2018年09月21日

旅の肉体労働者

関東地方は秋の入り口。
アパートからお店までの通勤ルートにある柿の木の実が、
だんだん色づいてきました。

気持ちのいい季節ですね。

と、喜んでばかりはいられません。

季節の変わり目、とりわけ気温が下がる時は、
椎間板ヘルニア持ちにの僕にとって要注意の時期なのです。

そこで先日、MRIで椎間板の壊れ加減を検査してもらいました。
初めて病院送りになった2012年1月から6年半が経ち、
どれくらいガタがきているのか気になっていたのですよ。

「どうですか?」
「第3腰椎と第4の間、
 それから第4と第5の間の椎間板がやや乾いていますね。
 しかしヘルニアはそれほどひどくありませんよ」
「え? そうなんですか?」
「痛みがあった背骨の右側に炎症の跡が見られますが、
 神経を強く圧迫してはいないので、これなら軽症です」

そのわりに痛みは半端じゃなかったんだけどな。

「入院した時と同じ薬を処方しておきますから、
 また痛みが出たらそれを飲んでください」
「どんなタイミングで飲めばいいですか?」
「強い痛みが来てからではなく、違和感を感じた時点で飲んでください。
 ロキソニンは痛み止めで知られていますけど消炎作用もあるのですよ」

そうか、あんまり我慢しちゃいけなかったんだ。

「ひとつ相談したいことがあるのですが」
「はい、どうぞ」
「僕の仕事はある程度の身体能力が必要で、
 その為のトレーニングをやっているのですが、
 そのメニューが正しいかどうかのアドバイスが欲しいのですよ」
「・・・? どんなお仕事をされているのですか?」
「ん〜・・・そうですね、
 行動範囲が海抜マイナス400メートルから5000メートル、
 気温はマイナス20度から45度。
 そうした環境で20〜25キロの荷物を背負い、
 高低差のある道を何時間も歩かなければなりません」

ドクターは怪訝な表情で、

「それは何ですか?」
「料理探しです」
「・・・?」
「普段は東京の飲食店で働いていますが、
 年に合計で1カ月以上、料理を探して旅をしているのですよ。
 その旅ではさっきお話したような場所を訪れることがあり、
 いずれも最寄りの医療機関まで2日以上かかる場合が珍しくないので」
「大変ですね!
 それではこのあとリハビリルームで理学療法士から話を聞いて下さい」

2階で僕を迎えてくれたのは、体操の先生のような好青年の理学療法士さん。
そこで同じ説明をすると、

「へぇ〜、なるほど! 分かりました。
 それでどんなトレーニングをしているのですか?」
「週5回の基礎的な筋トレと週3回のジョギングです」
「ジョギングは問題ないですよ。筋トレは何をやっています?」
「弱い椎間板を守らなければならないので、腹筋と背筋を中心に鍛えています」
「ちょっとやってみて下さい」

そこで僕はベンチに仰向けで横になり、
両足を揃えて上げ下げするメニューをやってみせました。
30度まで10回、60度10回、そして90度10回。

「うん、いいじゃないですか。でも90度は過激ですよ。
 特に勢いを付けてやると腰に負荷がかかり過ぎます」

次は背筋です。ベンチにうつぶせになり、
手のひらを後頭部の後ろで組んでエビ反りに上半身を起こします。

「これも問題ないですよ。
 でも腹筋の時と同じように、速く勢いをつけてやると良くないです。
 全体的に呼吸を続けながらゆっくりやってみて下さい」

こうして意外にもあまりダメ出しはされず、
別の効果的なメニューも教えて頂いて、僕は病院を出たのでした。

総合的に判断すると、
椎間板ヘルニアはさいわい手術が必要なレベルではない。
トレーニングのメニューもほぼOK。
今後は腰に違和感を感じた時点でロキソニンを飲み、
炎症がひどくなる前に抑える・・・ってことかな?

安心材料をもらった僕は、その日の夕方トレーニングに行き、
ウォームアップが終わったところで試しに体のギアをトップに入れてみました。
坂道をダッシュで登り切り、
スピードを落としたら体に違和感がないかチェックします。

左足・・・OK、右足・・・OK、腰・・・OK、
上半身・・・OK。いやな感じはない。
どうやら復活したみたいだな。

とまぁ、55歳にしてこんなことをやらにゃならんのですからね。
旅の食堂ってのは、因果な商売でございます。

えーじ
posted by ととら at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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