2018年08月15日

休みが休みであるために

休暇。

西欧、北欧を旅していて気付いたのが、
この言葉に対する日本との反応の違いです。

端的に言ってしまうと、
「わぁ〜い!」と待ち焦がれる欧州人と、
「む〜・・・」と考え込んでしまう僕ら日本人の違いとなりましょうか。

これは数字にも表れており、
エクスペディアがアンケート調査を行った世界30カ国の中で、
有給休暇取得率50パーセントの日本は最下位だそうな。

さらに有給休暇を取る際に罪悪感を感じるか?
という質問に63パーセントが『はい』と答えて、
これも首位を取ったのは僕らの日本。

しかし、「なるほどね〜・・・」と頷きつつも、
僕が会社員だった頃を思い出すと、ちょっと違う気がしました。
特に『罪悪感』の方。

確かに取得率は高くなかったと思います。
(僕はがんがん消化していましたけど・・・)
でも、会社側は基本的に、
『有給休暇を取得して下さい!』というスタンスだったのですよ。
(いい会社だったなぁ!)

なのに社員が休まない、そのココロは?

休暇の中身が仕事以上に疲れるものだから、
ではないかしらん?

これは暦通りの仕事に就いている人には言わずもがな、
記録的圧縮率の交通機関を乗り継ぎ、飽和状態の観光地に出かけ、
更にオフシーズンにはない高い料金を払わされては、
強がっても「わぁ〜い!」とはなりませんよね?

僕は時期をずらして休暇が取れましたので、
当然のことながら正月、ゴールデンウィーク、お盆、年末という、
とほほな期間は避けることができました。
でもお子さんがいる社員はそうも言っていられなかったので、
げっそり疲れて出社してくる彼、彼女らはちょっと気の毒でしたね。

そして『休まない日本人』の最大の理由は、
会社を休むと仕事が溜まる。
これじゃないでしょうか?

たとえば飲食業を支える生鮮や乾物など食材を扱っている企業の社員さんは、
3日間休むならその前に、
3日分働かなくてはならないケースが珍しくありません。
僕たち飲食店は営業していますから、
彼らが休むとあらば、その分を見越して発注するでしょう?
そうすると肉屋さんなんかは通常の数倍の注文が殺到するので、
それこそ未明に出社して肉をおろし、
朝から夜遅くまで得意先を配達して回ることになってしまうのです。

こんな大変な思いをするくらいなら、
コンスタントに働いていた方がマシだ!

という声は、多かれ少なかれ、こうした業界からよく聞こえてきます。

これは昨今話題に上がるワーク・ライフバランスの話ではなく、
ワーク・マンパワーバランスの問題なんですよね。

だって3日間休むためには事前に3日分働かなくてはならないのであれば、
たとえその分の早出や残業手当てが出たとしても、
実質的に休みは相殺されて、ないも同然でしょ?

え? かく言うととら亭はどうなんだって?

いや、休暇の前に、
そもそもフツーの休みがございません。

ブラックレストランですから。

えーじ
posted by ととら at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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