2018年05月17日

空飛ぶ資本主義

前回に引き続き、今日も飛行機ネタをもう一丁。

これまた素朴な印象なのですけどね、
飛行機、いや、空港も含めて、
あの巨大な輸送システムは、
資本主義の典型的なモデルのひとつだと思うのですよ。

実はこれ、僕の友人がかつて指摘したことでもありました。
少年時代に経済的な苦労が絶えなかった彼いわく、

「差別はいけないことですよね?」
「そのとおり」
「でも、日本では差別がまかり通っているじゃないですか」
「・・・? そうかい? たとえば?」
「経済差別ですよ。
 所得の内容で差別されることは誰もなんとも思わない。
 えーじさんが行く旅だってそうでしょう?」

云われてはたと思い当たりました。

僕たちには当然のことですが、
空港ではチェックインの時からエコノミークラスとビジネス、
ファーストクラスでカウンターが違います。
その後もラグジュアリーなラウンジでくつろげるのも、
並ばずさらっと搭乗できるのも、
当然僕たちエコノミークラス以外の方々。

そして機内となれば、
20パーセントの富裕層と80パーセントの庶民層に区画がきっぱりと分かれ、
前回お話したエコノミークラスの過酷な環境とは全く異なるバラ色の世界が、
機体の前部か上部に用意されています。

支払った金額に応じてサービスが異なるのは、
資本主義社会でごく当たり前のこと。
そう納得しつつ、こんなことも思い出しました。

僕がインドに行った時、
駅の中の食堂には入り口が二つ並んであったのです。
そしてそれぞれのドアの上に書かれていたのは、
Vege と Non Vege という言葉。
これは『菜食主義者(ハイカースト)』と
『菜食主義者ではない人々(ローカースト)』を意味していたのですね。

白人と黒人のドアが異なっていたアパルトヘイト時代の南アや、
かつて知った公民権運動以前のアメリカの状況を思い出し、
公の場所におけるカースト制度のあからさまな『差別的』表現に
驚いたのを覚えています。

しかし「人を指差してもの申す時には、
その指が汚れていないか見てからにしてくれ」
というボブ・マーリーの言葉通り、
経済差別を指摘した友人を思い出した時、
安易に他国のことは言えないな、という気がしました。

というのも、
おカネは建前上、その持ち主の『労働の成果』ですが、
『そうでない』場合も少なくありません。(でしょ?)
そう、平等なようでいて個人的な財ってのは微妙なものなんですよ。

ですからキューバ人が日本の空港を訪れた時には、
僕がインドで感じたことと似た印象を持つかもしれない。
その可能性は否定できませんよね。

キューバはいまや世界で唯一の純粋な社会主義国家。
政治体制だけでなく、
経済も中国やベトナムのようなダブルスタンダードではなく、
国民総公務員でやっている平等マニアなのですから。

あれ? でもクバーナ航空(キューバのフラッグキャリア)には、
エコノミークラスの他にビジネスクラスもあるじゃん?

お〜、ってことは、
ついに空の上は資本主義が席巻したのか!

えーじ

Ending Theme "MONEY" by Pink Floyd
posted by ととら at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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