明日はいよいよ4番目の国、リトアニアに入ります。

ん〜、結構焦って来ました。
いや、料理の取材は順調ですし、
皆さまご期待のビッグトラブルも今のところ起こっていません。

そうではなく、
評判の悪い、文章ばかりのブログが7本も続いた上に、
最初に行ったロシアですら、
まだ1枚の写真もアップしてないじゃないですか!

で、大変お待たせいたしました。

それでは10日ばかり時計を戻して、
ロシア編をビジュアルに振り返りたいと思います。
今回は遅くなったお詫びに30枚を奮発してアップしました!
(力作だぁ〜っ!)

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モスクワのシェレメチェボ空港で無事に入国した僕らは、
同じターミナルDにある国内線のフロアへ。
急いでボーディングタイムの1時間前に着いたら、
まだ僕らが乗る飛行機から乗客が降りてくるところ。
激しい雷雨の中、憐れな先客たちは傘も与えられず、
タラップを降りてバスまで歩かされています。
さすがはロシア。ノー顧客指向。
ボーディングブリッジは空いているのに何故だろう?
僕らも歩いて乗るのかな?
と思っていたら、間もなくにょ〜っとブリッジが伸びて、
飛行機と連結しました。
おかしなオペレーションですね。

ru_nefskistreet.jpg

サンクトペテルブルグの中心的繁華街ネフスキー通り。
美しい夕焼けですが時刻は22時過ぎです。
もうすぐ夏至。この緯度では白夜なのですね。

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僕らが泊ったミニホテル。
雑居ビルの一部のフロアにあり、
客室は8室くらいしかありません。

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中華系のホテルなのか、室内は東洋風。
なんだけど、中華風のデコレーションの中に、
日本の城があり、東アジアのイメージがごちゃまぜに。
ともあれ居心地はOKです。

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英語は話せませんが親切なフロントの女性。
若く見えても2児の母です。
夜勤が大変ですね。

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ネフスキー通りの南東の外れにあるモスクワ駅周辺。
ホテルやお店がぎっしり集まった賑やかなところです。

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初日のミッションは何と言ってもこれ。
エルミタージュ美術館。
ようやく世界4大美術館を制覇しました。
この写真は旧参謀本部側から見た風景です。

ru_hermitage02.jpg

ちょいと値が張りましたが、
事前にウェブサイトからチケットをゲットしておいて正解でした。
当日券を買おうとするとご覧の通り。
あの列に並んでいたら、
入館するのにどれだけ時間がかかったか分かりませんね。
ま、これも社会主義のレガシーなのかしらん?

ru_church.jpg

ネフスキー通り周辺には主な観光スポットが集中しており、
血の上の救世主教会もそのひとつ。
今は教会としては使われておらず、
モザイク画の美術館です。

ru_warning.jpg

そうそうロシアの負の名物は、
『スリと置き引き、ひったくり』と言われています。
僕らは幸い怪しい連中に遭遇しませんでしたけど、
確かにそうした話は本当なのか、
教会の中には何カ所もこんな注意が。

ru_sunsetrever.jpg

フォンタンカ川岸から見た夕焼け。
大都会のサンクトペテルブルグにもこんな静かなひと時があります。

さて、本題の料理の取材です。
ロシアは美味しい料理が目白押し。
それを限られた時間内で胃袋の限界まで食べまくりました。
そこから代表的なものをご覧に入れましょう。

ru_beetsalad.jpg

まずは前菜のニシンのマリネとビーツのサラダ。
そして噛みしめればじわっと美味しいライ麦の黒パン。
これとビールがあれば取材終了! の気分になります。

ru_saladolivie.jpg

ロシア革命前に大繁盛していたレストランの名物サラダ、
サラダオリビエ。
実はこのレシピ、オリジナルは失われたそうで。
限られた情報から再現されたのがこれ。
ポテト、グリーンピース、人参、ハムやチキンをさいころ大に切り、
マヨネーズで和えたもの。
奇をてらった味ではありませんが、とてもいいスターターです。

現在レストランのサーブ方法のスタンダードとなった、
前菜、主菜、デザートという、料理を順番に出すやり方は、
実はロシアで考え出されたものなんですよ。
それを呼び集められていたフランス人シェフたちが、
本国に持ち帰り、フランス料理に取り入れたのが世界に広がりました。
それまでフランスでは、全ての料理が、
せ〜の! でドンと一度にサーブされていたそうな。
確かにその方がインパクトはあるでしょうが、
キッチンが大変なだけではなく、料理も冷めてしまうので、
ロシアンサーブが根付いたそうです。

そしてロシアではザクースカと呼ばれる冷菜から始まり、
最初の料理がスープ、2番目が肉か魚の主菜、
そしてデザートというお馴染みの流れになります。
スープは順番だけではなく、
気候の上でも重要な位置を占めています。
その所為か、何処で食べても美味しいですね。
ではもっともポピュラーなサリャンカから始めましょう。

ru_salyanka.jpg

ポークやビーフのしっかりしたコクのあるスープに、
トマトの酸味が仄かに加わった飽きの来ない味です。
え? ロシアと言えばボルシチじゃないの?
いや実はあれ、ロシアではなく、ウクライナ生まれの料理なのですよ。
もちろんロシア版だけではなく、ウクライナ料理レストランにも入って、
食べ比べてみましたけどね。これはまたそのうちご紹介しましょう。

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もうひとつの代表的なスープがウハー。
あっさりした魚のスープです。
サリャンカより相手を選ばない万能選手。
じわっと沁みる滋味深い味わいです。

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そしてここでもお約束のギョーザがあります。
その名もペリメニ。
ところが『小さな耳』意味するこの言葉の語源はスラブ語ではなく、
レアなフィン・ウゴル語だそうな。
でもフィンランドやエストニアではなく、
カスピ海のずっと北側で、
コミ語やマンシ語を話す人々が伝えたとする説があります。
本体は僕たちがかつて、
アルメニアなどで食べたものと大きな違いはありませんでしたが、
コクのあるスメタナ(独特なサワークリーム)をからめ、
ディルをまぶすところがご当地流でしょうか。

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ペリメニはロシアで非常にポピュラーな食べ物で、
こうして冷凍食品でも普通に出回っています。
日本人と同じ、ギョーザ好きなんですよ。

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これはウクライナ版のギョーザ、バレニキ。
中身はポテトとチーズです。
味わいは、今ととら亭でやっているスロバキアのピロヒーとそっくり。
大きさはもっと小さいですけどね。

ru_jarkoe.jpg

それではそろそろ主菜に行ってみましょう。
まずはジャコーヤ。ロシア版の肉じゃがです。
ととら亭にいらっしゃったお客さまなら、
おや? と思うかもしれません。
そう、去年ご紹介したカザフスタンのクルダックとそっくり。
いや、実はほぼ同じものです。
更にジョージア料理特集でやったオジャクリも同系列の料理なのですよ。
この関係性もいつか追いかけてみたいテーマです。
その時の書籍名は『世界まるごと肉じゃがの旅』・・・かな?

ru_kiefkotletta.jpg

ボルシチと並んでロシア料理化したもののひとつ、
キエフ風カツレツ。
ハーブバターをチキンの胸肉で包み、細かい衣を付けてカラッと揚げた、
いわばロシア版デラックスチキンカツ。
ご覧の通り、ナイフで切ると、中から溶けたハーブバターが溢れだします。
この料理もセルビア、ポーランドで食べたことがありましたが、
大きな差は殆どありませんね。
カロリーを気にせず、バターをソース代わりにたっぷり付けてどうぞ!

ru_beefstrauganoff.jpg

そしてメインの代表格と言えば皆さまご存知、ビーフストロガノフ!
柔らかく煮込んだ細切りのビーフをサワークリームで和え、
マッシュポテトを添えた逸品。ボリューム満点です。

ru_cheesecake.jpg

デザートは、
ロシア版カッテージチーズのトボロークで作ったホットチーズケーキ。
コンデンスミルクやハチミツをソースに頂きます。
え? だからカロリーなんて忘れて食べるんですよ!
美味しいんだから。

ru_market02.jpg

そんな料理のルーツを探るなら市場が一番。
庶民の胃袋センナヤ市場に行けば食材だけではなく、
多民族国家ロシアを肌で実感できます。

ru_market01.jpg

ドイツやポーランド、デンマークもそうでしたが、
北ヨーロッパでは保存食の文化がとても発達しています。
ピクルスはその代表格。
そのまま食べても美味しいけど、料理の素材としても大活躍です。

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ポーランドのバル・ムレチュニィと同じ、
セルフサービス食堂のスタローヴァヤ。

ru_kotletta.jpg

ここではチキンコトレータのカーシャ添えを頂きました。
カーシャはポーランド料理特集でもご紹介したソバの実の素朴な料理。
僕たちにとっても懐かしい味でした。

ru_busterminal.jpg

さぁて、それでは国際バスでエストニアのタリンへ出発です。
先日発生したサンクトペテルブルグの地下鉄爆破テロの影響か、
バスターミナルのセキュリティレベルは少々上げられ、
入り口で持ち物検査が行われていました。

ru_border.jpg

しかし、国境は先にお話した通り、
あっけなくダ・スベダーニャ!(さようなら!)
奥に見える高速道路のトールゲートのようなところが国境です。

如何でしょう?
駆け足でロシアの取材旅行を振り返ってみましたが、
僕らの旅の雰囲気は伝わりましたでしょうか?

明日は9時の国際バスでリトアニアのシャウレイへ向かいます。
予定所要時間は2時間15分。
どんな街が、どんな人々が僕たちを待っているのか。
初めて訪れる国はいつもドキドキワクワクします。

それではおやすみなさい。

ru_restaurant01.jpg

えーじ
posted by ととら at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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