2017年06月26日

第14回取材旅行 その10

いよいよ明日は取材の最終日。
ととら亭で紹介する料理の候補がひと通り調べ終って、
ホッとしています。

いつものことながら事前の下調べと違うのは、
お目当ての料理が現地で見つからないことです。
たとえばロシアのスープで最もポピュラーなシチー。
有名なボルシチは元々ウクライナの料理だったので、
シチーをスープの調査リストの最上位に入れていたのですが、
これがいくら探せども見つからない。
多分、日本でいうなら味噌汁的な存在ですから、
食堂でお金が取れるようなものではないのかもしれません。

ここリトアニアでも同じようなことがありました。
シャウレイ、ビリニュスで、
かなりの数の飲食店でメニューを調べましたが、
ポーランドと本家争いをしていたというビゴスは、
まったく見当たらなかったのです。
例によって旅行者用のレストランから、
地元の食堂までいろいろ廻ったんですけどね。
まぁ、もう少し時間が取れれば探せると思いますが、
今のスケジュールではこれが限界。

ともあれ、主要な対象はしっかり押さえました。
次は帰国してからレシピ調べですね。

さて、まだ記憶が新しいうちに、
今日はエストニアの旅をビジュアルにお伝えしましょう。

ee_windmil.jpg

ee_flower.jpg

ロシア、エストニア間の国境を越えたバスは、
やや路面の状態が良くなった道路を西南西へ。
心理地帯を抜けると、風力発電の風車や菜の花の畑が見えてきました。

ee_bustarminal01.jpg

僕らが到着した街外れのバスターミナル。
トランクルームから出したバックパックを受け取ったら、
ここでラトビアのタリン行バスのチケットをゲット。
そしてトラムで旧市街へ移動です。

ee_hotel01jpg.jpg

この街での宿はここ。
旧市街の北の外れにある2階建てのホテル。
スパやジムが併設されたちょっとリゾートっぽいところでした。
別にそれが目的ではなく、
単純に立地とコストで選んだのですけどね。

ee_hotel02jpg.jpg

部屋は広くてきれい。
しかし、空気がちょっとよどんでいたので窓を開けようとしたら、
天窓しかないんですよ。これが開くようには見えない。
仕方なくフロントで、

「新鮮な空気を入れたいんですけどね」
「・・・? 窓を開けて下さい」
「いや、壁に窓はない部屋なんですよ。天窓ならありますが」
「ああ! それではドアを開けて下さい!」

とな!
どおりで外に面した1階の部屋のドアが、
宿泊客が中にいるにも拘らず、ずらっと開いていた訳だ。
そんな訳で、僕らも在室中は、
靴をドアに挟んで開けっ放しにしていました。

ee_cityview.jpg

旧市街の風景。
ハンザ同盟が華やかりし頃の面影を色濃く残す旧市街は、
ともすると時間が止まったように見える時があります。

ee_gate.jpg

ここがその入り口となるヴィル門。
旅行シーズンなので日中は観光客で大変賑わっています。

ee_citywall.jpg

旧市街の一部にはまだ中世の頃の城壁が残っていました。

ee_cityview02.jpg

中心となるラエコヤ広場には、
往時の倉庫を改造したこんな店が沢山あります。
ちょっと日本の蔵を大きくした感じ。

ee_street01.jpg

しかし外周の脇道入るとこの通り。

ee_street03.jpg

独特な雰囲気の美しい小道がくねくねと張り巡らされています。
こうした街は地図を見ず、気ままに迷ってみるのが一番。

ee_street02.jpg

ふと、ガイドブックにはない、
自分だけのお気に入りの場所に出会えたりしますからね。

僕たちが訪れたのは丁度週末だったので、
聖ニコラス教会で16時から、
パイプオルガンのミニコンサートが開かれていました。
これを聞き逃す手はありません。

ee_organ.jpg

時に5メートル以上の長さのパイプが鳴動する音は、
電気的に増幅したPAと全く異なり、
なんとも形容しがたい響きとなるのですよ。
そもそもパイプオルガンは、
教会の建物の一部とも言える大きさがあり、
単体の楽器としては世界で最も大音量が出せるしろものなのです。
ところが愉快なのは、その音源。
今でこそ電気仕掛けでパイプに空気を送り込んでいますが、
かつては巨大なふいごを人力で動かしていたのです。
貴族がお屋敷で使っていた小型パイプオルガンなどは、
後ろ側で召使が空気を送り込んでいたそうな。
想像すると、ちょっとユーモラスな光景ですね。

ee_sea.jpg

僕たちが投宿したホテルから10分も歩くと、
そこはフィンランド湾が広がっていました。
何でもものの本によれば、大河のヴォルガ川が流れ込む小さな湾は、
塩分濃度が低く、なめてもあまり塩辛くないとのこと。
ほんとかな? と思ったのならやってみるのが旅人です。
で、味見をしてみれば、これが本当に薄味じゃないですか!
へぇ〜っと素朴に驚きました。

次は調べた料理の一部をご覧に入れましょう。

ee_helling.jpg

まずは前菜から。
先のような美しい海に面しているのですから当然シーフードの鮮度は抜群。
なかでもニシンのマリネはサンクトペテルブルグと同様、
どこでも楽しめました。
ここではスメタナと刻んだゆで卵、ポテトがお供。
この相性がいいんですよね。

ee_perimeni.jpg

そしてギョーザのペリメにニもあります。
ロシアと同じように茹でてスメタナを添えただけの、
シンプルなバージョンも食べましたが、
アンズ茸などのキノコを使った、
香ばしいクリームソースで和えたものもポピュラーです。
こうなるとギョーザというよりラビオリに近い感じかな。

ee_sausage.jpg

エストニア名物と言えばブタの血を使ったブラッドソーセージ。
表面はパリッとこんがり焼けていますが、中身はかなり柔らかいです。
ザワークラウトを添えて頂きます。

ee_rolade.jpg

メインでよく見かけたのが肉で何かの具を巻いたローラーデン。
ポーランドではズラズィと呼ばれていました。
これはチキンの胸肉でハーブとカッテージチーズを巻き、
更にベーコンまで添えた豪華版。
ソースは甘酸っぱいフルーツ系か、キノコクリームソースなどが合います。

ee_oldfood.jpg

変わりどころでは中世の料理を再現した店も。
僕がここでトライしたのはイノシシ肉のラグーの温野菜添え。
蜂蜜を使った甘塩っぱい味が中心でしたので、
パンやポテトより、ご飯が欲しくなりました。

ee_meatfeast.jpg

肉はロシア同様ポークが最も食べられています。
そうなるとやっぱりすね肉を使った豪快な料理の登場でしょう。
見て下さい。このナイフをグサッと刺したサーブの仕方なんか、
同じ文化を共有するポーランドのゴロンカとそっくり。
どれもジューシーで香ばしく、とても美味しかったのですが、
さすがにこの大皿料理は完食できませんでした。
残念!

ee_market01.jpg

これらの料理の出どころと思われるのが中央市場。
旧市街から徒歩20分位のところにあります。

ee_market02.jpg

食材の傾向は生鮮3種ともサンクトペテルブルグとほぼ同じでしたが、
スメタナのバリエーションは減っていましたね。
それでも全体的に見れば種類は豊富だったと思います。

ee_bustarminal02.jpg

そうして再びバスターミナルに戻った僕たちは、
3番目の目的地、ラトビアのリガへ。

奇妙なものですが、同じ旅の流れであるにもかかわらず、
こうして振り返りながら書いていると、
ほんの1週間前程度のことが、ものすごく昔に感じることがあります。
先日お知らせしたロシアなんて、
あれ? 去年のことだったっけ?
という具合なんですよ。
不思議ですね。

明日はちょっと本題からはずれて、
ファーストフードもチェックしようと思っています。
それではおやすみなさい。

えーじ
posted by ととら at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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