2017年08月19日

奇妙な採用面接

僕が会社員のころ、
不幸にも僕に採用面接を担当された方たちがいました。

システム管理の部署でしたので、
自ずとその方面の質問をするのですが、
よくある「資格は何をお持ちですか?」とか、
「以前の業務経験はどのようなものですか?」ではなく、
「WindowsOSサーバーでブルースクリーンになり、
 STOP:の後に16進数のコードが表示された場合、
 あなたはどうしますか?」
とか、
「オフィスで使用しているあなたのPCのアンチウイルスシステムが、
 ネットワークワームを検知した場合、あなたはどうしますか?」
など、実戦でしか学べない質問をすることで、
即戦力となる経験値を確かめていたのです。

しかしそれ以上に候補者の方々が面食らったのは、

「この職場では1日に100メートル走が4、5本ありますけど、
 大丈夫ですか?」

という質問でしょう。

え? 何それ?

まぁ、これはオンサイトユーザーサポート業務での話ですけど、
緊急時には同じビル内(といってもかなり広い)の現場まで、
急いで駆けつけねばならなかったのです。
しかもそうした事案が頻発していました。

一般的にIT稼業と言えば、
涼しくてきれいな印象を持っている方が少なくなかったのですが、
実はネットワークチームなんかに回されると、
スーツを着ててもヘルメットを被って、
天井裏や床下に潜り込むなんて日常茶飯事。
ですから将来有望な若者たちが「こんなはずしゃなかった!」
とならないよう、つつみ隠さず現実的な質問をしていたのです。

そんな話を思い出したのも先日入った一本の電話から。
ともこが出てみると、

「あるバイとわ、ボシュウしていマスか?」

と、聞こえてきたのはたどたどしい日本語。
深刻な人手不足が世界的に有名な日本の飲食業界ですから、
あわよくば仕事を! と思った外国人の方でしょう。

しかしながら僕たちには『雇わず雇われず』という、
ととらルールがありますし、
残念なことに、そもそも従業員を雇う経済的余裕がありません。
そこでお返事は「ごめんなさいね」になってしまったのですが、
もし、面接するとしたら、今度はどんな質問をすべきでしょう?

たとえば『株式会社ととら亭』で正社員を募集したなら、
僕らとほぼ同じ仕事をすることになります。
となると・・・

調理師免許の有無?

いや、そんなことよりも・・・

【勤務地の条件】
 本社内における就労場所の温度差は、
 気温マイナス2度から36度の幅があります。
 また出張先ではマイナス20度から44度となり、
 殆どのケースで冷暖房の設備はありません。
 標高はマイナス400メートル(死海)から5500メートル
 (ウユニ塩湖からチリのサンペドロ・デ・アタカマへ抜ける山岳地帯)
 が就労範囲です。

【求められる身体的スキル】
 ・飛行機のエコノミーシート、空港のベンチ、テント内など、
  どんな場所でも眠ることができますか?
 ・時差ボケしない体質ですか?
 ・夏バテしない体質ですか?
 ・20キロ以上のバックパックと5キロ以上のサブザックを背負って、
  山道を終日歩けますか?
 ・なんでも食べられますか?
 ・2週間以上繰り返し、空腹ではない状態でも満腹以上まで食べられますか?

【求められる知的スキル】
 ・言葉の通じない環境でひとり、宿を探し食事をすることが出来ますか?
 ・スマホやPCがなくても情報収集ができますか?
 ・火災や事故、暴動に巻き込まれた時に冷静に対処できますか?
 ・軍隊や警察官にカツアゲされている時にジョークを一つ以上言えますか?
 ・身ぐるみはがされた場合でも必要最低限のものを現地調達できますか?
 ・行動に支障が出るレベルで体調不良となった場合に、
  ひとりで対処できますか?

とまぁ、こんなことを質問しなくてはいけないと思います。
しかし最初に、

トイレも紙も水もない状況で大小問わず用をたせますか?

と訊くだけで、たいてい面接は終了するでしょうね。

あ、いちばん現実的な質問は、やっぱりこれかな?

あなたの年収は当社の代表取り締まられ役と同等になりますが、
それでもよろしいでしょうか?


えーじ
posted by ととら at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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