2017年08月31日

夏の終わりと終わらない旅

今日で8月も終わり。
東京は霧雨が降る涼しい秋の入り口です。
来月もまだ暑い日があるとは思いますが、
気分的にはもう夏ではありませんね。

ととら亭でも今日からポタージュを温製に変え、
おしぼりを温めて出しています。
そうそう暖簾も、
ととらレッドが基調のスリーシーズン用に変えなくては。

皆さんにとって、この夏はどんなことがありましたか?
今でこそ僕らは仕事に明け暮れていますけど、
20歳代のころは、夏といえば冒険の季節でした。

といっても植村直己さんやトール・ヘイエルダール氏のように、
前人未到の冒険に挑戦するのではなく、
それは自分にとって未知の世界へ足を踏み入れることです。

その意味でなら冒険は誰にでも出来ることですし、
実際、意識するかしないかは別として、誰もがやっているのですよ。
たとえば、それが隣町であったとしても、
行ったことがないのであれば、それも一つの冒険ですからね。

僕たちは例外なく、生まれて間もなくは、
幻想と想像の世界に住んでいます。
そして少しずつ、
長い年月をかけながら体験を通し、
自分を取り巻く世界という現実を知るのです。
それは言い換えると人生そのものが冒険の旅だと言えるでしょう。

いろいろなことを知った大人であっても、
この旅が終わったわけではありません。
世界は僕たちの想像を超えた広がりを持っていますからね。

衛星写真やインターネットの情報で切り取られたものは、
部分と全体の文脈でいえば、
砂丘の砂粒程度のものでしかありませんし、
そもそも情報は幾ら積み重ねても現実に還元できません。
それは体験するしかないのです。

先日、酷暑の昼下がり、
平和の森公園でジョギングしていた時に、
空を見上げて大きく息を吸ったら、
ライダーの頃、
この時期に夏を追いかけて走った南への旅を思い出しました。

ああ、この風の匂いは、
焼けた国道で感じたものと同じじゃないか。

乾いた4ストロークエンジンのエグゾーストとヘルメットに当る風の音。
眩しい太陽と吹き付ける熱気。
どこまでも青い空を背に湧き上がる積乱雲。

あの陽炎が揺れる道の彼方に何があるんだろう?
もう1時間走ってみようか。
もう1時間。
そしてもう1時間。

旅を続けて知ったことのひとつは、
青春のころに走り始めた道には終わりがないということでした。

そう、今でも僕は、
あの日差しに焼けた冒険の道を走っているのですよ。

えーじ
posted by ととら at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/180838278

この記事へのトラックバック